閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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自分でもビックリポン!?


ここに来てまさかの新キャラ登場!?


第二十四章 再会は突如として起こる

「ここが半蔵学院か?あの学院にあいつがいる。ならばあいつに成長した僕たちの実力を思い知らせてやるぞ!成長した僕たちの姿を見て驚くあいつの顔が眼に浮かぶよ、ふっふっふ〜♪ねっレイナ?」

 

 

「うんそうだね。元気にしてるかな〜“佐介兄さま”」

 

 

「ちょ、レイナ!?レイナがそんな風なリアクションしたらせっかくの僕のやる気が台無しになっちゃうじゃんか〜」汗

 

 

「あっ、ごめんねチェルシー…でも、2年ぶりに会えると思うとつい嬉しくなっちゃって」

 

 

半蔵学院の校門前で何やらささやく青いショートヘアとピンクのショートヘアで瓜二つの顔をした子がいた

 

 

「ふーんだ。僕は別にあいつと会いたいなんてこれっぽっちも思ってないも〜ん」

 

 

「そっ、そんなこと言っちゃダメだよ〜、佐介兄さまは私たちの忍の先生何だから」

 

 

「ていうか〜、レイナもレイナだよ!さっきからあいつのことばっか言っちゃてさ、レイナは僕とあいつとどっちが大事なのさ!?」

 

 

佐介のことばかりを話すレイナにムッとしたチェルシーが唐突に問いただす

 

 

「そっ、そりゃチェルシーだけど…ただ、兄さま元気だといいなーって」

 

 

「っ!やだやだやだ!レイナが僕以外のやつを褒めるなんて聞きたくない!やだやだやだ!絶対やだ!」

 

 

「あわわわわ…ご、ごめんねチェルシー。もちろん私はチェルシーが一番だから」

 

 

「だよね!だよね!よーし!じゃあ気を取り直して佐介のやつに僕らの成長を見せつけてやろう!おー!」

 

 

張り切るチェルシーを見て苦笑いをするレイナの子であった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

清々しい日差しのもと、修行場では今日もまた修行が行われていた

 

 

そしてそんな中、佐介はと言うと

 

 

 

 

 

「行くぜ佐介!」

 

 

「はい、お願いします!かつ姉!」

 

 

「どりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!」

 

 

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

葛城から繰り出させる素早い蹴りを佐介は同等の素早さで受け止める

 

 

「うぉぉぉぉ!!」

 

 

「はあぁぁあ!!」

 

 

「「はあぁぁあ(おりゃぁぁ)!!」」

 

 

さらにそこから互いに回し蹴りをかますとともに激しくぶつかり合う

 

 

しばらく押し合いを続けていたが、2人ともその場から距離をとる

 

 

「へへっ♪」

 

 

「ふっ」

 

 

2人は互いを見て笑みを浮かべる

 

 

「おりゃぁぁ!!!」

 

 

「はあぁぁあ!!」

 

 

そして同時に叫びながら再び、ぶつかり合うのだった

 

 

 

 

 

次に相対したのは斑鳩だった

 

 

 

 

「斑鳩さん。よろしくお願いします!」

 

 

「はい、全力で行きますわ!」

 

 

「では……よーい、ドンっ!」

 

 

合図を叫ぶとともに佐介が斑鳩に向かって駆け出した

 

 

「そう簡単に間合いには入れさせませんわ!」

 

 

そう言うと斑鳩は愛刀「飛燕」で居合斬りを連発し

 

 

迫り来る佐介を攻撃する

 

 

佐介も負けじとその斬撃の嵐をかいくぐり、斑鳩に向かって一直線に進んで行く

 

 

そしてついに間合いを詰める

 

 

「はあぁぁあ!!」

 

 

「なっ!?」

 

 

佐介が拳を突き出す

 

 

「くっ!せぇい!」

 

 

「っ!?」

 

 

しかし、斑鳩も瞬時に鞘から飛燕を抜き、抜いた飛燕で佐介の拳をガードする

 

 

「っ!はあぁ!」

 

 

「くっ!?」

 

 

隙をついて佐介の攻撃をはじきかえす

 

 

「はあぁぁ!!」

 

 

さらに追撃と言わんばかりに連続突きを繰り出す

 

 

「っ……そいや!!」

 

 

「ぬっ!?」

 

 

しかし、動きを見切った佐介が連続突きをかき消した

 

 

「やりますわね。さすが佐介さんです」

 

 

「いえいえ、斑鳩さんこそ」

 

 

2人は互いに互いを褒め称える

 

 

「さぁ、続きと行きましょう!」

 

 

「はい!」

 

 

2人は構えるとともに次なる攻防に身を投じるのだった

 

 

 

 

 

 

 

葛城、斑鳩との戦いを果て、次に相対したのは柳生だった

 

 

 

「柳生ちゃん。お願いしますね」

 

 

「ふっ、手加減は無しだぞ」

 

 

「構いません!」

 

 

「ならば行くぞ!」

 

 

そういうと柳生は天高く飛びながら、自身の秘伝忍法動物であるイカの隅と氷遁を混ぜ合わせた誘導技を複数放ってきた

 

 

迫り来るその攻撃を佐介はバク転しながら回避して行く

 

 

「やあぁぁぁ!」

 

 

攻撃を回避する佐介に向かって柳生は急降下しながら傘に仕込んだ仕込み刀を抜く

 

 

「っ!?」

 

 

「はあぁぁ!!」

 

 

「ぐっ!?」

 

 

勢いよく振り下ろした柳生の刀を間一髪、白刃どりで受け止める

 

 

「ぬっ、ぬぅぅぅぅ!!」

 

 

「ぐっ、ぐうぅぅぅ!!」

 

 

柳生は刀を押し込む力を強め

 

 

佐介は受け止めている両手に力を込める

 

 

「っ!えぇい!」

 

 

「なっ!?うわっ!?」

 

 

つばぜり合いの中、柳生がそこから蹴りを放ち

 

 

不意を突かれた佐介は地面を引きずりながら後ろに後退する

 

 

「……ふっ」

 

 

「やっ、やりますね」

 

 

してやったりと言う顔を浮かべる柳生を見て佐介はそう呟く

 

 

「まだまだ。こんなものではない!」

 

 

「僕だって!」

 

 

佐介は拳を柳生は傘を駆使し、乱闘を繰り広げる

 

 

「やぁぁぁぁ!!」

 

 

「はあぁぁぁ!!」

 

 

2人の打ち合いはなかなか決着がつかず

 

 

しばらく続いたのであった

 

 

 

 

 

 

 

組手を終えた佐介たちは戦いの熱気で溢れ出た汗をタオルでぬぐったり

 

 

冷たい飲み物で喉を潤していた

 

 

「佐介くん。お疲れ様さま」

 

 

「あっ、ありがとう飛鳥ちゃん」

 

 

そして佐介は疲れているであろう自分のために飛鳥が持ってきたタオルと水筒を受け取り、汗をぬぐったり、水分補給をした

 

 

「で、どうだ佐介、何か感じられたか?」

 

 

そんな佐介の元に葛城たちがやってきた

 

 

「……いえ、残念ながらそう言った感じはないですね」

 

 

「そうですか、すみません。お役にたてず」

 

 

「いえいえ!みなさんが謝る必要ありませんよ!…多分僕が未熟だから、まだ力を引き出すことができないんだと思います」

 

 

 

 

 

 

 

飛鳥たちに修行を手伝ってもらったあと、飛鳥たちは自分たちも強くなるべく修行に向かっっていった

 

 

そして佐介はというと己を見詰め直すために瞑想していた

 

 

「(……いったい、どうしたらあの力を扱えるのだろう?)」

 

 

瞑想の中、佐介は自分があの力を再び使うことが出来るにはどうすべきかを考えていた

 

 

しかし、思い当たるいかなる手段を使っても未だにそれは叶わなかったのである

 

 

力を使いこなせない自分に不甲斐なさを感じた佐介であった

 

 

「さてと…瞑想はここまでにして次の修行に入ろうかな」

 

 

瞑想をやめ、別の修行に入ろうとした時だった

 

 

 

カサカサ

 

 

 

「っ?だれ!?」

 

 

後ろの茂みから気配を感じた佐介が振り向いた時だった

 

 

それと同時に草葉の陰から2つの影が飛び出してきた

 

 

「いくよレイナ!」

 

 

「うっ、うん!」

 

 

「「はぁぁ(えぇい)!!」」

 

 

「うわあぁっ!?」

 

 

飛び出してきた2人は息のあったコンビネーションで佐介に網を投げつけ、佐介はその網に捕らえられてしまった

 

 

「えへへ。ちょろいちょろい。僕たちかかればちょちょいのちょいさ♪」

 

 

「うぅ、ごめんなさい」

 

 

網に絡め取られている佐介を見てチェルシーはしてやったり、レイナは申しな訳なさそうな顔をしていた

 

 

「どうしたの佐介くん!?」

 

 

「なんだなんだ!?」

 

 

「何事ですか!?」

 

 

「「っ!」」

 

 

その時、佐介の悲鳴を聞きつけた飛鳥たちが駆けつける

 

 

「ちょ、あなたたち誰!?佐介くんに何をしたの!?」

 

 

「月閃の刺客か!?それとも蛇女のか!?」

 

 

「このような狼藉、見過ごせませんわ!」

 

 

佐介への所業に怒った飛鳥たちが武器を構える

 

 

「ぐぅぅ、ちょいまずい状況」アセアセ

 

 

「どっ、どうしようチェルシー……チェルシーっ!?」

 

 

「どうしたのレイナ?」

 

 

「あれを見て!」

 

 

レイナの指差す先を見てチェルシーも驚く

 

 

「こっ、これは変わり身の術!?」

 

 

そう、佐介を捕まえたと思いきやそれはただの変わり身だった

 

 

「ど、どう言うこと?」

 

 

「僕にもサッパリ?」

 

 

「詰めが甘いですね」

 

 

「「っ!?」」

 

 

この事態に困惑する2人だったが、背後から聞こえる知った声に身体をビクつかせる

 

 

すると2人は背後から首根っこを掴まれて宙吊り状態になった

 

 

「君たちはいったい?どうしてこの学院に?」

 

 

「ちょ!なんだよこれ!?離せよ!!」

 

 

「あわわわわ、どどどどうしよう!?」

 

 

自分たちの思い描く最悪な状況に発展してしまった

 

 

「いいから離せよ〜!」

 

 

「ちょ!暴れないでください!?」

 

 

「離せってぇのー!…っ!?」

 

 

なんとか抜け出そうとじたばたするチェルシーだったが、暴れる度にどんどんと顔を覆っている布がほつれていき

 

 

布がひらひらと地面に落ち、素顔がこの場の全員に晒された

 

 

「……えっ?」

 

 

素顔が露わになった瞬間、佐介は驚きの顔を浮かべた

 

 

何しろその顔は佐介にとっても顔馴染みだったのだから

 

 

「もっ、もしかして…チェルシーちゃん!?」

 

 

「ちぇ〜、あーあ、バレちゃったよ」

 

 

素顔が晒されたことでもはややけくそ気味な態度をとるチェルシーに佐介は困惑する

 

 

「じゃ、じゃあもしかしてもう1人はまさか……?」

 

 

「……おひさしぶりです。佐介兄さま」

 

 

「…………レイナちゃあぁぁぁぁぁぁぁん!?!?!?」

 

 

自ら顔隠しの布を解いて素顔を表し

 

 

恥ずかしそうな表情を浮かべるレイナを見て佐介はさらに驚きの顔を浮かべるのだった

 

 


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