温泉施設の屋上にて光牙は佐介と接触をするも
いろいろな出来事のせいもあって雰囲気がガラリと変わってしまった佐介と光牙が交戦する事となってしまった
「はぁ…はぁ…はぁ…」
先の攻撃によりかなりのダメージを受けてしまった佐介が肩で息をするかのように呼吸する
そんな彼の前に立つのは絶・忍転身をした光牙、状況は圧倒的に不利だった
「咄嗟に防御でダメージを軽減したか。流石は佐介だ…だが、悪あがきもここまでだ。次こそ決めさせてもらうぞ!」
仕留めるという宣告を告げるとともに光牙が行動に出る
「くっ…――ふん!」
シャリリリリリリ!!
直後、迎撃のために佐介が懐から手裏剣を投げる
「無駄だ!」シュイン!
「あっ!?」
しかし光速で移動する光牙に手裏剣が当たるはずもなく瞬時に躱されてしまう
「――終わりだ」
「――っ!?」
背後から声が聞こえた瞬間、佐介は背中に寒いものが走る
既に光牙は背後を取っており、構えた刃弓を今まさに振りかぶろうとしていた直後だった
「ふん!!」
「~~っ!!」バッ!
「――っ!?」スカッ!
攻撃が当たる寸前、佐介は跪いていた身を地面すれすれまで屈ませることで辛くもこれを回避する
「はあっ!!」
「ぐっ、ぬあっ!?」
だがしかし、光牙もこのままでは終わらない攻撃をスカされた直後に蹴りを入れてきた
その一発によって佐介は地面を削るように後方に吹き飛ばされる
「ふっ、はあっ!!」
光牙が再び刃弓を構えると地面を蹴って空に飛び上がる
宙から佐介に再度攻撃を仕掛けてきたのだ
「――っ!!」クルッ!
「ちぃっ!!」
しかしこれも佐介は咄嗟に躱し、攻撃を回避する
「はあっ!!」
「――っ!!」バッ
反撃と言わんばかりに佐介が寝返り撃つ勢いでバックハンドを繰り出すも光牙はそれを避けて距離を取る
距離が開いた隙に佐介は体制を立て直すことに成功する
「(思いのほか手こずる。まったく相変わらず往生際が悪いやつだ)」
決める気で仕掛けた攻撃もあと一歩のところで決定打をスカされてしまうことに光牙は苛立ちを覚える
「はぁ…はぁ…はぁ……っ!!」
「あの構えはっ――っ!!」
佐介の動きに既視感を感じた光牙が即座に動きだす
そして光の速度で間合いを詰める
「させんぞ佐介!!」
光牙が佐介を止めるべく刃弓を振りおろす
「魂転身!!」
ギュオォォォォッ!!
「しま――っ!?」
しかしあと一歩遅く佐介の解号とともに術を発動が発動した
術の発動により溢れ出る気の圧によって光牙の攻撃が寸前で弾かれ、後方にへと吹き飛ばされる
すぐに光牙は体制を立て直すと佐介の方へと視線を向けると
そこにはV2にへと転身を完了させた佐介がいた
「ふっ――!!」
「――っ!?」
転身を完了させると佐介が光牙に向かって突っ込んだ
「はあっ!!」
間合いを詰めると同時にその間に引き絞っていた拳を光牙に叩きこもうとする
「――っ!!」シュイン!
「―っ!?」
しかし光牙は光速の速度でそれを回避する
「……っ」
佐介は無闇に動かず、その場で目を閉じて意識を集中させる
バシシシシシシシッ!!
直後、沈黙を破るかのように交戦が繰り広げられる
繰り出される攻撃を佐介は防ぎ、いなしていくなどしていく
「――っ!」ガシッ!
「なにっ!?」
「ふぅん!」
「ぐうっ!?」
交戦の最中、佐介が勢いよく腕を伸ばすと仕掛けようとしていた光牙の腕を掴んだ
攻撃を仕掛けた隙を突かれ、光牙は動きを封じられると同時に重い一発を振るわれてしまう
地面を削りながら光牙の身体が大きく後方へと後退する
「うっ、うぅぅ――っ!?」ズキッ
手痛い一撃をその身に受けてしまい、光牙はその部分を抑えながら苦し気な声を上げる
「…ふ、ふふふふ。やるな佐介、今のはなかなかに効いたぞ…だがな――っ!」
グッ! パシュン!!
「ふっ――っ!!」バシン!
直後、光牙がすかさず弓を引き絞り、佐介に向かって矢を飛ばす
だが、その矢は佐介に届くことはなく片手で弾き飛ばしてしまう
「――っ!」シュイン!
「――っ!?」
しかしそれは光牙が佐介の隙を作るための囮であり、間合いに入ることに成功する
「秘伝忍法!」
そして間合いに入るや光牙が秘伝忍法を発動させる
「【輝迅・斬】!!」
光を纏った弓の両刃を勢いよく振るい、斬りかかる
「くっ――っ!」グッ!
迫りくる斬撃を前に避けられないと悟った佐介が咄嗟に両手をクロスさせる
「はぁっ!」
「っーーぬああっ!?」
だが、光牙の繰り出した斬撃波のパワーは凄まじく防御を試みた佐介をそのまま後方へと吹き飛ばすと即座に爆散する
爆風に巻き込まれた佐介はさらに後方へと飛ばされ、背後にあった貯水タンクにその身を激突させる
「うっ、ううっ…!?」
貯水タンクに体を激しく打ち付けてしまったがために佐介は痛みに悶絶したまま動けなかった
「はぁ…はぁ……今度こそ」
荒くなった息を整え、光牙が身動きの取れない佐介にトドメを刺すべく身構える
「――終わりだ。佐介っ!!」シュイン!
そして光速の速度で佐介の目の前まで一瞬にして攻め込む
今にもその刃弓で佐介に最後の一撃を繰り出そうとしている時だった
「…それはどうですかね?」
「―っ?」
トドメを繰り出そうとする光牙に対し、佐介がおもむろにぼそりとつぶやく
何を言っているのか理解しきれていない光牙を他所に佐介が行動に移る
攻撃が来るよりも先に気を纏わせた拳を自分の後ろにある貯水タンクにこつんと当てる
「ふっ!!」
さらに先の言葉に困惑している隙を突いて佐介が手すりにぶら下がるようにして光牙の攻撃の圏内から離脱する
一連の行動が何を意味するのかと思われた時だった
ボコッ…ボココココ…ブシャアァァァァァァ!!
「――っ~~~!?」ザバァッ!!
次の瞬間、貯水タンクから貯められていた大量の水が噴き出した
突然の事態に光牙は対応が間に合わず吐き出すタンクの水圧に押され、後方へと吹き飛ばされる
「ぐっーーっ!」
水圧によって吹き飛ばされた光牙がだったが、咄嗟に受け身を取って体制を立て直すことに成功する
「ーーっ」
「……っ!?」
しかし、そんな光牙に思いもしない事態が訪れる
視界に入ったのは間合いを詰め、引き絞らせている拳を今まさに繰り出そうとしている佐介の姿だった
危機を感じ取った時には既に遅かった
受け身をとった直後による奇襲を前に佐介の繰り出そうとしている一撃を防ぐ術は光牙にはなかった
「…秘伝忍法」
ぼそりと術の発動を宣言した瞬間、この場の空気が一気に張りつめる
「……――ふんっ!!」ブォン!ドゴォッ!
「ぐぅっ!?」
刹那、光牙は腹部に強烈な激痛を味わう
「真……天轟拳!!」
ブォオッ!ドドォォォォン!!
「――~~~っ!!??」
すかさず繰り出された渾身のアッパーカットが光牙に炸裂するのだった