閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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第1試合、月閃女学館VS巫神楽

突如として現れたディラの登場にざわめく場内を他所に

 

 

完全に場を自身のペースに巻き込んだアピスは月光、閃光とともに司会進行を務めだし始め

 

 

3人が第一試合の種目、禅羅怒ッ血暴流(ぜんらドッチボール)の概要を説明した

 

 

「このボールを相手のチームの大将にぶつけて爆発させる。それがこのゲームのルールだ」

 

 

「ば、爆破って…」

 

 

「マジやばいじゃん」

 

 

概要を聞き、爆発する玉をぶつけ合う試合であると知った美野里と四季が驚きながら呟く

 

 

「そんじゃま、ルールを理解したところで各チームは大将を決めろ!」

 

 

球の説明を終えるとアピスが今度はこの試合においての大将を選抜するように指示を出した

 

 

「ならば、月閃は僕が!」ドン!

 

 

月閃女学館の大将は紫苑が務めることに

 

 

「面白いじゃねぇの。だったらここはいっちょ俺様が出て「よーし、そういうことならこっちは私が大将だぜ!」えっ、あれ?この流れ的には俺じゃねの?」

 

 

巫神楽の大将に名乗りを上げようとした疾風だったがその直後に蓮華が名乗りをあげてきた

 

 

「えっ?かぐらちゃんが大将じゃないの?」

 

 

大将が蓮華だと聞いて美野里ら驚いた様子を見せる

 

 

「ふっふ~ん、意表を突かれたようっすね!動揺を誘って精神面で優位に立つ、見事な真理作戦っす!」

 

 

「あのー、ここは俺って流れじゃ?」

 

 

「へー、なるほど」

 

 

「あれ?あんまり驚いてないっすね?」

 

 

もっと驚くと思っていた華毘だったが美野里の反応を見て小首を傾げる

 

 

「お姉ちゃんが全部ばらしちゃってるからだよまったくもう」

 

 

「おーい…誰も俺の話し聞いてくれてない、無視?無視なの!?」

 

 

自分そっちのけで話しを続ける三姉妹に疾風は涙ながらに訴えていた

 

 

そんな疾風の訴えも虚しく中央の床がスライドし、轟音を上げるとともに下からフィールドが出現する

 

 

こうして月閃女学館VS巫神楽の試合の準備が整った

 

 

「「「「「「「「「「「「「――っ!!」」」」」」」」」」」シュタッ!

 

 

紫苑たちは一斉にフィールドに降り立つ

 

 

「気合十分だな…それじゃ、試合開始だ!!」

 

 

 

プオォ~!

 

 

 

アピスの開始の言葉に好悪して法螺貝のメロディーが会場に響く

 

 

さらには天井からボールが落ちてきた

 

 

「あたしに任せて!」

 

 

落ちてくるボールに向かって四季が宙へと舞いあがる

 

 

「やらせるか!」

 

 

四季を追うように奈楽も宙へと舞い上がる

 

 

「くらぇぇ!!」

 

 

「きゃあっ!?」

 

 

追いついた奈楽が蹴りを繰り出し、さらに足に付いた鉄球が追撃の一手となり四季を後方へと吹き飛ばした

 

 

「――まずっ1人!」ビュゥゥゥン!

 

 

「やばっ!?」

 

 

ボールを手にいれた奈楽が四季目がけてそれを投げつける

 

 

攻撃を受けたせいで身動きが取れない四季にボールが迫りくる

 

 

万事休すという状況に立たされた時だった

 

 

「四季!!」

 

 

「紫苑ちん!?」

 

 

迫りくるボールと四季の間に割り込むようにして紫苑が現れる

 

 

「ふぅぅぅぅぅぅん!!」

 

 

「なっ!?」

 

 

すかさず紫苑はグローブをつけた両手を前にかざすとともに飛んできたボールを受け止める

 

 

「……――っ!!」

 

 

全力の防御によってボールの勢いを殺しきった紫苑は間髪入れずに構える

 

 

「はぁぁああああ!!」

 

 

技を放つイメージで奈楽に向けてボールを飛ばす

 

 

「ま、まさか――っ!?」ボォォォン!!

 

 

「奈楽!?」

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!??」スポーン!

 

 

「おーっと、まさかのどんでん返しにより最初に脱落したのは巫神楽チームの奈楽だぁぁぁ!!」

 

 

「ぐぅ…ふ、不覚をとった」

 

 

仕掛けたつもりが逆に打ち返されたことで早くも奈楽が脱落となってしまった

 

 

「よし、まず1人!」

 

 

「紫苑ちんあり〜♪」

 

 

「これで数はわしらの方が優位になりました。この調子で畳み掛けていきましょう!」

 

 

奈楽を撃破したことで月閃の士気が高まっていく

 

 

「調子こいてんじゃねぇよ子猫ちゃんたち、勝負はこっからだぜ!」

 

 

「あぁ、その通りだ!」

 

 

「奈楽ちゃんの分まで暴れまくってやるっす!」

 

 

「最後に勝つのは私たちよ!」

 

 

しかし巫神楽たちの方も負けてはいない、数が減ったとて疾風たちは変わらず向かってくる

 

 

そこから試合は激しい攻防戦にへと発展していった

 

 

「おらおらおらボールを寄こしな!!」

 

 

「だが断る!!」

 

 

「だったら私が!!」

 

 

「渡しません!!」

 

 

ボールを求めて一方では叢と蓮華が、もう一方では夜桜と華毘がぶつかり合う

 

 

「あっ、ボールだ――っ!」

 

 

爆風に酔って飛んできたボールを美野里が手にしようと動く

 

 

「ルカ!」

 

 

「OK任せとけ!!」ザバァン!

 

 

「くらぇぇ!!」

 

 

「うわわわっ!?」

 

 

しかしその時、ボールを取ろうとした美野里を召喚したイルカのルカに跨り、遠距離から攻撃する華風流が妨害してきた

 

 

キャッチが阻止されたことでボールはそのまま真っ直ぐに落ちていく

 

 

「よ――っと!」

 

 

直後、落ちて来たボールをキャッチする手が

 

 

その手の持ち主は疾風だった

 

 

「「――っ!」」

 

 

「ん?……へへっ」

 

 

ボールを手にした疾風の前に雪泉と四季が現れた

 

 

「おやおや、俺様の相手をしてくれるのはお嬢ちゃんたちってわけかい?かわいこちゃんに相手してもらえるのは光栄だね~?」

 

 

自分を前に身構える雪泉と四季を見て疾風はボールをぽんぽんと投げてキャッチしながら2人に話しかける

 

 

「気を付けてください。四季さん。この方は生半可な相手ではありません。全力で挑まなければボールを奪うことは難しいでしょう」

 

 

「そうだね雪泉ちん。よーし、そんじゃいっちょ全力でボールを取りに行っちゃおうかな!」

 

 

「おっ、やる気だね?いいぜ、かかってきな!」

 

 

向かってくる雪泉と四季を前に疾風は身構えた

 

 

「参ります!【黒氷】!!」

 

 

「おっと!」

 

 

「なっ!?」

 

 

先手必勝とばかりに雪泉が技を放つも疾風はそれを何楽躱した

 

 

「その術、もしかしてお嬢ちゃん”黒影”の関係者か?」

 

 

「おじい様を知っておられるのですか!?」

 

 

「ほ~、そうか。お前さんあいつの孫だったのか。いや~あの頭でっかちにこんなプリティな孫がいたなんてな」

 

 

繰り出された技を見て疾風が黒影の名をだすと雪泉が反応を示した

 

 

さらには雪泉の発言によって疾風も彼女が孫であることを知り、どこか懐かしがっていた

 

 

「ところでよ――っ!」シュン

 

 

「きゃっ!?」

 

 

「この後、よかったら俺様とお茶しないかい♪」

 

 

「ふぇっ///!?」

 

 

目にもとまらぬ速さで姿勢を崩されると同時に倒れる寸前に抱えられ、まるでダンスしているかのように顔を近づけた疾風が口説き文句を語り掛ける

 

 

しかしその時だった

 

 

 

キュピピピピピィィ!!

 

 

 

「おぉっ!?な、なんだこいつら!?」

 

 

突如として現れた蝙蝠たちに群がられ、疾風は鬱陶しそうにしていた

 

 

 

キュピッ!

 

 

「しまった!?」

 

 

さらにそのうちの一匹がボールを持っている疾風の手に体当たりし、その衝撃によってボールがその先にいた四季の元にわたる

 

 

「雪泉ちん大丈夫!?」

 

 

「四季さんありがとうございます」

 

 

「ちょっとそこのおじさん、雪泉ちんを口説こうとしても無駄だよ。雪泉ちんもあたしたちも既に先約済みなんだからね」

 

 

雪泉を助け出した四季がそのまま疾風に物申した

 

 

「ひどいことするじゃねぇか?てか俺はまだまだピッチピチの1000十代だ。そこはおっさんじゃなくてお兄さんだろうがよ」

 

 

してやられてしまったことに頭を抱えるとともに四季に対して発言の指摘をする疾風だった

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