「よぉ~し、んじゃそろそろ次の試合の発表と行くぜ。月光、閃光!」
「わかりました」
「ふん、言われるまでもない」
インターバルが終わり、アピスが月光と閃光に次の試合の発表を促す
「「第二試合は
モニター画面がスライドし、次なる競技名が表示される
「
「相馬、気持ちは分からなくもないがこれから試合なんだぞ、少しは集中しろ」
「へ~い」
表示される競技の名前を見た相馬は苦い顔に苦笑いをしていた
「それじゃタイトルが判明したところで早速ルール説明と行かせてもらうぜ。ルールは簡単。大将がコートに落ちた瞬間に負けとなる」
「なるほど、そういうことならみんな、頼んだぞ」
「任せて雅緋!」
試合内容を把握したとともに雅緋が皆に声をかけ、瞬く間に騎馬を作り上げた
しかしここで問題が発生する
「…っておい、ちょっと待てよ!その陣形じゃ俺余っちまってんじゃねぇか!?」
そう、雅緋たちが作り上げたのは4人が1人を支えるという陣形型であり、数的に相馬は余ってしまっていた
「だが5人で騎馬の土台を作るとなるとバランスがな…」
5人で足場を作ろうとすると陣形にむらができてしまうのではと危惧する
「ん?でも待てよ?余っちまったってことは俺は不参加ってことで合法的に休めるってわけじゃん!な~んだ。それなら別に無問題ってな♪」
「いや良くないだろう!?」
「相馬さん…ずるい、です。私も…そっち側が」
「紫、お前まで何を言っているんだ!?」
騎馬にならなくていいイコールさぼれるという発想に至った相馬はしめたという顔を浮かべる
いつもの相馬のなまけ癖に対して雅緋がツッコミを入れる
そんな彼を羨ましがる紫は忌夢に注意をされてしまっていた
「あ~ちょいちょい、そこの蛇女さんらよ、もめてるところ悪いんだがまだ説明は終わってねぇぞ?」
「「「「「「えっ?」」」」」」
するとその最中、アピスが相馬たちに声をかけ、説明がまだ終わっている訳ではないことを告げる
「ど、どういうことだ?」
「いやいや、だからまだ説明の途中なんだって、なのにお前さんらが勝手に盛り上がっちまってただけだっての」
人の話しは最後まで聞け、仮面越しで顔は見えないが明らかにそう言っているだろう態度でディラが相馬たちに言う
「安心しろ、この試合、騎馬の人数が余るのは最初から想定している。だからそのためのルールもちゃんとあるのさ。月光説明してやんな」
「はい。余った方についてのことですが、その方は試合中騎馬に関係なく自由に動くことができます。それに伴い相手の騎馬を妨害することもよし、自身の騎馬を守るもよし、さらには騎馬役に支障が出た際に自身が騎馬役になることも可能となります」
「ということは状況に応じての支援を行うのが残されたものの役割ということか?」
「その通りです」
月光が告げる残った者の役割を聞き、雅緋たちはなるほどと関心を寄せていた
「えぇぇええ!?何それ、合法的にさぼれると思ったのに逆にやること目白押しじゃねぇかよ!?」ガビーン
「ふふん。思い通りにならくて残念だったな相馬?」
「ぐ、ぐぬぬ~!」
参加しなくてもいいと思っていた相馬は追加で聞かされた自分の役割を知ってガックリとなり、そのことを雅緋にいじられ悔しそうにしていた
「あっ…やっぱり、ならなくてよかったかも……です」
紫のほうも相馬の役割を知り、今のポジションで良かったと考えを改めるのだった
そんなこんなでいろいろもめ事はあったものの、相馬たち蛇女と第一試合から続投という形で疾風たち巫神楽による第ニ試合が幕を開けようとしていた
両陣営ともに持ち場についてその時を今か今かと待っていた
「よし、準備が整ったようだな。では~!」
「「第二試合、開始!!」」
アピスたちの号令とともに城内に法螺貝のコールが流れる
次の瞬間、双方が動き出し、戦いが始まった
「かぐら、行くぞ!」
「うん!」
「うぉおおおおおお!!」
「はぁああああああ!!」
開始早々いきなり大将同士で激しい激戦を繰り広げる
攻め込んだはいいが、互いに一歩も引かぬ拮抗状態が続くため双方ともに一時距離を取った
その時だった
「――っ!」バッ
「っ!?」
雅緋たちの頭上に人影が飛んでくる
「お前は疾風!?」
人影の正体は疾風だった
「ふぅん。悪いがこちとら一回負けて後がないんでね、一気に仕留めさせてもらうぜ!」
早々に勝負を決めるべく疾風が仕掛けたのだ
後退した直後のこのタイミング、避けようにも避けれない状況に雅緋たちは陥っていた
「食らえ!
シャリリリリリリリ!!
疾風が手からチェーンを飛ばす
チェーンが凄まじいスピードで雅緋に向かってくる
「おらっ!!」
バキィォン!
しかしその直前、援護に入った相馬がチェーンに蹴りを入れ、軌道がブレたチェーンは雅緋たちに命中することはなかった
「よくやったぞ相馬!」
「たくよぉ、とんだ貧乏くじ引かされたもんだぜ」
「なっ…まったく、お前と言う奴は」
攻撃から守ってくれたことを褒める雅緋だったが、相馬の悪態の言葉を聞いて
褒め言葉を送った自分がバカだったと思った
「やってくれたな兄ちゃん?速攻で相手の大将をコートに落としてゲームセットと行くはずだったのによぉ?」
自分の行動を邪魔された疾風が相馬に睨みを利かせる
「あ~?へっ、知るかよ。それにな、いきなり
そんな疾風に対して相馬も負けじと言い返した
「ふぅん。言ってくれるじゃねぇの?なら今度はその減らず口が叩けないように完膚なきまでに力の差を見せつけてやるとするか」
超えこそ穏やかだが、疾風の身体からは気と圧があふれ出ていた
「怖い怖い、そうカリカリすんなって。気楽に往こうぜ気楽によ」
「あぁ、そうだな。ならそうさせてもらうとしようか」
相馬と疾風、どこか少し似ている2人は互いに軽口を叩き合いながらもその目はしっかりと相手を捉えていた
さらにはその2人の雰囲気に乗せられてしまったかのように雅緋たちとかぐらたちのほうも相手である互いを睨みつけ合っていたのだった