相馬たち蛇女子学園VS疾風たち巫神楽が行う第二試合、白熱する試合が続くも
その決着はかぐらが雪不帰の元に降り立つという形で決着を迎え、結果として蛇女が勝利を収めた…
「ねぇ、今の見た?」
「うん。なんかかぐらちゃんわざと負けたような感じだったね?」
第二試合の様子を更衣室のモニターで観戦していた四季と美野里がかぐらの取った行動に驚きの声を上げる
「どういうことなのでしょう?」
「かぐらの意図が分からぬな」
「はい。かぐらさんは何を考えてらっしゃるのでしょうか?」
同じく映像を見ていた雪泉たちもかぐらがどうしてあんな行動を起こしたのか気がかりだった
「……っ」
無論それは別室で1人になっている紫苑も同じようであった
月閃、蛇女、巫神楽がシノビマスターズにてしのぎを削っている中、その裏で秘密裏に動く者がいた
「――っ!!」スタタタタタタ!
裏で動いている者の正体、それはこのシノビマスターズについて調査のために潜入していた鈴音だった
鈴音は軽快な駆け足で施設内のバックヤードを進んでいた
「――っ!」ピクッ
ガキィイイイイン!!
「――っ!」ザザァァ!
刹那、鈴音が気配を感じたと同時に斬りかかる何者かの攻撃を防ぐとともに後方へとバックする
奇襲を回避した鈴音が視線を向ける
「誰かと思えば、よもやあんたとこんなところで鉢合わせすることになるとはな?」
「お前、いやお前たちは」
「鈴音先生、まさか鈴音先生とは驚きました」
向けた目線の先にいたもの、それは彼女にとって元教え子でもある紅蓮竜隊の面々だった
「それはこちらとて同じことだ。しかしなぜお前たちがここにいる?」
「俺たちからしてみればそれこそこちらのセリフと言ったところだ。まぁ、用としては単純な話しだ」
「私たちは今より半蔵学院のやつらを助けに行こうとしているところです。あいつらにはそれなりに恩がありますからね」
ここにいることを尋ねる鈴音の問いに焔はそう答えた
「ならば私と目的は一緒だな。どうだろう一緒に来てくれるか?」
「あんたのその提案、俺たちにとってデメリットを探す方が難しいだろう。俺たちとしても是非もない」
「なにより抜け忍になったとてあなたが我々の師であることに変わりはありません」
「うむ、であれば急ぐとしよう。忍務開始だ」
思いもよらぬ遭遇で互いに強力な助っ人を得ることができた両者は半蔵学院の面々を救うため行動を共にすることにしたのだった
一方、紅蓮竜隊と鈴音が裏で手を組んでいる頃、試合会場のほうはというと
「さてさて、第一、第二と興奮も覚め上がらないまま盛り上がってきたシノビマスターズもいよいよ佳境を迎えてきたぜ。そして今からみんなお待ちかねの第三試合を始めるぜ!」
ディラがマイクを手にシノビマスターズが3回勝負の最後の試合を始めることを動画を見ているであろう世界の忍たちに告げる
そしてその舞台に立つのは紫苑たち月閃女学館と相馬たち秘立蛇女子学園の二組だった
「ともにここまで1勝同士」
「この試合にて勝者が決まります」
「そして次なる試合、そのお題はこれだ!」
3度モニター画面がスライドし、文字が表示される
「種目は「
第三回戦の種目名がついに決まった
「いよいよですか」
「一体どういう種目なんだろうか?」
選手たちは発表された第三種目に注目する
「んじゃ、ルールの説明と行くぜ。お前ら、あそこを見ろ!」
ディラが説明と称しながら指を指す
その先には出現したフィールドのてっぺんにある旗だった
「この勝負はな、大将が先にあの旗を取った方が勝ちっていうものさ」
「旗を…」
「棒倒しなんていうからてっきりそれを想像してたのにどっちかって言ったら旗取り合戦じゃねぇかよ?」
ルールの内容を聞かされ、双方ともにそわそわしていた
「だが。この試合のルールはそれだけじゃないぜ…」パチン
するとディラが選手たちにもう一つルールがあることを告げると指を鳴らす
次の瞬間、フィールド内の地面がスライドし、一変してプールにへと変わる
「なんですかこの不思議な色のプールは?」
突然のことに紫苑たちが更なる困惑を示す
「そのプールは特別性となっておりまして落ちると衣服が溶けてスケスケになります」
「え~また~?」
プールの効能を聞かされた一同はその内容に困ったような顔を見せる
「よぉ~し、そんじゃいっちょ月閃の奴らを全員プールに叩き込んで勝利を手にしてやろうぜみんな!」
「いやお前はただ女の裸が見たいだけだろうが」
「こういう時に関しては急にやる気になるんだからなこいつときたら」
「本当にクズよね」
そんな中で落ちるとスケスケになると聞きやる気を見せる相馬に大して雅緋たちは呆れた様子を見せていた
「では両チーム、対象を発表してもらおう」
ルールを説明したところで閃光が月閃と蛇女に互いの大将を決めるようにと告げる
「こちらは第三戦も私が大将を務めさせてもらう」
蛇女の大将は引き続き雅緋が引き受けることに
「ならば我々の大将は…夜桜。お願いできるかな?」
「はい。わしにお任せください!」
続いて月閃が大将を宣言するが、その人物は意外にも夜桜が選ばれた
「互いに大将が決まったみたいだな。よし、それじゃあ始めるとしようか!」
「「第三試合、開始!!」」
ディラたちがそう宣言した瞬間に法螺貝の音色が鳴り響き、試合の開始を告げる
「さて、どっちが勝つのかな?」
「どちらにしろ見応えのある試合を期待したいな」
観客席の方で試合の様子を見ているかぐらと疾風たちが月閃と蛇女、どちらが勝つのかに注目を寄せていた
「はぁぁぁぁ…はぁっ!!」
「うおっと、おりゃぁああっ!」
「っ!」
「「ぐぅっ!!」」
開始早々に紫苑が気弾を放ち、それを回避した相馬が接近すると同時に反撃の一手を繰り出す
しかし紫苑もそれに対応し、互いに鍔迫り合い状態に持ち込まれていく
「はぁっ!」
「やぁっ!」
別の場所では雅緋と雪泉が交戦をしていた
「なるほど、私を足止める作戦ということだな。だが自分の大将を見てみろ!」
競り合いに押し負けた雪泉が視線を逸らして見ると確かに夜桜が敵の放火によって身動きが取れずにいる
「まずい。夜桜を助けに行かないと!」
「あっ、紫苑テメェ!」
夜桜の危機を察知した紫苑が相馬を無視して向かおうとする
「やろう…俺を無視して夜桜を助けようだなんて、考えが……あまいぜ!」
するとその最中、相馬がシノヴァイザーのスイッチを押すと勢いよく先端を突き出す
プシュッ!!ヒュゥゥウ!!
直後、シノヴァイザーの先端が射出される
ワイヤーの付いている刃先が紫苑に迫る
シュルン!
「なっ、これは!?」
シュルルルル!ガシャン!
「ぐぅ!?」
シノヴァイザーから放たれたロープ付きの刃先が紫苑を絡め取り動きを止める
「逃がさないぜ。紫苑!」
「ちぃ!?」
救出に向かうはずがピンチに陥ってしまい、紫苑は焦りを抱くのだった