脱落者が次々と出てくる中、紫苑たちと相馬たちとの
紫苑の援護もあって四季が紫を倒し、さらに相打ちという形で忌夢を脱落させた
「はあっ!!」
「えいっ!!」
そんな中、雪泉と雅緋が今も尚交戦していた
「おのれ紫苑に四季め、忌夢と紫が落とされてしまうとは」
「お見事です紫苑、四季さん」
鍔迫り合い状態の中、2人は紫苑の支援によって四季がその身と引き換えに忌夢と紫を脱落させた光景を目にする
「雅緋さん、私たちは諦めません!どのような困難に置かれようとも必ず勝ち抜いて見せます!」
「言ってくれる。だがな雪泉、強がっていても以前お前たちが不利であることに変わりはない」
「うっ…」
四季の活動を見て雪泉が雅緋に自分たちが勝つことを宣言する
しかし雅緋のほうも負けじと雪泉に物申す
月閃のほうは叢と美野里も脱落しているため、数では未だ不利の状態であり、そのことを突かれてしまいぐうの音も出なかった
「それに私たちにはまだ”手数がある”ことを忘れてはいないだろうな?」
「――っ!?」
雅緋のその問いかけに雪泉がハッとなった時だった
ドドォォォォン!!
直ぐ近くのほうから轟音が聞こえてくる
その方向に視線を向けてみると
「おらぁぁああああ!!」
「ふん!!」ババババ!
「ぐぅっ!?」
「し、紫苑!?」
いつのまにか分裂した相馬たちが紫苑を追い込んでいた
「これでわかっただろう。私たちにはまだ蒼馬がいるのさ、忌夢と紫がやられてしまったことは痛手だったが、あいつらが紫苑を抑えている以上、夜桜を助ける術はお前たちにあるまい、つまりはそう言うことだ。後は邪魔なお前を排除して私が旗を取ればそれでthe endだ」
「ぐぅっ!?」
せっかく四季があそこまでして忌夢と紫を脱落に追い込んでくれたのにここに来て蛇女側が蒼馬を加えた字とにより戦況はまたも月閃にとって好ましくないほうへ転がってしまった
「(残っているのは大将である夜桜さんを除いて私と紫苑のみ、ですが今はどちらも手がいっぱい、どうしたらいいのでしょうか!?)」アセアセ
夜桜を助けに行きたい、しかし雅緋たちの猛威は隙がなく、それを許してくれはしなかった
「はあっ!!」バシュシュシュシュシュ!
「アオ!」シュン!
「あぁっ!」シュン!
「なっ!?」
紫苑が迫りくる相馬たちを迎撃すべく4元素のエネルギー弾を放つも2人はこれを持ち前のコンビネーションで回避する
「でりゃぁあっ!!」
「クリア・ウォール!!」
シュィィィィン!ガキィイイン!!
「ちぃっ!?」
攻撃を避けたと同時に相馬が紫苑に急接近し、その勢いで蹴りを繰り出す
そうはさせじと紫苑が防壁を展開させ、相馬の攻撃を防いだ
バキュン!ドバァン!!
「――っ!?」
しかしその直後、背後から放たれた攻撃によって紫苑はダメージを受ける
痛みに悶絶しつつ、後ろに視線を向けるとそこには蒼馬がシノヴァイザーの銃口を向けている蒼馬がいた
「おぉ、アオ、ナイス!!」
「紫苑、いつ見てもお前のその技の防御力は流石だ…と言いたいところだが、その反面その術は手をかざした方向にしか発動させられない。故にこうして背後を取れば恐れるに足りることはない、残念だったな」
「ぐぅ――!?」
蒼馬がクリアウォールの弱点を指摘し、的を得ているため紫苑もぐうの音もでなかった
「ソウ、一気に畳み掛けるぞ!」
「おう!」
勝機を見出した相馬たちが一斉に仕掛ける
「ふっ!はっ!おりゃっ!」
「はあっ!せいっ!てぇい!」
「くっ、ぐぅぅぅ!?」
左右から同時に仕掛けてきた相馬たちの接近を許してしまった紫苑は2人との乱戦に発展する
なんとか応戦をする紫苑だったが、接近戦がそこまで得意ではない自身にとってこの状況は厳しいものだった
逆に相馬たちは接近戦を得意としているため、どんどんと紫苑を追い込んでいく
「――はあっ!」バッ
このままではまずいと判断した紫苑が柱を蹴って後方へと飛ぶ
その最に紫苑が印を結ぶ
「あの印、まさかあいつまたさっきのをやるつもりか!?」
相馬がハッとした顔で紫苑を見る
紫苑が結んでいるのは先ほどプールの水を操った時のものだと気づいたからだ
「させん!!」バキュンバキュン!
「――っ!?」
刹那、すかさず蒼馬がシノヴァイザーで紫苑を射撃する
飛んできた光弾に気づいた紫苑が咄嗟に回避するも術の発動は失敗に終わる
「危ないところだったぜ。さっきのを二度もやられるのは面倒だからな」
「起死回生の一手だったんだろうが残念だったな。俺たちに同じ技は二度は通じん!!」
攻撃を阻止したと同時に相馬たちが紫苑に再度アタックを仕掛けてきた
「…――はあっ!!」ビュゥゥゥ!
対する紫苑が両手から風を放つ
「「――っ!!」」
相馬たちは宙へ飛ぶことでそれを躱す
「無駄なあがきだと言っている!」
「大人しくやられやがれ!」
仕留める宣言を告げると相馬たちが身構える
「…ありがとうございます」
「ん?」
「あん?」
「
だがその時見せた紫苑の表情は焦りでも恐れでもない、ただ感謝の顔だった
「秘伝忍法…」
どういう意味かと相馬たちが困惑していると紫苑が秘伝忍法を発動させながら彼らに向けて突き出していた両手を薙ぎ払うかのように横に振る
その時だった
ビュォオオ!ズシャァァッ!!
「がはっ!?」
「な、なにぃっ!?」
突如、相馬たちは背後から攻撃を受け、ダメージを受ける
訳も分からないまま2人の身体は紫苑を通り過ぎ、その後方へと吹き飛ぶ
「…【逆風のソナタ】」
それは紫苑の仕掛けたものだった
初手の風は囮であり、相馬たちを宙へと上がらせるためのものだった
本命は躱されたと思わせていたその風による奇襲を仕掛けることであり
見事2人はそうとは知らずに紫苑の罠にはまったのだった
「「――っ!?」」ドドォォォォン!
相馬たちはそのまま後方のほうの壁に激突した
「よし…ふっ!!」
邪魔な2人が動けない今のうちに紫苑が夜桜の元に
「夜桜!」
「し、紫苑!?」
「「――っ!」」
「今助ける!はあぁっ!!」
夜桜の元に駆け付けた紫苑が彼女を襲っている両備と両奈に攻撃を仕掛ける
「ちょ、何よこれ!?」
「はうぅぅん!チクチクと来る痛み、なんだか癖になっちゃいそう~♪」
光弾の雨あられを受けた両備と両奈はひるんで動けない
「――っ!」シュタッ
「なっ!?」
「はわん!?」
その隙に紫苑が2人の立つ場所の中心に降り立つ
「はあぁぁあああ!!」
バキィィン!
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「はうぅぅぅ~ん♪」
ボチャァァアアアン!
「なっ、両備、両奈!?」
紫苑が繰り出した蹴り二発が両備と両奈を吹き飛ばしプールに落とした
「くぅぅ!悔しいぃぃぃ!!」
「みんな、見てみて両奈ちゃんの全部を見て~♪」
「あんたは黙ってなさいよ馬鹿犬!!」
プールの水によってすっ裸にされ脱落してしまった事を悔やむ両備とそれを喜ぶ両奈だった
「今だ夜桜。旗を!」
「はい!!」
両備と両奈が脱らしたことで動けるようになった夜桜がてっぺんにある旗を取りに行く
「ま、待て!?」
「行かせません!!」
このままではまずいと雅緋が焦りを抱くも、その前に雪泉が立ちはだかる
「くっ、そ、相馬!?」
何とかしたい雅緋が相馬のほうに視線を向ける
「おい何をしているソウ、早く行かなければ奴らに旗が!?」
「ぞうばいっでもあだまがぬげないんだよ!?」モガモガ
だが、相馬のほうは紫苑に壁に激突されたことで頭が壁にめり込んで抜けない様だった
そうこうしている間にも夜桜が旗に近づく
「これで、終わりじゃ!!」
夜桜がそう叫んだ瞬間、彼女の手に旗が握られた
「勝負あり!第三回戦、勝者は月閃だぁぁあああ!」
プォォオオオオ!!
アピスのコールとともに勝利を知らせる法螺貝が会場内に鳴り響くのだった