閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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第三章です

今回はsideが多いです


第三章 初任務行きます 前編

僕達6人は任務のため商店街に来ていました

 

 

「さて、不良どもはどこにいるんだ?…見つけたらアタイがボコボコにしてやる!!」

 

 

「でも、逆に難しいよね。一般相手にあくまで忍として人知れず退治するなんて」

 

 

「だからこそ、修業なのです」

 

 

「あ~はいはい」

 

 

斑鳩先輩がもっともな事を言うとかつ姉がめんどくさそうな態度で言った

 

 

「あの~、それで不良さんはどこにいるの?」

 

 

雲雀ちゃんが訪ねてきた

 

 

「…ただ闇雲に探しても時間の無駄ですね」

 

 

「ここはやはり手分けして探しましょう」

 

 

「そうですね。ではそうしましょう」

 

 

僕の提案によりそれぞれ手分けして不良を探すことになりました

 

 

「絶対に見つけます」

 

 

僕も張り切りながら探索に向かいました

 

 

 

飛鳥side

 

 

 

「う~ん。さすがにお寺にはいないか?」

 

 

私は不良を見つけるため寺の付近を探していた

 

 

すると

 

 

「きゃあっ!」

 

 

「おっすまん」

 

 

私は後ろから誰かとぶつかっちゃった

 

 

「悪かったなちょっとよそ見してて」

 

 

「いえ、大丈夫です」

 

 

私に謝罪したのは黒髪で褐色の肌で黒髪のポニーテールで私と同い年くらいの女の子だった

 

 

 

 

佐介side

 

 

 

 

「ここにもいないか、どこにいるんだ?」

 

 

僕は町の様子を見つつあたりを見回す

 

 

「早く見つけて被害が広まるのを止めないと」

 

 

僕は右手を顔の前まであげて握りこぶしを作りながらそう呟いた

 

 

そんな時だった

 

 

「…?」

 

 

僕はある電柱の上から視線を感じて

 

 

電柱を見るけどそこには誰もいませんでした

 

 

「…(なんなんだろう。誰かに見られていた気がする)」

 

 

佐恭は不思議がるが任務を遂行するために再び不良探しに戻った

 

 

 

 

柳生&雲雀side

 

 

 

 

「柳生ちゃん、どうして一緒についてくるの?」

 

 

「ひばりが心配だからな」

 

 

「ぷ~、不良さんくらいひばり一人で平気だよ~」

 

 

「いきなり襲われるかもしれないぞ?」

 

 

柳生の言葉に雲雀はビクッとなる

 

 

「そっそのときはひばりが逆にこてんぱんに」

 

 

「…ひばり、とまれ!」

 

 

「えっ!?」

 

 

突然柳生が雲雀を呼び止める。

 

 

「どうしたの柳生ちゃん?」

 

 

「…何かいる」

 

 

前の方を見て柳生がそう呟く、雲雀も目を凝らして見ると

 

 

「ひっ?!」

 

 

そこにはボロボロになるまで叩き潰されて重傷の不良達がいた

 

 

中にはズタズタに切り刻まれているものも

 

 

「酷いな」

 

 

「だっ誰がこんなことを?」

 

 

柳生と雲雀は唖然としてると

 

 

「ぎゃぁぁぁぁあ!!!」

 

 

奥の方から叫び声が聞こえる

 

 

「なっなに?」

 

 

「オレが見てくる!!」

 

 

「あっ柳生ちゃん、待って!!」

 

 

柳生が声のする方に走りだし、雲雀もそれを追い掛ける

 

 

到着するとそこには不良の1人の胸ぐらを掴み片手だけで持ち上げている女性がいた

 

 

「けっ!…歯ごたえねぇな」

 

 

ジャシュ!

 

 

女性は切り刻まれた男を放り投げる

 

 

「おい!!」

 

 

「ん?んだてめえ?」

 

 

「オレは半蔵の忍だ」

 

 

「…ほ~お前『善忍』~か?善忍の忍がこんなところになんのようだ~い♪」

 

 

不気味に笑う女性。

 

 

「ひばり、みんなを集めろ!」

 

 

「うっうん!」

 

 

雲雀は胸元から筒を取出し空に向けて信号弾をうつと空で爆発し煙で『集』の文字があらわれた

 

 

「「「!!」」」

 

 

佐恭、斑鳩、葛城の3人はそれに気付いてその場から急いで向かう。そして数分後

 

 

「ひばりさん柳生さん」

 

 

「待たせたな!」

 

 

「お待たせしました!」

 

 

斑鳩、葛城、佐恭の順に到着する

 

 

「あれ?飛鳥は?」

 

 

「わかんない」

 

 

飛鳥が来てないことに佐恭達は築くが。すぐに前に目をむける。女性が不良を倒したのは到着して間もない3人にもすぐにわかった

 

 

「おっほほ~善忍の忍が5人、あたしゃ~ついてるね~、せめてこいつらよりは楽しませてくれよ!」

 

 

女性が叫ぶ。すると突然周りの風景が変わった

 

 

「これは忍結界?!」

 

 

佐介達はいつのまにか忍結界に閉じ込められてしまった

 

 

「ひひひ、もう逃げらんねぇぜ!!」

 

 

鉤爪のような鏝をつけた女性は佐介達を見ながら舌なめずりをする

 

 

 

佐介side

 

 

 

僕らが到着するとあたりには不良たちがボロボロになっていたり

 

 

死にかけいたり、ひどい有様だった

 

 

「これはあなたがやったのか?」

 

 

僕は女の人に尋ねる

 

 

「ひひひ、そう、暇つぶしさ。だけどこいつら歯ごたえ、なさすぎなんだよ!!」

 

 

女の人は既に瀕死の不良の人を踏みつける

 

 

「でもまぁ…善忍共とでくわすとはラッキーだったよ。あたしは善忍殺しを生き甲斐にしてる悪忍だからね~♪」

 

 

この人、間違いなく狂ってる

 

 

殺しを楽しんでる

 

 

「さ~て、どいつからいたぶってやろうか?」

 

 

悪忍が鋭い目で僕たちを睨む

 

 

「こうなりゃ、転身だな」

 

 

「任務外ですが止む負えません。みなさん行きますよ」

 

 

「「「「はい!!(おう!!)(ああ!!)(うん!!)」」」」

 

 

斑鳩先輩の合図で僕らは叫ぶ

 

 

「「「「「忍転身!!!」」」」」

 

 

僕らの体内から気力を吹き出し、瞬時に戦闘スタイルにチェンジする

 

 

ちなみに僕の装束姿は黒い学ランに下はシャツを着ていて背中に『一騎当千』と書かれていて

 

 

両手は包帯が巻いてあり腰には刀が装着された格好です

 

 

「へぇ~それが佐介の忍装束なんだ」

 

 

「はい、これがっ…て!?かつ姉、なんて格好してるんですか!?」

 

 

「えっ?」

 

 

「えっ?じゃなくて!!なんでシャツ一枚でボタンつけてないんですか!?」

 

 

僕はかつ姉の格好を見て慌てて顔を手で覆う

 

 

「戦闘中なんだから今はいいだろ。それに見ろよこれ」

 

 

「ちょっ、だめですってかつ姉…ふぇ?」

 

 

かつ姉が僕を掴んで胸を見せる

 

 

胸にはプロテクターが付いていて隠すべきところは隠れていた

 

でもそれでもえっち~よ~

 

 

「よし、気を取り直して行きましょう!!」

 

 

僕はそうとわかると調子を元に戻す

 

 

「隠れてるのがわかった途端切り替わりはえ~な」

 

 

かつ姉が何か言ってるけど今は後

 

 

「てめ~ら、長々とあたしを無視しやがって~!!ぶっ殺す!!」

 

 

「行きます!!」

 

 

悪忍が鉤爪で突きをしてきた

 

 

「はいや!!」

 

 

僕はそれを受け流す

 

 

「くっ!!」

 

 

「おりゃぁぁ!!!」

 

 

かつ姉がその隙をついて蹴りをかます

 

 

悪忍はそれを両手でガードすると距離を取る

 

 

「はあぁぁ!!!」

 

 

「っ!!」

 

 

今度は斑鳩先輩が切りかかる

 

 

カン!!キン!!

 

 

刃と刃のぶつかり合いで火花が散る

 

 

「もらった!!!」

 

 

その時柳生ちゃんが上から傘に仕込んだ仕込み刀で悪忍を狙う

 

 

「っち、くりゃ!!」

 

 

悪忍は苦無を取り出し柳生ちゃんに投げる

 

 

とっさにガードするもそれにより攻撃が阻止された

 

 

「柳生ちゃん」

 

 

ひばりちゃんが柳生ちゃんにかけよる

 

 

「柳生さん?!」

 

 

「どこ見てんだよ!!」

 

 

 

ドン!!

 

 

 

「きゃぁぁ!!」

 

 

悪忍が斑鳩先輩を蹴り飛ばす

 

 

「斑鳩先輩!!」

 

 

僕は斑鳩先輩を受け止める

 

 

「大丈夫ですか斑鳩先輩?」

 

 

「はい、ありがとうございます」

 

 

僕たちと悪忍が再びにらみ合う

 

 

「アハハハハハ、楽しい、楽しいぜお前ら!」

 

 

狂っているというよりもはや腐っている悪忍は耳障りな笑い声を上げて笑う

 

 

「いいぜもっとだもっと殺し合おうか!!」

 

 

そう言うと悪忍が鉤爪を収納すると両手を合わせ印を結びだした

 

 

「食らえ、火遁・豪火球の術!!」

 

 

「「「「「っ!?」」」」」

 

 

悪忍が勢いよく息を吸うと同時に直径が等身大ほどの火の玉が放たれ僕たちに襲いかかるのだった

 

 

 

 

飛鳥side

 

 

 

 

佐介たちが合流した直前の頃

 

 

 

「すまないな。友達探しを手伝ってくれて」

 

 

「ううん、大丈夫」

 

 

私は任務の途中で出会った子の友達を探しているけど

 

 

なかなか見つからないんだ~

 

 

「君、何か用事とかあったんじゃないのか?」

 

 

「あっ、ううん。今日は校外授業だったんだけどさっき終わって自由時間になって暇してたから」

 

 

本当は任務があるっていうのはまずいし

 

 

「…そう、ならいいけど」

 

 

まぁそんなわけで私は友達探しを続けるのでした

 

 

 

 

 


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