ランジェリーショップに行くために雪泉と夜桜は街に来ていた
道中2人は悲鳴を聞きつけ向かった先で倒れているマダムと遭遇する
気が付いたマダムが所持していたバックや宝石のついた指輪などが紛失していることに気づき発狂した
その最中、事件の一部始終を見ていたという目撃者の女性から黒い物体が走り去っていく姿を目撃したとの情報を得た
2人はうんも言わさずその黒い影が向かったとされるほうへと向かったが
如何せんその情報以外の手掛かりはないためこれからどうするかと話し合っていた時
再び誰かの悲鳴を聞きつけ向かった先で女性から私物を力づくで奪い取ろうとする人影を見つけ
雪泉と夜桜は急ぎそこに割って入る。そして2人が目にした影の正体、それは人の成りをした化け物だったのだ
追い詰めた先で雪泉と夜桜が挟み撃ちする形で今回の騒動を引き起こした猫怪人とにらみ合いを利かせる
「これは何なのでしょう?…妖魔に似てるようにも思えますが、なんだか違う気もしますね?」
「雪泉、気持ちはわかりますがそれよりもまずはこいつを大人しくさせることが先決じゃ」
「そうですね。では参るとしましょう!」
こいつが騒動の首謀者である猫怪人を捕まえるべく身構える
【「グルッ、ゴロャァァァァァ!!!」】
「「っ!?」」
刹那、先んじるように猫怪人が動きを見せ、唸り声を上げたと思いきや視線の先にいる雪泉に攻撃を仕掛ける
「雪泉!?」
「心配ありません!忍転身!」
【「ッ!?」】
襲い掛かろうとする直前、雪泉が巻物を広げ転身の合言葉を叫ぶ
するとその直後、吹雪が発生しその風圧に押された猫怪人がたまらず攻撃をあきらめ距離を取る
「はっ!」
その間に忍装束を身にまとった雪泉が扇子を構えて雄々しくたっていた
「いいぞ雪泉、なら今度はわしの番じゃ!」
【「ッ!?」】
「忍転身!」
さらに間髪入れずに夜桜が飛び込むと同時に転身し装束に持を包んだ
「てやああぁぁぁぁぁ!」
【「ッ!?…ウニュァァァァァアァァ!?」】
夜桜の巨大化させた篭手の強烈な一撃を受けた猫怪人が大きく後方へと吹き飛ばされその先にあった壁に大きく叩きつけられた
「さすがですね夜桜さん」
「これくらい造作もありません、ここからどんどん行かせてもらうぞ!」
一気に畳みかける、そう意気込みを入れつつ夜桜が次なる一手として籠手によるブーストで突進する体術技「益荒女猛衝」を繰り出す
【「ッ!」】シュン!
「なっ!?」ズザァァ
しかし、攻撃が当たる直前、猫怪人が急に視界から消え、技が空振りに終わる
「や、奴はど、どこじゃ?」
警戒しつつ夜桜があたりを見渡す
「夜桜さん!後ろです!」
「なにっ!?」
【「フミャァァァァ!!」】
「うわぁっ!?」
いつの間にか背後を取られており、反転するも間に合わず猫怪人の鋭い爪の旋律を受ける
「よくも夜桜さんを!…秘伝忍術!!」
かたき討ちといわんばかりに雪泉が氷塊を生成する
「食らいなさい【黒氷】!!」
猫怪人めがけて雪泉が生成した氷塊を放つ
【「ッ!!」】シュン!
「っ!?」
勢いよく氷塊を放った雪泉だったが、猫怪人は余裕といわんばかりにそれを交わす
【「っ!」】
「しまっ!?」
【「ミャウッ!」】
「きゃあぁぁぁぁ!?」
さらに猫怪人が素早い動きで雪泉の背後を取り、爪で彼女を切り裂いた
「雪泉、大丈夫ですか!?」
「は、はい…」
地べたを転がる雪泉に夜桜が駆けよる
「それにしてもなんて早さじゃ」
「確かに、目で追うのも容易ではありませんね」
あの素早い動きをどうにかしない限りこちらの攻撃は当たらず無効の独壇場といっても差し支えないほどの状況だった
何とかして攻撃を当てる術はない物かと2人は考えを模索する
【「フミャァァァァ!!」】
「「っ!?」」
しかしそんな暇など与えるかというかのように猫怪人が再び2人に攻撃を仕掛ける
「ぐっ、ぬぅぅぅ!?」
「くぅぅぅぅ!?」
高速の猫怪人の攻撃の連撃が雪泉と夜桜を苦しめていく
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
「大丈夫ですか雪泉?」
「えっ、えぇ…なんとか」
防御力で勝る夜桜はまだ何とか踏ん張れたがそうではない雪泉は彼女以上に消耗を見せていた
【「フミャァァァァ!!」】
「っ!?」
するとその時、弱り切った雪泉に狙いを定めて攻撃を仕掛けてきた
「雪泉、危ない!」
「夜桜さん!」
雪泉を守るべく籠手で顔を覆うように防御姿勢を取る
カキィィィィィン!
【「ニャウッ!?」】
「ぬぅぅぅっ!」
「夜桜さん!」
刹那、猫怪人の攻撃を夜桜が受け止める
【「ゴロッニャ!」】
攻撃が失敗した猫怪人が距離を取ろうとした瞬間だった
「今じゃ!はあっ!」ガシッ
【「ニャウッ!?」】
微かにだが芽生えたチャンスをつかむべく夜桜が動きを見せ
一瞬の隙を突いて夜桜が猫怪人の腕を掴んだ
「どうじゃ?これで逃げられませんね!」
【「ナフッ!?」】
「もう逃がしはしません、これで決めます!秘伝忍法!」
幸運にも訪れたこのチャンスをものにすべく夜桜が技を繰り出そうと力を込め、猫怪人を掴んでいるのと逆の手を引き絞った
【「フミャァァァァ!!」】シャリリリリリリ
「ぐぅっ!?」
「夜桜さん!?」
そうはさせじと猫怪人が開いているもう一つの手で攻撃を繰り出し夜桜の体を切り刻む
しかしそれでも夜桜を止めることはできなかった
「はぁぁぁぁぁぁぁ!これで終いじゃ!【極楽千手拳】!!」
【「ッ!?」】
「はあぁぁぁぁぁぁ!!!」
ボバァァァァァァン!
至近距離からの一撃が炸裂し、猫怪人が大きく後方へと吹き飛ばされ、壁に激突した
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
「夜桜さん、大丈夫ですか?」
「えっえぇ…わしは大丈夫です」
傷つき息もあらあらしくも夜桜は誇ったかのような顔で猫怪人が飛んでいったほうを見た
自分たちが勝ったのだと自覚しながら
「…」
恐る恐る雪泉が壁のほうに飛んでいった猫怪人の様子を伺うべく近寄ってみる
するとそこには猫怪人の姿ではなく、元の姿に戻ったと思わしき女性が倒れていた
「この方が先ほどまで戦っていた怪物の正体ですか?」
人であったことからやはり妖魔ではないのだなと改めて思った
そう思っている最中、雪泉の視界にあるものが映る
「なんでしょうかこれは?…カギですかね?」
雪泉が発見したのはなんとも奇怪な形をした鍵だった。なぜこのようなものがと不思議でならなかった
「っ?」
不意に夜桜が視線をそらすとその先にはあのマダムが持っていたとされるバックだった
「よかった。痛んではないようですね」
早くマダムにこれを返してあげたいと夜桜は思った
一方でカギを発見した雪泉が気になってそれを手に取ろうとした時だった
ブォン!
「っ!?」
「雪泉!?」
突然、どこからともなく現れた謎の黒い影が雪泉に向かって攻撃を仕掛けた
されど雪泉は間一髪で回避した
「雪泉、大丈夫か!」
「はい、なんとか」
安否が確認できたところで2人は再び視線を戻すとそこには先ほど雪泉が取ろうとしたカギを手に取る者が
「悪いけどこれは渡さないよ」
「あ、あなたはいったい?」
恐る恐る雪泉が尋ねる
「…ふっ」フォン!
「……っ!?」ギュィィィン
「「っ!?」」
だがその問いに少年は答えることなく手にしていたカギを意識を失っていた女性に投げつける
ギュィィィン!!
刹那、女性の体に変化が起こり、怪しい光とともに黒い靄が全身を包み込んだ
【「ニャァァァァァァァ!!!」】
「「っ!?」」
「…ふふっ」スッ
靄が消滅するやそこには倒したはずの猫怪人の姿に再び成り代わった彼女の姿が
驚く彼女たちをしり目に少年はその場を去っていった
「くっ、何ということじゃ!?」
「弱音は吐いてられません。向こうがまだ戦うというのならこちらも!」
そう言って武器を手に構えようとした時だった
【「フミャッ!!」】ギュィィィィ
「「っ!?」」
猫怪人が2人に向かって手をかざすやいなやそこから不思議な引力が発生し、それによって2人の持っている武器が吸い寄せられ
瞬く間に彼女の手に
「な、私たちの武器が!」
「こら!それを返しなさい!」
【「フミャミャミャ…フミャミャミャ!」】
「あっ、待ちなさい!」
待つよう言うも猫怪人はせせら笑うようにその場を去っていってしまうのだった