閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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雪不帰とアピス、牙を剝く2人の強者

月光が閃光を倒したのもつかの間、アピスと雪不帰が立ちふさがり

 

 

佐介と紫苑がアピスを雪泉が雪不帰を相手に第二回戦を繰り広げる

 

 

しかし始まって早々に事態は彼らにとって最悪の状況に陥っていた

 

 

「いつまでそんなところで座ってるつもりだ?ほら、俺を睨みつけるくらいなんだからそれを態度で示してみろ?」

 

 

優勢に場を掴んでいるからかアピスが佐介と紫苑に対してもっと自分に攻めて来るように要求する

 

 

「――っはあぁぁあああ!!」

 

 

「――っ!」スッ

 

 

直後、佐介がアピスに特攻し、飛び蹴りを繰り出す

 

 

アピスはその飛び蹴りを寸前で躱す

 

 

「――っふん!」

 

 

「おっとあぶねぇ!」

 

 

だが佐介は着地と同時に二の矢としてしゃがみ込みからの回し蹴りでアピスの足を取ろうとする

 

 

隙を生じさせないほどの連撃を仕掛ける佐介だが、これにも対処してもアピスは軽快な動きで回避する

 

 

「ふっ!」バッ

 

 

「――っ!?」

 

 

さらに二の手を躱した直後に後に後退して距離を取る

 

 

「――っ!」カチャッ

 

 

 

バキュンバキュンバキュン!

 

 

 

「ぐぅぅぅ!?」

 

 

距離を開ける最中、アピスはライフル化させた銃で佐介を狙撃、躱す暇のなかった佐介は弾丸の雨に撃たれてダメージを負ってしまう

 

 

「ふふふっ」

 

 

着地と同時に仮面越しに佐介にしてやったと言わんばかりの笑みをアピスは浮かべる

 

 

「…ん?」ピクッ

 

 

しかしその笑みは気配を感じ取った瞬間に無くなる

 

 

そして気配を感じ取った瞬間だった

 

 

 

ビュオォォッ!!

 

 

 

「――っ!?」

 

 

背後から何かが飛んできたことでアピスはすかさず回避する

 

 

見るとそれは弾丸のように発射された圧縮された風だった

 

 

攻撃を回避したアピスが視線を向ける

 

 

「やああっ!!」

 

 

「――っ!!」

 

 

直後、紫苑が攻撃のすぐ後を狙ってか既に間合いに入っており仕掛けようとしていた最中だった

 

 

土の元素の力で手の形に作り上げた岩石の拳でアピスに一発を振るう

 

 

咄嗟にアピスがライフル化させた銃を盾代わりにして直接的なダメージを割けることはできたが

 

 

衝撃までは殺し切れずに地面を擦りながら大きく後方にへと吹き飛ばされてしまった

 

 

「痛~…手が痺れちまったぜ」ズキズキ

 

 

数メートル先でようやく止まるとともにアピスは武器を手にしている手に痺れを感じ

 

 

未だにジンジンとしている手をほぐすようにフルフルさせていた

 

 

「(まさかあの場面で守り抜くとは、仕留めるには至らなくてもそれ相応のダメージを与えられると思っていたのに)」グヌヌ

 

 

先の一発はそれなりのダメージを入れられると自負していたため、防がれてしまうと思っていなかった紫苑は悔しさで唇を噛み締めていた

 

 

「今のはさすがにビックリしちまったぜ。不意打ちで俺にダメージを与えるつもりだったんだろうが残念だったな。俺にその程度の小細工は通用しない」

 

 

「くぅっ」

 

 

紫苑渾身の一発を耐えきったアピスは多少驚いたようだったが、その様子から余裕の二文字がチラついて見えるほどぴんぴんとしていた

 

 

「(なんてことなの…佐介くんや紫苑さんがあそこまでやっても平然としているなんて)」アセアセ

 

 

目の前で起こっている出来事を目の当たりにした飛鳥は信じられないと言った顔を見せていた

 

 

 

バリン!バリリン!!

 

 

 

「…っ?」

 

 

するとその傍らのほうで激しい音が聞こえてくる

 

 

音のする方には雪泉と雪不帰の戦闘が続いている

 

 

「やあっ!」

 

 

「――っ!」

 

 

雪泉の鉄扇と雪不帰の鉄扇がぶつかり合う

 

 

「――ふっ!!」パキィィン!

 

 

「ぐぅぅっ!?」

 

 

果敢に挑む雪泉だが、雪不帰はそんな彼女の攻撃をいとも容易く弾き返し

 

 

さらには展開させた黒い氷の礫を雪泉に向かって放ち、それにより彼女は少し先の後方まで吹き飛ばされる

 

 

「秘伝忍法!【黒氷】!!」

 

 

転んではただでは済まさないというかのように受け身を取り衝撃の勢いを殺しながら術を発動させる

 

 

自身の前方に巨大な氷塊を作り上げ、それを雪不帰に向かって放つ

 

 

「…――っ!!」パシィン!

 

 

 

バリィィィィン!!

 

 

 

「くうっ!?」

 

 

だが、そんな雪泉会心の一撃を雪不帰はどこかつまらなそうに鉄扇を広げるとそれを使って受け流し

 

 

氷塊の軌道をずらし、そのまま地面に叩き伏せた

 

 

「…どうしました?こんなもので終わりですか?」

 

 

雪不帰が雪泉に問いかける顔はどこかがっかりとした様子を見せていた

 

 

「まだ…まだです!」

 

 

当然雪泉とて諦めるつもりは毛頭なかった

 

 

自分はまだやれると雪不帰に食ってかかった

 

 

「そうですか…では――っ!!」

 

 

「あっ!?」

 

 

まだ自分に向かってくる気でいるのだと理解した雪不帰がすかさず跳躍し宙へと舞い上がる

 

 

「終わりにするとしましょう!」

 

 

上空から雪泉を狙おうとしているようだった

 

 

「――っ!!」

 

 

 

ゴォオオオオオ!!

 

 

 

「――っ!?」

 

 

その時だった。雪泉が意識を集中させると彼女を包み込むように吹雪が舞う

 

 

風圧に押し返された雪不帰がいったん距離を取る

 

 

吹雪舞う風のドームの中心にて雪泉が氷の剣を手に掴むと新たなる装束が身を包み上げ、髪も氷のような白銀にへと染まる

 

 

「絶・秘伝忍法【氷王】!!」

 

 

吹きすさぶ吹雪が晴れるとともにそこに現れたのは絶・秘伝忍法を発動させた雪泉がいた

 

 

「黒影おじい様の思いが詰まったこの技で…決めます!!」

 

 

「――っ!!」

 

 

強化形態にへと転身した雪泉が雪不帰に向かっていく

 

 

迎撃せんと雪不帰が技を繰り出す

 

 

「はあっ!!」シュィン!

 

 

「――っ!?」ズシュッ!

 

 

「あっ!?」

 

 

「雪不帰様!?」

 

 

しかしその妨害を掻い潜った雪泉の繰り出す斬撃によって雪不帰は押された

 

 

その様子を見て月光と閃光が慌てた様子を見せていた

 

 

「もはや勝負は付きました。負けを認めてください」

 

 

今の手合わせで雪泉は現時点での自身のスペックが雪不帰を上回っていることを確信し

 

 

これ以上の戦いは無用であるとして雪不帰に降伏するように言う

 

 

「ふっ…ふふふふふ」

 

 

「…っ?」

 

 

だが、そんな雪泉の発言に対し、雪不帰は不敵に笑い声を上げる

 

 

「何がおかしいのですか?」

 

 

「失礼。あなたがもう勝った気でいるのがあまりにも滑稽だったものでね」

 

 

「えっ?」

 

 

「思い上がっていると言うのであればいいでしょう。ならば私があなたのその鼻っ柱をへし折って差し上げましょう……っ!!」

 

 

雪不帰が意味深なことを言った次の瞬間、彼女からとてつもない気が溢れ出る

 

 

「こ、これは!?」

 

 

突然の事態に雪泉は困惑する

 

 

「忍…転身!」

 

 

刹那、黒い気の波に包まれている雪不帰か唱えるとその身を装束が覆い始める

 

 

 

ブォオオオオオ!

 

 

 

そして気の波が吹き飛ぶとともにそこには白を基調とする雪泉とは対照的な黒い着物を纏った雪不帰が佇んでいるのだった

 

 

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