閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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集結する者たち

雪不帰が鬼の形相でアピスに詰め寄った理由は案の定、雪通華(せつか)のことであり、部屋から外に出てしまった事にあった

 

 

「こんな事になったのはすべてお前のやらかしのせいだ!」

 

 

怒りに満ちあふれながらに雪通華(せつか)が部屋から出てしまった事態の発端はアピスにあるとして責任を問い詰める

 

 

「そう怒るなって、今のところは実害があったわけじゃねぇんだからよ?」

 

 

「何を呑気なことを言っている。あの子が危険な目にあうことなどあってたまるものか!」

 

 

「あ~、もう、過保護すぎなんだからよ」アセアセ

 

 

アピスは雪通華(せつか)に対してこれでもかと問い詰めてくる雪不帰にへとへとしていた

 

 

「(意識がそれている今ならいけるかもしれない、紫苑さんを助けるためにもここで僕が―っ)」スッ

 

 

2人の言い争う様子を見ていた佐介はこれを好機と捉えた

 

 

気づかれないように少しずつ気を溜め始め、溜め切ったところで必殺の一撃を2人にぶつける

 

 

佐介はそう考えながら技を放つために獣波拳の構えを取ろうとした

 

 

その時だった

 

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴ!!

 

 

 

 

 

「――っ!?」

 

 

突如いきなり会場内が大きく揺れ始めた

 

 

「な、なんじゃ!?」

 

 

「地震だと!?」

 

 

「ちょっとこれ何がどうなってんの!?」

 

 

思いもよらぬ事態に場は騒然となっていた

 

 

 

ドドォォォォン!!

 

 

 

直後、轟音とともに地面が盛り上がったと同時に何かがせり上がってきた

 

 

「あ、あれは!?」

 

 

「「「「――っ!?」」」」

 

 

「みんな!?」

 

 

現れたのは十字架に張り付けられた佐介と飛鳥以外の半蔵のみなだった

 

 

「「「「――っ!!」」」」バッ

 

 

さらにそれに続くように下から飛び出してくる人影があった

 

 

「光牙くんに焔さん、それに相馬くんに雅緋さんも!?」

 

 

人影の正体は光牙たちと相馬たちだった

 

 

「気を付けろお前たち!」

 

 

「妖魔だ!」

 

 

「えっ?」

 

 

一瞬、光牙たちの言うことが理解できないといった顔を浮かべた佐介たち

 

 

「――っ!!」ブォン!ドスゥゥゥン!

 

 

しかしそのすぐ後に現れた羅刹の登場により光牙たちの言ったことは事実だったことを知らされる

 

 

「なぜ、どうしてこんなところに妖魔が!?」

 

 

羅刹の出現により場に更なる混乱が巻き起こる

 

 

「遅くなってしまいましたが、お待たせしました雪不帰」

 

 

「よ、妖魔が喋った!?」

 

 

事情を知らない佐介たちは羅刹が人の言葉を返して喋ったことに驚きを隠せなかった

 

 

「羅刹、そんなことはいい、雪通華(せつか)は!?」

 

 

現れた羅刹に雪通華(せつか)のことを尋ねる

 

 

「問題ありません…ここに」

 

 

「お()さま!」

 

 

雪通華(せつか)!」

 

 

雪不帰の問いかけに対し、羅刹が脇の方に視線を向けるとそこから雪通華(せつか)が顔を覗かせた

 

 

すると次の瞬間、雪不帰が雪通華(せつか)を愛おしく抱きしめる

 

 

「良かった。雪通華(せつか)、あなたが無事で」

 

 

「えへへ、お()さまくすぐったいです~♪」

 

 

「どこか怪我とかはしてない?」

 

 

「はい、僕は大丈夫ですよ」

 

 

無事でいたことがよほど嬉しかったのかその様子が態度に現れていた

 

 

「いや~、雪通華(せつか)が無事でなにより。うんよかったよかった…ん?」

 

 

アピスが呑気にそのような言葉を呟いていると急に自分がいる場所が暗くなる

 

 

どうしてだろうとみてみるとそこにはまじまじとアピスを見下ろす羅刹がいた

 

 

「うおっ、な、なんだよ羅刹?」

 

 

「…雪不帰から話しは聞いてます。あなた、自分の役目をほっぽりだしてこんなところで好き放題暴れて、しかもいざとなった時には私に厄介ごとを押し付けようとしたそうですね?」

 

 

「い、嫌~、そんなことは…(く、くそぉ雪不帰の奴余計なこと言いやがったな!?)」

 

 

事情を聴いた羅刹がアピスに睨みを利かせる

 

 

口では弁解の言葉をいうアピスだったが、内心ではそのことを羅刹に報告した雪不帰に恨み節を見せるのだった

 

 

「な、なんなの?この状況は?」

 

 

一方、そんな様子を見ていた佐介が目の前の面子を見て唖然としていた

 

 

「佐介!」

 

 

「っ?」

 

 

直後、呼びかける声とともに光牙と相馬が佐介の元にやってきた

 

 

「光牙くん、相馬くん。どうして地下から?」

 

 

「あ~、いや、それなんだけどさ」

 

 

「それは俺から教えてやる。かわりにお前の方のことも説明を頼む…特にあの全身鎧のあいつについてを」

 

 

駆けつけてきた光牙と相馬に佐介が質問を投げかける

 

 

光牙たちのほうも上の状況がどうなっているのかを把握するために佐介と情報の交換を提案する

 

 

「あっ、そうだ!大変なんです。紫苑さんが!?」

 

 

「紫苑だと…っ?」

 

 

ハッと我に返ったように佐介が光牙たちに紫苑の話題を振る

 

 

佐介に言われて光牙たちが視線を向けるとそこには苦しそうな紫苑の姿があった

 

 

「なんだよあれ、紫苑のやつ泡吹いて倒れてやがる!?」

 

 

「佐介、どういうことだ?」

 

 

「それも踏まえてきちんと説明しますから、ともかく今は早く紫苑さんを助けなければ!?」

 

 

状況について説明を求めようとする光牙を宥め、佐介が紫苑の手当を申し出る

 

 

「確かにそうだな…春花!」

 

 

「ここよ!呼んだからしら?」

 

 

光牙が呼びかけると春花がやってきた

 

 

「すまないが至急紫苑の容体を見てやってくれ、どうやらかなりまずい状態らしい」

 

 

春花に光牙が紫苑が危険な状態であることを伝える

 

 

「あっ…ぐぶっ…」

 

 

「あら大変!分かったわ。任せて!」

 

 

「頼むぞ」

 

 

容体を見た春花が手当てのために急ぎ紫苑の元へと駆けつけていった

 

 

「佐介、一先ずここは春花に任せておけ、あいつならきっと紫苑を何とかしてくれるはずだ」

 

 

「…はい」

 

 

未だ不安がっている佐介に光牙はそう言い聞かせた

 

 

「で、そろそろ説明しろ。俺たちがあの妖魔と戦っている間に何があった?特にあの全身装甲を纏ったやつからはなにか嫌な気配を感じるぞ」

 

 

そうして光牙は佐介にいったん紫苑のことで後回しにされていた質問を投げかける

 

 

「詳しくは知りませんが名前はディラというらしく、それでいて恐ろしく強いです。あの日、僕を襲った相手でもあります」

 

 

「…そうか、奴がそうなのか」

 

 

「おい佐介、じゃああいつって月光が閃光と一緒に司会やってたあの仮面野郎なのか?」

 

 

「その通りです。相馬くんも気を付けてください。僕と紫苑さんが束になってもたいしたダメージを与えられませんでした。それどころか紫苑さんはあぁなってしまいました」

 

 

佐介から話しを聞いて光牙たちは目の前の4人、特に雪不帰、羅刹、そしてアピスの3人に警戒をするのだった

 

 

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