地下を突き破って囚われていた半蔵の面々や光牙たち、そして羅刹と
佐介たちは雪不帰たちを警戒していた
「なぁ、ところで雪不帰さんよ。いつまで
一方でそんな佐介たちの空気を察してかアピスが雪不帰に意見を述べる
「…わかった。
「はい、お
「羅刹」
「はい、わかりました」
弟とのふれあいに水を差された雪不帰はムッと不機嫌な顔を浮かべるも
仕方ないと割り切り、羅刹に
「さて、そろそろ茶番は終わりだ。この場会場、そしてこの配信を見ている全ての忍たちよ聞くが言い!私は今ここで”全ての忍”に宣戦布告する!」
「宣戦布告だと!?」
雪不帰が両手を広げながら声高らかに宣戦布告を宣言した
まさかの雪不帰の発言に佐介たちは驚愕する
「雪不帰様、何を言っているのですか?」アセアセ
月光と閃光も雪不帰のこの発言は予想外だったらしく、どういうことかと驚いていた
「へー、そう来るんだ?」
「こりゃ随分と壮大な話しになってきたじゃねぇの?」
皆が驚くこの状況で唯一かぐらと疾風は特に驚愕したり恐れたりする様子もなくただいつものような態度を見せていた
「貴様ら、宣戦布告だなどと大それたことを口にしていったい何が目的なんだ!」
光牙が雪不帰たちに先の発言の意図が何かを問いただす
「忍の正義は偽満に満ちている。もはや許すことはできない、忍は善も悪も等しく滅ぼす。この報復の刃で、私は妖魔とともに!」
「なっ!?」
「「「「「――っ!?」」」」」
その問いに対し雪不帰は全ての忍を滅ぼすことが宣戦布告した理由であることを明かす
これまたスケールが壮大すぎる内容に佐介たちは驚愕する
「私の名は羅刹、雪不帰の刃としてあなたたちを葬ります」
困惑している佐介立ちに羅刹が自己紹介をし、さらには雪不帰の言う通りともに忍を殲滅することを目的としていると告げる
「ついでに言えば俺もこいつ同様にその殲滅計画を企てている一員ってわけだ」
さらにそれに便乗する形でアピスもまた雪不帰たち同様に計画に加担していることを明かした
並び立つ3人はどれもこれもただならぬ気配を漂わせていた
「おい、これって思ってた以上にやべぇ状況なんじゃねぇか?」アセアセ
「分かっている。何としても奴らを止めなければ」
全ての忍を滅ぼそうとする雪不帰たちの計画を阻止するためにもこの場で倒す意思を光牙は告げていた
佐介たちが雪不帰たちと対峙している最中、飛鳥は囚われの身となっている仲間立ちを見ていた
「みんな!!」
「あっ!」
「飛鳥ちん!?」
居ても立っても居られないと飛鳥は四季たちの元から飛び出し、仲間たちの方へと駆け出す
ゴゴゴゴゴゴゴ!!ドドォォォォン!!
「――っ!?」
だが、そんな飛鳥の行く手を阻むかのように再び地面が揺れ動き、地面からいくつもの石柱が飛び出してきた
これにより容易に仲間たちの元に近づけなくなってしまった
「「――っ!!」」シュンシュン!
「「――っ!」」ピクッ
「はぁぁぁぁ!!」
「やぁぁっ!」
刹那、その直後光牙と焔が攻撃を仕掛けた
光牙はアピスを焔は羅刹をそれぞれ狙う
「――っ!」カキィィン!
「なにっ!?」
「おっと残念!」
「ちぃっ!?」
しかし、光牙たちの攻撃はアピスと羅刹に阻まれてしまった
「ふん!」
「ぐっ、うわぁっ!?」
すかさず羅刹は六爪を受け止めたその剛腕を薙ぎ払い、焔を後方まで吹き飛ばした
「焔、だいじょうb――っ!?」
焔が後方に吹き飛ぶ姿を見て安否を気にする光牙だったが、直後に腹部に固いものが当てられている感覚に気づく
恐る恐る見てみると腹には銃口が押し付けられていた
「よそ見してるからだぜ。お間抜けさんよぉっ!」バキュン!
「――っ!?」
アピスが腹部に押し付けられた銃のトリガーを引いた瞬間、銃口から光弾が発射され、光牙を後方まで吹き飛ばした
「ぐぅっ!?」
「光牙!しっかりしろ!?」
「姉さん。すまない」
壁に体を打ち付け倒れこむ光牙の元に雅緋と忌夢が駆けつける
「油断大敵だぜ、至近距離からの一発は答えるだろう?」
「や、やろう…ぐっ!?」ドックン
「光牙?こ、光牙どうした!?」
こちらを馬鹿にするような態度を見せるアピスに一言言おうとする光牙だったが、直後に体に痺れと動悸が激しくなる感覚に襲われる
「これはいったい!?」
苦しみだした光牙の様子を見た忌夢が困惑したように呟く
その時光牙の様子を見た佐介がハッとした顔を浮かべる
「雅緋さん、忌夢さん。光牙くんは今毒に侵されいます!」
「なに?毒だと!?」
「どういうことなんだ!?」
佐介から光牙が毒に蝕まれていると聞き、雅緋たちは驚きを隠せなかった
「あのアピスという人は毒を操る力があるようで武器やエネルギー波などに毒を混ぜて使用できるみたいなんです。紫苑さんもそのせいで」
紫苑が毒によって苦しんでいる姿を目にしていた佐介はまさか光牙まで同じことになってしまうとは思わなかった
「それじゃこのままじゃ光牙が!?」
「春花さん、春花さんは!?」
光牙が危ういと感じた佐介が春花を探すと数メートル先にいたのを発見する
「紫苑くん、気をしっかり持って、絶対に助けるから!」
「はぁ…はぁ…は、るか…さん」
「(とは言ったものの、これは非常にまずいわ。こんな毒今まで見たことがない、時間がないのに!?)」
春花は紫苑を苦しめる未知の毒を前にどうすればいいのかと頭を悩ませてしまっていた
「いた!春花、来てくれ!大変だなんだ!」
「どうしたのそんなに慌てて!?」
自分を呼ぶ声に我に帰った春花が
「光牙くんも敵の毒を喰らってしまいました!?」
「えっ?…なんですって!?」
呼びかける声に気づいた春花が驚いた顔を浮かべていた
「頼む春花、光牙を助けてくれ!?」
必死に懇願する佐介と雅緋を見て春花は困惑する
「…ごめんなさい、私には2人を助けることはできないわ」
「えっ?」
「ど、どういうことだ春花!?」
春花のまさかの発言に佐介たちは驚愕する
「2人に使われたのは今までに見たことない新種の毒なの、故に成分も解毒方法もこの短期間ではとても…」
「そ、そんな…」
「ごめんなさい」
何もできずただ謝ることしかできないことに春花は自身の不甲斐なさを呪う
「うっ…うぅっ!?」
「ぐっ、あぐっ!?」
その間にも2人は苦しみの声をあげている
「い、いったいどうすればいいんだ!?」
好転せず、むしろ悪化の一途を辿るこの状況に佐介たちは成す術を見出せず、ただただ絶望感に打ちひしがれるしかないのだった