カンカンカンカンカンカン!
「皆様、新年、あけまして」
「「おめでとうございます!」」
佐介と飛鳥が視聴者様にご挨拶
「去年は某ウイルスのせいでいろいろ大変でしたが、ひとまずは新年を迎えられて何よりです」
「本当だね。一時期自粛とかで外にも出れなかったりしたし?」
「でもこうしてみんな無事に挨拶できてよかったからいいじゃない」
「それはそうだけど」
挨拶早々に佐介と飛鳥はそのようなやり取りをする
「ちなみにこの後は全員を交えて新年会のパーティを開催予定なので皆さま楽しみにしてくださいね」
「どうなるのかな?ワクワクだよ」
パーティが始まることにウキウキする2人
だがその時、背後から黒子が駆けつけてくる
「ん?どうしました?…えっ!?」
「どうしたの佐介くん?」
「相馬君と紫苑さんが襲われたそうです」アセアセ
「えっ!?」
黒子から耳打ちで相馬と紫苑が襲われたことを聞かされる
「紫苑さんと相馬君が?いったい誰に?」
「犯人は…かつ姉らしい」
「…えっ!?」
2人が襲われたことも衝撃的なのに犯人が葛城だと知ってさらに驚きを受けた
新年早々に黒子からの情報で相馬と紫苑が襲われたのを雪泉たちが発見、保護し
同時に紫苑から葛城にやられたという知らせを受けて
佐介と飛鳥は葛城の捜索に乗り出した
「でもどういう事なんだろうね?かつ姉にやられたって?」
「わからない。でも不意を突かれたとはいえ紫苑さんと相馬くんがやられてしまったんだ。ただ事じゃないことは確かだよ。とにかく今は真相を確かめるためにも早くかつ姉を見つけよう」
「うん。そうだね!」
紫苑からの電話の意味が未だにはっきりとは分からないが状況はいい方向ではないことは確かだった
不安を抱えつつも葛城を早く見つけようと必死になって2人は捜索に力を込める
ppp!ppp!
「「っ?」」
そんな中、飛鳥のスマホが誰かから電話が来たことを知らせるアラームを鳴らす
「誰だろう?…未来ちゃん?」
「未来ちゃん?」
電話をかけてきたのは未来のようだった
一先ず飛鳥はその電話に出ることにした
「はい、もしもし?」
〈「あっ、飛鳥か?よかった」〉
「えっ?その声柳生ちゃん?」
「えっ?」
出てみたところ電話の声は未来ではなく柳生だった
着信先は確かに未来になっているのにどういうことなのかと飛鳥とともに小首をかしげる
〈「詳しい説明は合流してからだ。ともかく来てくれ」〉
「うん、わかった…佐介くん」
「一先ず合流だね。急ごう」
通話を切り、2人は柳生が指定した場所に向かうべく駆け出した
数分後、待ち合わせ場所にやってきた
「皆さんお待たせしました」
「来たわね佐介、飛鳥」
出迎えてくれたのは未来だった
「遅くなりましたね」
「未来ちゃん、柳生ちゃんたちは?」
「そのことなんだけど…いい?気を引き締めておいてね。特に佐介は」
「えっ?」
みんなの元に連れていく前に未来から注意事項を言われる
しかもなぜか佐介には念押しするほどに
一体どういうことなのかわからないままに佐介と飛鳥は未来についていった
…目的地到着…
「…なっ///!?」
「ええっ///!?」
「まぁ、当然の反応よね?」
佐介と飛鳥は到着早々にとんでもないものを目にする
「な、なんで飛鳥はともかく佐介がいんのよ!?」
「オレが呼んだ」
「はぁっ何してんのよ///!?」
「仕方ないだろう、今動ける戦力は佐介たちくらいしかいないんだから」
現場には柳生を始めとする数名がいたが斑鳩、雅緋はかれも生まれたままの姿のため上に布を巻いており
詠はそれほどではないが服がびりびりに破れてしまっているもの
果ては服自体には問題なさそうなのにその場にヘタレ混んでる両備の姿も見受けられる
「み、みなしゃん、そ、そにょ格好はいったい///!?」
「好きでこんなことになってるわけないでしょうが!」
皆の姿を見て佐介は鼻を抑えながら訪ね、それに対して両備が切れ気味に受け答えする
「でもだとしたら…どうして未来ちゃんは無事なの?」
「っ…」ピクッ
「あ、あれ?」アセアセ
ここで飛鳥は未来だけどうしてみんなのようになっていないのか気になって訪ねてみようとしたところ
その話しをした瞬間に未来が体をぴく憑かせる
「ふ、ふふふ…あいつったらね。あたしは斬る価値もないって言って無視しやがったのよ…貧乳だからって!」
「あっ…なんか、ごめんね」
地雷を踏みぬいてしまった飛鳥は申し訳なさそうに未来に謝る
「恥をさらさなかっただけいいじゃないのよ両備なんて転身したら襲われたのに転身が解けたとたんに目の前でげんなりされたのよ?ムカつくわ」
両備も両備で不満をもらす
「ふっふっふ~。ねぇねぇ佐介く~ん」
「はい?」
「見てみて~♪両菜ちゃんもやられて素っ裸にされちゃったの~…ほらっ♪」オパ~イ
おもむろに両奈が声をかけたと思ったら纏っていた布の中に隠された自身の肉体を見せびらかす
「み、見せなくていいですから!?」
「もうダメだよ両奈ちゃん!?」
なんとか見ることを回避するとともに飛鳥が布を覆いかぶせた
「まったく、何やってんのよあんたは?」
「ぶ~、せっかく羞恥プレイしてほしかったのに~…あっ、そうだ♪」
不満そうな両奈が何か閃いたようだ
「ねぇねぇ佐介く~ん」
「はい?」
「ふっ、ほいっ♪」
「なっ///!?」
おもむろに佐介に声をかけたと思ったらすかさず両備の後ろに回り込んで彼女の押さえていたスカートをめくりあげる
めくりあげられたスカートの下は……
何もない
普通ならあるはずの布がないのだ
「…ぶ、ぶふぅぅぅぅ!?」
「きゃー佐介くん!?」
この光景に佐介は溜まらず鼻血を噴出して倒れてしまった
「いえーい♪大成功♪よかったね両備ちゃん。佐介くんに”初めて”を見せられたね♪」
「こ、この…ばかいぬぅぅぅぅぅぅぅ////!!!!」
「はうぅ~~~~~ん♪」
してやったりの両奈に佐介に恥ずかしいものを見られて羞恥心が頂点に達した両備から鉄拳制裁を受けるのだった
「う~…」ズキズキ
「大丈夫佐介くん?」
「な、なんとか…まだちょっとふらつきそうになるけど特に問題はないよ。それよりも早く斑鳩さんたちに合流しよう」
「うん」
あの後、佐介と飛鳥は皆から情報をもらい、先んじて葛城を追った斑鳩たちに合流するため急いでいた
さらに皆から葛城がみんなを襲ったことがどういうことなのかの経緯を聞かされ
曰く葛城が倉庫から見つけ出したという刀を抜いてみたところ
急に豹変し、皆を襲いだしたとのことで
止めに入ろうとした結果があの座間だったのだということらしかった
事情を聴いて一刻も早く事態を終わらせるためにも斑鳩たちの元への向かっていった
佐介と飛鳥が向かいだしてしばらくしてのことだった
カキン!キンキン!!
「「っ?」」
刹那、近くのほうから金属と金属のぶつかり合う音が聞こえる
「佐介君、あっちのほうから!」
「うん、急ごう!」
現場に急行するべく大急ぎで佐介と飛鳥は駆け出していった
「はぁ…はぁ…、このあたりのはずだけど?」
音がしたほうの付近にやってきた飛鳥があたりを見回す
カキン!ザザァァァ!!
「あっ、飛鳥ちゃんあれ!」
「っ!?」
佐介が指さすほうを見るとそこには石床を擦る音とともに後方に吹き飛ばされてきた焔の姿が
「くそっ!?」
「焔ちゃん!」
「飛鳥、それに佐介も…どうして?」
「未来ちゃんたちから聞いてきたんです。皆さんがかつ姉を追いかけていったって」
焔はこの場になぜ佐介たちがいるのか不思議そうな顔を浮かべていた
「それよりも焔ちゃん。大丈夫?」
「あっ、あぁ」
「他の皆さんは?それにかつ姉は?」
「葛城は」
シュタッ!!!
「「「っ!?」」」
傷ついた焔を心配しながら葛城のことを尋ねようとした最中
佐介たちの前方に降り立つ影が
「きしししし、だれかと思ったら飛鳥に佐介じゃねぇか?おまえらもアタイを止めに来たのか~?」
「「かつ姉!?」」
その正体はこの騒動の発端である葛城だった
よく見ると彼女の手には確かに刀が握られていた
「本当にかつ姉が刀を?」
「…あの刀から嫌な気を感じます」
「ってことはもしかしてあの刀って?」
「十中八九…妖刀でしょうね?」
葛城とその手に持つ刀の様子からして妖刀だと佐介は判断する
だとすれば葛城の様子がおかしいのも頷けると考えられた
「見つけましたわ葛城さん!」
「もう逃がさへんで」
「斑鳩さん、日影ちゃん!」
するとそこに斑鳩と日影が現れ、左右を囲む
「きしししし、残念だが今のアタイには勝てないぜ!!」
自分の左右を囲む2人に対して葛城が構えを取る
「気を付けてください。またあれが来ます!」
「あれ?」
佐介たちは斑鳩のいうあれが何なのかと小首をかしげる
「…全集中【セクハラの呼吸、
構えを取るとともに葛城が息をはぁはぁと吐く
同時に佐介は嫌な予感を感じる
「っ!!」シュン!
「なっ、あかん!?」
「日影さん!?」
「にひっ…ふん!【敏感覚】!!」
ジャキン!!
警戒していたのにもかかわらず、一瞬にして間合いに入られてしまい、斬られてしまう
しかしながら斬られはしたが特に日影に変化は見られない様子であり
皆はきょとんとなる
「日影さん、大丈夫ですか?」ぽん
心配になった斑鳩が駆け寄るとともに彼女の肩をぽんと触れた瞬間
「ぬあっ///!?」
「「「っ!?」」」
突如喘ぎ声を上げながらその場に崩れ落ちる
「ど、どうしたんですか日影さん!?」
「あ、あかん…斑鳩さんが触れたとたん、体中がびんびんして…あうん~」
どういうことなのかわからない
この状況を一言で表すとするならとにかくエロい、それに尽きた
「ふっふっふ~。どうだ。敏感覚は斬った対象の体全体を強制的に性感帯と同じにさせる効果があるのさ!」
葛城が効果を説明し、日影の現状を教える
「よくも!はっ!」
斑鳩が飛燕を構えて葛城に突っ込んだ
「葛城さん!今回ばかりはおいたが過ぎます!許しませんよ!」
「そんな強気なこと言っても無駄だぜ!【セクハラの呼吸
再び呼吸をするとともに刀を思いっきり振り上げる
すると突風が巻き起こる
「うっ!?…くぅ!?」
さらにその風が斑鳩の邪魔をして仕方なく斑鳩は地面に着地する
「……っ?」
だが、地面に着地した斑鳩が急に下半身に違和感を感じる
どうも足が肌寒いと思いつつも見てみるとニーソックスが消えていた
「こ、これは…っ!?」
ふと斑鳩は更なる違和感に気づく、ニーソックスだけではなく、本来履いているべきものがない
「探し物は~…これか~?」
「っ///!?」
葛城が見せつけたのは刀の刀身にぶら下がっているニーソックスとちょっと大人びた下着だった
「おやおや斑鳩さんよ~?こんな下着履いちゃって~…いったい誰に見せるつもりだったのかね~?」ニヤニヤ
不敵に笑うとともに視線をとある人をちらちらっと見る
「い、いやぁぁぁぁぁぁ///!!!」
「にょほほ~♪いい眺めだぜ~♪」
恥ずかしそうに斑鳩はスカートを抑え込みながらへたり込んでしまい
それを見て葛城がけらけらと笑うのだった
「もうかつ姉やめて!どうしてこんなひどいことをするの!こんなのやりすぎだよ!」
飛鳥が葛城に対して文句を言いながら説得を試みる
「…すまねぇ飛鳥、でもこの刀を手にしたとたんアタイはささやきを聞いたんだ。もっと素直になれって…それを聞いてから自分でも押さえたくても抑え込むことができねぇんだ。…欲望がみなぎる。魂が燃える!アタイのエロスが迸るんだ!もう誰にも止められないぜ!」
そういうとともに飛鳥もみなと同じようにしようと襲い掛かる
「させませんよかつ姉!はあっ!」
「おっと!」
「佐介くん!」
刹那、襲い掛かる葛城に対して佐介が攻撃を仕掛け、飛鳥を助ける
「いくらお前だろうと今のアタイは止められないぜ!【セクハラの呼吸、
「うわっ!?」
居合切りの要領で斬りこんできた葛城の斬撃を間一髪でかわす
「佐介くん、大丈夫!?」
「大丈夫だよ。心配しないで」
戦闘を開始した自分を心配する飛鳥に佐介は一言添える
「(…とは言ったものの、あの攻撃はやっかいですね?)」
呼吸、型
今までに見たことも聞いたこともない技
何よりあの斬撃を食らってしまえばみんなと同じことになってしまうことは明らかだった
「どうしたどうした!逃げるだけじゃ勝てないぜ!!」
「くっ!?」
怒涛の斬撃を繰り出す葛城に佐介は苦戦を強いられる
「【セクハラの呼吸
「あれは!?うわっ!!」
日影がやられた技を繰り出してきたので佐介はすかさず避けた
「佐介くん…佐介くんが押されてる」
「くそっ、光牙がいてくれたら…」
実は光牙がいないのはこの時期ということもあって稼ぎ時ということもあって焔たちのために隣町に仕事に出ていたのだ
「はぁ…はぁ…」
「どうした?手も足も出ないか~?」
「…っ」
「いくらお前でも今のアタイを倒すことは不可能だぜ!」
そういうと葛城が再び仕掛けてくるとともに佐介を劣勢に追い込んでいった
「えいっ!!」
「っ?」
ポン!!
「これは煙玉?」
防戦一方の佐介は煙玉で視界を奪う作戦にでる
「甘いぜ佐介!【セクハラの呼吸
「なっ!?くうっ!!」
しかし葛城が覗きに使う呼吸の技を使い
煙で見えないはずの佐介の位置を把握して斬りかかってきた
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
「今のアタイには小細工すらも通用しないのさ!」
いろんな手を悉くはじき返す
彼女の言っていることは正しい
今の葛城は今まで戦ってきた強敵たちに近しい実力があった
「ここまでよく頑張った。それでこそ佐介だ。…あ、アタイが意識した男なだけはあるぜ」ボソッ
「えっ?なんて?」
「き、気にすんな!ともかく、これ以上遊んでやる暇はない、アタイはまだまだ脱がしたりないんでね。悪いがここで終わらせてやるぜ!」
刹那、葛城の全身から今まで以上の気が溢れ出る
大技がくる佐介は直感した
「覚悟はいいか!【セクハラの呼吸 奥義!】」
奥義と口にした瞬間、葛城の纏う気がさらに膨れ上がっていく
「まずい!逃げて佐介くん!」
「逃げろ佐介!?」
「もう遅いぜ!くらえ【捌拾壱ノ型
その言葉を叫ぶとともに葛城が全力で駆け出す
あっという間に近かれていく
「きしし、これで終わりだぜ観念してアタイらに裸体をさらしてしまえ~!」
もはやこれまでかと諦めかけたその時だった
「諦めるのは早いわよっ!」
「っ!?」
すると突然目の前に降り立つ者の影が
「は、春花さん!?」
佐介の前に現れたのは光牙の付き添いとして出かけていた春花だった
「春花!なんてタイミングで飛び出してんだ!危ないぞ!?」
「そうだよ春花さん!」
現れたのはいいが、そこは葛城が迫りくる直前の場
どう考えてもまずい位置だ
「へっ、何をしに来たかは知らないが飛んだミスしちまったな!だがもう遅い、このまま佐介ともども素っ裸にしてやるぜ!」
奥義を繰り出す葛城が目の前まで迫りくる
せめて春花だけでも助けようと佐介が動こうとした
「残念だけど。あなたの攻略法は考え済みよ…これを見なさい!」
春花が葛城に対して秘策を繰り出す
「…なっ」ピクッ
「っ///!?」
「「…えっ?」」
その瞬間、春花の繰り出した秘策に周囲が固まり、佐介は顔を赤らめる
無理もない、春花の繰り出した秘策、それは自ら衣類を脱ぎ捨てることだった
なぜこのようなことしたのか理解できなかった
「っつ~~…っ」じ~
「ふふふ、どうかしら私の秘策は?」
しかし春花が裸になったことで葛城が動きを止める
動きを止めた葛城が視線をあちらこちらに向ける
「き…斬る場所がねぇじゃねぇか!?」
そして一通り見ても斬るべき服がどこにもないことに絶望する
「ちくしょー!!」
悔しそうに両手を上に掲げた時だった
「っ、今よ!」
これを見て春花がすかさず呼びかける
パシュゥゥゥゥン!!
同時にどこからともなく光の矢が飛んできた
「ぬあっ!?」
矢はまっすぐに飛んでいき、見事葛城から妖刀を引きはがした
「佐介!今がチャンスだ!やれ!!」
「光牙くん…はい!」
声のするほうを見ると光牙がこのチャンスを作ってくれたのだと気づき佐介はすかさず宙を舞う妖刀に向かっていった
「はっ!」
跳躍とともに妖刀が飛んでいる位置に飛んだ
「~っ!!」
妖刀を瓦割の要領で壊そうと身構えます
【「ぶひ~!ダメでござるよ!某を折るだなんてことさせてたまるものかーー」】モワワワワ!
「っ!?」
すると突如、妖刀から不気味な靄が現れ、それが人の形となって襲い掛かってきた
「ぐぅ!?」
「佐介くん!?」
現れた人型の靄は佐介の首を絞めあげる
【「リア充なんかに某の楽しみを奪われてなるものか~!」】
邪魔はさせないという思いの元、佐介を苦しめる
「っ~…はあぁ~~!」
【「び、びふっ!?なんなんでござるかこの力!?」】
「はあああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
【「ぶひぃぃぃぃぃっ!?」】
しかし佐介の気圧によって靄は消し飛ばされる
「っ、せいやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
シュン!…バリィィィィィィン!!
【「…ぴ、ぶぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」】
佐介は靄を跳ね除け、そこから渾身の手刀で刀を真っ二つにした
刀からは断末魔のごとき悲鳴が響き渡った
「やったー!佐介くんが勝ったー!」
「一時はどうなるかとヒヤッとしたぞ?…ところで春花、なんでおまえと光牙がここに?」
「未来から連絡を受けて飛んできてたのよ。距離があったから少しかかっちゃったけどね」
焔の問いに春花は自分たちがここにいることと遅れてしまったことの理由を説明するのだった
一方、佐介は破壊した妖刀の破片を眺めていた
「佐介、よくやったな」
「光牙くんと春花さんの援護のおかげです」
自分の元にやってきて賞讃をくれる光牙に佐介は二人のおかげだと告げる
【「くっ、くそ〜…そ、某がこんなリア充どもに…」】
「ふん、いいきみだな?散々あいつらを泣かせたんだ。当然の報いだ」
恨みつらみを垂れ流す妖刀の意思に光牙が強く吐き捨てる
【「ま、まだだ。まだ終わりたくない!某はまだ服を切られて顔を赤める女子たちを見たいござる!…そうだ。そこのリア充!」】
「っ?」
【「この際背に腹は代えられないでござる。どうでござるか?某を振るってみないか!」】
なんと往生際が悪いのか佐介に自分を振るうように提案をしてきた
【「悪い話ではないでござるよ?某を使って女の子の服を斬って斬って斬りまくるんでござる!そしてそのことにショックを受けて恥ずかしさで顔を赤らめるおなごたちを見れるでござるよ?どうでござるか!?」】
必死に懇願する妖刀の魂に佐介は一瞬にこりと笑う
それを見てしめたと妖刀は確信する
「とっととくたばれくそ野郎♪」
【「…えっ?」】
バリィィィィィィン!!
【「い、いやだ…いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」】
佐介の無慈悲な一言と直後に刃を完全に折られたことで妖刀の魂は完全に消滅したのだった
「…まったく、とんだ正月になってしまったな?」
「えぇ…でも、実に僕たちらしいです」
「…そうだな」
互いに不満を垂れ流すも自分たちらしいと笑みを浮かべるのだった
事件解決後
「皆さん、改めましてあけまして…」
『「おめでとう~!!」』
その言葉とともに全員が盛大に乾杯
皆それぞれ料理を食べ、おしゃべりに興じていた
「一時はどうなるかと思いましたが無事解決できて何よりですね」
「まったくだ…よりによって新年早々あんなことになるとは」
「そりゃこっちのせりふだぞ?今回俺たち出番なしだったんだからよ~?」プンスカ
「まぁまぁ、こういうときもあると思って割り切っていきましょう」アセアセ
主人公勢の皆もそのように今日の出来事を振り返っていた
「何はともあれ、こうしてみんなと新しい年を迎えたことが何よりも嬉しいですね」
「…ふっ」
「よせって照れるじゃねぇかw」
「でも確かにそうですね」
新しい年を迎えられて皆の気分も高まる
「ということで皆さん。今回も波乱万丈でスタートしましたが」
「今年もつつがなくやっていく」
「だからこれからも」
「忍たちの生き様を」
「「「「よろしくお願いします」」」」
主人公四人の挨拶によって新しい年の幕が上がるのだった
一方、ここではない別の部屋
「ぐすん。うわ~ん!みんな~アタイが悪かった!反省してるからアタイも祝いの席に入れてくれよ~!!」
今回の騒動を引き落とした葛城は罰として別室で一人さみしく新年を迎えるのだった
{IMG74693}