皆様、あけましておめでとうございます。本小説の作者にございます
えっ?いつもだったら佐介くんたちが挨拶してくれるのにどうしてですって?
ふっふっふ~、それはね今日は佐介くん以外の子たちには私主催の新年会パーティを楽しんでもらっているからだよ
佐介くんを残したのはそうしないと今回の企画がおじゃんになっちゃうからで~す
ピコン!
おっと、どうやら時間がやってきたみたいだね。
それではみなさま、今年最初の投稿回、心ゆくまでご覧あれ…
ウィィィン!…ヴゥゥン!(モニター表示)
作者がモニターに映し出した先はどこかの島のような場所だった
風が吹き、波が揺れる光景が広がっている
そんな島の片隅に倒れる人影があった
「ん…んん…こ、ここは?」
倒れていたのは佐介であり、気が付いた彼は起き上がるや周囲を見渡す
「い、一体ここはどこなのでしょう?」
状況が飲み込めておらず、ただ困惑していた
「…あれはっ?」
するとその最中、佐介はあるものが目に入った
急いで佐介は視線の先に向かって駆け出していった
たどり着いた佐介はわが目を疑いました
「ど、どうしてこの人たちが?」アセアセ
驚いている佐介が目にしているのは先ほどの自分と同じように倒れている旧知の間柄の者たち
自分にとって兄的存在であるショウ、何度か交流のあるタイムパトローラーの勇樹、以前の元旦の際に仲良くなったカズマ、そして一人だけ佐介とは面識のない者が混ざっていた
「よくわかりませんがともかくまずは起こしてあげませんと!」
善は急げというように佐介は倒れている皆を起こそう揺さぶりをかける
「「「「ん…んん…」」」」
「よかった。皆さん目を覚ましたんですね」
「お前…佐介か?」
「はいそうです」
揺さぶりをかけるとショウたちが意識を取り戻したのか起き上がった
「ここはどこだ?なんで俺たちこんなところで倒れてんだ?」
「分からねぇ、気づいたらここに至ってことしか?」
「あと覚えているとしたら…そうだ。確か作者さんから招待状が届いたんでした」
「作者さんから?」
5人の中で唯一面識のない子が作者に招待されたことを明かすと他の3人も同じだと答えた
するとその時だった
≪「もすもすひねもす~?聞こえるみんな~?」≫
「こ、この声は…作者さん?」
どこからともなく声が聞こえてきたので全員に動揺が走る
「作者さん、これはどういうことなんですか?この島は何ですか?」
≪「落ち着いてくれよ佐介くん。ちゃんと説明するけど、その前に…」≫パンパン
手を叩く音が周囲にこだました時だった
近くの茂みがガサガサと動きいた
それに気づいた5人が一斉に身構える
「待ってください佐介兄さま!?私たちです!」
「れ、レイナ!?」
草むらから出てきたのは佐介と同じく半蔵学院に所属するレイナだった
「どうしてレイナがこんなところに?」
「えっと、正確には私”たち”なんです」
意味深な言葉をいうレイナに小首を傾げていると直後に再び茂みがざわめきだした
やがてそこからぞろぞろと4人ほど現れた
「あれ?あなたたちは?」
レイナに続いて現れた者たちの何人かにも見覚えがあった
「君は…結くん?」
「…佐介、お兄さん?」
佐介が声をかけたのはカズマ同様以前一緒に困難を乗り切った結だった
「って陽?陽じゃんか、なんで!?」
「勇樹くんこそ!?」
「お前、確かソラシド市であった?」
「はい、ツバサです。まさかカズマさんとこのような場所で会うなんて思いもよりませんでした」
勇樹とカズマのほうも知人がいたことに驚いている様子だった
「椋くん?」
「瑠衣くん?」
彼らと唯一面識のない2人「瑠依」と「椋」もこの場にいることに驚いていた
「皆さん、ちょっといいですか?」
「「「「「「「「っ?」」」」」」」」
「まだ状況が飲み込めていないんですがまずは自己紹介をしませんか?お互いの情報を知るためにも」
佐介の提案に他のメンバーは確かにと納得してくれた
そうして佐介たちは互いに自己紹介を始め、名前などの情報を交換した
自己紹介を終えてすぐのこと
「ところで陽、お前らその腕輪はなんなんだ?」
ここで勇樹が陽たちの腕に嵌められた腕輪についてを問うた
「あぁ、実は気が付いた時には既についてて」
「何だってそれはどういう?」
既についていたという陽の言葉に小首を傾げている時だった
≪「おーい、みんな聞こえる~?」≫
「この声は作者さんだ」
再び作者の声が響き渡る
≪「無事にみんな合流できたみたいだね。よかったよかった」≫
「それよりも作者さん、そろそろ教えてくれませんか?ここはどこなのか、僕らはどうして眠ってたのか、レイナたちについているこの腕輪はなんなのか」
矢継ぎ早に佐介が作者に質問を投げかける
≪「分かってる分かってるから、準を持って説明するから…まず最初に言っておくと君たちは私の主催するゲームに参加してもらうためにこの島に連れてきたのです」≫
「「「「「ゲーム?」」」」」
作者が佐介たちを島に連れ込んだのはゲームをさせるためだとのことらしい
≪「YES、君たちにはそこにいる5人を守りながらこの島から脱出してもらいます」≫
「脱出は分かるけど守るってのはなんだ?」
≪「それはね<ガサガサ>…ふふっ、早速お出ましのようだね?」≫
意味深なことを言う作者が話しをしている途中、三度茂みが揺れ始める
一同は他にも島に来ている者がいるのかと茂みのほうに視線を向ける
「はぁ…はぁ…はぁ…///」
すると茂みの奥からどこかの部族を思わせるような衣服に身を包んでいる褐色肌の女性が現れた
心なしか息が荒いようでもあった
「ご主人~…どこだ~?どこに行ったんだ~?もう、我慢ができなくなっちまいそうだぜ~///」
ぶつくさとうわ言のように呟いていた
「あ、あの…大丈夫ですか?」
「んん~?…っ!?」
おもむろに瑠衣が声をかけてみると声に反応した女性がこちらを向く
刹那、瑠衣たちのほう、正確には腕輪がつけられている5人を視界に捉えた瞬間、女性がにんまりとした様子で舌なめずりをした
「へへへっ、なんだなんだ~?よくわかんねぇが可愛い顔した奴がわんさか居やがる…しかもどいつもこいつもうまそうなやつばかり…じゅるり、こいつはラッキーだぜ♪」
発すれば発する程、なにか危なげな台詞が聞こえてきた
「な、なんなんですかあの人?」アセアセ
「何かやばそうな奴だなおい?」アセアセ
いきなり現れてこの物言い、怪しさ満点だと誰もが思った
≪「おっと、説明が遅れてしまったね。先に行っておくと彼女は人間じゃないよ」≫
「人間じゃない?ってどういうことだよ?」
作者から聞かされた内容に佐介たちは驚いた様子を見せる
≪「人の形をしてはいるけど彼女は「モンスター娘」という種族の1人で分類的にはモンスターに該当するんだ」≫
「モンスター娘?またどっかのラノベとかに在りそうな単語がでてきたな?」
「本当にモンスターなんですか?見た目は完全に人間の女性じゃないですか?」
≪「外見に騙されちゃいけないよ。それにこの島は今とても危険な状況なんだ」≫
見るからに人の姿をしている彼女がモンスターだと聞かされるもいまいちピンと来ない様子だった
「おいそこの可愛い坊主ども、どうだい?これからオレと一発やらねぇか~?」じゅるり
「な、何を言って…っ!?」ドックン
女性の意味深な言葉をかけながら近づいてくるのに対してツバサが反論しようとした瞬間
腕輪が光りだし、彼の身に異変が起こる
「「「「っ!?」」」」ドックン
しかもツバサのみならず他の4人までも同じ状況になった
「ど、どうしたんですかレイナ、結くんも!?」
「わ、わかりません!?」
「なん…だが、あの人を見てると、すごくドキドキして!?」
腕輪が光った瞬間、5人は彼女を見るとドキドキしてしまうのだという
「こ、これはいったい?」
「なんだなんだ。そこの坊ちゃんも熱くなってきたのか?いいぜ、オレがたっぷりと気持ちよくいかせてやるからな////♪」
「ま、まさかみんながおかしくなってるのはあの女のせいか!?」
この状況を見た勇樹が事態を考察する
≪「半分正解で半分違うよ勇樹くん」≫
「ど、どういうことだ!?」
するとそこに作者の声が聞こえてきた
≪「実はね今この島ではモンスター娘たちがいやらしい症候群という奇病にかかってて理性を抑えきれない状態なんだ。だけど今抑制剤の役割を持っていたご主人くんって子がそれを直すための術を探しに旅に出てて今いないからそれを止める人は誰もいない、そしてその腕輪はそんなモンスター娘たちが近づくとそれに反応してドキドキするように細工してあるのさ!」≫
「なんだって!?」
「何だそのはた迷惑な使用!?」
≪「それゆえに君たちはこの子たちをモンスター娘たちに近づかせぬように守り、そのうえでこの島の森エリアの中のどこかにあるゴール地点までたどり着いたらCLEARってわけさ、ちなみにこれマップね」≫
刹那、佐介たちの前に地図のモニターが表示され、ゴール地点を指示していた
≪「あとちなみに戦うのはいいけどあくまで気絶させる程度で殺しはNGだからね。さぁみんな、
「畜生、無理難題吹っ掛けてくれやがるぜまったく…ここは俺が行くぜ!」
「ショウ兄さん!?」
この状況を打破するべくショウが動き出した
「なんだ?やるってのか?受けて立つぜ。だったら手加減しないぜ!」
すると女性がどこからともなく刀状の鈍器を繰り出してきた
直後、ショウと女性がぶつかり合う
「へ~やるじゃねぇか。それによく見たらお前、いい体してるじゃねぇか?どうだい、お前さんもあのおチビちゃんたちと一緒にオレと一発やらねえか~?極上の快楽を味合わせてやるぜ///?」
「悪いが断らせてもらう!あんたに抱かれちまったら”あいつらに”申し訳がたたねぇんだっつうの!!」
「ぐっ!?」
彼女の口説きを断るとともに押し返す
「おらっ!」ドスッ!
「ぐふっ!?ち、ちくしょう…久しぶりに、美少年とのいや~らしい一時を楽しめそうだった…のに」ドサッ
「ふぅ~」
腹部に一発お見舞いされた女性がその場に倒れた
「やりましねショウ兄さん!」
「おう!」
勝利したことでショウが佐介とハイタッチをかわす
「さて、ショウさんのおかげでどうにかなったみたいですしとりあえず先ほど作者さんが表示してくれたゴールに向かいましょう」
「そうだな。ここで突っ立ってたってしょうがないしな」
こうして一同はこのゲームを早く終わらせるために作者が送ったモニターにあるゴールに向かうことに決めた
しかしその時だった
カサカサと草むらを揺らす音がそこらかしこで聞こえ始めた
その音を聞いた佐介たちがレイナたちを守るように円陣を組む
「「「「はぁ…はぁ…////っ」」」」トコットコッ…
すると茂みの中からぞろぞろと先の女性のような女性の形をした者たちが現れた
「ご主人様…ご主人様はどこに行ってしまったの~///?」
「はぁ…はぁ…い、いけません。体がどんどんうずいて仕方ありませんわ///」
「あ~、ご主人様がダメならせめて美少年を~」
同時にその者たちも顔を赤くし、はぁはぁと息を荒くしている
見た感じからしてやばいと感じずにいられなかった
「……あっ、みんなあそこ見て!あんなところに美少年たちがいるわ!」
「「「「美少年?…美少年!」」」」キュピン
1人のモンスター娘が佐介たちが守るレイナたちに視線を向けると続くように
他のモンスター娘たちが獲物を見つけた捕食者のように眼光を光らせる
「本当だ。美少年だわ!」
「しかもあんなにたくさん!」
「これはきっと獣神様たちが日頃の労いの意味を込めてわたくしたちにご褒美をくださったのですわ」
「「「「ふへへへへ、美少年、美少年~///♪」」」」じゅるり
美少年がより取り見取りとわかりモンスター娘たちは彼らに狙いを定めた
「まずいぞおい!?」アセアセ
あっという間に周囲はモンスター娘たちに囲まれてしまった
「こうなったらやるしかありません!」
「確かにそのようですね!」
「まったく守りながらの戦いは骨が折れそうだぜ」
「ともかくやるっきゃねぇよな!」
現状を打破するために全員が戦う覚悟を決める
「行きます!忍転身!」
「装着!ショウグンギザミ!」
「…変身!」
「ウェポン展開!」
直後、4人それぞれの力を発揮し、佐介は忍装束を纏い、一馬はモンスターの力を宿した鎧をまとい、瑠衣はマギライドプレートをフィオーレドライバーにセットし、仮面ライダーフィオーレ変身、そして勇樹は転送装置によって展開した発明品を武器に構える
「あらなんですのあなた達?姫たちはそこにいる美少年たちに御用がありますの、姫と美少年たちとの一時を邪魔をするのなら容赦はしませんわ!」
上品な口調のアラクネ娘が宣言すると他のモンスター娘も一斉に仕掛けてきた
「行くぞ!!」
「「「「っ!!」」」」
対する5人も負けておらず、ショウの号令と共に彼らも仕掛ける
そして一瞬にして間合いを詰める両陣営が次の瞬間、激しいぶつかり合いを見せる
「はあっ!!やあっ!!」
「ふっ!おりゃっ!」
「てりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!」
「はあっ!!」
佐介、ショウ、一馬、勇樹の4人が押し寄せるモンスター娘たちを圧して行く
「ふん!!」
「うぅっ!?」
「隙あり!」
「しまった。逃げろ!?」
押さえこもうとするも隙を突いて一人のモンスター娘が突破してしまう
突破したモンスター娘の向かう先には結がいた
「危ない、結くん逃げて!?」
「――っ///!?」
逃げるように促しても腕輪から注入される薬の効果のせいでろくに動けない
「捕まえた♪」
「うわっ///!?」
「結くん!?」
逃げることのできない結がマミー娘に掴まった
「うふふ、なんてかわいい子なのかしら」
「や、やめ…離し…て///!?」
「あら、汗かいてるわね。服、脱いじゃう?お姉さんが脱ぎ脱ぎさせてあげよっか♪」
「あん、ダメ…さわ、っちゃ…や、やまだ、せんせー///!?」
ろくに抵抗もできないままされるがままになってしまうのかと絶望しかけた時だった
「やあっ!!」
「きゃっ!?」
「――っ///!?」
服を軽く脱がされた直後、助けに入った勇樹が結を救出する
「大丈夫か!?」
「は、はい…」
「…良かった」
危機一髪のところで事なきを得た
そうして佐介たちは次々と押し寄せるモンスター娘たちと交戦していった
「てやぁぁぁっ!!」ザシュィン!
「「「「きゃぁぁぁ!?」」」」
4人同様に瑠衣が対峙するモンスター娘を圧していた時だった
「あらあら、これはまた派手に暴れていますわね皆さん?」
「そうですねお姉ちゃん」
「っ?」
フィオーレが声のするほうに視線を向けるとそこには植物型のモンスター娘、ウルネッラとドネの姉妹がいた
「あ、新手!?」
新たに出現したモンスター娘を前に武器を構えるフィオーレ
「さぁ行きますわよドネちゃん。すべては愛らしい美少年のために!」
「はい、お姉ちゃん!」
示し合わせをするとともにウルネッラとドネが懐から何かを取り出す
「そ、それは…まさか!?」
2人のモンスター娘が取り出したものを見てフィオーレが驚く
彼女たちが手にしていたのはなんとドライバーだった
「確かこうするんでしたわよね?」
ガチャシュルル~ガチャチャ!
驚く瑠衣を他所にウルネッラとドネがドライバーを装着する
「で、お次は…」
「お姉ちゃん。これを使うんですよ」
「あぁ、そうでしたわね。では行きましょう!」
「はい!」
さらに続けざまに2人が今度はバックルを手にした
そして2人が手にしたバックルをドライバーに挿入する
≪<~♪~~♪♪――”O JYAMATO”!!>≫
不気味な音楽が鳴り響き、発生したツタが2人を包み込んだ次の瞬間、それが一気に四散する
直後、その内側から姿を現したのはフィオーレと同じライダーへと姿を変えた2人のモンスター娘だった
「う、嘘!?モンスター娘がライダーに!?」
「「「「っ!?」」」」
モンスター娘がライダーになったというフィオーレの言葉を聞いて他の面々が驚いた顔を浮かべる
「ど、どういうこと!?」
「あなたのおかげですよ仮面のお方。私たちだけではこれをどう使えばいいのかわからずにいましたが、なるほどこういうふうになるんですね?」
フィオーレがライダーに変身する方法を目にして自分たちもそれにより変身したことを明かす
「お姉ちゃん。なんだかこれ、全身から力が湧き上がってきますよ!」
「そうねドネちゃん。私もなんだかすごくいい気分だわ。さて、では行くとしましょうか!」
「はい、お姉ちゃん!」
≪<O JYAJYA JYA STRIKE!!>≫
「「はあああ!!」」
「ぐっ!?ぬあぁぁぁ!?」
「瑠衣さん!?」
ライダーに変身した姉妹から繰り出された必殺技の一撃にフィオーレは大きく後方へと吹き飛ばされる
「痛たたたっ――っ!?」
「「「えぇい!!」」」
地面に倒れダメージに悶えるフィオーレだったが、直後にその隙をついて他のモンスター娘たちが襲い掛かる
「くそっ!?――皆さん気を付けてください。あのライダーになったモンスター娘さんたちすっごく強いです!?」
咄嗟に襲い掛かるモンスター娘に対処しながらフィオーレが皆に警告をする
「「「「っ!」」」」
フィオーレからの警告を受け、他4人が身構える中、ライダーに変身したウルネッラとドネが歩み寄ってくる
「まったく冗談じゃないぞ。ただでさえ多勢に無勢だってのに!」
「泣き言は後だ。来るぞ!?」
「「っ!」」バッ
ショウがそう言うと同時に姉妹が駆け出してきた
そこから状況は乱戦に入る
「おらっ!」
「てぇいっ!!」
「はあっ!!」
「「ぐっ!?」」
ショウと一馬が仕掛けるも
「スーパー光線銃!!」
「獣波拳!!」
佐介と勇樹が遠距離からの技で
「あびゃぁぁぁ!!来ないでくださぁぁい!!」
迫る攻撃に際し、
すると突如、地中から植物の蔓が飛び出し、佐介たちの攻撃を防ぐ
「なっ!?」
「マジかよ!?」
「もう、やめてください!!あびゃびゃぁぁぁ!!」
キーーーーーン!!
「「――~~~っ!?」」ギィィィ~!
マンドレイク特有の「無理に引っこ抜いた者を死に至らしめる」と呼ばれる叫び声を食らい、佐介と勇樹はあまりの音量に悶絶しそうになる
耐え兼ねて2人が地面に膝を付く
「いいですわドネちゃん。皆さん今ですわ!美少年たちを我らのものに!!」
「「「「おーー!!」」」」
防御が薄くなり始めたタイミングを見計い
「き、来ます。みんな気を付け――っ!?」
「「「「っ!?」」」」
警戒を呼びかけようとしたレイナだったが、モンスター娘たちが近づいて来たことをトリガーに腕輪に付いた薬品が効果を発揮する
「「「「「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…///」」」」」
「や、やばい、です///!?」
「ドキドキが、とまら、ない///!?」
薬品によってレイナたちが興奮状態に陥る
「まずいぞ。このままじゃ!?」
「任せろ!装着!【ホロロホルル】!!」
動けないレイナたちに迫りくるモンスター娘たちに対して一馬が別の形態にチェンジする
「ふぅん!」
ピキュキュキュキュ!
すかさず一馬がその能力を使い、光線のような光をモンスター娘たちに向かって放つ
「な、なにこ…れ?」
「…なんだか、眠…く」
「「「Zzz~」」」
光を浴びたモンスター娘たちが次々と寝息をたてて眠ってしまった
「よし、みんな。今のうちに逃げるぞ!」
「さぁこっちに!」
「急いで!!」
モンスター娘たちの殆どが眠ったところで佐介たちは避難し始める
「逃がさないわ!」
「逃げても無駄です!」
佐介たちを逃がすまいと
「残念だけどそうはいかないね!超煙幕弾!!ファイヤー!!」
ボォォォオオオオン!!
「「っ!?」」
しかし殿を務めた勇樹が煙幕で2人の進行を阻止、なんとか逃げることに成功した
――ゲシュペンス島 森――
「「「「「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」」」」」
なんとか振り切った佐介たちは森の中を駆け抜け、なんとか避難に成功した
「あ、危なかった」
「危うくみんなを危険な目に合わせるところだった」
「にしてもまさかモンスター娘が仮面ライダーになるとは」
「しかもめっちゃ強いし」
身体を休めつつも先のことを考えると気が滅入る思いだった
「レイナ、それに結くんや他のみんなも大丈夫でしたか?」
「は、はい」
「少し…やばかったですけどね」
媚薬の効果が切れ、元に戻ったようで佐介は安心した
「でも勢い余って森に入ってしまいましたけどここはどこなんでしょう?」
「わからん。だけど一先ず進んでみよう。運が良ければゴールにつけるかもだしな」
ショウのその提案により、一同は森の中を進み始めた
「なぁツバサ、お前今はプリキュアになれないのか?」
「えぇ、何度も試してみたんですけどミラージュペンが反応してくれなくて…こんなところをプリンセスたちに見られたらボクは…」
「まぁ、気にすんな。力が使えない今は俺たちが守ってやるからよ」
「一馬さん…はい!」
力が使えないことに不甲斐なさを感じるツバサに一馬が励ましの言葉を送る
「気を付けてください。ここはモンスター娘さんたちの住む島、どこで何が起こるかわからないですから」
警戒を怠らないように佐介が呼びかける
「……っ?」
「椋くん。どうしたの?」
「…いや、誰かに見られているような気がしたのですけど、気のせいですねきっと」
陽が何か落ち着きのない椋に気づいて声をかける
それに対して椋は自分の勘違いだろうと言って心配させまいと言った反応を見せる
しかし、この時の椋の勘が間違っていないことを一同は身をもって味わうことになる
シュルルル――ッ
「っ?」
「ん?椋くん?」
最中、椋は自分の足元に何かが触れた感触を感じ取る
椋の様子に気づいた陽が声をかけようとした時だった
シュルルルルルル!!
「うわあぁぁっ!?」
「椋くぅぅぅぅぅん!?」
「「「「「「「「っ!?」」」」」」」」
突然として椋の身体が勢いよく宙に舞い上がる
よく見ると足には蔓が巻き付いている
先ほどの感覚の正体は蔓が足に絡まったものだったのだ
「うわぁっ!?だ、誰か、助けて!?」
宙ぶらりんにされた椋が助けを求める
「いきなりなんだ!?」
「何があったんだ陽!?」
「わからない、気づいたらあぁなって!?」
いきなりの事態に一同は困惑する
するとその直後、木の葉舞う風が一輪吹くとそこに緑の長髪を靡かせた美女が立っていた
「はぁい。こんにちはかわいいボク♪」
「うぇっ!?」
美女は現れるや椋に声をかける
「うふふ、ご主人にはちょっと劣るけどあなたもかわいいわね。ねぇ、私、ご主人がいなくて寂しいの、だから私と楽しいことしよう♪」
甘い言葉をささやくとともに吊るし上げている蔓を自身の元に引き寄せ始めた
「まずいぞ!」
「速く助けなきゃ!」
「レイナたちは後ろに!」
奇襲を受けた佐介たちがレイナたちを守ろうと後ろに下がらせた
ギュィン!
「「あっ!?」」
シュルッ!!ガシッ!!
「「うわぁぁっ!?」」
「なにっ!?」
「しまった!?」
「2人が!?」
しかし結とツバサが背後から不気味に光る目に気づいた瞬間のこと
目にもとまらぬ速さで太い木の枝でできた手によって2人を捉えてしまった
【「キギギギギギギ!!」】
「何だこいつは!?」
2人を捉えられて焦るショウと一馬、瑠衣の前に人の顔をした巨大な大木が呻り声をあげて現れた
「ムフフフ、若い男の子を2人も手に入れたわい。上々じゃ上々じゃ♪」
さらにはその木のてっぺんには葉っぱを使った衣装に着飾った少女が乗っていた
「くそっ、後ろにも隠れていたのか!?」
気づかぬうちに状況が最悪な方に傾いていく
「さぁ、ボク♪」
「こっちにくるのじゃ♪」
焦る佐介たちを他所にモンスター娘たちがそれぞれの捕まえた相手を引き寄せる
「「「――///っ!?」」」ドクン
直後、距離が縮まったことで薬の効果が発動し、3人が興奮状態に
「おいおい、やべぇよ!」
「今すぐ助けてやるから「きゃぁぁ!!??」今度はなんだ!?」
「今のはレイナの声!?」
次々と現れるモンスター娘たちに右往左往する中、レイナの悲鳴に佐介たちが振り返ると
そこには巨大なハチたちに拘束されたレイナの姿があった
「レイナ!?」
「おいなんだあのデカいハチは!?」
「こらハチども、その子を離せ!!」
レイナを捉えているハチたちに勇樹が物申す
「そうはいかんな」
するとさらに複数体のハチを従えた女王バチの形をしたクイーンビー娘が降りてきた
「お前がこのハチたちの親玉か!」
「いかにも。そして残念ながらこやつを返すわけにはいかん。こやつには兵を増やすためにも妾と交尾をしてもらうのだからな」
「「「「ふぁっ!?」」」」
「えぇ、えぇぇぇぇ!?」
クイーンビー娘の爆弾発言に一同は赤面する
「本当ならば主との心燃えるような交尾がしたいが、もうそれも辛抱しきれんほどに妾の心は交尾を求めておるのでな」
いやらしい症候群の影響で押さえが効かなくなっているようだった
「い、いや。やめて――///っ!?」
「怖がることはない、妾の毒で体を痺れさせたら勝手に妾がお主から子種を貰うだけのことだ」
ゆっくりとクイーンビー娘が近づくとともにレイナに薬が投与され、興奮状態に陥りだす
一気に三様の構図ができてしまい、危機的状況に陥る
「そんなことさせません!!」
だが、そこで黙って見ているような彼らではなかった
「お前らの好き放題にはさせないぞ!!」
「ツバサたちを返せ!!」
「皆さんを解放しなさい!!」
佐介に続くようにショウ、一馬、瑠衣がそれぞれの相手に向かっていく
勇樹に至っては現状無事である陽を守るべく傍で護衛を務める
「レイナを離しなさい!」
「守れお前たち!」
ブーン!!
一気に間合いを詰めた佐介に対し、クイーンビー娘が配下のハチたちを向かわせる
「はぁぁああああ!!」
ブチチチチチチチ!!
「なにっ!?」
「ふっ、はああっ!!」
「ッ――ぬあぁぁぁぁっ!!??」
ハチたちを一掃した佐介がクイーンビー娘の腹部に掌底を振るい、大きく後方へと吹き飛ばした
「椋を返しなさい!ふっ!!」
フィオーレが自身の能力により発生させたいばらの鞭を飛ばす
「させない!!」
対してドライアド娘が蔓を生成して迎撃に出る
バシュッ!
蔓の壁が茨の鞭を弾く
「硬い…でもまだまだ!!」
しかしフィオーレも諦めることはせず能力により茨を追加で生成させるとそれを束ねてレイピア上にする
「はあぁぁぁぁっ!」
すかさず茨のレイピアを携えたフィオーレが蔓の壁に向かってエネルギーを帯びた突きを繰り出す
鉾と盾のように両者の力がぶつかり合う
「ぬ、ぬぅぅぅぅぅぅ!!」
ズ、ズズズズッ!
「ま、まさか!?」
「ふぅぅん!!」
ブシュゥゥッ!!
「そんな!?」
激しい鉾と盾の勝負を制したのは鉾であるフィオーレだった
「はあぁぁっ!!」
「きゃあぁぁぁ!?」
壁を突破したフィオーレがドライアド娘を吹き飛ばし
ドライアド娘は意識を失った
「「うおぉぉぉぉぉ!!」」
「束になってかかってきても無駄じゃ!!」パシュシュシュ!
【「ギギギギィィイイイイ!!」】
2人同時に向かってくるショウと一馬を前に主体であるトレント娘が矢を放ち、化身たる木の怪物が大きなその腕で薙ぎ払おうとする
「厄介だな」
「一馬、俺が注意を引き付ける。お前が決めてくれ!」
「了解。任せろ!」
「よし…はああっ!!」
示し合わせを終えるとショウがトレント娘に向かって行く
「潰してやるのじゃ!!」
【「ギギギギィィイイイイ!!」】
向かってくるショウに対し、トレント娘が木の怪物を操り、アームハンマーを振るう
「はっ!!」ビュゥゥゥン!
「なにっ!?」
だがショウは攻撃が当たる直前に跳躍することでこれを回避した
「みんな、目の潰れ!!」
「「「「「「「「っ!?」」」」」」」」
するとショウが直後に全員に指示を送り、皆が目を瞑った
「よし、食らえ!太陽拳!!」
ピカァァァァァン!!
「ぬあぁぁぁぁっ目がぁぁぁ!?」
ショウの繰り出した太陽拳がトレント娘の目を奪い、怯ませることに成功した
「よし、今だ一馬!」
「おう!!」
タイミングを見計ってかショウの背後から風巻く弾丸の如き影が追い越しながらトレント娘に向かっていく
シャキキキキン!!
「が、がはっ!?」
ドスゥゥゥゥゥン
直後、風刃に切り裂かれたトレント娘が木の怪物とともに倒れた
その直後に現れたのはナルガクルガの鎧に身を包んだ一馬だった
「ふう、やったぜ」
「お見事」
「「っ」」コツン
敵を倒したショウと一馬は拳を軽くぶつけ合った
「ふぅ、なんとかなりましたね」
「危ないところでした」
「ここも安全ではありませんね。早くゴールを目指さないと」
「確かにそうだな。よし、さっさと行こうぜ!」
連戦続きではあるがまた襲撃があるかもしれないことから一同は早々に森から出ることを決めた
しかし森を出た後も佐介たちの苦悩は続いた
「わんわんわんわん!おねショタ警察だわん!ショタを連れ去ろうとする極悪人ども、本官たちが捕まえてやるわん!」ババババ!
「おりゃりゃりゃ、乱れ撃ちだー!!」ババババ!
「特別な弾丸です~、キャッハハハハハ♪」ババババ!
「「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」」」」」
ケルベロス娘やオルトロス娘、ヘルハウンド娘のゲシュペンス島マットドックス隊に追いかけられたり
「あぁ~ん。そこの方々、わたくしと楽しいひと時はいかがでしょうか?従順なしもべとして朝昼晩、いつでもあなた様方を幸福にして差し上げますよ~♪」
「「「「いいえ結構です」」」」
「ほら皆さんは見ちゃいけませんよ~」
自ら拘束具に拮抗縛りで縛られ三角木馬に座ってこちらをムフフなことに誘惑しようとするバイコーン娘と遭遇したり
「お前たち――喉、乾いて――ないか?それなら――ミルクは――どうだ?遠慮するな――ほら、吸っていいぞ――自慢ではないが、とても――美味しいぞ///」ぼい~ん
「ミルクもいいけど、焼き肉もあるよ~?私のホルモンは格別だよ~♪」ぼい~ん
「「「…ごっくん」」」
「なに食欲と理性の狭間を彷徨ってんだアホども!はよ行くぞ!?」
ミノタウロスとオピオタウロス娘からミルクと焼き肉、そして圧倒的な豊満な谷間という3連続の誘惑に一部の者たちが揺らぎかけたがどうにか逃げ追うせることができた
「「「「「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」」」」」ゼェ…ハァ…
「ほ、本当になんなんだよこの島は?」アセアセ
「ここの子たちちょっとあっちの欲つよすぎねぇか?」アセアセ
「て、ていかいろいろ目のやり場に困ります///」アセアセ
行く先々でいろんな目にあってしまい、皆肉体はおろか精神も疲弊していた
「…あっ、見てくださいあそこ!」
最中、レイナがある者に気づき、皆が視線を向けるとそこにはゴールのゲートが
「あれってゴールだよな?」
「間違いない、あそこを出ればこの島から脱出できる!」
「なら早く行きましょう!!」
「ふぅ~、結構長かったな道のり」
ゴールゲートを発見した一同は駆け足で向かって行く
だが、その時だった
ズモッ…ズモモッォォオオオオ!!
「「「「「「「「っ!?」」」」」」」」
突如、地中からツタが飛び出し、行く手を阻んだ
「あら、どちらに行かれるというのでしょうか皆様方?」
「お前たちは!?」
ツタの壁が四散すると同時にそこにライダーの
「ここは通しません!」
「その意気よドネちゃん。残るモンスター娘は私たちだけになってしまいましたが、みすみす美少年たちを逃すわけにはいきません。大人しくわたくしたちに美少年たちを渡しなさい!」
残る二人となった
「そんなことさせません!」
「ゴールは目の前なんだ。邪魔すんじゃねえよ!」
「何としてもそこは通らせてもらうぞ!」
しかし当然ながら佐介たちはこれを拒否する
「なら仕方ありません。力づくで奪うまでです」
「さっきまでは数の暴力にやられたりしたが今や戦況はこっちが有利だ。そんな状態で俺たちに張り合おうってか?」
「それはどうでしょう…ドネちゃん」
「はい、受け取ってくださいお姉ちゃん!」
「ありがとうドネちゃん」
「はい、頑張ってくださいお姉ちゃん!」
するとどうしたことかドネが変身を解除し、持っていたバックルを
バックルを姉に渡し終えるとドネは健闘を祈り地中に消えていった
「おい、あいつ何をする気だ?」
「ふふふ、見せてあげますわ。私たち姉妹の力を…っ!」SET!
≪<~♪~~♪♪――!!>≫
≪<”SUPER O JYAMATO”!!>≫
音声とともに巻き付いていたツタが四散し、そこから現れたのは強化形態へと進化した
「「「「「っ!?」」」」」
まさかの事態に佐介たちは驚く
「なんということでしょう。さっきよりも力が漲ってきます。さぁ、行きますわよ!!」
最強の力を手にした
「させるか!スーパー光線銃!!」
「雷光虫弾!!」
迫りくる
「――っ!!」
だが、それに対して
攻撃を掻い潜ったウルネッラが間合いに入る
「はあぁぁぁぁっ!」
「やああぁぁっ!」
佐介とショウが迎え撃つべく攻撃を仕掛ける
「はああっ!!」
「「――っ!?」」
しかし
「たああっ!!」
すかさずそこに追撃をフィオーレが仕掛ける
「せぇい!!」
「うわっ!?」
されどこれもウルネッラは躱し、回し蹴りを繰り出す
「つ、強い!?」
「さっきよりもパワーが増してる!?」
戦って見て佐介たちは今の
「負けてたまるか!はあぁぁぁぁっ!!」
「「「「っ!!」」」」
ショウに続くように5人全員で仕掛ける
「「「うおぉぉぉぉぉ!!」」」
「「はあぁぁぁぁっ!!」
「――っ!!」
5人同時に攻め込みをかける佐介たちだったが、パワーアップしたウルネッラはその現状をまるで意に返してなかった
それどころか逆に佐介たちはどんどんとウルネッラに追い込まれ始める
「ふん!!」
「「ぐぅっ!?」」
「はあっ!!」
「「「うわぁっ!?」」」
とうとうウルネッラが佐介たちを圧倒し始めた
「ふふふっ、終わりにしましょうか」
≪≪<O JYAJYA JYA STRIKE!!>≫≫
「ふぅぅぅぅぅぅん!はああぁぁぁぁぁぁ!!!」
ビュオォォォォォォ!!ドバァァァァァン!!
「「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!?」」」」」
ウルネッラは5人が怯んだその一瞬の隙にドライバーにセットした二つのバックルを同時に押し込む
直後、バックルから必殺音が鳴り響くとともに周囲に5つのエネルギー弾を発生させると勢いよく身を回転させる
彼女の動きに連動してエネルギー弾が佐介たち目がけて飛んでいき着弾する
凄まじいパワーによって佐介たちはその場に倒れる
「佐介兄さま、ショウさん!?」
「一馬さん!?」
「勇樹くん!?」
「瑠衣くん!?」
「佐介お兄さん!?」
5人の倒れる姿を目にし、レイナたちが驚愕する
「…さて」
「「「「「っ!?」」」」」
佐介たちを倒したウルネッラが狙いをレイナたちに向ける
「これであなたたちはわたくしとドネちゃんのものですわ」
一歩、また一歩と歩み寄るウルネッラを前にレイナたちは絶望的を抱く
「ま…待ちなさい!」
「っ?」
しかしその直前に呼び止める声にウルネッラが振り返るとそこには満身創痍ながらも立ち上がる佐介たちの姿があった
「あら、まだ立つ気力が残っておいででしたか。しかし無駄です。どう足掻こうとも結果は同じ、美少年たちはわたくしたちのものですわ!」
勝ち目はないと豪語し、ウルネッラが諦めを刺そう
「できませんね」
「何ですって?」
「みんなの笑顔を守るりぬく、それが僕の、忍としての生き様です!だからどんなに苦しくても絶対にあきらめません!」
だが、それは逆に佐介の決意を固める結果になった
「よく言ったぞ佐介、それでこそ俺の弟分だ!」
「佐介さんの言う通りですね。みんなを守るために戦う。それが仮面ライダーです!」
「俺らも負けてられないな!」
「確かに!」
佐介に続くように皆も奮起する
「行きますよ皆さん!」
「「「「おぉぉ!」」」」
「小賢しいですわ!!」
勢いを取り戻した佐介たちがウルネッラに向かって駆け出す
それに対してウルネッラがツタを発生させ、佐介たちを襲う
だが再起した佐介たちはそれに屈することなく駆け出して行く
「はあっ!ふっはっせぇい!!」
「――っ!!」
攻撃を搔い潜った佐介が間合いに入ると拳打の奥州を仕掛ける
ウルネッラも負けじとそれを防いでいく
「おらっ!」
「せぇい!」
「っ!?」
だがここで一馬とフィオーレが追撃を仕掛け、追い込みをかけていく
「「ふぅん!」」
「くっ!?」
2人の攻撃によってウルネッラが怯む
「そこだ!!」
「っ!?」
「くらえ!!」
「ぐぅっ!?」
その隙を突いて勇樹が光線銃を放つ、防ぐウルネッラだったが動きが鈍る
「油断大敵だぜ!」
「はっ!?」
「真・昇竜拳!!」
「ぐぅっ!?」
ここで間合いを詰めたショウの昇竜拳が炸裂する
「皆さん、今です。一気に行きますよ!」
「「「「っ!」」」」
佐介の合図に皆の意識が集中する
「行くぜ!ハイメガ・フューチャーバスター!!」
ビュォォォォ!!
「~~っ!?」
勇樹が呼び出した巨大な光線銃を放つ
「武装・【ディノバルド!】」
続くように一馬が間合いを詰め、斬竜ディノバルドの鎧に身を包み、手にはその尻尾を模した巨大な大剣を握りしめる
「食らえ!チャージ・ストライク!!」
刀身に火炎のエネルギーを蓄積させるとそれを一気に叩きつける
ギュィン…ボバァァァァァァン!!
「ぐぅぅぅ!?」
叩きつけられた個所を中心に爆発が起こり、それにウルネッラが巻き込まれる
身を焦がされたウルネッラがよろけている
「次は俺だ…かぁぁ、めぇぇぇ、はぁぁぁ、めぇぇぇ……波ぁぁぁぁぁぁ!!」
ビュィィィィィィ!!
「――~~~~っ!!??」
隙を突いてショウが全力のかめはめ波を撃つ
直撃を受けてウルネッラのダメージはさらに増した
「決めます!」
次は自分と言わんばかりにフィオーレがドライバーの左側のスイッチを押し込み、バイクハンドル型のサイドグリップを捻る
≪【FINAL BREAK! RIDER KICK!!】≫
「ふっ!」
必殺技の音声が鳴り響くと同時にフィオーレが空を舞う
「はああぁぁぁぁぁぁ!!」
ある程度の高さまで行くと勢いよく落下の勢いを加えた強烈な蹴りを叩き込む
「――っ!!?」ビリリリリ
必殺の蹴りを受けたウルネッラが全身に痙攣を起こす
そしていよいよ最後の1人、佐介が動き出す
「よし、今だ!」
「行っちまえ!」
「頼んだぞ!」
「決めてください!」
皆が最後の一撃を佐介に託す
「…行きます!秘伝忍法!!」
想いを胸に佐介が秘伝忍法を発動させる
「ふっ、はあっ!!」
術の発動により力が集約した右手を構えると佐介が飛び出す
「これで、終わりです!!」
「――っ!?」
「【天地戦乱
ドゴォォォッ!!
勢いよく繰り出した拳がウルネッラの腹部に炸裂する
「「「「「「「「「「いけぇぇぇぇぇぇぇ!」」」」」」」」」
「はああぁぁぁぁぁぁっ!…はああぁぁぁぁぁぁ!!」
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」
佐介の一撃を受けたウルネッラは大きく後方へと吹き飛ばされ、そこで爆発四散する
発生する爆炎を背に5人が構えを決めた
「うっ…ぅぅぅ…」キュ~
「あびゃぁぁぁ!!お、お姉ちゃん!?大丈夫ですか!?い、言いい、急いで手当しなきゃ、しっかりしてくださいお姉ちゃん!?」
ウルネッラがやられたタイミングでドネが地中から現れ
気を失ったウルネッラを回収して地中にもぐっていったのだった
「…ふぅ」
「やったな佐介!」
「痛、痛いですよショウ兄さん~」
「細かいことは気にすんなって」
勝利を手にした佐介たちはその喜びを分かち合った
そうして一同はゴール前に立つ
「いや~しかし、大変なサバイバルだったな?」
「本当、さっきのは本当にやばかったですよ」
「でもまぁ、こうして無事に帰れるからよかったぜ」
これまでの苦労を思い出し、皆が物思いにふける
「これでやっと解放されるね」
「はい、そうですね」
「山田先生たち心配してるだろうな…」
「僕もプリンセスやあげはさんたちの元に戻らないと」
「ですね」
ようやくこの呪縛から解放されると思うとレイナたちもホッとしていた
「では皆さん帰りましょう。帰ってみんなで本当の新年会です!」
「「「「「「「「「「おー!!」」」」」」」」」
佐介のその言葉に賛同するように声を上げ、そして一行はゴールのゲートを潜り
波乱万丈が巻き起こったこの島、ゲシュペンス島を後にするのであった…
ゲシュペンス島脱出後
「みんな、お疲れ様だったね~♪」
会場に転送される形で戻ってきた佐介たちに作者が労いをかける
「「「「「「「「「「……」」」」」」」」」ず~ん
「あらあら、随分とお疲れの様子ですわねw?」
戻ってきた佐介たちの様子を見て作者がクスクスと笑う
「他人事みたいに言ってんじゃねぇよ作者さんよ!なんなんだよあの島!!そこらかしこ変体染みたモンスター娘ばっかりじゃねぇか!」
「そうだよ!おかげでこっちはこいつらを守ったりしながら戦ってすんげー疲れたわ!」
「去年誘いを貰った時は嬉しいな~って思ってたのにこんなの違うだろうがよ!!」
「あはは、ごめんってば、でも結構スリルあったでしょ?気分的にも「スリルスリル~!」的な感じでさw」
皆に詰め寄られるもそれをヘラヘラと笑ってあしらう
「だいたいレイナや結くんたちがどうしてあの島にいたんですか?」
佐介が作者に皆がどうしてあの場所にいたのかを尋ねる
「それはもちろん企画を盛り上げるために連れてきたのさw」
決め顔で作者はそう言った
「で、本人の許可は?」
「とってまちぇんw」ペロリン
「あとモンスター娘がライダーに変身できたのは?」
「あたちがドライバーとバックルを渡しましたw」
バキボキゴキ!!
「ほら、さっさと言え」
「み、みなざま。ごのだびばだいべんごめいばくをおがげじまじだ」泣
とどのつまりは拉致って連れてきたということで佐介たちから鉄拳制裁を受けたのだった
「あっ~!こんなところにいた!」
するとその時、声が聞こえてきたので振り返るとそこにはこちらに向かってくる飛鳥が
「飛鳥ちゃんどうしたの?」
「どうしたのじゃないよ佐介くん。もうみんな揃って待ってるよ?」
「揃ってる?」
「うん。ほらお兄ちゃんたちも一緒に来て!」
飛鳥はそう言うとみんなを連れていく
「皆さんおまたせしました!」
そして飛鳥が皆を連れてきたのはパーティ会場だった
「やっと来てくれましたねショウさん、待ちくたびれましたよ?」
「え、エリシア!?」
すると直後、ショウの元にエリシアが駆け寄ってきた
「お帰り、大変だったらしいね一馬くん」
「みらい!お前まで!?」
同じく一馬の方にもみらいがやってくる
「瑠衣くん。お疲れ様、お姉ちゃんとても心配してたのよ?」
「勇樹くんも大変だったわね?」
「りょ、両姫さん!?」
「百合子さんまで!?」
さらに続くようにして瑠衣と勇樹の元にも大切な人がやってくる
「結ちゃん!無事でよかったです~!」
「山田先生…ごめんなさい、ありがとう」
「一時はどうなるかと思ったけど無事に帰って来てくれてよかったよ少年♪」
「あげはさん…心配してくれるのは嬉しいですけど少年はやめてください」
駆け付けた中には囚われの身となっていた結やツバサの関係者もいた
「それじゃみんな、全員揃ったところで始めようか」
飛鳥が声をかけると皆が頷く
「さぁ、佐介くん。お願い」
「えっ?ぼ、僕!?」
「ほらほら、そ~れっと!」
「わわわっ!?」
すると飛鳥が背中を押す形で佐介が会場のステージに
パシャッ!パシャッ!
スポットライトが佐介に照射され、皆の注目が集まる
この空気に佐介はどうしたらいいかおどおどしていると
近くにいた飛鳥が頑張れと無言のエールを送る
彼女の気持ちに励まされた佐介は大きく深呼吸して皆に向き合う
「皆さん。今回もこうして一緒に新しい年を迎えられたこと僕はとても嬉しく思います。これからもともに切磋琢磨し、良い年にしていきましょう…それではみなさん。”新年あけまして”!!」
「「「「「「「「「「”おめでとうございます!”」」」」」」」」」
「”今年も!”」
「「「「「「「「「「”よろしくお願いします!”」」」」」」」」」」
全員の挨拶が会場内に木霊するのだった