本来であれば世の誰もが来る年明けの最初の日を祝おうと心を躍らせている頃
そんな時だった
「「「「…っ」」」」
佐介と今回ゲストとして呼ばれた瑠衣、蒼鬼、結の4人が共に行動している
「皆さん、足元には気を付けてくださいね?」
「はい、大丈夫です」
「しっかりと気を付けてますから」
「問題ありません」
彼らが今いるのは薄暗く通路、唯一の明かりはその通路に設置された松明の火だけだった
「急ぎましょう。時間をかけて盛られませんから」
「そうですね、先を急ぎましょう」
「早くみんなを助けに行かないとですもんね」
「うんうん」
暗佐介たちがこんな通路を歩いているのには理由があった
数分前まで佐介たちは新年会パーティで盛り上がっていた
しかしそれから数分後くらいした時、佐介たちはそこに飛鳥と各ゲストの3名がいなくなっていることに気づいた
さらにはそんな彼らの元に一通の予告状が届いた
≪『フハハハハハ!やぁ諸君!』≫
予告状を開くとそこには小さなホログラムで登場する作者が
≪『浮かれ気分はそこまでだ。いいかい、君たちの大切な人たちは私が攫った。返してほしければこの予告状に記された地下空間まで来るがいい!』≫
意味深な言葉を残して作者のホログラムは消えた
彼女たちを助け、作者の野望を止めるべく、佐介たちは地下に通ずる秘密の部屋を発見し、そして今に至る
地下通路を歩いてしばらくのことだった
「あっ、みなさんあれを!」
佐介が指さす先には扉があった
「怪しいですね?」
「きっとここに違いありません」
「佐介さん、速く開けましょう。先生たちを助けないと」
「そうですね、では皆さん…行きますよ!」
囚われた人たちを救うべく佐介が先導して扉を開けるのだった
ガタァアアン!!
薄暗い道の先にあった扉に手をかけ、佐介たちがその先に足を踏み入れる
内側から漏れる光に眩しそうにしつつも中に入った佐介たち
数秒後、視界が開け始め、佐介たちは目を見開く
「「「「……っ?」」」」
すると視界に映ったのは意外なものだった
「なにこれ…?」
「えっ?太●の達人?」
扉の向こうにあったのはゲームセンターにあるゲーム機だった
「どうしてこんなものがここに?」
≪『知りたいかい?』≫
「「「「作者さん!?」」」」
するとその直後、ホログラムの作者が佐介たちの前に現れた
≪『教えてあげるよ。それはこれが次の扉を開く鍵であり、第一の試練なんだよ!』≫
「か、鍵ってどういう?」
『さぁ、彼女たちを返してほしくば私の課す試練をCLEARするのだよ!最初の試練はもちろん言わずもがな、この「太●の達人」だ!』
「「「「は、はい!?」」」」
作者が皆に太●の達人が最初の試練であることを告げる
「これが第一の試練?」
『そうだとも、君たちにはこのゲームをCLEARしてもらう。ただしルールがある。難易度は「鬼」固定、そしてスコア400万を超えなければCLEARにはならないので悪しからず』
「「「「よっ、400万!?」」」」
提示されたCLEAR条件に佐介たちは驚愕する
『曲は好きにしていいから、じゃあみんな、健闘を祈るよ♪』プツン!
一言添えると作者の映ったモニター画面が消えてしまった
「…ど、どうしましょう?」
「どうもなにもやるしかないでしょう」
「ええっ、早くクリアしてみんなでここから出ましょう」
ここから脱出するためにも試練をクリアしなければならない
皆が互いに頷き合い。思いを一つにする
「さてと、では善は急げです。さっさとこの試練をクリアしましょう!」
「であれば曲はどれにしましょう?」
「ひとまずできる限り簡単なものを選びませんと」
クリアのためにも曲選びから始める
「…よし、これで行きましょう」
モニター画面を操作しながら佐介が曲を選んだ
選んだのは「Br〇ak 〇our wo〇ld」であった
曲を選び終えると皆がバチを手にゲーム画面を見る
≪『さぁ、始まるドン!!』≫
数秒後、ゲーム画面が始まる
そしてそれによってゲームが始まった
レーンに沿って二種類の音符が流れていく
「「「「――っ!」」」」ドン!カッ!
佐介たちは手にしているバチを使って音符を叩いていく
しかし難易度が「鬼」ということもあって目まぐるしいほどに音符が次々と押し寄せる
「ぐっ、ぐぅうう!?」
「は、速すぎます!?」
「とても捌ききれない!?」
ひっきりなしにくる音符に対処が間に合わず、次々とスカを連発してしまう
やがて対応しきれないまま曲が終わってしまった
≪『失敗、もう少し頑張るドン…』≫
画面には失敗を告げる悲し気なドンちゃんの姿が映る
するとその時だった
ガチャン!ヒュゥゥゥウ!ゴチーン!!
「「「「痛った!?」」」」
突如として天井の一部がスライドし、そこから人数分の金盥が佐介たちの頭に落下した
佐介たちは金盥が直撃した頭を抑えながら痛みに悶絶していた
「痛たたた…な、なんですかこれ?」
「どうやら失敗したらこれが落ちてくるみたいですね?」
「くぅ、時間がないというのに」
失敗の洗礼を食らい、佐介たちは不安を感じてしまう
「と、ともかく目標達成まで頑張ってやるしかありません!皆さん、一緒に頑張りましょう!」
「「「はい!」」」
だが、挫けてはいられないと4人は奮起する
しかし何度も挑戦してみてはいるものの、なかなか400万まで到達できずにいた
「うぅ…ど、どうしましょう」
「もうちょっとまでは行くのに」
「あと少しが押しきれない…」
最後の一押しが足りないと佐介も瑠衣も結も困り果ててしまっていた
「みんな、あきらめちゃダメです!」
「「「――っ?」」」
するとそんな3人に励ましの言葉を送ったのは撥を手に画面とにらめっこしている蒼鬼だった
「大丈夫です。あとこの一押し、私が何とかして見せます!」
「蒼鬼さん?」
「はぁあああああ!!」
直後、蒼鬼が今まで以上に撥を太鼓に叩きつけていく
「…よし、僕たちも!」
「遅れちゃいられませんね!」
「やり遂げましょう!」
蒼鬼の気迫を見て佐介たちも奮起する
「「「「はぁあああああ!!」」」」
4人は精一杯の連打で太鼓を叩いていく
「たぁああああああ!!」
その中でも蒼鬼はこの場の誰よりも凄まじい速度で連打を決め、ポイントを稼いでいった
やがて連打をすること数分が経過し、曲が終わる
≪『成績発表~!』≫
モニター画面にドンちゃんが出現し、成績を発表する
画面が切り替わり、どんどんと4人のポイントを集計していく
≪『ステージクリアだド~ン!』≫
次の瞬間、モニター画面がゲームクリアを告げる
「や、やった!クリアです!」
「うぉおお!やりましたね!」
「これもみんな蒼鬼さんが頑張ってくれたおかげです!」
「いっ、いえ…私もがむしゃらでしたよ」
何十回の挑戦でようやくクリアできたことを皆で喜びあう
≪『いや〜流石だねみんな。よくぞクリアしたね!』≫
「作者さん!」
するとこのタイミングでモニターに作者が映る
≪『なんとか第一の試練をクリアできたみたいだけど忘れちゃいけないよ。試練は全部で4つ、1つクリアできたからあと3つだよ!』≫
「そ、そうでした」
「あと3つもあったんだ」
浮かれている気分を壊すかのように作者が現実を突きつける
≪『さぁ次のステージに進むといい、でないと君たちはここから永久に出れないし、囚われている彼女たちの身がどうなってしまうやら〜?』≫
「わ、わかってますよ!」
「絶対にこの試練を突破してここを出てみんなを救いますから!」
作者からの煽りを喰らいながらも佐介たちは大切な人たちのために進むことを決意する
≪『その粋だよ!さぁ、進みなされ!』≫
その言葉を待っていたかと言わんばかりに作者が指を鳴らすと次なる扉が出現する
「よしみなさん、行きましょう!」
「「「おー!」」」
蒼鬼が号令を出し、先頭を行き、佐介たちもその後を追って行った
ドアを通った4人は最初の時と同様に通路を進んでいく
「あっ、見てください!」
結が指差す方には明かりが漏れている壁が
「あそこが次のステージですね!」
「行きましょう!」
4人は出口を見つけるやそこに向かって直走る
するとそれに好悪してドアが自動で開いていき、内側に灯っていた光が漏れ出る
眩しい光に包まれて数秒後、その光が収まりを見せると佐介たちが目を開ける
「こ、これは…?」
次なる部屋に入室した4人がそこで見たのは横一列に並んだ乗車式のバイク型のゲーム機だった
≪『ようこそ第2ステージへ!』≫
「作者さん、次の試練ってもしかして?」
≪『気づいた?そう、次の試練の内容はレーシングさ!』≫
瑠衣が尋ねると作者は察したよにそれを肯定し、次の試練がレーシングであることを告げた
≪『君たちにはこのレーシングゲームでゴールを目指してもらう。誰か一人でも一位を取ればクリアだよ』≫
「なんだ。それならさっきよりも簡単ですね!」
「さっさとゴールして次に行きましょう!」
次のクリア条件がゴールするだけと聞き、佐介たちは次々とバイク式ゲーム機に跨る
≪『(ふふふ、果たしてそううまくいくかな?)』≫
作者が不敵な笑みを浮かべていることにも気づかず
そうして程なくしてレースのカウントが始まる
プン!プン!プン!プ〜ン!!
「「「「っ!!」」」」
刹那、開始のコールが鳴り響くや4人が一斉に走り出す
コースを走るのは佐介たち4人と数名のNPCだった
序盤は皆、順調にコースを進んでいく
「みなさん、この調子で一気にゴールまで行きましょう!」
「了解です!」
「わかりました!」
「っ!!」
1位を取ってこの試練をクリアする
皆の思いはその一つに固まっていた
それから少ししての事、コースが中盤に差し掛かった頃だった
並走していたNPCに動きが
「あっ、見てください!NPCたちが何かしばしめてますよ?」
「何をしようとしているのでしょう?」
佐介たちが警戒しつつ様子を伺っているとNPCたちは何やらカードを引き、それをバイクに装着してある機器に付ける
するとそれと同時にNPCたちの横に何か機械でできた卵のような物が現れる
さらにNPCたちは何か別のカードを使い、せっかく呼び出した卵を破壊する
「ど、どうして自らが呼び出した物をわざわざ?」
NPCたちの奇怪な行動に蒼鬼が困惑の声をあげたその直後だった
卵が破壊されると同時にNPCたちのそれぞれの背後に5枚のカードが展開されそれらが5つのパーツとなって顕現する
そして間髪入れずに現れた5つのパーツが合体し、3体のロボットが誕生する
「なっ、なにあれ!?」
突如として現れた3体のロボットに佐介たちは驚愕する
だが、佐介たちにその光景に驚く猶予などなかった
ロボットたちは次々と佐介たちに向かって攻撃を仕掛けてきたのだ
「に、逃げて!?」
「「「うわぁぁぁあっ!?」」」
放たれた攻撃に結が声を上げると同時に光弾の雨が降り注ぎ4人を襲う
当たらないように必死にそれらを掻い潜りながら4人は進んでいく
しかしそれで手を緩めるNPCのロボットたちではない、そのうちの一体が自らに備えてある近接用の武器で攻撃を仕掛けてきたのだ
「あっ、佐介さん危ない!?」
「なっ!?うわぁあっ!?」
「「「佐介(お兄)さん!?」」」
瑠衣が危険を告げるも時すでに遅し、佐介はロボットの近接攻撃を喰らってしまう
攻撃を受けたバイクは全身から電磁波を発生させ、パーツの一部がスライドし空気を排泄した
機能が低下し、やがて動かなくなった
「どうやら僕はここまでです。みなさん、ゴールまでもう少しです。頑張ってください!?」
脱落することを悟った佐介が皆にエールを送る
「佐介さん……わかりました。任せてください!」
「必ずゴールしますから!」
「安心して見ててください!」
佐介の思いを託された3人がバイクを飛ばす
しかし、現実はそんな甘くはなかった
バキュウウン!
「うっ、ぐうううっ!?」
ドドドォオオオン!
「きゃあああっ!?」
レースも終盤に差し掛かろうとした寸前のところで結と蒼鬼が立て続けに脱落してしまった
残されたのは瑠衣ただ1人になってしまう
最後の1人になったとてロボットたちは手を休めることはなく瑠衣にどんどんと攻撃を仕掛ける
「負けるもんか!お前たちにやられたみんなのためにも!僕はこんなところで負けるわけにはいかないんだ!」
皆のためにと言う決意を掲げると共に瑠衣がベルトを取り出す
「行こう。ローゼン!」
《『おっ!出番か!待ちくたびれちまったぜ!』》
手にしたベルトからファンキーな声が聞こえる中、瑠衣はそれを腰に巻きつける
「変身!」
【LET'S GO AVENGER! 逆襲の赤き薔薇、咲き誇れSPIKE BEAST!!】
装着したベルトのグリップを捻ると同時に効果音が流れ、瑠衣の体を包み込むように鎧が纏われ、その姿を変えていった
そして変身が完了したそこには仮面を被った戦士に姿を変えた瑠衣がいた
「仮面ライダーフィオーレ!覚悟しな、ロボットども、こっからは僕の……オレの叛逆だっ!!」
正義のヒーロー仮面ライダーとなった瑠衣がバイクを爆走させる
するとロボットのうち2体が左右を囲む
「へっ、そんなものでオレを捕らえたつもりかい?…あまいぜ!」
『FIORE CALIBUR!』
だが、フィオーレは動じず専用武器を手にエンジンを飛ばす
直後、ロボットたちが襲いかかる
「ふっ!はっ!せいっ!!」
攻撃を防ぎ、躱し、弾き返す
フィオーレのバトルセンスにロボット2体は劣勢に立たされる
「さぁ、後がつかえてるんでな。オタクらには退場願うぜ!」
【FINAL BREAK! SLASH!!】
剣から効果音が流れ、必殺技が発動する
「おらぁあっ!!」
すかさずフィオーレが斬撃を繰り出すとロボット2体は両断され、程なくして爆発四散する
ロボット2体を倒すや、フィオーレの目の前にゴールが見える
「もう少しだな!」
ゴールまであと少し
しかしここで最後の一体が前に立ちはだかる
「ゴールは目の前なんだ。邪魔はさせないぜ」
前に立ちはだかるロボットに向けてフィオーレが宣言するとともにベルトのグリップを捻る
直後、ベルトから先ほどの剣同様に待機音声の効果音が流れる
「…決まるぜ」
バイクの上に立ち、囁くように呟くと同時に再度ベルトのグリップを捻った
【FINAL BREAK! RIDER KICK!!】
「はぁっ!!」
次の瞬間、フィオーレがバイクを蹴って空高く跳躍し宙に浮かび上がる
「はぁあああっ!」
跳躍からの落下の勢いを乗せたキックを繰り出す
迫り来る蹴りを見てロボットが反撃に出ようとする
「遅い!はぁああっ!!」
バギイイイイン!
『ガッ…ガガガ!?』
ドバァアアン!!
だが、それよりも速くフィオーレの必殺の蹴りが炸裂し、その一撃を喰らった最後のロボットも爆発した
そして爆炎の中を飛び出すように駆け抜けるバイクに乗ったフィオーレがそのままゴールインした
『game clear!』
ゴールと同時にクリアコールが流れ、鳴り響くファンファーレと共にフィオーレが変身を解除し瑠衣に戻った
「ふぅ…」
「お疲れ様でした瑠衣さん!」
ヘルメットを取った瑠衣の耳に佐介の声がした
「ありがとうございます瑠衣さん!」
「瑠衣お兄さんのおかげですね!」
続け様に蒼鬼と結もクリアした瑠衣を讃える
「皆さん……えへっ」
皆からの感謝の言葉を聞いて瑠衣も嬉しそうに笑みをこぼした
≪『やぁやぁ、みんなお疲れ様だね!』≫
「「「「作者さん!」」」」
その時、終わったタイミングで作者が現れた
≪『いやはや、まさか機◯帝たちを倒しちゃうなんて流石だね仮面ライダー?』≫
「ど、どうも…」
≪『これで晴れて第2ステージクリア…しかーし、忘れてはいけないよ。試練は終わってはいない。試練は続く、その試練をあと2回も残っている。その意味がわかるね?』≫
勝利を讃えながらも試練がまだあると言う事実を突きつける
「分かってますよ」
「残りの試練も必ずクリアしますよ」
作者のその言葉に結と蒼鬼が反論する
≪『いい心がけだ。なら進みなさい第3ステージへ!』≫
期待通りの回答を聞き、嬉しそうに笑みをこぼしながら次なるステージの入り口を指差す
「よし、行きましょうみなさん!」
「「「はい!」」」
佐介たちは次なるステージに続くドアを開け、道を進んでいった
第二ステージの時同様に長い道を進んでいく佐介たち
「あっ、みなさん見てください、出口です!」
すると目の前にはこれまた第二ステージと同じようにその先の光が漏れている扉があった
「あそこが次のステージの入り口です。行きましょう!」
蒼鬼がそう呼びかけ、全員が出口に向かって駆け出していくと
それに好悪してドアが開き、光に包み込まれた
光が晴れるや佐介たちは第三ステージにたどり着いた
第三ステージに着いてみるとそこには大きなモニターがあるくらいだった
「今度はいったい何をさせられるのでしょう?」
「…さぁ?」
ここでは何をすることになるのだろうかと皆の頭にクエスチョンマークが浮かんでいた
≪『やぁやぁ諸君!たどり着いたようだね第三ステージに』≫
「作者さん、僕たち今度はここで何をさせられるんですか?」
ホログラフの作者に佐介が尋ねる
≪『気になるよね?安心して、すぐに教えてあげる。全員モニターに注目して』≫
「「「「…っ?」」」」
言われるがままに4人がモニターに注目する
するとその直後、モニターに4人の顔が映し出される
「僕たち?」
どう言うことかと観察していると彼はそれぞれの右下に番号が刻まれていく
佐介が2番、瑠衣が1番、蒼鬼が3番、最後に結が4番と言う順に数字が表示される
「あれは何の数字なんですか?」
≪『あれはね、これから始める試練の順番を表しているんだよ』≫
「順番ということは今度のは全員が一斉にやるタイプのものではないと言うことですか?」
≪『ご明察、てなわけで手始めにまずは1番になった瑠衣くんからだ。さぁモニターの前に立って』≫
作者に支持されるままに瑠衣がモニターの前に立つ
≪『準備はいいね?それじゃスタート!』≫
瑠衣が指定位置についたところで作者が指を鳴らす
するとモニターが切り替わり試練開始のカウントダウンが秒ごとに刻まれ
0になったと共に試練がスタートする
次の瞬間、モニターに数字が表示され、次々とスライドしていった
いきなりのことで瑠衣が困惑する中、数字のスライドが終わり、画面には合計数はと表示される
「こ、これ…作者さんこれってまさか!?」
≪『ふふふっ、そうです。この試練の内容はズバリ暗算なのですよ』≫
「「「な、なんですって!?」」」
「暗算!?」
予想の斜め上の試練内容に全員が驚愕する
≪『ほらほら瑠衣くん、ぼさっとしてると時間切れになっちゃうよ?』≫
確かにモニターには制限時間のカウントが秒を刻んでいた
「そ、そんなこと言われたって途中から何が何だか…あぁもう破れかぶれだ!7950!」
残り時間も迫っていたこともあり瑠衣は慌てて答えを言う
『✖︎』
「えっ!?」
だが返ってきたのは不正解を告げるブザー音
さらにここでモニターに正解の数字が出され、正解が「8102」と記載されていた
「そ、そんな…」
不正解に愕然となる瑠衣
するとその直後、足元がスライドする
ビリっ…ビリリリリリリ!!
「な、なにこr…うわぁぁあっ!?」
「「「る、瑠衣くん(お兄さん)!?」」」
床からスライドした装置から発さられた電撃を受けて瑠衣は感電してしまった
「留衣くん大丈夫ですか!?」
「うぅ…なんと…か、で、も身体…中、しびれ…て!?」
身体中痺れてしまっている瑠衣がなんとか戻ってきた
「瑠衣くん、任せてください。君の仇は僕がうってみせますから!」
次の番が回ってきたことで佐介は瑠衣や皆のために勝ってみせると意気込み、スタート位置に立つ
「準備はいいです。さぁ、始めてください!」
佐介がそういうとモニターも起動し始め数字を次々と表示していく
数字のスライドが終わり、解答ターンに
「……わかりました。答えは「9890」です!」
モニターに出てきた数字を頭の中で数えた佐介が回答する
『✖︎』
「なっ!?そんな!?」
だが、帰ってきたのは不正解の表示、さらにその直後に解答が表示され答えは「9898」であることを告げる
「し、しまった!?あと少し足りなかった!?」
もう少しで正解だったと悔やむ佐介、しかしこれでそのまま終わりというわけでもない
カチッ
「へっ?」
グオッ!!ビターン!……ウィーン
「……ぺらぺら〜」
「た、大変だ!?佐介くんがぺったんこに!?」
床の左右がスライドし、佐介を挟み込んでしまった
開かれた時にはペラッペラ状態にされていた佐介の姿があった
「瑠衣くんみなさん、ごめんなさい…仇をとってクリアするつもりがダメでしたぺららら〜ん」
「もういい、もういいよ佐介くん!?」
「そうですよ。佐介お兄さんはよくやりましたから!?」
ペラペラになりながら謝罪する佐介に瑠衣と結は精一杯の励ましの言葉を送っていた
「今度は私の番です!」
そんな彼らをバックに気合を引き締めた蒼鬼が立つ
彼女が立つと試練がスタートし、モニターに数字がスライドで映される
「わかりました!763です!」
表示された数字を暗算し、答えを割り出した蒼鬼が答えを伝える
『✖︎』
「う、うそっ!?」
されど結果は佐介と瑠衣同様に不合格、そして答えの方は「721」であった
答えを間違えたと同時に部屋中にブザーがなる
すると天井の左右がパカっと開く
ジャバジャババシャーン!ザブンザブーン!!
「きゃああっ!?」
「「「蒼鬼(お姉)さん!?」」」
天井から流れ落ちてきた大量の水が蒼鬼を襲った
「蒼鬼さん、大事です…か!?」
「「っ!?」」
慌てて駆けつける佐介たちだったが、直後にその顔は赤面化する
「はっはい…なんとか……って、きゃああ////っ!?」
先の水を被った影響で服が透けてしまい、その内側に付けているブラの色までくっきりと見えてしまっていた
「そ、蒼鬼さん。よかったらこれ着てください」
「あっ、ありがとうございます」
このままではいけないと佐介が転身時に着ている愛用の学ランを貸し与える
「…よし、あったあった。蒼鬼さん、これをどうぞ」
そう言って瑠衣が差し出してきたのは瑠衣が梨璃を助け出した際に彼女に差し出そうとしていたホットレモンティーが入った水筒だった
「僕からはこれを」
さらに続くようにして結が差し出したのはカイロだった
「2人もどうもありがとう…」
蒼鬼は3人の優しさに感謝しつつ彼らがくれたものを使い冷えた体を温めていた
「…最後は僕ですね」
「結くん…」
「行くんですか?」
少し落ち着いたところでいよいよ結が立ち上がる
「はい。任せてください、僕が絶対に勝ってみせますから」
試練をクリアすることを告げると結は位置に立つ
結が位置についたと同時に試練がスタートする
3人の時同様にモニターが次々と数字を刻んでいった
佐介たちが固唾を飲んで見守る中、ついにスライドが終了し、解答フェイズに移行する
「……45451919」
そして結がついに回答を口にする
場が沈黙に包まれ、来たる結果を待つ
『◎!!』
次の瞬間、モニターから今までとは別のアラームが鳴り、さらに表示には◎が刻まれていた
「正解…と、言うことは?」
『game clear!!』
直後、会場にクリアのコールが鳴り響く
「やった!クリアですよ!」
「お手柄です結くん!やりましたね!」
「本当にすごいです!」
自分たちがクリアできなかった第三の試練をクリアした結に佐介たちは感謝と称賛の言葉を送った
「あ、ありがとうございます///」
皆からの盛大な賞賛に結は少し照れくさそうに顔を赤くしていた
≪『わーお、すごいじゃない?第三の試練もついに突破されちゃったか〜?』≫
「作者さん?」
するとここでゲームをクリアしたことにより作者が顔を見せてきた
≪『いやはや恐れ入ったよ。すごい記憶力だったね結くん?ぶっちゃけ作っておいてなんだけど私も実は途中からわかんなくなってたんだけどねw』≫テヘペロ
「いやそれ仕掛け人としてはどうなんですか?」
作者は試練をクリアした結を讃えながら自分もわかんなくなっていたことを吐露し、それを瑠衣にツッコまれていた
≪『まぁ、何はともあれ第三の試練達成おめでとう!ここまで来来てくれて私もすごく嬉しいよ』≫
4人が第三の試練まで来れたことを作者は嬉しんでいた
≪『でも君たちにはまだあと1つやらなきゃいけないことがある。そう最後の試練がね!』≫
直後、作者は最後の試練がこの先に控えていると佐介たちに忠告をする
≪『泣いても笑っても残すはたった一つ、その最後の試練をクリアすれば君たちはここから出られるし、囚われた彼女たちを救うことができるのだ!』≫
モニターに向かって作者が指を伸ばすとそこに囚われた飛鳥たちの姿が映り込んだ
「「「「っ!?」」」」
囚われとなっている大切な人たちの姿に佐介たちは絶句する
するとその最中、第四のステージに向かうための扉が開く
≪『さぁみんな。彼女たちを助けるためにも向かうといい、最後のステージに!』≫
いかにもな言葉を唱えながら作者が皆へ進むことを促す
「言われずとも行きます。飛鳥ちゃんたちを必ず助けるためにも!」
「そうです。こんなところで私たちは立ち止まってなんていられないんです!」
「最後の試練なんてさっさとクリアしてお嬢様たちを返してもらいますから!」
「待っててください。先生!」
その言葉に触発された佐介たちは迷うことなく扉を通って最後のステージに向かって行った
≪『ふふふっ、張り切ってるところ悪いけどそう簡単にクリアできるようなものでもないんだな。最後の試練では君たちの心が試されるんだからね』≫
第三のステージに1人残された作者は第四のステージに向かう佐介たちを見ながら意味深な言葉を呟き
自身も会場に向かうべくホログラフを解くのだった
最後の試練の場所である第四ステージに向かうべく先を進んでいく佐介たち、その内に救いたい人たちのことを思いながら
「あっ、見てください!出口です!」
光が漏れている扉、これまで何度も目にしたそれはその先に目的地があることを知らせる道導だった
「みなさん、行きましょう!最後の試練の場所に!」
佐介が声をかけると皆も気持ちを引き締め、最後の試練に挑むべく扉に向かっていった
直後、扉が開き、溢れ出た光が4人を飲み込んだ
「……はっ、ここは?」
目を開けると佐介たちは第四のステージにへと到着していた
だが、佐介たちがそこで見たのは予想の斜め上を行く光景だった
「こ、ここが最後の試練の場所なんですか?」
「今までの場所に比べるとなんだか殺風景な気がしますね?」
「なんだか少し不気味です」
今まではどこらしか飾られており、華やかと言った印象を持っていたが最後の試練の場所であるここはそれまでとは明らかに雰囲気が違っていた
「作者さんは…まだ現れませんね?」
ここまでの流れでそろそろ作者がひょんと現れてもおかしくないはずなのにここに来てから未だ姿を見せてはいなかった
「…あっ、みなさんあれ見てください」
そんな中、結があるものに気づき、皆を呼ぶ
一同が見据える先にはホログラフで投影された看板らしきものがあった
佐介たちは恐る恐るながらそれに近づいてみる
「えっと…「最終試練に際してここを中心とした四方の円の中にそれぞれ立て」…と書いてありますね?」
「四方の円…あぁ、あれか」
書かれている内容を確認し、周囲に目を向けると確かに円が四方にあった
「あそこにそれぞれではいるのが試練のスタートってことですね?」
「内容通りなら」
「とにかく行ってみましょう」
まだよく分かってはいないが立ち止まってても始まらないのでひとまず円の上に立つことにした
分も経たぬ間に4人がそれぞれの円の中に入る
「…指示通り円に入ったけどいったい何が?」
指定位置に着いた4人は何をするのだろうと考えている時だった
直後にガチャッと言う何かが作動する音が聞こえる
「えっ?ちょ、ちょっとみなさん上見てください!?何か降りてきますよ!?」
いち早く気づいた蒼鬼が自分たちの頭上から降りてくる何かに気づく
何事かと慌てている間にそれは佐介たちそれぞれを覆い被さるようにして閉じ込めてしまう
「と、閉じ込められた!?」
「っ!…ダメだ。ビクともしない!?」
「いっいったい何がどうなっているの!?」
「ど、どうしよう!?」
いきなり閉じ込められてしまった佐介たちはただただ困惑していた
ピキュン!
「「「「っ!?」」」」
するとその直後、自分たちを閉じ込めた装置に備え付けられているモニターが勝手に起動を始めた
「…こ、これって?」
「私たちの画像…それに?」
「お嬢様たちの画像もある?」
「な、なんなの?」
映し出されたモニターの画面には自分たちの画像、さらにはそれにペアになるようにして囚われの身になっている飛鳥たちの画像まで写っている
何事かと4人が困惑している時だった
ギュイイイイイイン!!
「「「「っ!?」」」」
突如、装置の天井からドリルが展開され、勢いよく回転し始める
「なっ、なにこれ!?」
いきなりの状況で皆、困惑していた
「まずい、ここは変身して脱出しないと!」
危険を感じた瑠衣がベルトを装着し、変身しようとする
「…あ、あれ?変身できない!?」
しかしいざ変身しようとするもアイテムが反応してはくれなかった
「だ、ダメ…力が行使できない!?」
「ISが使えない!?」
他の面々もそれぞれ力を使えないと言う事態に陥っていた
≪『やぁ諸君』≫
「さ、作者さん!?」
「「「っ!?」」」
するとその最中、画面に作者の顔が映り込む
「作者さん、これはいったいなんですか!?」
≪『何かって、無論試練さ、文字通り最後のね』≫
「な、なんですって?」
この状況について説明を求めると作者はこれが最後の試練であることを告げる
「…これが、最後の試練?」
≪『そうさ、これより君たちには投票をしてもらう』≫
「投票?」
≪『パネルには君たちとパートナーの子たちがそれぞれ写っている。君たちにはこれより四組のどれかに投票してもらう。投票の結果によって3組のペアはここからも牢獄からも解放される。ただし1番票の多かった者にはスペシャルなお仕置きが待っているのです!』≫
4組中3組しか助からず、残る1組はお仕置きを受けることになると聞き佐介たちは衝撃を受ける
≪『尚、投票が1票以下の場合は無効とし、制限時間までに投票しなかった場合はもれなくドリルの餌食になってしまうから気をつけるように』≫
「そ、そんな…」
手をこまねいていてはドリルによってミンチにされてしまう
能力を封じられた今の自分達には絶望的な展開だった
≪『さぁ、泣いても笑ってもこれが最後の試練、検討を祈るよ!』≫
「あっちょっと作者さん!?」
言いたことだけ告げると作者は画面からフェードアウトしてしまう
そうこうしているうちにドリルがけたたましい音を立てて押し寄せてきていた
「(ど、どうしよう。このままじゃ僕らの内どれかのペアが犠牲に、かと言ってこの状態は僕らの身も危ない。どうする、どうすればいいんだ!?)」
切羽詰まる危機的状況を前に佐介は思考を巡らせる
無論それは他の3人も同じだった
「(どう投票すればいいんど。みんなが全員無事に助かる道はないの!?)」
自問自答をしながら佐介は画面を眺める
その目に映るのは飛鳥の顔
彼女の顔を数秒眺めると佐介は全身の力を解くとともに覚悟を決める
「(ごめん飛鳥ちゃん。僕には誰かを犠牲に生き残るなんて考えつけないよ…ごめんね)」
佐介は決意した皆のために自分のみが犠牲になることを
投票をしなければ相方である飛鳥も巻き込まずに済み、それでいて皆を助けられる
自分の犠牲で全てを解決できるのだと覚悟を決めた
「(みんなありがとう、ここまで来れたのはみんなのおかげです)」
脳裏に過るのは飛鳥たちとの思い出、そしてここまで一緒に戦ってくれた3人への感謝
様々な胸に佐介は目を閉じ、来たる自分の運命を待った
覚悟を決めた佐介にドリルが近づく
もはやこれまでかと思われた
…その時だった
ギュウウウン…
「……あっあれ?」
突然、あれだけけたたましく鳴り響いていたドリルの音が途切れたことに気づき佐介が目を開けると
いつの間にかドリルは停止していた
ガボォオオオン!
さらにその直後、自分を閉じ込めていた装置が上昇し始め、徐々に外の景色が見え始める
「……っ!」
やがて解禁された佐介がその目に映した光景は自分同様にこの状況に困惑しつつも無傷の3人がいた
「みなさん!?」
「佐介さん!?」
「「…っ!?」」
佐介の呼びかけに反応した3人が視線を向ける
事態が飲み込めず、困惑していた時だった
唐突にホログラムのモニター画面が出現する
《【GAME CLEAR!!】》
ノリのいいファンファーレが鳴り響くとともにゲームがCLEARされたことを告げる
「く、CLEAR…CLEARした」
その音声を聞いた佐介たちはまだ実感がわかなかったのか数票間呆然としていたが
次第に事を理解したのか4人の口角があがる
「「「「やったぁあああ!!」」」」
全てを理解した佐介たちはすぐさま駆け寄り円陣を組むかのように互いに抱き合った
「やりました!すべての試練をCLEARしました!」
「よかった。本当に良かったです!」
試練を完遂したことを皆で称え合う
「でもこれ、どう言うことなのでしょう?」
4人全員が生き残ってこうしていられることを不信がる
「…もしかして皆さんもスイッチを押さなかったのでは?」
「えっ?そ、そうですね」
「やはり誰かを犠牲にはできませんでしたから」
思い当たる節があり、佐介が問うと瑠衣たちも同じようにボタンを押さなかったと回答する
「そうか、だからです」
「えっ?」
「だからってどういう意味ですか結くん?」
「作者さんが言ってましたでしょう、投票の合計が1以下の場合は無効になるって、これはこのゲーム自体が向こうになるということだったんですよ。だから僕たちは助かったんです」
結が仕理解したこのゲームの仕組みを説明した
≪『そう、そして全員が生き残ったことでこのゲームも自動的にCLEARになったということさ』≫
「「「「作者さん!?」」」」
その直後、タイミングを見計らったように作者が現れた
≪『おめでとうみんな、全ての試練をCLEARしたね。君たちの勇気と友情、そして思いやりを堪能させてもらったよ』≫
感謝と敬意を告げるや作者が指を鳴らす
するとその直後、奥の扉がスライドし、出口が出現する
≪『さぁみんな、あれが出口だよ』≫
「出口…」
4人の視線が一斉に出口に向けられる
「よし民さん行きましょう!囚われたみんなを助けに!」
「はい!」
「行きましょう!」
「みんなの元へ!」
そして光り輝く扉の向こうを目指し佐介たちは駆け出すのだった
光の指す出口に向かい、駆け出した佐介たち
徐々に光の勢いが弱まり視界が開け、目を開ける
「…あれ?」
視界を回復させた佐介たちの目に映った場所、それは皆が集まるパーティ会場だった
「えっ?どういう?」
いつの間にかパーティ会場に来ていたことに佐介たちは困惑する
パンパン!!
「な、なんだ!?」
「「「――っ!?」」」
するとその直後、佐介たちは突然の音に驚き目を開ける
しかしそれは攻撃などではなかった
「「「「ハッピーニューイヤー!!」」」」
「「「「――っ!?」」」」
見るとその音の正体はクラッカーの破裂したものだった
だが佐介たちが驚いたのはそれだけではなかった
「あっ、飛鳥ちゃん、それに皆さんも!?」
祝いの言葉と共にクラッカーを破裂させたのは囚われているはずの飛鳥たちだった
「お、お嬢さま、これはいったい?捕まっていたはずでは?」
「すみませんね。実は捕まっていたというのは嘘です」
「う、嘘!?」
「これは蒼鬼さんたちに仕掛けたドッキリ企画だったんです」
彼女たちの口からこれまでのことはドッキリの企画であることを聞かされ、驚愕する
「そう、その通りなんだ~」
「「「「さ、作者さん!?」」」」
さらにそこにホログラムではない生身の作者が顔を見せる
「今回は君たちにドッキリを仕掛けようと思って飛鳥ちゃんやゲストのみんなに協力してもらったんだ。おかげさまで見事君たちをつることができたよ~」
「そ、そんな…~っ」ヘナヘナ
「「「~っ」」」ヘナヘナ
「だ、大丈夫ですか結くん、皆さん!?」
これまでのことが全部フェイクと知って佐介たちは緊張の糸が解け、がっくりと肩を落としてしまう
「もう、酷いですよ作者さんも飛鳥ちゃんたちも」
「僕たちがこれまでどんな思いだったか」
「ご、ごめんね」
くたびれもうけな気分になりながら佐介たちが飛鳥たちや作者に愚痴を零す
「…まぁ、みんなが無事なら何よりだったけど、どっと疲れた~」
「蒼鬼お姉さんに同意です~」
蒼鬼がぐでっとなるのにつられて結もぐでっとなる
「や~ごめんごめん。でもおかげで面白いものを見させてもらいました。というわけで、そんな頑張った君たちにご褒美です!」
作者がそんな佐介たちにご褒美と告げながら手をかざす
その先には豪華なメニューが色とりどりに盛られた料理が
「「「「お、おおおお!!」」」」
剛かな料理を目にした途端、佐介たちの目が輝く
「佐介くん、それに見なさん。お疲れ様でした…さあどうぞ」
「「「「召し上がれ!」」」」
飛鳥が先陣を来るとそれに続くように真耶たち残る3人も佐介たちに労いの言葉とともに料理を差し出した
「あ、ありがとう…ていうことなので民さん、ご馳走になりましょう!」
「えぇ!」
「美味しそうです」
「じゅるり」
差し漁れた料理に舌鼓をしながら佐介たちはそれらを口にする
「「「「~♪」」」」
料理を口にした佐介たちの口からは自然と笑みがこぼれ、幸せの一時が訪れる
こうして彼らの波乱万丈でありながら充実なる信念が幕を開けたのだった