閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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封鎖区画の探索

麗王たちとアスタはともに街に潜むPXの行方を追う、そんな中監視カメラをチェックしていたメイドの1人が一本の画像を発見

 

 

ホームレスの身体に寄生する姿を目撃したアスタたちは急ぎ、動き出したのだった

 

 

 

 

 

 

映像を確認したアスタたちはすぐに麗王が手配した大型車に乗って街に向かって行った

 

 

「えぇ、そうです。はい、ではよろしくお願いいたします…」

 

 

街へ向かう社内の中、麗王がスマホで連絡を取っていた

 

 

「…ねぇ、紅葉。さっきから麗王はどこに連絡をしているんだ?」

 

 

気になったアスタが隣に座っている紅葉にそのことを聞いてみる

 

 

「あぁ、麗王は立場上いろんな人とパイプを繋いでいるからそれを使って知事や警察に働きかけてくれてるんだ」

 

 

「働きかける?」

 

 

「今、知事や警察の方々に協力してもらい街に包囲網を敷いてもらっているのですわ」

 

 

「包囲網を?」

 

 

紅葉がアスタに質問の答えを返している最中、そこに割り込む形で銀嶺が話しに入り、街に包囲網を張ってもらっていることを告げた

 

 

「えぇ、表向きには”それらしい理由”をつけて話しを通しておりますわ」

 

 

大事にならないようにせざるを得ない理由を作り上げたことも銀嶺はアスタに説明する

 

 

「先ほど見つけた映像から見るに標的がいたのはこのあたりだと思われます。ですので潜伏していると思われるエリアに包囲網を張ってもらい、対象の退路を断とうとしているのですわ」

 

 

「なるほど、そういうことか。すごいんだね麗王は?」

 

 

「当然です。麗王様はすごいんです!」

 

 

アスタが麗王のことを褒めると銀嶺は華高らかに胸を張っていた

 

 

「なんでギンが自慢げなのさ?」

 

 

そんな銀嶺に対して紅葉がツッコミを入れる

 

 

「…ですがネックなことが一点ございます」

 

 

「それは何?」

 

 

「封鎖した区画にはまだ民間人がそれなりにいます。外出の自粛は呼びかけておりますが、あまり長く閉じ込めてしまえばこの作戦を支持した警察や知事、果ては麗王さまにも不満の声が寄せられてしまうことになってしまうんです」

 

 

「…そんな」

 

 

いくら計画のためとはいえ何も知らない一般人には突然区画内に閉じ込められたことになる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

車で目的地に向かってしばらく

 

 

一行はようやく街に到着した

 

 

到着した場所には区画封鎖の看板が張られ、そこを警備する警察や警備員の姿があった

 

 

「皆さん、ここで少し待っていてください」

 

 

車から降りるなり麗王はアスタたちに待つように告げると銀嶺を連れて警察員たちの居る所へ歩いていった

 

 

待つこと数分が経過した時だった

 

 

「おっ、2人とも戻ってきたぞ?」

 

 

「「っ?」」

 

 

紅葉の見る方向に視線を向けるとこちらに向かってくる麗王と銀嶺がいた

 

 

「お待たせしました皆さん」

 

 

「お疲れさまだな2人とも」

 

 

「それでいかがでしたでしょうか?」

 

 

「問題ありません、区画内への立ち入りの許可はいただきました」

 

 

警察からの許可を得て閉鎖区画への侵入が可能になったことを聞き、アスタたちはそうかと納得する

 

 

「ですがやはり区画内の市民からの抗議の声が強くなっているそうです」

 

 

「警察のほうも早々にこの事態を治めないとのことでこうしていられるのもあとわずかなのだとか」

 

 

だが、同時に市民による苦情によってこの閉鎖も長くはないと知らされる

 

 

「どれくらいなのですか?」

 

 

「今からですと…ざっとあと10分くらいだとか」

 

 

「10分か…もたもたはしてられないな」

 

 

時間内にホームレスに寄生していると思われるPXを見つけ出し

 

 

事態を治めなければ市民からの風当たりが警察や知事、そしてこの事態を起こした麗王へ向けられてしまう

 

 

急を要することであることを全員が再確認する

 

 

「よし、行こう。必ず奴を見つけてみせる!」

 

 

「「「「―っ!」」」」コクン

 

 

アスタの言葉に麗王たちは賛同するように頷くのだった

 

 

 

 

 

 

 

ーー封鎖区画内ーー

 

 

 

「さて、無事に入れた訳だが、これからどうする?闇雲に探しては埒が明かないだろうし?」

 

 

「そうですね、我々の行動時間も多くはありませんからね?」

 

 

 

アスタと麗王たちはこの区画内のどこかにいると思われるPXを見つける方法について横断しあっていた

 

 

「…――皆さん、少々よろしいでしょうか?」

 

 

「どうしましたかギン?」

 

 

するとそんな中、銀嶺が皆に声をかけてきた

 

 

「麗王さま、皆さまこれをご覧ください」

 

 

何事かと不思議に思っている中、銀嶺は自分が持っていたスマホの画面を見せる

 

 

「――これは!?」

 

 

銀嶺のスマホの画面には先の映像で確認したPXに寄生されたホームレスの男性が街中を歩いている様子を映した映像だった

 

 

「間違いない、奴だ」

 

 

「だがいったいこれは?」

 

 

「引き続き監視カメラの確認作業をして頂いてる同僚から送られてきたんです」

 

 

皆が見せられた画面について訊ねると銀嶺はそれが今も街の監視カメラをチェックしているメイドたちが送ったものだと伝える

 

 

「ギン、奴が映っているこの場所がどこかわかったりするか?」

 

 

「少しお待ちください、えっと…映っている映像からして標的がいるのはおそらくこの位置課と?」

 

 

紅葉が映像の場所がどこかと聞くと銀嶺は街の地図を出し、ある程度の目星をつけた場所を指さす

 

 

「ふむ…ではここに向かいましょう。我々に持たされた時間は限られていますからね」

 

 

「そうだな。それじゃ銀嶺、案内を頼む」

 

 

「かしこまりました。皆さん付いてきてください」

 

 

案内を任された銀嶺に続くようにしてアスタたちはPXがいると思われる場所に急行するのだった

 

 

 

 

メイドたちが送ってきた画像と地図を頼りにアスタたちは目的地近くまでやってきた

 

 

「みんな、油断しないでね。きっと奴はこのあたりのどこかで潜伏していて自分たちを狙っているかもしれないから?」

 

 

PXからの奇襲を視野にアスタが麗王たちに警戒を呼びかける

 

 

「わかりました。皆さん、油断せずに行きますよ」

 

 

「了解した」

 

 

「はい。わかりました麗王さま」

 

 

「承知いたしました」

 

 

アスタからの指示を聞いた麗王が続くように銀嶺たちにも警戒を促す

 

 

そんな時だった

 

 

「ヒギャァアアアアア!?」

 

 

「「「「「――っ!?」」」」」

 

 

どこからともなく男の人と思われる断末魔の叫び声が聞こえてきた

 

 

「ど、どう言うことでしょう?住民には自宅待機の緘口令をしてあったはずなのに?」

 

 

「おそらくそれを無視した輩が襲われたんだろう、くそっ!厄介なことを!?」

 

 

「みんな、急ごう!」

 

 

「かしこまりました!」

 

 

全員は急ぎ、声のする方へと向かって行ったのだった

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