閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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対話

学園から逃亡した少年を追って宇宙船に侵入した麗王たちだったが

 

 

それに気づいた少年が武器を手に麗王たちを威嚇する

 

 

「――っ!」

 

 

「「「「「…っ」」」」」アセアセ

 

 

少年と麗王たちは互いを視界に捉えたまま膠着状態に陥っていた

 

 

「…っ」スッ

 

 

「ナクゴウ!!」カチャ

 

 

「――っ!?」ビクッ

 

 

少し体がぐらついただけでも少年はそれに気づいて銃口を向ける

 

 

「お、お待ちください。我々はあなたと戦うつもりはございません。ほら見てください」

 

 

「…っ?」

 

 

「麗王様、なにを?」

 

 

その場に跪いて何もしないということを麗王はアピールした

 

 

「ギン、それから皆さんも私に続いてください。今ここで彼を刺激しては余計に事態がややこしい事になります」

 

 

「はい、わかりましたわ麗王様!」

 

 

麗王に続くように銀嶺が、さらには他の皆も同じようにアピールをする

 

 

「………っ」

 

 

「「「「「っ…」」」」」

 

 

少年たちと麗王たちとのにらみ合いは数分間続いた

 

 

「……イナタカシ。ナルスハトコイケヨ、ロイテシトッジデコソ」

 

 

一先ず武器を収めた少年は相変わらず麗王たちには理解できない言葉で何かを命令したように言うのだった

 

 

「…どうやら私たちの誠意は伝わったようですね」

 

 

「しかしどうするんだ?このまま座ったままじゃ何もできんぞ?」

 

 

「うっ…それは…」

 

 

なんとか戦闘は回避できたが、身動きできないという状況をどうしようかと麗王たちは悩んでいた

 

 

そんな中、麗王たちの困惑を他所に少年が操作盤を叩いていた

 

 

「シヨ…っ」カチャ

 

 

おそらくこちらで言うところのエンターキーを押したのか何かが起こり始める

 

 

 

グポン…フォ~ン!

 

 

 

するとその直後、何やら球体状の機械が起動したのかモノアイが点燈すると同時に動き出し、宙を舞う

 

 

「何でしょうあれは?」

 

 

「きっと宇宙人の高性能ロボットだよ」

 

 

動き出した球体を麗王たちは不思議そうに見ていた

 

 

「イビナ、レクテシヲジンヘ」

 

 

≪『タスアイハ、タシマシウドキリモメ』≫

 

 

球体も少年同様に謎の言語を使っていた

 

 

「テエシオカダコドガココドケダクソッサ?」

 

 

≪『タシマリマコシカ』≫

 

 

謎の言語で会話をしていると思ったら球体が動きを見せ、身体からワイヤーを出し、操作盤のスロットに差し込んだ

 

 

コードを差し込むと球体はデータをロードしている様子を見せる

 

 

≪『ウヨリキセイカ』≫

 

 

数秒後、球体がスロットからコードを外す

 

 

≪『タシマリカワイメ、スデウユキチイセクワンサイダイケウヨイタ』≫

 

 

「ウユキチ!?デマクトオナンソ!?」

 

 

少年は球体からの結果を聞いて愕然としていた

 

 

「あ、あの」

 

 

「…っ?」

 

 

「どうされたのですか?何か困りごとでしょうか?」

 

 

恐る恐る玉響が尋ねてみるがこちらの言葉が通じてないのか少女は小首を傾げていた

 

 

「うぅ…会話ができんのはもどかしいな」

 

 

「どうしたらいいのか?」

 

 

会話ができなくては話にならないと困り果てていた

 

 

「イビナ、イナキデカニウド?」

 

 

≪『ウユチクサンケヲウホウホ』≫ピピピピ

 

 

何やら少年が球体に語り掛けると何かし始めていた

 

 

そんな最中のことだった

 

 

 

ブーブー!ブーブー!

 

 

 

「「「「…っ?」」」」

 

 

「ボクのスマホだ――っ黒母衣さんからです…はい、もしもし?」

 

 

朱璃が自分のスマホにかかった黒母衣に連絡を取ろうとした

 

 

≪『――ッツ!!』≫シュルリーン!ガシッ

 

 

「あっ、ちょっと何するんですか!ボクのスマホが!?」

 

 

突如、球体がワイヤーを放ち朱璃からスマホを奪い取る

 

 

ワイヤーを手にしたスマホに差し込むとブルブルと振動し始める

 

 

どうしたのかと一同が唖然としながら見ていると球体の振動が止まった

 

 

≪『――ガッガガ――データ分析、この星の言語をINPUTしました』≫

 

 

「れ、麗王、聞いたか!?」

 

 

「えぇ、あの球体、我々の言葉を!?」

 

 

さっきまで謎の言語で話していた球体が麗王たちと同じ言葉でしゃべっていることに一同は驚愕する

 

 

すると球体が再び操作盤にコードを差し込む

 

 

≪『宇宙船にこの星の言語をインストール。翻訳フィールド展開』≫

 

 

 

ギュィイイイイイン!!ヴォオン!

 

 

 

球体がそう言った直後、宇宙船の外側の一部がスライドしアンテナを展開、そこから特殊なふを形成し、宇宙船内を包み込んだ

 

 

「い、いったい何が起こったんだ?」アセアセ

 

 

「分かりません?」アセアセ

 

 

次から次へと理解不能な事態に麗王たちはたじろぐ

 

 

「あー、えーっと……そこの君たち聞こえるかい?」

 

 

「えっ?」

 

 

その直後、明後日の方向からこちらに語り掛けてくる声

 

 

麗王たちは声を出していない

 

 

となれば答えはただ一つだった

 

 

すかさず麗王たちが目を向けるとそこには少年が近くまで来ていた

 

 

「聞こえる?もしもし~?う~ん。おっかしいな?ナビィがちゃんとやってくれたから同じ言語のはずなんだけどな?」

 

 

いつの間にか少年は球体と同じくこちらの言葉を使って会話をしていた

 

 

「あ、あの、わたくしたちの言葉が分かるのですか?」

 

 

「何だちゃんと喋れるじゃないか?だったら言ってくれ。あぁ、ナビィが言語翻訳フィールドを船の周りに発生させたからこうして君たち”地球人”と会話ができているってわけさ」

 

 

「…その口ぶり、やはり貴方はこの星の人間ではないのですね?」

 

 

「あぁ、その通りだ。自分の名はアスタ・ギャラルホン。誇り高きアウリア星の戦士だ!」

 

 

少年、アスタは自らの名と自分が来た星の名を告げる

 

 

「アウリア星?聞いたことがないですね?麗王様はご存知でしょうか?」

 

 

「いいえ、わたくしも存じませんね?」

 

 

自分たちが知らぬ名を聞かされて麗王たちは困惑する

 

 

「当然だ。アウリアはここから数百万キロも離れた場所にあるところだからな」

 

 

「具体的にはどこに?」

 

 

「冥王星の近くね」

 

 

「な、なにぃいいいいい!?」

 

 

あまりにもスケールの大きい話しをされて紅葉は驚いてしまった

 

 

「それにしても困ったな。まさか地球に落ちてしまうだなんて、宇宙船は壊れちゃうし、奴には逃げられちゃったみたいだし、これじゃ依頼も未完了のまま、あ~もう最悪だ!」ポリポリ

 

 

アスタはとても困った様子で自身の頭をぽりぽりとかきむしっていた

 

 

「あ、あの…」

 

 

「ん?なんだ?」

 

 

「先ほどから何か困っているようですが一体どうされたのでしょうか?」

 

 

見かねた麗王がアスタに話しかける

 

 

「…君たちには関係ないことなんだが、ちょっと、厄介なことになってしまったものでね」

 

 

「厄介なこと…ですか?」

 

 

「うむ…早く何とかしないとこの星がやばいかもしれないんだ」

 

 

「えっ?」

 

 

意味深なことを告げたアスタ

 

 

果たしてその言葉の真意とは…

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