久しぶりにアップ出来ました
他の番外編もいずれきっちり書こうと思っております
番外絵巻 猫屋敷の攻防と現れる者
日もすっかり暗くなった山道を佐介たち半蔵学院の計11人が歩いていた
「葛城さんまだ目的地にはつきませんの?」
「おっかしいな~?地図にはこのあたりのはずなんだがな~?」
「でも宿なんて影も形もありませんよ?」
なぜ彼らがこんなことになってるのかというと以前葛城が運良く福引で旅館の一泊二日の宿泊券を当てたので次の休日に行こうということになり出かけたはいいが
思い通り道を間違えたために今へといたる
「え~ひばりもう歩くの疲れた~」
「村正もだにゃ~」
「ひばり、辛いならオレが肩車してやるぞ?」
「あまいですよ柳生、忍たるものこんなことでへこたれてるなどたるんでいます」
ひばりと村正がダダをこね柳生はひばりを甘やかす、土方は厳しい一喝をする
「…眠い」
「だめだよ清明ちゃんこんなところで寝ちゃ」アセアセ
「くぅ~zzz」
「風魔ちゃんも寝ちゃっだめだよ!」
今にでも寝ようとするのを清明を止めようとするも風魔は空気を読まず寝ていた
「かつ姉、みんなが…」
「あ~~~もう、どうすりゃいいんだよ~!!」ワシワシ
「かつ姉さま、イライラでしたら菖蒲をセクハラしてそれを解消してくださいませ♪」
「いっ、いや遠慮します!!」
なんとか歩き続けること数分、途方に暮れながらあるきつづける佐介たち
そんな彼らの前に一つの小さな影が現れた
その影の正体は猫だった
「猫?どうしてこんなところに猫が?」
猫はこちらをじっと見つめるとまるで自分たちについて来いと言わんばかりのように歩きだした
「なんなのでしょう?あの猫は?」
「さぁ?」
「とりあえずついて行ってみようぜ」
不思議そうに思うもとりあえず猫の後をついて行くことにした
猫はどんどん霧の深いとこを歩いていく
飛鳥たちは不気味な雰囲気の漂う場所に震えを感じ
それを佐介が励ましながら進んでいくと暗い夜道にぽつんと一つ灯りが見えた
猫と佐介たちがついた先はこんな人気のないところにしては珍しいほどの立派な家が立っていた
家に着くと猫はそのままどこかに行ってしまった
「こんなところにこんな立派な家があったなんて」
「助かった~。これで野宿せずに済むぜ~」
「私が一番乗りっすよ~!」
「かっ、葛城さん風魔さん!」
葛城を先頭に佐介たちは家に入った
室内に入ってもなお佐介と斑鳩と土方は警戒していた
「あの~。ごめんください!」
飛鳥が家の人を呼ぶも誰か来る気配がない
「いないのかな~?」
困り果てていると
「どうしました?」
「「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」」
いつの間にやら女中さんらしき人がいて佐介たちに声をかける
驚きビクビクしているみんなに変わり佐介が話しかける
「僕たち道に迷ってしまったんです。よろしければひと晩泊めてくださいませ」
「それはお困りのようで、どうぞお上がりなさい」
「あっ、ありがとうございます」
許しも出たので佐介たちは中へと入って女中さんに部屋に案内された
「どうぞごゆるりと…」
そう言うと女中さんは戸を占めて行った
「んん~。一時はどうなるかと思ったぜ」
「本当ですねかつ姉さま」
「ふかふかおふとん…」
「広いっすね~この部屋♪」
宿の部屋に満足気のみんなだった
「…」
「佐介くん。どうしたの?」
「うっ、ううん…なんでもないよ」
「そう?」
まだ素直に安心できない佐介はその態度に気づいた飛鳥に気を使わせてしまったことに申し訳なさを感じていた
それから少しするも夕食が出る気配がなかった
「すみません。晩ご飯はいただけないでしょうか?」
土方が女中さんを呼ぶと送から女中さんが顔を見せる
「へい、ちょっとお待ちを。その前に風呂にでも入ってみてはいかがでしょう?風呂はあっちですけん」
夕食まで時間がかかるとのことで全員が風呂に入ることにした
「お風呂楽しみだね~」
「お風呂、お風呂~♪」
「おや?佐介さんは行きませんの?」
「いえ、僕は清明ちゃんをちゃんと寝かしつけてから行きます」
おふとんをひいて佐介が清明の寝床を準備していた
「そうですか」
「わかったよ先行ってるぜ」
飛鳥たちは風呂に向かった
♦︎♦︎♦︎
「さて、僕も行こうかな」
清明を寝かしつけに成功した佐介だが思いのほか清明が離れてくれなかったので時間がかかった
「せん、ぱい…大好き。むにゃむにゃ…」
「あとでね。…じゃあ行って来ます」
部屋に清明を残し風呂場に向かう佐介は廊下を歩いていると1人の女中さんとすれ違った
その時、佐介の姿をみた女中さんは我が目を疑ったような表情をし、風呂場に向かう佐介を呼び止める
「いけません!風呂にいくのはやめてください!」
「へっ?」
女中さんの突然の呼び止めに驚く佐介だったが女中さんは構わず言い続ける
「悪いことはいいませんここの風呂に入るのはおやめください」
「どういうことですか?それにあなたはいったい?」
どうして自分にこんなことを言うのか佐介は気になって尋ねた
「…信じてもらえませんでしょうが私はあなた様が幼き頃、飛鳥さんと一緒によく可愛がっていただいた野良猫のミーです。よくお魚をくれたり膝に抱き上げられたりして可愛がってもらったものです」
「ミーちゃん?本当にミーちゃんなの!?」
「はい」
まだ佐介が旅に出る前に二人のもとに迷い込んできた野良猫ことミーは二人にたいそう可愛がられたがまもなく事故にあい死んでしまったのだった
「でもなんでミーちゃんがここに?しかも人間の姿に?」
「死んで魂となった私たちは統領ことリンクスさまに囚われ働かされております。さらにリンクスさまは迷い込んだ旅人を猫を使ってここへ招き入れるのです」
「ひどい。じゃああの猫や女中さんは…」
「…もしここの湯に入ったりご飯を食べたりしたらたちまち猫にされてしまいます。さぁはやく逃げてください」
ミーは逃げろと佐介を急かすも飛鳥たちのことを思い出した佐介は風呂へ目を向ける
「飛鳥ちゃんたちが危ない!」
佐介は急ぎ風呂に向かった
「飛鳥ちゃん。みん…な!?」顔真っ赤
「「「「「「「「にゃ~」」」」」」」」
時既に遅し、飛鳥たちは湯に入った影響で猫…ではなく猫耳猫尻尾がついただけの姿になっていた
「佐介~!」
「村正ちゃん無事だったんだね!」
他のみんなはこうなっていたが村正はそのままだった
「何があったの?」
「わかんないにゃ。風呂に入ったとたんみんなが…」
「こっ、これはいったい?」
「にゃ~はははは!」
「だれ!?」
高らかに笑う声があたりに響き前方に湯けむりが立ちこみ、晴れた時、そこには1っ匹の猫の怪物がいた
「何者!?」
「ニャーはリンクス。この館の主だにゃ」
「リンクス。あなたが黒幕か!」
「そうだにゃ」
佐介の問いにドヤ顔で答えた
「いったいなぜこんなことを!」
「ふふふ、決まってるにゃ。この地を"猫耳属性"で埋め尽くし。ニャーが支配者になるためにゃ」
「なんですって!」
「以前バウンティハンター操真晴華に邪魔されたため失敗したが今度はさせん。若い女子を猫耳属性に変えて男どもに売ればけっこうな儲けもんよ!」
私利私欲のために飛鳥たちは利用されたのだ
「許せない!忍転身!」
忍装束を纏いリンクスに迫る佐介だが
「お前らニャーを守れ!」
「「「「「「「「にゃー!!」」」」」」」」
リンクスの命令で猫耳化したみんなが佐介に襲いかかる
「くっ、みんな目を覚まして!あとはしたないですよ!」
裸体を見ないよう注意しながら攻撃をよける
「素直に喜べばいいのにゃ。男かそれでも?」
「ほっといてください!」
「なら村正がいくにゃ!」
佐介同様忍装束を纏った村正はリンクスに挑むも
「動きが短調にゃ」
「にゃ!?」
それから何度も攻撃をかわされる
「ニャーはどんなものでも見通せる。相手の心をにゃ。お前の心は手に取るようにゃ」
「ぐっ!」
「村正ちゃん!みんな離して!」
佐介はいつの間にか拘束されていてみんなの生の裸体が体にべったり密着されてるため鼻血が出てしまっていた
「お前らは邪魔ものにゃ。ここで始末してやるにゃ」
爪を伸ばし止めを刺そうとするリンクス
だが
ヒューーー!!!
「「「!?」」」
無数のミサイルが上空を飛び爆発すると煙があたりに充満する
それを嗅いだ飛鳥たちはべろんべろんになってしまった
「これは…」
「ふあぁ~…大丈夫ですか。先輩?」
「清明ちゃん!」
佐介たちの危機を救ったのは清明だった
「ぐっ、こっ、この匂いマタタビ!?」
リンクスは匂いを嗅がないよう必死に鼻をつまむ
「…これで先輩も戦える」
「ありがとう清明ちゃん…さぁ覚悟はいいですか?」
「こうなったらにげるが勝ちにゃ!!」
構える佐介に劣勢にたつリンクスは逃げ出した
「逃さないにゃ」
「待って!…清明ちゃんはここでみんなを見てて」
「ふぁ~い」
佐介と村正はリンクスを追った
♦︎♦︎♦︎
「逃さないにゃ!」
「ぐっ!出逢え出逢え!」
『ニャー!!』
リンクスの部下の化け猫が現れた
「佐介、あいつは任せたにゃ!」
「1人で大丈夫?」
「平気にゃ。ひばりたちをあんな目に合わせて許せないにゃ!」
「わかった。頼んだよ!!」
佐介は村正にここを託しリンクスを追った
♦︎♦︎♦︎
屋敷の屋根の上にリンクスを追い詰めた
「リンクス!」
「くっ、ここまで来るとは!」
「罪もない猫たちや飛鳥ちゃんを私利私欲のために利用するなんて許せない!」
「ふん。この世は支配するかされるかの二つだけにゃ。そしてニャーは支配者になる!」
にらみ合う両者
「それに貴様は勝てん。ニャーにはすべてを見通せる目があるにゃ貴様なんぞに負ける訳無いにゃ!!」
「ふっ、はぁぁぁぁ!!」
「ぐへぇ!!」
余裕を噛ましていたリンクスがいきなり背後に回られ、蹴りを食らった
「なっ、なんだと…はっ、速すぎる。さっきの小娘とは比べ物にならん!」
「実はあなたのことは以前晴華さんから聞いていました。心を読むなら読まれる前に攻撃を繰り出せばいいと」
「なっ、操真晴華と知り合いだったとは!?」アセアセ
「あなたの手は僕には効かない。さぁ、どんどん行きますよ」
♦︎♦︎♦︎
「にゃぁぁぁぁ!!」
村正は化け猫に数で圧倒されつつあった
「こっ、このままじゃ…」
追い詰めた村正、だがそんな時だった
トコ…トコ…トコ
どこからか足音が聞こえる
「にゃ?清明にゃ?」
清明が応援に来たのかとあたりをキョロキョロ探すも清明の姿はどこにもないどころか、足音の距離からして自分のすぐ横を歩いている事に成る
「それにゃら!」
目に付いた赤外線など目に見えないものを見通せるカメラを起動し、足音のほうを向くと人のような影がこちらに歩み寄ってきていた
すると徐徐に影の体が肉眼で見えるようになっていき、その正体を表した
それはオレンジ色の顔と額に角が生え黒いスーツと頭にフードを被った謎の人物が現れた
「おっ、おおおおおばけ!?」
『ニャー!!』
村正が怯える中、化け猫たちがしびれを切らし村正と謎の存在に襲いかかる
敵が迫りくる。村正は戦おうとするもそれを謎の存在が止める
「…さがってな」
「へっ?」
襲いかかる化け猫を蹴る殴るで撃退していく
「すっ…すごい」
「まだまだ」
すると謎の存在は何やらアイテムを取り出し、スイッチを押すと腹のドライバーへとセットしレバーを動かす
『カイガン! ニュートン!』
ドライバーから音声が流れると先ほどの姿から青い姿へと変わり、ボクサーのような姿になった
「かっ、変わったにゃ!?」
「いくぜ!」
『ニャー!』
襲いかかる化け猫に向けてグローブのようなものを突き出すと化け猫がものすごい威力で吹き飛ばされた
「おら!おら!!」
次々と化け猫を吹き飛ばしていく謎の存在
「お次はこれだ」
さっきのと同じだが、別のやつをドライバーにセットしレバーを動かす
『カイガン! ムサシ!』
今度は赤い姿へと変わり、2本の刀を駆使して敵を斬って斬りまくる
残ったのはわずか3匹になった
「決めるぜ」
謎の存在は最初の姿に戻すとレバーを動かす
『ダイカイガーン! オレ! オメガドライブ!!』
ポージングとともに凄じい蹴りを放ち、化け猫を全滅させた
「すっ、すごいにゃ」
村正が呆然と眺めていると謎の存在の物らしき携帯のコールが鳴った
「はいもしもし?『ちょっと霊亜!どこで油売ってるのよ!』あぐっ!?」キーン
電話に出るといきなりものすごい怒鳴り声が鳴り響く
「落ち着いてくれよ澪~。しょうがないだろ。この霧じゃ視界悪いし」
『早く帰ってきてください霊亜さん。御料理冷めちゃいますよ~』
「はいはい、了解。すぐ帰るから待っててねぇ!」ピッ
携帯を切ると
「じゃな」
村正に一声かけてすぅ~っと姿を消すのだった
「なんだったんだにゃ?」
一部始終を見た村正は小首をかしげるのだった
♦︎♦︎♦︎
「かぁぁ!!」
「はあぁぁ!!」
バキッ!
「ごぉぉ!」
「そりゃあ!!」
ドスッ!
「があぁぁぁ!!」
リンクスが佐介にボコボコにされていた
「ぐっ、くそぉ~!ニャーの計画が二度もガキどもに潰されるなど認めないにゃ!!」
爪を突き出すリンクスの攻撃をかわした
「なっ!!」
「あなたの野望なんか知りません。でもあなたは許されないことをした。死んでしまった猫たちを奴隷のように扱い、飛鳥ちゃんたちを利用しようとした。だから!!」
佐介の拳がリンクスの腹に入った
「ぐほっ!?」
「僕があなたを倒してみんなを助ける!!」
そして顎に拳をぶつけ突き上げる
「秘伝忍法 真・天轟けぇぇぇぇぇん!!!」
「がはぁぁぁ!!!」
リンクスは突き上げられた勢いで宙を舞う
そして地面に落下する
「おっ、おのれ…はっ!?」
必死に起き上がるリンクスが見たのは気を溜め、今まさにそれを放とうとする佐介だった
「やっ、やめてくれ!そっ、そうにゃ。もし助けてくれたらお前さんにも好きなだけ猫耳少女とうはうはな生活をさせてやるにゃ。おぬしとて猫耳は好きじゃろ!なっ!?」
「…確かに猫耳は可愛いかも知れない。でもそれは望んでやる人がやってこそ。誰かに強制されるものじゃない!女の子の自由を奪うような世界なんて居らない!!」
「なっ!?」
「はぁぁぁぁ!!秘伝忍法 獅子王獣波!!」
ガォォォォォォォ!!!!!
「ぬあぁぁぁぁぁ!!!猫耳に栄光あれーー!!!」
ドバァァァァァァァン!!!
エネルギーの渦に飲み込まれリンクスは爆殺したのだった
♦︎♦︎♦︎
「あっ、あれ?」
「アタイたち何してたんだ?」
「途中までの記憶が?」
よく朝となりリンクスを倒したことでみんなが元に戻っていった
そしてリンクスに縛られていた猫たちもあるべき場所に帰っていく
『佐介さま』
「ミーちゃん」
『佐介さまありがとうございます。佐介さまのおかげで私たちもやっと安らかに眠れます。本当に…ありがとう』
「さようならミーちゃん」
天に昇るミーを見て寂しそうに佐介は呟いたのだった
♦︎♦︎♦︎
「なんか散々な目にあったな~」
「変なところに止まったのがそもそも間違いだったですわね」
「本当にね」
「あはは」
帰りの道を歩きながらみんなで昨日の出来事を振り返っていた
そんな中、村正は昨日のあの謎の存在のことで頭を悩ませていた
「いったい何者何だにゃあいつ?」
「村正ちゃ~ん早く行くよ~」
「あっ、まってほしいにゃひばり~~!!」
こうして半蔵学院の旅行は終わりを注げたのだった
……そんな彼らを影からあの謎の存在が見守る中で
速報
「俺は一度死んだ。だが俺はこうして蘇った。守るべきもののために!」
「霊亜!」
「霊亜さん!」
「妹たちと家族は俺が守る! 変身!!」
『オレ! レッツゴー・覚悟! ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!』
新妹魔王の