その日、半蔵学院を未曾有の驚異に晒されていた
バババババババババン!!!
ドババババババババン!!!
「なになにがおきたの?」
「敵襲です!何者かがこの学園を襲ってきたんです!」
「学院はもう滅茶苦茶だ!」
「このままでは…」
「どうしたら…?」
何者かの攻撃で半蔵学院は崩壊寸前だった
「みなさん!」
「「「「「佐介(くん)(さん)!」」」」」
不安な気持ちでいる飛鳥たちの前に佐介が駆けつける
その時だった
【ふはははははははは!!】
学園中に怪しげな声が響き渡る
「誰!?」
佐介が声の主に問いかける
すると佐介たちの前に謎の存在が姿を現す
「あなたは誰?」
「私は知能を持った妖魔なり、すでにこの学園は我々が破壊しきったも同然、残るは貴様らだけだ。無駄な抵抗はするな貴様らに残された手はただ一つ、我らに恐怖し、絶望し、死を悟ることしかできはしないのだ。ふははははははははは!」
妖魔は高らかに笑う
「そんなことさせません!」
「私たちがいる限り好きになんかさせないわ!」
佐介と飛鳥の言葉に他の皆も頷く
「ではせいぜいあがくがいい、人間どもよ!」
そう言うとリーダー格の妖魔が仲間の妖魔を呼び寄せる
「行きますよみなさん!!」
「「「「「うん(はい!)(おう!)(っ!)」」」」」
迫り来る妖魔を倒さんと佐介たちは妖魔の群れの中へと突っ込む
6人はそれぞれ殴る、斬る、射つなどで妖魔を蹴散らしていった
「ぬぅ~!なかなかやるな下等動物が!」
リーダー格の妖魔も戦闘に参加する
手を変化させて鋭利な刃物に変化させると
「「「「「きゃあぁぁぁぁぁ(うわぁぁぁぁぁぁ)!!!!」」」」」
飛鳥たちをその刃物とかした手で切り裂いた
その攻撃によって飛鳥たちは致命傷を負ってしまう
「よくもみんなを!はぁぁぁぁ!螺旋脚!!!」
「ぐっ、がっがっが、がぁぁぁ!!!」
螺旋脚で数回にかけて妖魔の顔に回転蹴りを喰らわせた
「ぐっ、おのれ…!」
「まだまだ!天轟拳!!」
「がぁぁぁ!!」
アッパーカットが炸裂し妖魔は天井にぶつかり、そのまま床に落ちた
「とどめだ!覇王獣波あぁぁぁぁぁ!!」
ガオォォォォォォ!!!!!
「ぬぁぁ…キャィィィィ~~~ン!!!!」
妖魔は断末魔とともになにやら妙な声をあげながら消滅したのだった
「飛鳥ちゃん、みんな!!」
佐介は傷つけてしまった飛鳥たちのもとに駆け寄った
「大丈夫?」
「うん。なんとか…」
「こんなの大した怪我じゃないぜ…イチチ」
「無理をなさらないで、いま手当を」
傷ついた飛鳥たちを処置しようとしていた時だった
「っ!?」
学院のグランドの方面からとてつもない邪悪な気を感じた
窓から様子を見てみると先ほど倒した妖魔の怨念が集まって巨大な球体を作っていた
そして球体があらかた大きくなっていくとそのまま爆発した
煙があたりに舞い上がり、それが晴れた瞬間、そこに現れたのは
『トォォォォ~~ン!』ピポポポポポポポ
電子音声のような鳴き声をあげる新たに現れた虫の様な甲殻と牛のような角を生やした妖魔が現れた
『トォォォォ~~ン!』ピポポポポポポポ
妖魔は目から光線を発射し学院に攻撃を仕掛けてきた
「このままでは学院や飛鳥ちゃんたちが…はぁぁっ!!!」
佐介は窓から飛び降り、地に着地する
学院に迫る妖魔を見た佐介は妖魔に向かっていく
「はぁぁぁぁ!!!!」
相手を拘束する忍具を駆使して妖魔を縛り上げ動きを止めた
「よしっ!」
忍具を引っ張り拘束力を強めるも
妖魔は佐介の足元に向けて再び目から今度は光弾を放つ
「なっ、うわあぁぁぁぁぁ!!!」
それによって佐介吹き飛ばされ、妖魔は自分を拘束している忍具を軽く引きちぎった
「っ、まだまだ!」
立ち上がり体勢を立て直す
『トォォォォ~~ン!』ピポポポポポポポ
沈黙していた妖魔だったが、次の瞬間
ピュン!
「っ?消えた?」
突然、妖魔が目の前から一瞬で消えた
ピュン!
「なっ!?いつのまに背後に!?」
妖魔は佐介が気づくことができないほどの瞬間移動で背後にまわっていた
そしてその隙に光線を放ってきた
「っ!?」
間一髪、それをかわした佐介は手裏剣を投げつける
だが、妖魔はその手裏剣をバリアーで防いでしまった
「そんな…」
これには佐介も驚く
「佐介くんは…?」
「あっ、あれを!」
そこになんとか起き上がってきた飛鳥たちが駆けつける
状況は圧倒的に佐介が劣勢だった
「はぁぁぁぁ!!!」
攻撃を仕掛けるも全て防がれ、チョップを噛まされ倒れ込む
そこに追い打ちを掛けるかのようにマウントをとり、首を絞めてきた
「佐介くん!」
「やべぇ…マジでやべぇよ!?」
「佐介!!」
あの佐介が手も足も出ずにだだやられるしかないというこの状況は飛鳥たちを絶望に叩きつけた
「ふぁぁぁぁぁ!!!」
何とか巴投げの容量で妖魔を飛ばし攻撃から脱出した
「これで決める!はぁぁぁぁ…獣波拳!!!」
起死回生をかけた獣波拳を放つ佐介
……だが
妖魔はそれを受け止めながら全て吸収してしまった
「っ!?」
ビィィィィィィィィィィィィ!!!!!!
「がぁ!?…あっ…」
ウェーブ状に変化させた吸収したエネルギーを何倍にもして佐介に跳ね返す
佐介は為すすべもなくその光線を食らうと身動きがとれないほどのダメージを追った
ビィィィィィィィィィィィィ!!!!!!
だが、妖魔は再びウェーブ状のビームを放ち
ビィィィィィィィィィィィィ!!!!!!
止めの3発目のビームを浴びせると佐介はゆらりゆらりと胸に手を当てながら仰向けに倒れた
「…そんな、いや、佐介くん…いや、いやあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「佐介さんが…倒されるなんて…」
「立て、立てよ佐介!」
「お前が倒れたらこの世界はどうなるかわからないんだぞ!?!」
「佐介くぅぅぅぅん!!!」
飛鳥たちの叫びも虚しく
妖魔の力の前に佐介は敗れ去ったのだった
『トォォォォ~~ン!』ピポポポポポポポ
このままこの世は妖魔に全て破壊されてしまうのか
もはや絶望しかないと思われたその時だった
「諦めるな!!」
「「「「「誰!?」」」」」
突然どこからかどこぞの宇宙警備隊隊長のBGMっぽいBGMとともに声が聞こえ、キョロキョロとあたりを見回すと
「・・・波紋、『ズーム』!!・・・『銃』!!!」
『トォォォォ~~ン!?』
上空から伸びてきた腕の拳が妖魔を吹き飛ばした
「っと!」
そして声の主が飛鳥たちの前に現れた
「もしかして…お兄ちゃん!?」
「よっ、飛鳥」
妖魔を攻撃したのは死んだはずのショウだった
「お兄ちゃんがどうしてここに?」
「悪いが答えることはできない。今はあの妖魔を倒して佐介の仇討だ!」
そう言うとショウは妖魔に攻撃をしていく
『トォォォォ~~ン!』ピポポポポポポポ
「へっ、ぬるい攻撃だな」
妖魔も負けじと反撃するもそれを軽々と防ぐ
「おらくらいやがれ無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!!!!!!!!!!!!」
ショウが激しいラッシュの荒しを浴びせていく
「昇龍拳!!」
強烈なアッパーで妖魔は吹き飛ばされた
「決めちゃるぜ!か~め~は~め~……」
今、止めの一撃を放つ
「波ーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!」
『トォォォォ~~ン!』
かめはめ波によって妖魔は完全に消し飛ぶのだった
「やったぁぁぁぁぁ!!」
「すげぇぇぇぇぞ!!!」
「これで学院はすくわれましたわ!!」
「ふぅ〜」
妖魔が消滅したことに喜ぶみんなだが
「佐介くん!」
飛鳥はやられてしまった佐介のもとに駆けつけようとするがその前にショウが立ちはだかり飛鳥の行く手の邪魔をする
「お兄ちゃん…?」
「悪いが佐介は連れて行く」
「えっ?」
ショウが言った衝撃の言葉に驚く飛鳥たち
「ど、どういうことなの?」
「お前たちは今まで佐介に頼りすぎていた。これからはお前たちだけで困難を乗り越えなきゃならないのだ…では俺はいく」
そう言うと空中で回転していき赤い球体を作り上げその中に佐介を吸い込むとそのまま空へと飛び去って行ってしまうのだった
「そんな、待って!いかないで…佐介くん!」
飛鳥は慌てて追いかけようとするも石につまずき倒れ
「やだ…行っちゃやだよ佐介くん!佐介くん!」
「佐介くぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!!!!……ってあれ?」
飛鳥は手を伸ばしたが、それと同時にあることに気づく
自分は今、ベットの上でパジャマを着ている
それが意味するもの。それはつまり
「…夢か」ハァ~
そう、今までのことは飛鳥の夢だったのである
「そうだよね。あんなのおかしすぎるもんね。亡くなったお兄ちゃんが助けに来て来くれるわけないもんね…それに関しては夢でなければ良かったけど」ショック
『いや、死んでるってのが夢だから!目を覚ましくれ!』
はい空耳~空耳~
とりあえず起き上がり階段を降りていくと
「あっ飛鳥ちゃん。おはよう、いま朝食作ってるから待っててね」
いつものようにエプロンを身に付け朝食の準備をする佐介の姿が
そのいつもと変わらぬ光景が先ほどの夢のこともありとても自分を安心させてくれた
「飛鳥ちゃん。どうしたの?」
「佐介く~ん♪」
「ちょっどっ、どうしたの飛鳥ちゃん?」
「うふふ、なんでも~♪」
今、この幸せが何よりも素晴らしいとそう感じる飛鳥であった