閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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いよいよ半蔵編はクライマックスに突入です


ではどうぞ


第三十三章 極限の壁を越えし力

決戦の地、死塾月閃女学館へと足を踏み入れた佐介たちは、自分たちを待ち構えるそれぞれの相手との決戦に臨む

 

 

佐介もまた因縁の相手である紫苑との決着をつけるべく戦いに身を投じた

 

 

この日のためにやってきた光牙たちとの修行が生き、佐介はどんどんと紫苑を押して行った

 

 

しかしこのまま黙ってやられるような紫苑であるはずもなく、強くなった佐介に対抗すべくとっておきである異形の力を込めた霊石マテリアを使い自身の身と能力を強化させた

 

 

それにより周囲も天変地異が起こっていた。真の能力を開放した紫苑に佐介は勝てるのか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザァァァァ!ビュゥゥン!ゴゴゴゴ!ムワ~

 

 

 

「はぁ…はぁ…、こ、ここまでとは」

 

 

学館だけでなくその周囲に渡り雨が降り、風が吹き荒れ、地面は震動し、蒸し暑さを感じられていた

 

 

「………ふっ、ふふふふふふ、すごい、すごい力を感じる」

 

 

「っ?」

 

 

紫苑が自身の変化を理解すると、全身から力をわき上がらせる

 

 

「…見るがいい佐介くん。これが僕だ。僕の力だ!」

 

 

「紫苑さん」

 

 

「この力をもって僕は果たさん。理想郷の実現を!」

 

 

「っ?」

 

 

そして突如、紫苑が空に向かって手を翳した

 

 

「君にも見せてあげよう。今の僕の力を!」

 

 

すると次の瞬間、徐々に回りの大気が集まっていくとともに巨大な球体に固まっていく

 

 

しかしなぜかその球体が今度は逆にどんどん小さくなっていく

 

 

その時、佐介は気づいた。紫苑が何をしようとしているのかに

 

 

「(ま、まさか…いや、間違いない。紫苑さんのあの行動は、風を集めるとともに圧力をかけてるに違いない。あんなに小さく圧縮されているのがその証拠だ!)」アセアセ

 

 

佐介の推察通り、紫苑が集める大気の球体が尚も小さくなっていく

 

 

「(くっ、これは相当にまずい!あれ程の大気が元に戻ろうとすれば…ものすごい衝撃を生み出す爆弾になる!?)」

 

 

圧縮された大気が元に戻ろうとすればそれは相当のエネルギーを放出する特大な爆弾ということ

 

 

「やめてください紫苑さん!もしそれを使えば、元に戻ろうと暴発した大気の衝撃でこの結界の中は愚か下手をすればこの月閃までにも被害が及んでしまう!そうなればあなたの仲間である雪泉さんにも被害が及ぶかもしれないんですよ!!」

 

 

今の紫苑の力に圧縮された大気が放たれた場合、通常の物よりもさらに強力な爆弾となるのは目に見えている

 

 

もしそうなったら忍結界は愚かそれを貫通してこの月閃女学館をも崩壊しかねない、それ以前に今尚別の場所で戦っているであろう飛鳥たちや彼の仲間である雪泉たちにも被害が及ぶ、佐介はそんなことをさせないように必死に紫苑に訴える

 

 

しかし、紫苑はその言葉に耳を貸さず、尚も圧縮を続ける

 

 

「紫苑…さん?」

 

 

様子がおかしい、佐介は明らかにそう思った

 

 

よく見てみると紫苑の瞳は光っており、とりつかれているかのような目つきで自分を見ていた

 

 

まるで今成そうとしている以外のことなどどうでもいいというかのように

 

 

「ぐっ!紫苑さん、完全に力に飲み込まれて我を忘れてる…なら!」

 

 

佐介が紫苑に向かってジャンプする

 

 

「撃たれる前に止めてみせる!!」

 

 

拳を引き絞り、一直線に向かっていく

 

 

「これでぇぇぇぇぇ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…大気の爆弾(アトモス・ボム)!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーっ!!!!!?????」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブォォォォォォォォ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボバァアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァンンンンンンン!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピキキキキキキキキキキ! バリィィィィン! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゴオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンンンンンン!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放たれた大気の爆弾は見事結界を貫通し、周囲を巻き込んで大爆発を起こした

 

 

 

 

「やぁぁ!!…っ!?」

 

 

「させませ…っ!?」

 

 

 

 

ビュウウウゥゥゥゥゥゥン!!!

 

 

 

「な、なに!これ!!???」ズルルルルル

 

 

「凄まじい、衝撃波です!!!????」ズルルルルル

 

 

 

爆発の衝撃波は学館にまで届き、戦いを繰り広げていた飛鳥たちは吹き飛ばされそうになった

 

 

そしてようやく勢いが収まり始めた

 

 

「な、なんだったんだろう?…っ!?」

 

 

飛鳥が目を開けてみるとそれは想像を絶する光景だった

 

 

学館の周囲は見るも無残な姿となり、学館自体にもかなりの被害が及んでいた

 

 

 

ザァァァァァァァァ!

 

 

 

再び空が雨雲で覆われ、降りしきる雨が飛鳥の身体を濡らす

 

 

 

 

「…そうだ。雪泉ちゃん。おーい!雪泉ちゃ~ん!?」

 

 

周囲の光景に目を奪われていた飛鳥だったがようやく我に帰ったとともに姿が見えない雪泉を探す

 

 

「どこ~?雪泉ちゃんどこにいるの~?いたら返事してぇぇ!!」キョロキョロ

 

 

「こ、ここにいます」フラフラ

 

 

「あっ、雪泉ちゃん!!」

 

 

飛鳥はようやくふらつきながら瓦礫にもたれかかりながら歩み寄ってきている雪泉を見つけ出し駆け寄る

 

 

「雪泉ちゃん大丈夫?」

 

 

「えぇ、なんとか…」

 

 

「良かった」

 

 

無事であることに飛鳥は安堵した

 

 

「おーい、飛鳥~!!」

 

 

「あっ、かつ姉!それにみんな!!」

 

 

二人のもとに葛城と、そのあとに続くように仲間たちが駆けつける

 

 

「お前らも無事だったか」

 

 

「うん。なんとか」

 

 

「しかし今の衝撃はいったいなんだったのでしょう?」

 

 

「わかんないけど…あっちの方向って確か?」

 

 

「あぁ…佐介たちが戦っているはずだ」

 

 

衝撃波が押し寄せてきた場所には佐介たちがいることを思い出した飛鳥たち

 

 

「も、もしかして佐介くんたちに何かあったんじゃ?…私、行ってみる!」

 

 

「お、おい飛鳥まてよ!!」

 

 

「紫苑…紫苑!!」

 

 

「あっ、雪泉ちん!!」

 

 

 

妙な胸騒ぎを覚えた飛鳥と雪泉は急いで現場に向かって駆け出していく、その後を追うように葛城たちも駆け出していった

 

 

 

 

 

 

現場に到着した一同が見たのはさらにひどいものだった

 

 

地面は衝撃波の影響で深くえぐられており、回りの木々たちは一本残らず吹き飛ばされていた

 

 

「こりゃぁひでぇ…」

 

 

「壮絶ですわ」

 

 

回りの様子を見わたす葛城と斑鳩がそう呟いてた時だった

 

 

「っ!?みんな下がれ!!」

 

 

「柳生ちゃん?」

 

 

突如、柳生が身構えた

 

 

「どうしたの柳生ちゃ…っ!?」ゴォォォォォォォォォォ!

 

 

『っ!?』ゴォォォォォォォォォォ!

 

 

直後、飛鳥たちを言葉に表せないほどのプレッシャーが襲う、それによりまともに立てず地面に膝まづく者たちが次々と

 

 

すると空からゆっくりとこちらに向かって舞い降りてくる紫苑の姿があった

 

 

「し、紫苑?」アセアセ

 

 

「紫苑ちん?」

 

 

紫苑がいたは良かったものの、なぜ仲間であるはずの自分たちまでこうするのか分からずにいた

 

 

「ということは……佐介くんは負けてしまったの?」

 

 

辺りを見ても佐介の姿がない、つまりそれは佐介が紫苑に敗れてしまったということ

 

 

「うそ…うそよ…」グヌヌ

 

 

飛鳥は納得できずに土を削りながらにぎりこぶしを作る

 

 

その際、飛鳥の瞳からは涙がこぼれ落ちる

 

 

「だって…約束したじゃない…必ず勝って雪泉ちゃんたちに本当に大切なものがなにか教えるんだって…佐介くん……佐介くーん!」

 

 

悲しみとともに飛鳥は佐介の名を叫ぶ

 

 

すると紫苑が飛鳥たちに気づいた

 

 

「ふん。まだほかにも残っていたか」

 

 

掌を顔のほうに持ってくとともに集中、そのまま突き出すとともに衝撃波を放つ

 

 

「きゃああぁぁ!!!」

 

 

「飛鳥!!」

 

 

「飛鳥さん!?」

 

 

「貴様!よくも!!」

 

 

仲間を攻撃されて怒る柳生だが

 

 

「…滅せよ。善忍の面汚しが!」

 

 

「なっ!ぐああぁぁぁ!!」

 

 

「柳生ちゃん!?」

 

 

今度は柳生に向けて衝撃波を放つ

 

 

「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「きゃあああぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「いやああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

尚も攻撃は続き、葛城、斑鳩、雲雀を立て続けに襲った

 

 

飛鳥達はその場に倒れながら悶え苦しみ、それを見て紫苑はニヤリと笑っていた

 

 

「紫苑、やめてください!いくらなんでもこれは…」

 

 

「何を言っているだい雪泉?これは裁きだ。悪忍と馴れ合う不心得者たちに自らの愚かしさを教えるためのね」

 

 

「ですが、これはさすがにやりすぎではないのか!」

 

 

「わしもそう思う、いつもの紫苑らしくないぞ!」

 

 

「紫苑ちゃん!もうやめて!」

 

 

「そうだよ紫苑ちん!こんなんじゃ黒影さまも喜ばないよ!」

 

 

それを見ていた雪泉たちもあまりのひどさにやめるようにもの申す

 

 

「…なんだとっ?」ギロ

 

 

「し、紫苑?」

 

 

「…馬鹿なことをぬかすな!!」バッ

 

 

『っ!?きゃああぁぁ!!!』

 

 

だが、あろう事か紫苑は味方の雪泉達をも衝撃波で吹き飛ばしてしまった

 

 

「悪のいない正義が支配する世界がもう少しで実現するんだ。それを黒影さまが喜ばないはずがないだろう」

 

 

もはや完全に力に操られ自我を無くし、ただ単に目の前にいるものを叩き伏せることのみを目的に動くだけだった

 

 

「…どうすることもできないの?」

 

 

己の無力を飛鳥は噛み締める

 

 

「(佐介くん…)」ポタッ

 

 

飛鳥が悔しさと共に一粒の涙をこぼした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり、ここは紫苑の攻撃によってできた巨大な穴の中

 

 

一切の光を寄せ付けない暗黒の世界の中を佐介は真っ逆さまに落ちていた

 

 

何もできずにただただ重量に身をまかせるかのようにどこまで続くかもわからない暗闇に沈んで行った

 

 

「(僕は……負けたの?)」

 

 

かすかに残っていた意識で自分の置かれた状況に対してそう呟く

 

 

『いやぁぁぁ!』

 

 

『うぁあああ!』

 

 

『ぐっぐぅ!』

 

 

『うわ~ん!』

 

 

『…佐介くん』シクシク

 

 

暗闇の中、佐介に唯一聞こえて来るのは自分の名を呼び、必死に戦っているであろう仲間たちの悲痛の声

 

 

「(みんな……ごめんね)」

 

 

不甲斐ない自分を呪いながら、どんどんと闇の底まで落ちようとしていた

 

 

 

 

 

ピカァァァァァァァァァン!

 

 

ビュウウウゥゥゥゥゥゥン!

 

 

 

 

 

しかしその時、突如どこからか光りが現れ、佐介めがけて飛んでいく

 

 

そして光りが佐介の全身を包み込んだ

 

 

 

 

 

佐介……佐介…

 

 

 

「っ……ううん?」

 

 

次に佐介が目を覚ますとそこには異様な光景が浮かんでいた周囲には何もないが、変わりにその空間全体に広がる光の海に佐介は横たわっていた

 

 

そしてそれとともに佐介を呼ぶ声が聞こえる

 

 

「だ、…だれ?」

 

 

『佐介……俺だ」シュイィィ…

 

 

「えっ?……しょ、ショウ兄さん?」

 

 

佐介を呼ぶ声、その正体は彼の義兄であるショウだった

 

 

「ショウ兄さん…僕は、負けてしまったようです。飛鳥ちゃんたちと約束したのに」グヌヌ

 

 

「いいや佐介、まだ勝負はついてはいない。戦いはまだ続いている」

 

 

「ですがショウ兄さん…もう、無理です。そうしたくても身体がいうことを聞いてくれないんです」

 

 

自分の不甲斐なさを佐介は心底呪った

 

 

「諦めるな佐介、お前にならきっと出来る」

 

 

「買いかぶるようなこと言わないでください、僕だってこの戦いのために必死に頑張って望んだのに…結果は結局何も変わらなかった……もう、僕には戦うことなんて」

 

 

「佐介…」

 

 

「っ?」

 

 

 

パシッ!

 

 

 

「……っ?」ヒリヒリ

 

 

佐介は叩かれた頬に手を当てながらショウを見た

 

 

「佐介、お前はそんなやつじゃないはずだろ!」

 

 

「っ!」

 

 

「俺たちやみんなに分け隔てなく優しさを育み、人の怒りや憎しみ、悲しみや喜びを全部受け止めて尚。多くの人々のために心と心を紡ぎ、世界をlove&ピースで満たすべく一生懸命に忍の道を生きている…お前はそんなやつなはずだ」

 

 

「人々の心を紡ぐ、世界にlove&ピース………ありがとうございますショウ兄さん。おかげで目が覚めました!僕は仲間のもとに帰らなきゃなりません!みんなを助けて、月閃のみんなを救います!」

 

 

ショウからの熱い平手打ちを受け、目が覚めた佐介は再び闘志を滾らせる

 

 

「それでこそ俺が知る佐介だ!…仲間を信じ、強く生きろ」キラララ~

 

 

「あっ!ショウ兄さん!」

 

 

身体が段々と透明になっていくショウに佐介は慌てふためく

 

 

『信じてるぜ佐介、俺はいつでもお前のそばにいるからな。……これは些細だが俺からの贈りものだ受け取れ』

 

 

そう言うとショウは光の粒子となって佐介の全身を包み込んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!!」ハッ

 

 

佐介は我に帰り、今尚落下している状況を再確認した

 

 

「ショウ兄さん。ありがとうございます……っ!!」

 

 

そして佐介は決意を胸に巻きものを取り出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、飛鳥たちは

 

 

「消えよっ!!」

 

 

『きゃあぁぁぁぁぁ!!!』

 

 

暴走する紫苑の攻撃を受け続け、もはや立つ気力も残ってはいなかった

 

 

「まだ……まだだよ!」

 

 

ボロボロになりながら残りの気力を振り絞り立ち上がる飛鳥

 

 

「…」シュン ドーン!

 

 

「っ!?」

 

 

そんな飛鳥の目の前に紫苑が現れ、彼女を睨みつける

 

 

「君たちはここで終わりだ。大人しくこの世界のより良き未来のための礎となるがいい」

 

 

すると右手を飛鳥にかざすとともに、トドメの一撃を放つべく弾幕を生成し力を集中する

 

 

「ヤベェ…あれマジでヤベェよ!」

 

 

「飛鳥さん!逃げて!」

 

 

「何をしてるんだ!早くしろ!」

 

 

「飛鳥ちゃん!」

 

 

斑鳩たちの声は聞こえてはいても死の恐怖からか足がすくんで動けない

 

 

その間にも弾幕がどんどん大きくなっていく

 

 

「(っ、佐介くん……ごめんね。仇、取れなかったよ)」

 

 

『飛鳥(さん)(ちゃん)!?』

 

 

最早これまでか、誰もが思った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『諦めないで、飛鳥ちゃん』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今の声は!?」

 

 

突如、脳裏に佐介の声が響く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、なに!?」

 

 

「なんですかこの揺れは!?」

 

 

さらにその直後、大きな揺れが起こる

 

 

 

 

 

 

 

 

ボオオオオオオオオオォォォォォォォ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

 

巨大な穴から凄まじい高熱の炎の柱が吹き出し、その線上にいた紫苑は慌てて回避する

 

 

一体何が起きたのか、それは飛鳥たちにもわからなかった

 

 

「あっ!みんなあれを見て!」

 

 

何かに気づいた飛鳥が指さす先には

 

 

 

ガオオォォォォォォ!!!!

 

 

 

炎の柱を駆け上がるかのように表れる一匹の獅子が

 

 

獅子は柱を駆け上がり続け、そのまま雲がかかった空の中に入っていった

 

 

何事かと目を疑う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『忍……絶・(ソウル)転身!!!!!』

 

 

 

 

 

 

ブオォォォォォォォォォォォォ!!!

 

 

 

 

雲の中から飛鳥たちにとっては聴き慣れた声が聞こえ、直後、回りの雨雲を一掃するほどの熱風が飛び交う

 

 

そしてそこには雲が晴れ、現れた月の光りに照らされる人影が

 

 

両腕から炎を沸きあがり、、学ランや耳と尻尾を靡かせ、頬などには紫苑とは別の紋様が刻まれていた

 

 

何より、飛鳥たちはその顔を見た瞬間、嬉しさのあまり涙を流す

 

 

 

 

 

 

 

「蘇りし闘志を秘める灼熱の獅子!佐介・極限魂(オーバーソウル)V2!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

新たな姿をさらし、飛鳥たちの前に舞い戻った佐介、果たして暴走する紫苑を相手にどう攻めるのか…

 

 






佐介くんの前に現れたショウさん。そして見事、極限の壁を越えた存在となりました


しかし、ショウさんの与えた影響はこれだけではありません……

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