閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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今回の番外編の話は後編に特別ゲストキャラが出現します


どうぞ最後までご覧ください


番外絵巻 学院奇襲! 

どこかにあるとある寂れた廃墟

 

 

人気もないようなそんな中、唯一灯りの灯る場所があった

 

 

廃墟の中央にある建物の中には厳つい風貌をした男たちがわんさかとおり、近くには様々な武器、傀儡、そして弾薬などが置かれていた

 

 

各々が酒に浸り、並べられた料理を我さきにと貪り食っていたり、トランプで賭けごとに興じたりと賑わいの声が耐えなかった

 

 

建物の奥に賑わいを見せる輩たちの甲高い笑い声が響き渡るそんな中に1人場違いと言わざる負えないほど静かな態度を取るものがいた

 

 

その姿は知らぬ者が見れば唖然とするほど奇っ怪なものだった

 

 

体つきは人間のものではある。しかし手が傀儡のパーツだったり、片方の目がモノアイだったり

 

 

他にもいくつもあげるとことが、生身と言える部分はせいぜい顔の半分くらいしか確認できないほど

 

 

もはや人とは言えないようなものだった

 

 

そんな中、不意に男の前に酒の入ったジョッキをちらつかせる

 

 

男が視線を向けるとそこには彼ほどではないが右手を傀儡の義手覆われた不気味な雰囲気を醸し出す小柄の男がいた

 

 

「…桐丸か。なんのようだ?」

 

 

「ひひひ、そうつれないような顔すんなって熊虎の旦那よ~?せっかくのうたげなんだからよぅ、ちったぁぱ~っと盛り上がろうぜ~?」

 

 

陽気な態度で桐丸はそう言うともう片方の手に持っていた自分の酒の入ったジョッキを口に当て器に入っている酒をぐいっと飲む

 

 

「すまんな。ちょっと嫌なこと思い返しててな」

 

 

「…"奴"のことですかい?」

 

 

「…あぁ、そうだ。奴のことだ」グヌヌ

 

 

おとなしくしていた熊虎の顔が一気に鬼神のごとき恐ろしい顔へと変わる

 

 

彼から感じられるのは果てしなき恨み、憎しみ、そして溢れんばかりの殺意だった

 

 

「もうすぐだ。もうすぐ、奴に味あわせることができる。果てしなき苦痛と絶望を。俺が受けた屈辱の全てをな!」

 

 

 

ドスッ!

 

 

刹那、熊虎が手にしたナイフを机の上に置かれた一枚の写真に突き刺す

 

 

その写真に写っていた人物………それはなんと霧夜だった

 

 

どこで撮ったかは定かではないが、その写真には半蔵学院の生徒たちと戯れる彼の姿があった

 

 

「きひひひ、楽しみになってきたぜ~。なぁ旦那?」

 

 

「ふふっ。…あぁ、クビを洗って待っているがいい霧夜。貴様のその憎たらしい顔をすぐに絶望一色に染め上げてやる」

 

 

 

スッ…ギギギィィィ…グチャン!…カランカララン!

 

 

 

霧夜への復讐を胸に熊虎は口に咥えていた葉巻を灰皿に置くとその灰皿を機械と化した右手で握りつぶす

 

 

ぐしゃっと潰された灰皿が地面に落ちるとともに音を鳴らす

 

 

「…ふっ」

 

 

笑みを浮かべる熊虎の顔は悪意に染まっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《半蔵学院 演習所》

 

 

 

時刻は夕暮れどき、既に一般の生徒は下校し帰宅している、だが、忍学生は尚も学院で修行を行っていた

 

 

「行くよ飛鳥ちゃん!やあぁぁぁぁ!!」

 

 

「負けないよ佐介くん!てやぁぁぁぁ!!」

 

 

 

バキン!ザシュン!

 

 

 

「いいぞ二人共。その調子だ」

 

 

「「はい、霧夜先生!」」

 

 

「頑張れよ二人共~」

 

 

演習所では霧夜の指導の元、佐介たちは修行に明け暮れていた

 

 

「よし、そこまで!」

 

 

「「っ!」」

 

 

霧夜のその言葉に2人の動きが止まった

 

 

「やっぱり飛鳥ちゃんは強いね」

 

 

「ううん、私なんかまだまだよ」

 

 

互相の健闘をたたえ合いながら笑みをこぼす

 

 

「2人ともかなり上達している。得に飛鳥」

 

 

「えっ?そ、そうですか」テレ

 

 

「あぁ、最初のころはほぼ手も足も出なかったからな」

 

 

「そ、そうですね」ガクッ

 

 

事実ゆえにぐうの音もでないことである

 

 

佐介の戦闘力は選抜メンバーで随一。そんな彼を相手に五角に渡り合えるのはなかなかにすごいこと

 

 

しかしいい方がいい方だけに複雑な心境だった

 

 

「さて、もうこんな時間か。…今日の授業はここまでとする。皆、部屋に戻って休みなさい」

 

 

「「「「「「「「はい、先生!」」」」」」」」

 

 

選抜メンバーたちは霧夜に一礼すると忍部屋に戻っていった

 

 

「…」ニッコリ

 

 

霧夜は部屋へと歩いていく佐介たちの姿を眺め笑みをこぼす

 

 

同時に数年前のこと、そう、かつての教え子である大導寺と今も蛇女子学園の教師を務めるもう1人の教え子、鈴音こと凛との日々が蘇る

 

 

あの頃も、そして今も愛おしい教え子達の成長をまじかに見れることに霧夜は喜びを感じるのだった

 

 

 

 

 

 

授業が終わり、皆が忍部屋に戻って数時間が経過していた

 

 

一日の汗と疲れを風呂で洗い流し終えた選抜メンバーたちはそれぞれご楽に興じていた

 

 

生徒たちが楽しい時間を過ごす中、霧夜は1人職員室にて書類整理などの仕事をしていた

 

 

ふと霧夜の目にあるものが止まる。それは彼が欠かさずに記録している選抜メンバーたちの成長記録の書かれた

ノート

 

 

それを手にすると霧夜はページを開く

 

 

1ページ、1ページめくる度に日を追うごとに彼ら生徒たちが一人前の忍として成長し続けているのだということを感じさせられる

 

 

佐介たちの成長を見守れることが彼にとって生き甲斐にすら感じられるほどだった

 

 

そうして物思いにふけていた時だった

 

 

 

ギュィィィィン!!

 

 

 

「っ、これは?」

 

 

忍結界が貼られた気配を感じ取る

 

 

 

ビー!ビー!ビー!ビー!

 

 

 

「っ!?」

 

 

「「「「「「「「っ!?」」」」」」」」

 

 

さらに学院中にアラームが鳴り響いた

 

 

侵入者がこの学院に入ってきたことを知らせるアラームである

 

 

何事かと校内の全員が困惑する

 

 

 

ドガァァァァァァァァン!!

 

 

 

「ば、爆発音!?」

 

 

直後、学院のどこかから爆発音が響いた

 

 

「霧夜先生!」

 

 

アラームと爆発音を聴きつけ佐介たちが霧夜のもとに集まる

 

 

「先生、これはまさか?」

 

 

「あぁ、何者かによる攻撃のようだ!」

 

 

ダダダダダ!

 

 

学院の外からは尚も爆発音やそれに混ざってマシンガンの銃声もいくつか聞こえる

 

 

外には複数の人数がいるのだということが伺えた

 

 

「先生、このままじゃ学院がめちゃくちゃにされてしまいます!」

 

 

「何かは知りませんが何もしないわけにはいきません!学院を守らなきゃ!」

 

 

「…わかった。みんな、いくぞ!」

 

 

「「「「「「「「はい!」」」」」」」」

 

 

学院を救いたいという佐介たちの思いに撃たれた霧夜はそれを承諾し、一同は学院の外へと向かうことにした

 

 

 

 

 

屋上から出た佐介たちが視界に捉えた光景、それは

 

 

「ひゃっははは~!!速射高射連射!!」

 

 

「マッシンガーン!ぶっぱなつのは気分爽快だぜ!!」

 

 

「唸れ、俺様のロケットランチャー!!」

 

 

「やれ、傀儡たちよ!!」

 

 

銃火器やロケット砲、傀儡による銃弾の雨あられが学院をめちゃくちゃにしている光景だった

 

 

「くそっ!どこのどいつかは知らねぇがアタイたちの学院を!」

 

 

「許せません!」

 

 

「奴ら、ただじゃ済まさん!」

 

 

「ひばりもプンスカプンだよ!」

 

 

「ボクも怒りのテンションMAXだ!」

 

 

「いつもならrelaxっていうとこだけど、私も同感だよ!」

 

 

母校をめちゃくちゃにする男たちに怒りを示し、皆、気合充分だった

 

 

「よしみなさん、行きますよ!」

 

 

「「「「「「「おー!!」」」」」」」

 

 

佐介の合図とともに、彼に続くように飛鳥たちも屋上から飛び落ちた

 

 

「ひゃはは…っ?」

 

 

「どうした?」

 

 

「な、なんか上から…っ!?」

 

 

「やあぁぁぁぁっ!!」

 

 

バキィィン!

 

 

飛び落ちた佐介の膝蹴りがマシンガン男の顔面にクリーンヒットした

 

 

「てめっ!このっ!」

 

 

「っ!」

 

 

「危ない佐介くん!てやぁぁぁぁ!!」

 

 

 

ザシュン!

 

 

 

「ぐあっ!?」

 

 

佐介を襲おうとした敵を飛鳥が切り裂いた

 

 

それと同時に他の6人も降り立つ

 

 

「んだテメェら!」

 

 

「僕らは半蔵学院の忍学生です!あなた達が何者かは知りませんが僕らの母校を好きにはさせません!」

 

 

敵に向けてそう発すると同時に仲間たちも身構えるのだった

 

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