最近以前の投稿から仕事の疲労などもあり投稿ができずにいました
今後もできる限り投稿をして行きますので今後もよろしくお願いします。
学校から帰ってきた夕焼は今、とてつもない程に動揺していた
なぜなら自分の使っているベットの上に寝息を立てて眠っている少年がいたからだ
「ど、どういうことなの?」汗
『落ち着け夕焼、こんなの誰にも想像なんてつかねぇって!?』汗
「そ、そうですよね…」
自体が飲み込めず、困惑している夕焼に夜叉が語り掛け、なんとか一旦気を落ち着かせることにした
「…っ」
冷静になった夕焼がベットの上ですやすやと眠っている少年を夕焼はまじまじと見る
小柄の体格に腰布以外の衣服を着ておらずほぼ真っ裸な姿、そしてまだ年端も行かない子のような見た目
「もしかして、この子がみんなが言っていた不審者なのかしら?」
観察すればするほどみんなから聞いた話しと少年の特徴は合致していた
夕焼はそれらから眠っている少年が皆が噂していた不審者であるかもしれないと思っていた
「…んっ…んん……っ」
「…っ?」
するとその最中だった
寝息を立てて眠っていた少年が突然目を覚ました
「うぅ…ん……んっ?」
目を覚ました少年が瞼をゴシゴシと擦りながら起き上がった
まだ若干寝ぼけているようだったが、少年が視線を目の前にいる夕焼に向けた
当の夕焼のほうは少年が目覚めたこの事態にどうするべきかと右往左往していた
「…はぁっ♪」
「えっ?」
そんな時、少年が自分の顔を見てぱあっと笑みを浮かべる姿に夕焼は何事かとキョトンとしていた
「夕焼ねぇね♪」バッ!
「きゃあっ!?」ドテン!
刹那、夕焼を見た少年がいきなり彼女に抱き着いてきた
咄嗟のことで反応が間に合わず、夕焼は少年と共に床に倒れ込んだ
「痛たたた…な、なんなの?」
倒れた際に腰を軽く打ってしまったのか夕焼が腰を摩りながら起き上がろうとする
「夕焼ねぇね!」
「――っ!?」
するとその直後、少年が寸前まで顔を近づけてきたので夕焼は一瞬たじろいでしまう
「会いたかった。会いたかったよ夕焼ねぇね♪」
「えっ…えぇっ?」
思考が追い付かぬ夕焼を置き去りに少年が次々と珍行動を起こしていった
自分の顔を見るやこの上ない喜びを嚙み締めるかのような顔を浮かべ、そして会えたことへの喜びから抱き着いている少年に夕焼はついて行けてなかった
『お、おい夕焼、しっかりしろ!?帰ってこい!』
「はっ!?」
見かねた夜叉が再び呼びかけると夕焼はハッとなり、我に返った
「えへへ、ねぇね♪」
少年は夕焼に対して屈託のない笑顔を見せる
「まっ、まず服を着てくださーーい!?」
しかし、当の夕焼はそれどころではなく、これ以上少年の裸体を見てられないと叫び声を上げるのだった
それから少しして、一旦クールタイムということで2人は向かい合うように座っていた
また、裸体のままでは問題だということでないよりましといこともあり、自分のワイシャツを羽織らせた
「ねぇね?」
「…っ?」
「だいじょうぶ?どこか痛いの?」
沈黙が続く中、痺れを切らしたように少年が夕焼が反応しないこと俄かに心配そうに声をかけてきた
「…あ、あの」
「んっ?」
「君はいったい誰なの…かな?」
夕焼はいろいろどうするか考えたが、もうシンプルに少年に尋ねてみることにした
「…ねぇね、ボクがわからないの?」
「えっ?」
「あぁ、そうか。この姿になってるからわからないのもしょうがないのか」
少年は夕焼が自分が誰わからないのだと知り、一瞬残念そうな顔を浮かべるも
すぐに状況を察し、納得したようだった
またも置いてけぼりにされてしまっていることに夕焼もどうしたらいいのか分からずにいた
「ねぇ、ねぇね。覚えてる?ボクとねぇねぇが初めてあった時の日のこと?」
「初めてあった日?」
不意に少年が自分と会った時のことを語りだしてきた
しかし、夕焼からしたら今が初対面のはずなので少年が言っている言葉の意味が今一伝わらなかった
「うん、ボクは忘れてないよ。あの日、ねぇねぇが傷ついたボクをお医者さんに連れて行って元気にさせてくれた時のことを」
「…えっ?それって?」
少年が問いかける内容に夕焼は心当たりがあった
かつて自分が幼き頃、傷ついたイタチを助けた時の内容そのままだった
だが、このことを知っているのは自分以外には家族や友人である他の天狗衆の面々だけ
それ以外の者でこの話しをしたことなどなかったからだ
「ま、まさか、あなた…ユウくんなの?」
「そうだよ。思い出してくれたんだね、嬉しいよねぇねぇ♪」
ようやく自分のことを思い出したと分かり、少年は嬉しさのあまり再び抱き着いてきた
「…あなたが、ユウくん?」
嬉しそうに抱き着くのを眺めながら夕焼は少年が自分の名をユウであることを告げたことについて考えていた
死んだはずのユウがどうしてここにいるのか、なぜ人の姿をしているのか
「あなた、本当にユウくんなの?だとしたらどうしてそんな姿に?」
居ても立っても居られない夕焼はユウにその姿になったわけを尋ねる
「ボクね、あの日死んじゃってからは魂だけの存在になっちゃったんだけど、ねぇねぇたちと一緒に居たかったって言う思いが強すぎたせいで成仏できずにあちらこちらを漂ってたんだ」
「…っ」
魂だけになり、彷徨っていたと語るユウはどこか寂しそうな顔を浮かべていた
夕焼はそんな彼の表情を見て複雑な面持ちになっていた
「でもそんな時だったんだ。ボクは出会ったんだお師匠さまに!」
「お師匠さま?」
「うん、お師匠さまはあちこちを漂ってたボクにボクにいろいろと修行を付けてくれたんだ。そしてその過程でこうして人の姿となってねぇねぇたちの前に現れる方法を手にできたんだよ」
ユウ曰く、魂となって彷徨っていたところを同じように現世に留まっていたとある霊から手解きを受け、それによって人間の肉体と共にこの世界に干渉する力を得ることができたのだと言う
「そ、そんなことが」
一頻り話しを聞いた夕焼だったが、内容が内容だけに俄かには信じられなかった
「ボクね、ねぇねたちとまた会いたい一心でいっぱい頑張ったんだよ!ねぇねにまた会える日をずっと待ってた。そして今日、こうしてねぇねに会うことができたんだ。ボク、こんなに嬉しいことはないよ♪」
「……っ」
この時、夕焼の脳裏に浮かび上がったのは幼き日の光景、イタチのユウもこうして自分に抱きつき、甘えていた
そして今、目の前の少年も自分に抱きつき、甘えられることを心の底から喜んでいる
まだ拭えぬ疑問はあれど、少なくとも一つだけ夕焼ははっきりと確信し、理解した
「私も、私も会えて嬉しいよユウくん」
姿こそ変わっているが、目の前の少年が自分のよく知る紛うことなきユウであることに