佐介と飛鳥の前に街を襲う兵士たちを操っている騒動の黒幕、プロフェッサー・ペニーが現れ
自分の目的を語るとともに佐介たちに兵士たちを差し向ける
度重なる連戦によって疲労が蓄積し、徐々に追い込まれていく
そんな時、空から次元の壁を貫いて一気の飛行船が現れ、そして彼らの前に勇樹を含む「国際時空管理局」のメンバーが降り立つ
勇樹たちは自分たちがこの時代にやってきたのはプロフェッサー・ペニーを捕まえることだと語り、佐介たちとともに彼と相対する
襲い来る兵士たちを勇樹たちが応戦し、見事撃破に成功する
しかし、肝心のプロフェッサー・ペニーは彼らをせせら笑うかのようにその場から立ち去ってしまった
みすみす標的を見逃してしまった佐介たちの前に異変を察知してやってきた光牙、紫苑、相馬らが現れたのだった
プロフェッサー・ペニーが逃亡し手から早々、佐介たちは現場に駆け付けてきた光牙たちにも説明するために一路半蔵学院にやってきていた
「佐介くん!」
「っ?」
「もうみんな揃って待ってるってっさ」
みんなが揃ったと伝えに来た飛鳥が佐介のもとに駆け寄ってきた
「あぁ、うん。了解…あとは」
それを聞いて佐介は再び視線を向ける
視線の先には勇樹たちがこの時代に来る時に乗っていた飛行船だった
〈『そう、まさかそんな事態になってるとはね。これは面倒なことになったわね』〉
「すみません赤城さん、オレたちがへましてしまったばかりに」
〈『あまり自分を責めないで、誰もこんな事態になるなんて思ってなかったし』〉
佐介達とともに半蔵学院にやってきた勇樹たちは忍部屋に行こうとした直後に通信が入ったのでそれに出ていた
通信の相手は自分たちが所属しているI・S・A・Bの直属の上司の一人、赤城だった
「それでそっちはどうなってますか?黒菱さんや緑山さんは無事なんですか?」
〈『心配しないで、今、青正が避難を完了させてみんなをまとめてくれてるわ、…ただ黒菱と緑山は襲撃に巻き込まれた際に怪我を負ったみたいなの、今病院で手当てを受けてるって聞いたわ』〉
「…そう、ですか」
ひとまずは皆が無事であることに勇樹たちは安堵した
「…赤城さん、そっちのことはお任せします。オレたちはこのまま引き続き奴の動向を探ります」
〈『っ!?勇樹くん、あなた自分が何を言ってるのかわかってるの!?』〉
通信越しから赤城の驚く声が聞こえてくるのが伝わった
「えぇ、わかってます。奴は絶対に捕まえる!そしてみんなを苦しめた報いを受けさせてやるんだ」
「「「「っ」」」」ウンウン
勇樹は赤城に自分たちの想いを伝える
それに賛同するように他の四人も頷いていた
〈『わかってない!何もわかってないわよ!あなたたちプロフェッサー・ペニーがどれほど恐ろしい相手だと思ってるの!?あなたたちだけでどうにかできる相手ではないわ!馬鹿なことは考えないで、ここはひとまず一時帰還しなさい!そして今後の対策を立てます。これは命令です!直ちに帰還しなさい!』〉
赤城は何とかして勇樹たちを危険から遠ざけたいと思い、彼に考えを改めるよう促すとともに彼らに帰島命令を出した
「すみません赤城さん。その命令は…聞けません」
〈『勇樹くん!?』〉
だが、赤城の帰島命令を勇樹はきっぱりと断る
「…心配いりませんよ赤城さん、今のオレたちには心強い味方がいますから」
そうつぶやくと勇樹はちらっと窓のほうを見た。その先には佐介が移った
「ということで後のことはよろしくお願いします。みんなのこと頼みます」
〈『待ちなさい勇樹くん!まだ話しはーーー』〉プツン
赤城が何かを言う前にモニターの電源は切られた
「あーあー、勢いづいて随分な啖呵を切っちまったな?こりゃ後が怖ぇなw」
通信を終えた直後、伊江が帰った後が大変だと笑い飛ばす
「だったらお前だけ戻ればいいじゃんかよ?」
「は~?冗談は寝て言えっての。オレもあの野郎に怒り心頭何だっての、ダチや仲間を傷つけられてはいそうですかって黙ってられるほど人間出来てねぇんだよ」
「伊江…うん、そうだね。僕もやってやるよ!」
彼女の言葉を聞いた陽もいつになく意気込みを見せる
「ちょっとちょっと、3人だけで盛り上がらないでくださいよ?私たちだっているんですからね」
「そうですよ」
三人で盛り上がってるところに仲間外れにされたくない様子で桜と森が会話に入ってきた
「忘れてねぇよ。みんな思いは同じさ、赤城さんやほかのみんなのためにもあいつは絶対に捕まえてやる!」
「「「「うん!」」」」
勇樹の言葉に4人も同意し、皆の想いは固まった
彼らはたとえどんな処分があったとしてもみんなのためにプロフェッサー・ペニーと戦うことを
『勇樹く~ん?まだですか~?そろそろみんなが待ちくたびれそうなんですが?』
盛り上がっている最中、窓の向こうから声が
こちらが来るのを待っている佐介と飛鳥だ
「おっと、話しに夢中になりすぎてたな」
「早くいきましょう。待たせすぎはよくありませんし」
「確かにな」
そういって勇樹たちはこれ以上待たせるわけにはいかんと早々に佐介たちのもとに向かうのだった
忍部屋に到着すると到着前に連絡を受けていた紅蓮竜隊、月閃女学館、蛇女子学園の他のメンバーたちが先に到着していた
話し合いが行われ、勇樹たちはまだ事態が把握しきれていない光牙たちに一部紫綬を説明した
街を破壊する兵団のこと、それを操っているのがこの事件の首謀者であるプロフェッサー・ペニーであること
そして自分たちがこの時代に来たのもそのプロフェッサー・ペニーを捕まえることであることをすべて教えた
「…なるほど、話は大体わかった。にしてもそうか未来から来た敵か…」
「プロフェッサー・ペニー…世界を自分のものにするために歴史を変えようとするだなんて」
「まったく、馬鹿げてやがるなそいつ?」
あらかたの話しを聞いて光牙たちも怒りを覚えていた
「そういうわけでオレたちは何としても奴をとらえる。あとのことは任せてくれ」
「任せてくれって、まさか勇樹さんたちだけで戦うつもりなんですか?」
「あぁ、元々はオレたちのせいでもある。だからこれ以上、みんなに迷惑をかけるわけにはいかないんだ。だから」
「随分と勝手だな」
刹那、勇樹の言葉を遮るように光牙が口を開く
「そいつがどんな奴でお前たちの世界に被害を与えたかは知らん。だがな、結果的にこうして俺たちの世界にも奴のまねては伸び、今も街や人々を脅かしているのは事実だ。そんな中で何もしないで手をこまねいてただお前たちが奴をとらえると信じて待てだと?…っ!」
「っ!?」グイッ!
「舐めるのもいい加減にしろ?」
「ちょ、光牙くん!?」
立ち上がり、ゆっくりと歩み寄ったと思いきやいきなり勇樹の胸ぐらをつかんで睨みつける
「俺たちの世界が今滅茶苦茶にされているんだ。お前たちがへまをしたばかりになてめえのケツはてめえで拭くのは勝手だ。だがな、それを盾に俺たちに手を出すななぞ片腹痛いぞ?…未来から来たから強いだの未来から来たからすごいだのというのはただの傲慢だ。俺からしたら今も未来も人は人だでしかない」
「っ…」
「お前たちが手を出すなというのは自由だ。だがそれと俺たちがお前たちのいうことを聞くのとは別だ。お前らがどういおうと俺たちは俺たちの意思で動く、奴をこの手でひねりつぶすためにな」
光牙のその言葉に紅蓮竜隊の全員が頷く
「確かに光牙くんのいう通り、ここが未来の世界であるなら郷に従うのは合理、ですがここは僕らの世界、僕らが守らずしてなんとしましょう?」
続けざまに紫苑も言い放つ
「確かに、楽しい休日を台無しにされて黙ってられるわけもないしな。俺もやるぜ」
相馬もやる気満々だった
「み、みんな」
「勇樹くん、それにみなさん」
「っ?」
「僕たちのことを思っていってくれたのは嬉しかったです。でも僕も光牙君たちと同じ思いです。この世界を守るため、そして勇樹くんたちの世界を守るためにもプロフェッサー・ペニーは共通の敵です。…だから、僕たちと一緒に戦ってください」
勇樹の手を取り、佐介はそう言い放つ
自分たちも戦うという意思が全員から感じ取れた
「…わかった。みんな、オレたちのほうからも頼む、力を貸してくれ!」
「もちろんですよ」
深々と勇樹たちが頭を下げ、協力を要請し、佐介たちも快く承諾する
「おっしゃ!そうと決まればみんなでそのプロフェッサー・ペニーをぶっ飛ばしてやろうぜ!」
「『おー!!』」
打倒プロフェッサー・ペニーの意思のもと、相馬の掛け声に全員が賛同した
そうして皆が意気込んでいた時だった
グララララララララララ!!!
「『っ!?』」
「こ、これは!?」
直後、あの城が現れた時と同じ地鳴りが発生し
佐介たちは何事かと困惑するのだった