閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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佐介くんvs紫苑さんの最終決戦!


そして佐介くんが"あの技を"炸裂させる!


第三十四章 これで決める! ぶつかり合う絶・秘伝忍法!

ボオオオオオオオオオーーーーー!!!!

 

 

 

 

地の底より空高く燃え上がる火柱を背に佐介は紫苑に目線を向ける

 

 

 

 

「佐介さん!無事だったんですね!」

 

 

「しかもあいつ見たこともない姿してんぞ!」

 

 

「うん!とっても強そう!」

 

 

「当然だろう。あいつがあんなんでやられる訳ない!」

 

 

斑鳩たちは佐介が無事だったことに歓喜の声を上げる

 

 

「よかった……よかった……佐介くん…」

 

 

彼女たちとは対照的に飛鳥は嬉しさのあまり口を押さえながら涙を流した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな中、佐介と紫苑は互いに見つめ合っていた

 

 

「愚かな、あのまま大人しく消えていれば良かったものを……あくまでも理想郷の実現を邪魔しようと言うんだな」

 

 

「……紫苑さん」

 

 

もはや目的の実現以外のことしか頭にない紫苑を見て佐介は憐れみの視線をおくる

 

 

それと共に佐介はもう一つ思うところがあった

 

 

今の自分たちの立場はまるで…まるで…

 

 

「まるでかつての半蔵さまと黒影さんようですね」

 

 

元はと言えばこの学炎祭を始めたきっかけも、半蔵と黒影の長きに渡る因縁から始まった

 

 

佐介たちは半蔵から忍とは何かを教わり、紫苑たちは黒影から忍とは何かを教わり、忍としての道を突き進んだ

 

 

「…今ならなんとなくわかる気がします。半蔵さまが黒影さんのことをどう思ってたのかが……だからこそこの勝負、この命にかけてでも僕の全力を出し切り。そしてあなたを絶対に救ってみせます!」

 

 

「黙りなさい佐介くん!軟弱な正義を掲げる君たちに真なる正義がどういうものか今一度教えてくれます!」

 

 

気迫を見せる佐介に紫苑が危機感を感じたのか仕掛けてきた

 

 

「水砲弾!!」

 

 

降りしきる雨の動きを止めるとともにその先端を佐介の方へと向け、腕を突き出すとともに水の弾丸が佐介目掛けて飛んでいく

 

 

「危ない佐介くん!」

 

 

佐介を貫こうと迫る雨の刃を見て飛鳥は思わず声を荒げる

 

 

しかし、佐介はその場に動かず、静かに精神を集中する

 

 

「はあぁぁ……」

 

 

雨の刃が目前に迫った時

 

 

「はあああぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

ボアァァァァァァァァ!

 

 

 

一気に全身から力を出すとともに佐介の身を包むほどの赤色のオーラがわき上がり、それによって発生した風圧によって雨の刃が全てかき消されてしまった

 

 

「なに!?」

 

 

「はあぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

驚きを隠せない紫苑の隙を突き一気に飛び出し紫苑との間合いを詰めた

 

 

「せい!」

 

 

「ぐあぁっ!!」

 

 

「たりゃりゃりゃりゃ…!!!!!!」

 

 

 

バキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキ!!!

 

 

 

懐に入ってすぐさま腹部にパンチを一発入れ、怯んだ隙に怒濤のラッシュを繰り出す

 

 

「せいやぁぁぁぁぁぁ!!!」バキィィィィィン!

 

 

「がっあぁ!?」

 

 

ラッシュを決め、仕上げに勢いをつけたパンチを再び腹部に

 

 

「はあぁぁぁぁ!!!」

 

 

「ぐ、ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 

ゴォォォォォォォォォォ! ボガアァァァァン!

 

 

 

そしてそのまま渾身の力で紫苑を大きく後方へと吹き飛ばした

 

 

紫苑は一直線に宙を飛び、後方にある月閃の校舎の壁に激突した

 

 

「……すっ、すごい」

 

 

「アタイたちが束になってもダメだった紫苑を押してやがる」

 

 

「あれが進化した佐介さん…」

 

 

「今まで以上に強くなってる」

 

 

「佐介くんかっこいい!」

 

 

地面に降り立つ佐介を見てパワーアップした紫苑と同党、またはそれ以上の力を振るう彼の姿に驚きを隠せなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、なぜだ…なぜそれほどの力を持っていながら悪と馴れ合う?悪忍など所詮はこの世にとって忌むべき存在。邪な者たちであり、不純物にほかならないというにっ」グヌヌ

 

 

「それは違います!!」ドン!

 

 

紫苑の呟いたその言葉を佐介が真っ向から論破する

 

 

「彼らは不純物なんかじゃありません!彼らだって今を生き、日々悩み、学び、成長する。僕らと同じ、何も変わらない"人"です!そんな彼らの生き様を奪う権利は紫苑さんでも、まして僕でも誰にもない!!」

 

 

「佐介くん。君はどこまでも僕たちの正義を否定するのか…」グヌヌ

 

 

「確かに悪忍にはあなたたちの思うような根っからの悪もいる。でも少なくとも光牙くんたちは悪の身でありながら僕らと変わらない正義の心をもっています!必要なのは善だとか悪だとかそう言うものではなく、その人と分かり合えるかどうかなんです!心と心が繋がれば善であろうと悪であろうと分かり合うことができる!どうしてそれをわかってあげようとしないんですか!?」

 

 

「僕には必要ないこと……それに、僕にはそんな時間は残されていない!!」

 

 

 

グォォォォ!

 

 

 

その時、紫苑の身からものすごい光の波が発生し、その波を突き進みながら空高く舞い上がった

 

 

「佐介くん!君のいう可能性など僕が全て消し去ってくれよう!…僕の最大最強の力をもって!!」

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴ!!!

 

 

 

「こ、これは!?」

 

 

「はぁぁぁぁぁ……!」

 

 

今までのものとは比べ物にならないほどの力が世界を揺るがす

 

 

そして紫苑の身体に夥しいほどの自然エネルギーが集まっていく

 

 

しばらくすると紫苑の上下左右に4色の紋様が浮かび上がる

 

 

「あれはっ!」

 

 

その瞬間、佐介の脳裏に紫苑との最初の戦いの記憶が呼び起こされた

 

 

 

 

 

『これで最後です!三元素の三重奏(トライアングル・トリオ)!!!』

 

 

 

『滅・獅子王獣波!!』

 

 

 

 

紫苑の繰り出したその技を迎え撃つべく全身全霊の獣波拳を放った

 

 

 

『ぐあぁぁぁぁ!!!』

 

 

 

だが、結果は返り打ちにあい敗北を期してしまった

 

 

しかも、今回のはあの時のものよりもさらに上の技であることは素人でもわかりきっていることだ

 

 

やはりあの時の恐怖がまだ残っているのか佐介の足がわずかに震える

 

 

『怯えるな佐介!』

 

 

「(っ、ショウ兄さん)」

 

 

『言っただろ、お前は一人なんかじゃない。俺たちが付いてる。だから…負けるな』

 

 

「…はい!」

 

 

ショウの声に勇気づけられ、今の佐介にはもはや恐怖はなかった

 

 

いつかは恐怖を乗り越えるもの、どんなことがあっても諦めず前に進むことが大事なのだと佐介は意を決して紫苑を迎え撃つ覚悟を決める

 

 

「一緒に闘ってくださいショウ兄さん!」

 

 

佐介は構えをとる

 

 

「あれは獣波拳の体制?」

 

 

「…いや、似てるが微妙に形が違う…何をする気だ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「かあぁぁぁ……っ!めえぇぇぇ……っ!」

 

 

 

 

 

ギュイイイィィィィィ!

 

 

 

 

 

「はあぁぁぁ……っ!めええぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 

 

 

 

「全てのもの、我が聖なる調べに抱かれて…眠るがいい!!絶・秘伝忍法四元素の鎮魂曲(エレメンタル・レクイエム)!!!」

 

 

 

 

 

ビュウウウゥゥゥゥゥゥン!!!!

 

 

 

 

 

四つの紋様の力を一つに重ね合わせた光波が佐介めがけて飛んでいく

 

 

「佐介くん!!」

 

 

危機を感じた飛鳥が叫んだ時!

 

 

 

 

 

 

 

 

「波ーーーーーーーーーー!!!!!」

 

 

 

 

 

 

ブウウーーーーン!!!!!

 

 

 

 

 

ギュオォォォ! ジジジジジジジジジジ!!!!!

 

 

 

 

 

「ぐっ!ぐぅぅぅぅぅぅ!!」

 

 

 

 

 

 

「ぬっ!うぅぅぅぅぅぅ!!」

 

 

 

 

 

 

佐介の放ったかめはめ波と四元素の鎮魂曲(エレメンタル・レクイエム)がぶつかり合う

 

 

互いに一歩も引くまいとこの一撃におのれの全てをかけていた

 

 

 

 

 

「うっ、うおおぉぉぉぉぉ!!!」

 

 

 

 

 

 

「くっ!ぐぎぎぎぎぎぎ!!」グヌヌ

 

 

 

 

 

紫苑の技が少しづつ佐介のほうが押され始めていく

 

 

 

 

「ぐうっ…!!」グヌヌヌヌ

 

 

 

 

『堪えろ!堪えるんだ佐介!』

 

 

 

 

「しょ、ショウ兄さん!!」

 

 

 

 

『まだお前は力を全て出しきってない。爆発させろ!持てる力の全てを!!』

 

 

 

 

佐介の背後に出現したショウが同じくかめはめ波の体制を取りながら、佐介に今持てる全てを出し切るよう言い放つ

 

 

 

 

 

「さらばです佐介くん…これで終わりだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 

 

 

決着をつけるべく紫苑がフルパワーで押し切ろうとする

 

 

 

 

 

 

 

だが、その刹那

 

 

 

 

 

 

ヒュウゥゥゥゥン!

 

 

 

 

「っ!?」

 

 

突如、自分めがけて氷塊が飛んできた

 

 

技を発動しているため避けることができずそれに当たってしまう

 

 

「紫苑!!」

 

 

「っ!」

 

 

声のする方を見るとそこにはいつの間にか目を覚まし自分に向かって氷塊を飛ばしたであろう雪泉がいた

 

 

「もう、やめてください紫苑!!!」

 

 

「ゆ、雪泉…」

 

 

悲しみと涙ぐんだ目で自分を見つめていた

 

 

そしてそれにより紫苑の注意がそれ、勢いが鈍った

 

 

 

 

 

 

 

 

『今だ!叩き込め佐介ぇぇぇぇぇ!!!』

 

 

 

 

 

 

 

「うわあぁぁぁぁぁーーーー!!!!!」

 

 

 

 

 

 

勝機到来と言わんばかりに佐介はおのれの持てる力の全てを爆発させた

 

 

 

 

 

それに好悪するかのようにかめはめ波が四元素の鎮魂曲(エレメンタル・レクイエム)を飲み込むほどにふくれあがった

 

 

 

 

 

 

「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!そ…そんな……!ぼ、ぼくは…まけっ!!――」

 

 

 

 

 

 

ふくれあがったかめはめ波が技もろとも紫苑を飲み込み、光りに包まれ見えなくなってしまった

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ……あぁ…」ドサッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

「佐介くん!!」ダッ

 

 

変身が解け、力を出しきった佐介が地べたに大の字で倒れ込んでしまい

 

 

それを見ていた飛鳥たちが慌てて駆けつけた

 

 

「しっかりして佐介くん!」

 

 

「……あぁ、飛鳥ちゃん…」

 

 

「良かった…良かったよ佐介くん」

 

 

つかれてはいるもののそれ以外にはどこも大丈夫そうなようすに飛鳥たちは安堵する

 

 

「佐介、オメェすげぇよ!あんな土壇場で大逆転するなんて!」

 

 

「…ショウ兄さんが助けてくれたんです」

 

 

「えっ?お兄ちゃんが?」

 

 

「うん……ありがとうございます。ショウ兄さん」

 

 

空を眺め、お礼を述べると空にショウの姿が浮かび、自分に満遍の笑みを浮かべていた

 

 

そして傍には自分にとってかけがえのない仲間たち

 

 

この瞬間を佐介はとても幸せに感じるのだった

 

 

 

 




佐介とショウさんの義兄弟かめはめ波によってついに倒された紫苑、勝利を手にした佐介はどうするのか?


次回、半蔵編2の巻完結!
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