突如として起こった激しい震度の地震が発生し、佐介たちは困惑した
そして地震が収まったと思いきや今度は日本の名城が次々と陥落し、そこから新たな城が聳えてきた
わけもわからぬまま大混乱の日本列島、しかしその直後モニターがジャックされ、映像にプロフェッサー・ペニーが映し出された
映像をジャックしたプロフェッサー・ペニーは中継で日本を含めた世界各国に対して自身が抱く野望、真・天下統一を実現することを宣告する
同時に世界に向けて降伏を促す発言を残し映像を切った
いよいよ彼が本気で自身の野望を成就すべく動き出したことを佐介たちは知るのだった
現在、忍部屋では皆、戦火の前の準備を整えていた
「お前たち準備はいいか?」
「あぁ、ばっちりさ」
光牙が準備を終えるとともに他のものたちに準備の具合がどうかを確かめるべく声をかける
「勇樹くんたちはどうですか?」
「あぁ、こっちも準備はOKだ。いつでも行ける」
勇樹たちのほうも武器等の調整が終わったとのことだった
「よし…では最終確認をするぞ、これから俺たちが成すべきことについてな」
「『っ…』」コックン
光牙の問いに全員が頷き、一部は話しの中で緊張からか息をのむ者もいた
今、佐介たちはプロフェッサー・ペニーの野望を打ち砕くべく彼のいる城を含めた五つの城に向かうことを計画していた
なぜ彼らがそう決断をつけたのか?
それは少し前にさかのぼることになる
事の次第は少し前のプロフェッサー・ペニーの宣戦布告から始まった
世界に向けて高らかに宣戦布告したプロフェッサー・ペニーのあの映像を見てから数秒後
「あの野郎、絶対に許さねぇ!」
「今すぐにでもあいつをぶっ飛ばしに行ってやる!」
「絶対に隙に軟化させないわ!」
「追い詰めてめっためたのぼっこぼこにしてやんぜ!」
基本的に血気盛んな者たちはプロフェッサー・ペニーをどうにかして止めなければとはやる気持ちで今にも城に乗り込もうかという勢いで盛り上がる
「待てお前たち…ここは少し様子を見る」
「『なっ!?』」
最中、光牙が逸る者たちを呼び止め、様子を見ると宣言する
「何を言い出すんだ光牙!」
「様子を見るだぁ?んなもんしてる場合かよ!」
当然これに対して反論も出る
「お前だって見ただろ!あいつをこのまま野放しにしてたらこの街…いや、世界が奴に乗っ取られちまうかもしれねぇんだぞ!?」
「それにそうなったらえっと何だっけ?こういう時に使う言葉…タイ、タイ…あっ、思い出した!タイム・”パラサイト”!」
「伊江、ちょっと違うよ。タイム・パラドックスね」アセアセ
「そ、そうそうそれそれ!…そのタイム・パラドックスってのが起きてオレたちのいる未来の世界も危険にさらされるってことじゃねぇかよ!」
伊江もまた自分たちの世界が大変なことになる前にプロフェッサー・ペニーを倒してしまおうと躍起になっていた
「落ち着け馬鹿ども「ば、馬鹿とはなんだ!?」…はぁ、いいか?先の中継のせいで奴は世界に自身のことを白絞め、世界の注目を浴びてしまった。今無暗に動いてみろ?万が一にも誰かに俺たちの存在を知られるようなことになればこの世にまだ忍がいることを教えてしまうことになる。そうなれば俺たちはおろかすべての忍が世界からさらし者にされてしまうんだぞ?…俺たちは影に生きるものだ。それを忘れるなど言語道断だぞ?」
「『っ…』」ビクッ
「わかったか?ならばここは大人しくじっとしていろ」
今動けば自分たち忍の存在を知らしめてしまうことに他ならないため、機を待つべく半ば強制的に踏みとどまらせる
「ちょっと待てよ。確かにお前らにとってはそういうのは重要なのかもしれねぇけどな、んあこたぁオレたちには関係ねぇ!オレたちが奴をぶっ飛ばしてこの騒動を終わらせてやる!」
だがただ一人未来組である伊江だけはなおも突っかかってきていた
「そうか勇ましいな」
「ふっふ~んとうぜn「だがお前以外の奴らはそうでもないみたいだぞ?」な、なにっ!?」
光牙の言葉に伊江が振り返ると勇樹たちは全員歯痒いといった顔をしていた
「お、おいおい、どうしたんだよお前ら?一刻も早く奴をぶっ飛ばさなきゃいけねぇってのにそんなしけた面してんだよ?」
「伊江、すまねぇが光牙のいう通りにする以外に方法がないんだ」
「んな!?…どういうことだよ勇樹この野郎!」
「ちょ、伊江!?」
勇樹たちからも今から乗り込むのは無理と聞かされ、胸ぐらをつかんできた
「どうもこうもない、乗り込もうにもさっきの戦闘でほとんどの道具がバッテリーが残ってないんだ。今のまま行ったら間違いなくこっちがやられてしまうんだ。そうなったら本末転倒だろうが!」
「っ…」
戦うすべがなくなってはプロフェッサー・ペニーを止める手立てはないと勇樹が伊江に一括し、それを聞いてさしもの彼女も事を理解したようだった
「…というわけなんだ。だから俺たちのほうからも頼む、奴を倒すために準備をする時間をくれ」
そういって勇樹たちは佐介達に頭を下げるのだった
「勇樹くん、みなさん、顔をあげてください」
「「「「「っ?」」」」」
「大丈夫です。皆さんのお気持ちは理解しました。僕らと皆さんの想いは一緒です。ともに戦いましょう」
「佐介…あぁ!」
2人は手を取り合い、同時に皆も心を一つとした
結論としてこれからプロフェッサー・ペニーどうしようとしているのかわからないため、ひとまず出方を伺うことで意見はまとまっていた
一方、忍や勇樹たち達のことなど知る由もない日本政府はあの報道を受け、早々に動きを見せたようであった
そうして城が聳えたつ各5か所の地域に避難勧告を発令させ
次に日本国軍はプロフェッサー・ペニーと城を排除すべく戦車や戦闘機を導入し、殲滅作戦を敢行する
日本軍が城に先生攻撃を仕掛けた
しかし、結果は予想通りかつ予想外なことに、散々なものだった
それは相手の戦力をよく確認せずに行った無知ゆえに起きてしまった悲劇に他ならなかった
仕掛けた日本国軍の攻撃はこの時代には到底実現できないような高度な化学兵器を搭載した城の防衛システムによって瞬く間に返り討ちあい
日本国軍は呆気なく惨敗し、撤退を余儀なくされてしまったのである
これらを佐介たちは準備を始める少し前のニュースの報道で知った
「やはりこうなったか」
「くそっ、あの野郎!」
ニュースのテレビにて避難した人々が平和な時を奪われ、住んでいる場所から逃げなければならかった状況を嘆き悲しむ姿が映っていた
「許せません。人々を苦しめるプロフェッサー・ペニーを僕は許せません」
「えぇ、僕もです」
もはや佐介たちはプロフェッサー・ペニーの行いを黙って見ているなどできないという思いが爆発寸前だった
そんな時だった
「みんな!」
「『っ?』」
「待たせたな。準備完了だぜ」
忍部屋の扉が開き、勇樹たちが再度入出してきた
そしてそれはこれから始まる快進撃の始まりを告げているのだった
そして満を持して佐介たちはプロフェッサー・ペニーと城の破壊にへと動き出した