テレビ中継をジャックしたプロフェッサー・ペニーが宣言通り計画を実行すべく動き出した
彼を止めるべく日本国軍が動きを見せるも、それをあざ笑うかのようにプロフェッサー・ペニー、並びに名城を破壊して現れた城の鉄壁勝つ最先端な防衛システムによってたちまち返り討ちにあってしまった
完全なる敗北を期し、撤退する日本国軍の様子、戦闘が始まる前に避難場所に逃げ込んでいた人々の居場所を奪われたことへの悲痛な叫び
これらを目の当たりにした一部のメンバーが今にも乗り込もうとするも他の者たちが自分たちの現状を考えるように諭し、その場を抑えた
そうしてしばしの時を経て、ついに時は満ちた
今こそ佐介たちと勇樹たちもよる反撃の宴が幕を開けるのだった
夜の闇を月明かりがまばゆく照らす
「ぬはははははははははははは!!」
そんな夜闇に木霊するかのように城から不敵な笑い声が響き渡る
「……ぷは~♪勝利の美酒は格別だぜ」
屋敷の玉座の間にてプロフェッサー・ペニーが大柄の酒器に注がれた溢れんばかりの酒をぐびっと一気に飲み干していた
「ぐへへへへ、奴らは今頃俺様のすごさに恐れおののき、どうしたらいいかと焦っているころだろう。精々無い知恵を絞って頑張ることだな……だが、この夜が明けた時がお前たちの年貢の納め時ってやつさ。明日になったら兵たちが一斉に進軍させ、この国を攻め落としてやる。今日がこの国の命日だ。さ~て、とすればお次はどこの国を攻め落とすとしようか?中国か?アメリカか?フランスもいいな~」
酒盛りを楽しみつつ次なる
ウィーオン!ウィーオン!
「ん?」
と、ここで場内にアラームが響き渡る
「…ふっ、ふふふ。モニターを出せ!」
何かを察したプロフェッサー・ペニーが兵に命じ、モニターを起動させる
モニターが映り、上空が映し出され、そこに見えるのはこの城に向かって飛んでくる飛行船だった
「やはり来たかI・S・A・B、性懲りもなく俺様を取っ捕まえに来たか。面白い…おいてめぇら、あれを撃ち落とせ!」
プロフェッサー・ペニーが飛行船の撃墜を命じる
ギュイ~ン…バキュキュキュキュキュキュ!!
場内に備え付けられている主砲の砲塔先が飛行船をとらえ、一斉掃射を仕掛けてきた
飛行船は回避行動をとりながらも進んでいく
「単調だな?…そんな動きじゃ」
ヒュゥゥ!ボバァァァン!
「あっという間に沈んじまうぜ?…って、もう遅いか?」
攻撃をよけ続けていたが数の暴力にはかなわず、城を前にしてついに撃墜されてしまった
「ふふふ、呆気ない幕切れだな…」
撃墜され、燃え上がる日の玉と化した飛行船を目にしながら再び酒を飲む
「…とでもいうと思ってるのかね~?」
だが、プロフェッサー・ペニーがなぜか意味深な言葉をつぶやいた
その刹那だった
ドガァァァァン!
突如、場内に怒号が響き渡る
「へっ、楽しませてくれる」
その音を聞いたプロフェッサー・ペニーは少し楽しそうな顔を浮かべるのだった
一方そのころ城の外では
ボバァァァン!カキキキキン!
「はあぁぁぁぁ!!」
ドゴォォォン!
「くらぇぇぇ!」
バキュキュキュキュキュキュ!ボバァァァン!!
激しい爆音が場内に響き渡る
今、城外は激しい乱闘が繰り広げられていた
先導を担う佐介と勇樹、それに合わせるように飛鳥たちも戦う
だが、そんな彼らを他所に城からは次々と兵士たちが群がってくる
「くそっ、思ったより数が多い!?」
「どういうことだよ勇樹、なんか段取りと全然違うじゃねぇか!飛行船を囮にして一気にプロフェッサー・ペニーの床に向かう手はずだったのに!?」
「い、いや、俺に言われても」アセアセ
どうやらこの現状は彼らにとっては好ましくない状況であった
手筈では飛行船を囮に城内に侵入し、見張りが気を取られている隙に内部に入り、天守閣にいるであろうプロフェッサー・ペニーを叩くことが目的だったのだが
い飛行船を囮にして場内に侵入してみればそこには待ち構えている兵士たちがおり、それによって現在にいたるのである
「はあっ!えぇい!!」
「飛燕!抜刀!!」
「クロス・パンツァー!!」
「くらえ!」
「このこの~!!」
飛鳥たちが秘伝忍法で一気に雑兵たちを蹴散らす
されど数はまだまだいる
「うぇ~ん、きりがないよ」アセアセ
「しぶとい!」
「どうしたら?」
無限にも思える程に湧き出る兵士たちに苦戦を強いられる
「…佐介くん、勇樹くん」
「「っ?」」」
「ここは私たちに任せて2人は天守閣へ!」
「「っ!?」」
ここで飛鳥が2人を天守閣に向かわせるためこの場を引き受けると申し出る
「で、でも?」
「佐介さん、ここは飛鳥さんのいう通りです!」
「このまま闇雲に戦ってもいたちごっこが関の山だ。奴を倒さねぇ限りな」
「だからここでオレたちが時間を稼ぐからその隙に行け!」
続けざまに斑鳩、葛城、柳生が2人を促す
「お前ら」
【「「「「っ!!」」」」」】バッ!
「「っ!?」」
刹那、戸惑う2人を狙って兵士たちが襲い掛かる
「忍兎でブーン!!」
バコォォン!!
「「っ!?」」
しかし、ここでひばりが忍兎とともに雲に乗って体当たりし、兵士たちを吹き飛ばす
「急いで二人とも!」
「ひばり」
「…勇樹くん、いきましょう。ここで僕らが立ち止まってはみんなの行為をむげにしてしまう」
「…わかった。ここは任せたぜ!」
皆の想いをくみ取って佐介と勇樹は天守閣を目指した
「頼みます…さて、では皆さん。ここが正念場ですよ!」
「「「「おー!!」」」」
プロフェッサー・ペニーを佐介と勇樹に託し、飛鳥たちは残る雑兵を打ち倒すべく挑むのだった
そこから数分が経過した
「はあっ!」
「おりゃっ!!」
彼女たちのおかげで城内に入り込んだ佐介と勇樹は城内の兵士をなぎ倒し、廊下を駆けながら進んでいく
「佐介、奴はまだ天守閣にいるか?」
「…えぇ、気配があります。間違いありません!」
「そうか…おっ?」
佐介の感知能力を頼りに進んでいくと前方に立派な扉が
「あの感じ、十中八九天守閣の扉に違いねぇ!行くぜ佐介!」
「はい!」
天守閣の入り口を発見した二人が加速する
「どりゃぁぁぁ!!」
「てやぁぁぁ!!」
豪快にダイナミック・エントリーをかましつつ2人が部屋に入出した
そして部屋に入った2人が視線を正面に向ける
「おぉ~おぉ~、また随分と派手だな?…てか暴行障害に不法侵入に器物破損とか正義の味方がやっていいのか~?」
「ふざけんな!お前がそれを言えるか!?」
「はっ、まぁ確かにそうでもしなきゃバトル漫画にならねぇしなw」
「な、何を言ってるんですか?」
プロフェッサー・ペニーの軽いメタ発言にコメントに困る佐介だった
「やい、プロフェッサー・ペニー!オレたちがここまで来たからにはもう逃げられないぜ!お前の野望はここで終わらせてやる!」
「あなたを倒して世界を守る!」
2人はそう宣言し、構える
「ふっへっへっへっへっへ…随分な物言いじゃねぇか?まさか本気で俺様を止められるとでも?」
「はん、この期に及んで強がりはよせ、お前はもう積んでるのさ」
「ほ~う?」
「すでに僕たちの仲間があなたが出現させた4つの城を落としてる頃でしょう、故にここであなたを倒せば僕らの勝利なのです!」
自分たちの勝利は目前。あとはプロフェッサー・ペニーを倒すだけ。佐介と勇樹は一気に決めることを意とする
「…くふふ、くは~っはっっはっは!!」
「何が可笑しい?」
「お前たちは何か大きな勘違いをしているようだな?…なぜ終わりだと思う?なぜ勝ったと思う?」
「それは…ここ以外の城はあくまで拠点に過ぎず、司令塔であるあなたを撃つことさえできれば他は何楽突破できると」
プロフェッサー・ペニーの問いに佐介が回答する
「…それは傲りだぜ?」
「「っ?」」
「今頃お前らのお仲間は大変な目にあっていることだろうな~」
「ど、どう言う意味だ!?」
この状況下でまるで佐介たちが劣勢に立たされているといわんばかりの言葉を吐くプロフェッサー・ペニーに勇樹が問いただす
「知りたいなら教えてやる。そもそもこの世界に飛んできたのは……"俺様だけじゃないんだよ"」
「っ、まさか!?」
「フヘヘヘヘ、フハハハハハハハハハハハ!!!」
プロフェッサー・ペニーの言葉の意図を察した佐介が焦りの顔を浮かべ
それに伴いかのようにプロフェッサー・ペニーの笑い声が天守閣に響くのだった