プロフェッサー・ペニーの野望を打ち砕くべく行動を開始した佐介たち
遠隔操作で無人の飛行船を囮にして城に潜入には成功した
だが、これを予知していたプロフェッサー・ペニーの配備していた兵士たちの妨害にあい、思うように動けずにいた
これを危惧した飛鳥たちが兵士たちを引き受けることを告げ、彼女たちの意をくんだ佐介と勇樹が場内に乗り込み
進んでいった先でようやくプロフェッサー・ペニーのもとにたどり着く、そしてすでに自分たちが企てた作戦が進行しており、他の城に仲間たちが向かっていることを告げ
プロフェッサー・ペニーに降伏するよう提示する。しかし、それを聞いた彼は不敵な笑みを浮かべ、意味深な言葉を告げる
その意図をいち早く察した佐介は仲間たちの安否を気にするのだった
佐介たちがプロフェッサー・ペニーと交戦しているころ
他のチームはそれぞれの城に向かっていた
……だが
「会津若松城」
キンキンキン!
会津若松城にて金属と金属のぶつかり合う音が響き渡る
バッズザァァァァァ!
「…っち!」
ぶつかり合いが止まったと同時に光牙が地面を削りながら後方に後退してきた
「光牙!大丈夫か!?」
「あぁ…問題ない」
焔が駆け付け、声をかけ、光牙も問題ないといい気かけ、彼女を安心させる
シュタッ!
「「っ!」」
そんな二人の前に降り立つ何者かが現れる
「ふむ、見事な身のこなしでござるな。なかなかに楽しませてくれるでござる」
2人の前に現れたのは昔鉛の「ござる」口調で腰には近未来的な刀上の武器を持っているという何ともかみ合ってなさそうでかみ合っている風貌の男が現れた
「…油断した。まさかこんな手練れが潜んでいたとは」
「敵とはいえお褒めの言葉痛み入るでござる」
光牙の評価に男は少し嬉しそうにしていた
「お前、いったい何者だ!」
「拙者か?拙者、御氏らがおるこの時代よりもさらに昔から続く忍一族の末裔、名は斬丸。元の世界では通称、辻斬りの斬丸と呼ばれているでござる」
「なっ、お前、忍なのか?」
「未来の世界にも忍が存在しているとはな?」
自分たちが敵対する斬丸という男が忍であることを知った光牙と焔は驚いた様子だった
「拙者も驚いたでござる。よもや訪れた先でこの世界の忍と相まみえることができようとは」
「そんな奴がどうしてプロフェッサー・ペニーに手を貸す?」
「具門でござるな。拙者たちは忍ぞ、雇われれば雇った主に従い報酬をもらう。己の意思を二の次とし、時に捨て、ただ忍務をこなす。それこそ我ら忍でござる」
「…」
命令に準じることが忍と唄う斬丸の言葉に光牙は不意に思いにふける
彼を見ているとまるでかつての自分を見ているように思えた
「確かにお前の言う忍のあり方も間違ってはいない、むしろ正しいのだろう…」
「っ…?」
「だがな、俺たちはそんないろいろなものを乗り越え今を生きてる。何事にも縛られず己の忍道をひたすらに突き進む…自由に、誇らしく……それが俺たち、「焔紅蓮竜隊」の選んだ道だ」
「…光牙」
斬丸の言葉を否定はしない、だが、今も自分の道を生きる彼らにおいてその考えは邪魔でしかないとはっきりと吐き捨てた
「綺麗ごとを…御氏らそれでも忍か?」
「なんとでもいえ、お前がどう思おうと俺たちは忍としてあり続ける。これからもな」
「あぁ!」
「理解に苦しむでござる…まぁいい、拙者の役目はこの世界の侵略、そしてそれを邪魔する者たちの排除することでござる。御氏らに恨みはないが、消えてもらうでござる!」
そう言い放つとともに斬丸が光牙と焔に向かっていくのだった
「熊本城前」
光牙たちが斬丸との戦闘を行っている中、熊本を目指し、熊本城があった場所に現れた城のもとにやってきたのは紫苑たちと桜のチームだった
「やぁぁぁ!」ザシュン!
『「「「「っ!?」」」」』
「まったく、しつこい!!」パシュン!
『「っ!?」』ヒュードサッツ!
城内で桜が押し寄せる敵を愛用の武器であり、弓にも変化させられる刀「桜花刀」をなぎ倒す
一方で彼女に負けず劣らずパーティとして参加している夜桜、四季、美野里も善戦している様子だった
「よし…あとは「桜さん危ない」!?」
バキューン!
この状況を見て桜が自分たちが優勢に立っていると感じている最中、紫苑の声とともに銃声が響き、放たれた弾丸がこちらに向かって飛んできた
「桜さんっ!!」ザザァァ!!
「紫苑さん!?」
「任せて、クリア・ウォール!!」
ヴゥゥン!カキン!
その弾丸の攻撃を間一髪のところで紫苑が防いだ
「大丈夫桜さん?」
「えぇ、大丈夫よ」
「よかった…っ!」
桜が無事であることを確認した紫苑が視線を前方に向ける
シュン!スタッ!
「っち、仕留めそこなったか。全く厄介な技を持っているなお前?」
「あなたこそ、僕らとの戦いの最中に桜さんの不意を突くなんて卑劣ですね?」
「ふん、戦いにおいて重要なのは勝つことだ。それに伴い注意を怠り隙を見せている輩を狙い、仕留めるのは至極合理的なことだ。貴様も他人の心配をしている暇はない、なぜならお前もそいつも他の奴らもこの俺の愛用の銃たちでどてっぱらに風穴を開けられる運命なんだからな」カチャッ
「「っ」」
物騒極まりないことを言い放つとともに手にしている散弾銃を紫苑と桜に向けて突き付ける
それに対して警戒を強める紫苑と桜、そして敵とのにらみ合いが続く
だが、その直後だった
シュン!バッ!!
「「っ!」」
「っ?」
「秘伝忍法・【黒氷】!!はあぁっ!!」
パキキキキ!パシュゥゥゥン!
男が紫苑たちに気を取られている隙を突いた雪泉が頭上から秘伝忍法で作り上げた氷塊を放つ
「っち、…っ!!」カチャッ!
ババババババババ!バリィィィン!
危険を察知した男がもう片方の手にも銃を手にし、トリガーを引き、ありったけの弾を乱射する
それによって氷塊は男に届くことなく空中で四散してしまった
「惜しい、せっかくのチャンスでしたのに」
「雪泉、気にすることはないよ。隙はまた作れる。その時こそ奴を仕留めよう」
「はい、紫苑」
先の攻撃で仕留められなかった分次で巻き返そうと互いに励まし合っていた
現状は変わり、3対1の状況下で互いを敵視する
「紫苑さん雪泉さん奴は相当の手練れです。十分に気を付けてください」
「その口ぶりから察するに桜さんはあの方のことをご存知なんですか?」
「えぇ、一応。あの男もプロフェッサー・ペニーと同様に私たちの世界で幾多の犯罪事件を起こしI・S・A・Bが指名手配している危険人物です。奴の名はガナー、通称「地獄の射手」と呼ばれている銃を使わせたら右に出る者はいないといわれている凄腕のガンマンです」
「…なるほど、それは厄介な相手ですね」
桜から男の名がガナーであり、凄腕の銃使いであることを聞いた紫苑と雪泉は改めて警戒心を強める
「…惜しかったな先のは驚かされたがもう俺には通用しない、お前らがどうあがこうともこの城を落とすことは不可能だ。この俺がいる限りそれは叶うこともなくお前らは無様にここで死ぬ。それがお前らの運命だ」
余程自らの勝利を確信しているのかガナーは強気な物言いをする
「…それはどうでしょうね」
「なに?」
「この世に決められた運命などありはしません。今から僕らがそれを証明します」
「「っ!」」コクン
紫苑はそれを真っ向から否定するように告げるとともに2人もそれに同意の意を示す
「…ふん、面白い。ならば見せてみろ!」
「いわれずとも!!」
「っ!!」カチャ!
バキュゥゥゥゥン!
紫苑たちとガナーの火ぶたが切られるように城内に銃声が響き渡るのだった