学院にて修行に精をだす佐介たち
日も落ち、霧夜の指示の元、忍部屋にて疲れを癒す生徒たち
そして霧夜は1人仕事に身を投じていると突如、何者かが半蔵学院を攻めてきた
駆けつけた先では武装したあらくれ者たちが所持している武器を操り、学院を破壊せんとしていた
佐介たちは愛する母校を守るため、あらくれ者たちと交戦を開始するのだった
バババババババ!!!
「撃て撃て撃ちまくれ!弾あるかぎり撃ちまくれ!!」
「ヒャッハー!!」
「おらおらおら!!」
戦闘開始早々、敵側が銃火器を乱射する
「くそっ、なんて乱暴なやつらだ!?」
「確かに、この状況では迂闊に近づけません!」
不用意に近づこうにもこの弾幕の雨あられの中を潜り抜けるのは至難の技だった
「おらおらどうした!隠れるだけで精一杯か!」
「無駄だぜ!こっちには山ほどの弾があんだ。弾切れするのは当分ないんだよ!」
「おとなしく蜂の巣になっちまえよ!!」
マシンガンをぶっぱなちながら隠れる選抜メンバーたちを煽る
「奴ら、言わせておけば!」
「柳生ちゃん、気持ちはわかるけど落ち着いて!このままでるのは無謀だよ~」
慢心する敵の煽りが隠れるしかできない彼女たちをイラつかせる
「みなさん、もう少しの辛抱です。…既に手はうってあります」
四方八方から放火を受けているこの状況を前に冷静な様子で佐介が言い聞かせる
するとその直後だった
シュン!ザシュシュシュシュ!!
「「「「ぐあぁぁぁ!?」」」」
突然、向こうの方からならず者達の悲鳴が聞こえ、放火が止まった
何事かと思い恐る恐る様子を見ると、ならず者たちが倒れていた
「これはいったい?」
「あ、あれ見て!」
指さすほうに視線を向ける
ピィィィ!!
「な、なんだこいつ!?ちょこまかと!?」
「い、いいから撃て!」
ピィィィ!! ザシュシュシュシュ!!
「「「「ぎゃああぁぁぁぁぁぁ!?」」」」
「あれは佐介くんの手裏剣!」
そこには攻撃をかいくぐりならず者たちを一層する佐介の鳥式神手裏剣の姿が
式神手裏剣の奇襲を受けて敵は混乱していた
「今ですみなさん!!」
「ナイスだぜ佐介!よし、みんな行くぜ!!」
「「「「「おー!!」」」」」
反撃開始と言わんばかりに葛城のあとに続くように斑鳩たちも敵に向かっていった
「なんとか状況をひっくり返せたようだね」
「うん、そうだね佐介くん」
指揮も上がり、形成は有利になり始めていた
「佐介、飛鳥!」
「霧夜先生!」
「そっちは大丈夫か?」
「はい、こっちもなんとかなっておりm」
ギュィィィィン!バババババババ!!!
「「「「「「きゃぁぁぁぁ!?」」」」」」
「「「っ!?」」」
話しの最中に佐介たちは向こうから聞こえる葛城達の叫び声に驚く
視線を向けるとその先には葛城たちが倒れていた
「み、みなさん!」
「そ、そんな」
「くっ…っ!?」
仲間たちが傷つく様を見て怒りを覚える
ふと視線をそらすと、倒れている彼女たちの先に煙ごしに見える人影が
その人影がゆっくりと機械音が混じりあった大きな足音を鳴らしながら近づき
やがて煙の中から姿を現す
「ふん、小娘どもがいきがりおって」
「なに?あの人?…人なの?」
目の前に佇む男の姿に飛鳥は唖然となる
機械じかけの身体をした大男、その右手には機関砲が装備され、人と言うよりはむしろサイボーグといっても過言ではない見た目をしていた
「…落ちぶれたもんだな。こんなカスどもを教育するような男に成り下がるとはな…なぁ、霧夜よ?」
「なに?」
「忘れたか?…この俺のことをよぉ?」
「……っ、まさかお前は、熊虎!?」
血走った男の瞳が霧夜の脳裏に過去の出来事を呼び覚ます
「霧夜先生、あの人先生のことを存じてらっしゃるようですが、何者ですか?」
「……昔の事だ。まだ俺が教師となる前、上忍として忍務に明け暮れていた頃だ。当時、野良忍として悪評を立てていた奴を危惧した上層部は俺を含めた数名の忍に奴の討伐忍務を命じた。そして俺たちは奴を見つけ出し、死闘を繰り広げた。あれは激しいものだった。奴は強く危うくやられかけたほどだったが、間一髪のところで形成は逆転し、俺はやつを倒すことが出来た。……しかし、まさかそのお前が生きていたとは、あの時確かに止めを刺したはずなのに」
殺したはずの相手が自分の目の前にいることに霧夜も驚きを隠せない様子だった
「そう、…お前のせいで俺はこんな体になっちまったんだよ。見ろ俺のこの姿、あの戦いで俺の身体はズタズタにされ、全身血まみれで死を待つしかないと思われた。だが俺は生きのびだ。かわいい部下たちのおかげでな…こんな醜い体になり、生き恥を晒しながらも俺が今まで生きてきたのはただ一つ。お前への復讐のためだ」
「……」
「あの戦いで俺はお前から何もかも奪われた。…だから、今度は俺が奪う番だ。お前の全てを…なっ」ニヤリ
復讐という言葉を呟き、不敵な笑みを浮かべた
その刹那
シュン!バッ!!
「「「っ!?」」」
「ヒャッハー!!」
ドスゥゥゥン!
突如、背後から何者かが攻撃を仕掛けてきた
佐介たちは間一髪のところで回避し、先ほどまで自分たちのいたほうを見るとそこには熊虎と同じ型の義手をつけた男、桐丸がいた
「っち、仕留め損なったか」
「桐丸、霧夜は俺の獲物だぞ?」
「わりぃわりぃ、つい手が滑っちまってよぉ~。へへへ」
いつの間にか前と後ろを取られてしまったことに佐介たちは危機感を覚える
「霧夜、お前は今日ここで終わる。たいせつなもの全てを失い、絶望の中で死んで行くのだっ、やれ、野郎ども!!」
「「「「「おーー!!」」」」」
熊虎のその掛け声により、再び部下たちが動き出した
ならず者たちを止めるべく葛城たちも負傷しながらも迎え撃つ
「あいつらを相手に傷ついた体でどこまで持つかな?」
「っ!!」
「おっと!!」
挑発的なものいいをする熊虎に霧夜が攻撃を仕掛けた
「ふふふ、そうだよな?かわいい生徒たちの危険は見過ごせないもんな~?」
「貴様を倒して教え子たちを守りぬく!」
「出来るかな?今のお前に?…はっ!!」
「っ!?」
そのまま霧夜と熊虎は激しい応戦に発展する
「げへへへ、さぁ、こっちもおっぱじめようぜ~♪」
「あんたたちの好きにはさせない!やあぁぁぁぁ!!」
同時に飛鳥も桐丸と戦闘を開始した
「飛鳥ちゃん待って!」
「おらおら!よそ見してんじゃねぇぞー!!」
「あーもううるさい!!」バキン!
「げふん!?」
飛鳥を止めようとするも邪魔が入り、その邪魔ものは一撃でノックアウトされた
だが、すぐに新しい雑兵が湧き出る
「仕方ありませんね。かかってきなさい!」
雑兵たちにむけて身構えるのだった