閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

697 / 809
生徒暴徒化事件発生 

芦屋が光牙の介入に失敗し

 

 

入信を願い出てきた3人の女子生徒の裏切りによって

 

 

教団の活動場としていた場所を荒らされてしまった事件から時間が流れ丸一日が過ぎた

 

 

そんな事件など知らない生徒たちは今日も学園で忍としての訓練に勤しんでいた

 

 

「今日は水遁の訓練。水も滴る私はさぞや美しいだろうな~」

 

 

「あ~はいはい、自画自賛はいいからさっさと行くわよ」

 

 

「私も頑張って春花さまと光牙さまに褒めてもらいます~♪」

 

 

候補メンバーである総司と千歳、伊吹がそのようなやり取りをしながら訓練所につく

 

 

「あっ、みなさん」

 

 

「おお、芭蕉か。今日はお前が一番乗りとはな」

 

 

訓練所につくと芭蕉がいた

 

 

「みなさん、芦屋ちゃんを見かけてませんか?」

 

 

「芦屋?…そういえば昨日から見てない気が?」

 

 

「えぇ、私も見てませんし、先に付いてるものだと思ってました?」

 

 

「いいえ、少なくとも私が来た時にも姿はなかったです」

 

 

芭蕉はやってきた皆に唐突に芦屋のことを尋ねるも

 

 

彼女を含め、全員芦屋の姿を見てないとのことだった

 

 

「どうしちゃったんでしょう?」

 

 

「心配することないんじゃない?どうせ少ししたらまたいつものように「皆も我とともに信仰を集めぬか!」…とか言ってくるに違いないわ」

 

 

「…そうですね。きっとそうです」

 

 

千歳の言葉に芭蕉は頷き、芦屋の到着を待つことにしようと思った

 

 

 

 

 

 

だが、この時彼女たちは想像もしていなかった

 

 

 

「早くいこう次の授業が始まっちゃうよ!」

 

 

「あ、待ってよ」

 

 

「……ふっ」ニヤリ

 

 

芦屋が今、大変なことになってしまっていることに

 

 

 

 

 

 

場所は別の訓練所

 

 

ここは一般の生徒たちが訓練を行う場所である

 

 

「「「っ!!」」」

 

 

多くの生徒たちが手裏剣投げや、術の練習などを行っていた

 

 

そんな中、その生徒の中には昨日芦屋を騙し、恥辱を味合わせた生徒たちもいた

 

 

「ふっ!」

 

 

 

シュトン!

 

 

 

「よっしゃ、いいあたり!私ってばやる~♪」

 

 

手裏剣を高得点の的に命中させているのはあの主犯格の生徒だった

 

 

「やるじゃない」

 

 

「えへへ、まぁね~♪きっと昨日芦屋のやつに目にもの見せられたからかもね♪」

 

 

「言えてる」

 

 

「「「あはははw」」」

 

 

昨日のことをネタに笑い話に花を添えていた

 

 

「…っ?」

 

 

「どうしたの?」

 

 

ふと視線を向けると数名の生徒たちがこっちに向かってきていた

 

 

「なんだ?」

 

 

「さぁ?」

 

 

3人は状況を理解しきれていなかった

 

 

「…ふふふっ、すぐにわかるぞ。我が宗教を侮辱した罪は重いぞよ~?」

 

 

そんな3人を近くの高い場所から見下ろす芦屋がそこにはいた

 

 

 

 

 

 

 

ところ変わり、場所は選抜メンバーたちの忍部屋

 

 

今日も光牙と焔たちは専属担任である鈴音の開く会合に参加していた

 

 

「そうか…よし、今日の会合はここまでとしよう、各自、この後は好きにしていい」

 

 

ひと段落して鈴音が光牙たちに今日の会合を終いにする旨を伝える

 

 

選抜メンバーたちは会合後の自由時間をどう過ごすかと考えていた

 

 

 

だが、その時だった

 

 

 

シュン!

 

 

 

「っ?」

 

 

「「「「「「っ?」」」」」」

 

 

会合の場に一人の連絡係りの忍が現れ、鈴音に耳打ちをしていた

 

 

「なにっ?…わかった。直ちに対処しよう」

 

 

鈴音のその言葉を聞いて連絡係の忍は再び消えた

 

 

「鈴音先生?」

 

 

「どうかしたんですか?」

 

 

「…どうやら第3演習所で生徒同士の暴動がおきたらしい」

 

 

「「「「「「えっ?」」」」」」」

 

 

様子を見ていたメンバーたちが鈴音に問うた

 

 

すると鈴音から現在演習所で生徒同士の暴動が起こっていると聞かされた

 

 

「一先ずここは…光牙、焔、春花。お前たちに現状把握をしに行ってもらう。いいな?」

 

 

「あら、せっかくこれから自由時間だったのに残念だわ」

 

 

「仕方ないだろ春花、ともかく行くぞ」

 

 

「わかってるわよ」

 

 

「…っ」

 

 

せっかくの自由時間が無くなってしまったことに不満を漏らす春花とそれを宥める焔とその後に光牙も続き

 

 

3人で暴動の発生しているとされる第3演習所に向かうのだった

 

 

 

しばらくして3人は第3演習所に到着した

 

 

 

「おっし、到着!…で、暴動ってのはどこで?」

 

 

「焔ちゃん、光牙くん。あれを見て!」

 

 

「「っ?」」

 

 

現場の状況はどうなっているのかと焔がきょろきょろさせていると何かに気づいた春花が指さす方に2人も視線を向ける

 

 

「ちょ、ちょっと何すんのよ!?」

 

 

「いや、離して!」

 

 

「私たちをどうする気だ!?」

 

 

「「「っ!?」」」

 

 

見るとそこには3人の女子生徒が他の生徒たちに取り押さえられていた

 

 

何事かと思っていた時だった

 

 

「は~っはっはっ!いい気味じゃの~?」

 

 

最中、生徒たちの軍勢が道を開けていくとそこに芦屋が現れる

 

 

「あ、あんた!?」

 

 

「昨日はよくもやってくれての~?」

 

 

取り押さえられ、半ば強引に首を下げさせられる3人に芦屋が見下すかのような態度で尋ねる

 

 

「こ、これはあなたの仕業なの!?」

 

 

「なんなんだよこいつら!?」

 

 

「もちろんこやつらは我が教団の信者たちじゃよ」

 

 

「う、うそっ!?」

 

 

取り押さえている者たちが信者だと聞かされた3人は信じられない様子を見せていた

 

 

「貴様ら、我が教団をあそこまでの仕打ちをするとは万死に値する。覚悟はできておるな?」

 

 

「ひ、ひぃっ!?ご、ごめんなさい!許して!わわ、私は嫌だったんだけどこの子がやれっていうから!」

 

 

「そ、そうそう、だから逆らえなくて!」

 

 

「お、おい!?」

 

 

何をされるかわからないという恐怖と我が身可愛さで平気で仲間を売ろうとする

 

 

「なんと醜いやつらじゃ…じゃが安心せよ。神は寛容なり、お前たちを許してやると言っておられるぞ」

 

 

許してくれるというその言葉に一瞬、安堵する

 

 

「…ふっ!」ガシッ!

 

 

「「っ!?」」

 

 

「な、何を!?」

 

 

直後、芦屋が両手で2人の顔を掴みだした

 

 

唖然とする空気の中、顔面をつかむ芦屋の手から何やら不思議な力が注ぎ込まれる

 

 

「…これでよし」

 

 

芦屋が手を離す、同時に2人は信者たちから解放され

 

 

「お、おい、どうした?」

 

 

「「…っ」」

 

 

語り掛けても返事をしなかった

 

 

すると2人は立ち上がり、残っている彼女に視線を向ける

 

 

2人の顔を見て彼女は絶句する

 

 

その顔は今自分を取り押さえている者たちと同じだったのだから

 

 

「な、なにを…しやがった?」

 

 

「別に、神の力によってこやつらも新たな我が教団の信者となっただけじゃ」

 

 

芦屋のその言葉に彼女は絶望する

 

 

つまりここにいる者たちもさっきのようにされてこうなったのだと

 

 

「もののついでじゃ、お前も信者にしてやろう、そして己の罪を噛み締めながら信者として働くがいい」

 

 

「いや、やめろ…やめろぉぉぉぉぉぉ!?」

 

 

必死に懇願する彼女の声が無残にも響き渡る

 

 

しかし結果が変わることもなく彼女もまた信者にされてしまった

 

 

「ふふふ、この調子でどんどんと信者を増やすぞよ♪」

 

 

信者が増えていくことに芦屋が喜びを感じていた

 

 

「なんなんだあれは?」

 

 

「わかんないけどこのままじゃまずいわね?」

 

 

「グズグズしているな。ともかくまずは奴を止めるぞ…っ!」

 

 

「光牙!」

 

 

すかさず光牙が先行する

 

 

「やめろ!」

 

 

「っ?」

 

 

「これ以上の行為を見過ごすわけにはいかん」

 

 

「おお、だれかと思えば光牙たちか、さては我の邪魔をしようというんじゃな?…じゃが無意味じゃ、今の我には勝つことはできん。お前たちも我が信者にしてくれる。行け皆の衆!神の名の元!光牙たちも信者にするんじゃー!!」

 

 

芦屋が号令を出すとともに信者にされた者たちが一斉に襲い掛かってきたのだった

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。