成長への飽く無き探究心の命ずるままに修行にのめり込む愛花
強くなりたいと思う彼女の想いに好悪するかのように宝石が輝きをみせていた
そんな中、翌日になると彼女の身に異変が起こり、最小で文字通り幼児だった自分の姿が一変して未来を除く焔たちと負けず劣らずの胸とそれに釣り合うほどの背丈に成長していた
当然、愛花の変化を知る由もなかった仲間たちに取り囲まれることになるも、敵意を示していないこと、戦う意志がないことを考慮し
なんとか話しを聞いてもらえることになるのだった
突然起きた驚くべき現象に戸惑いを見せる中、愛花はリビングにて全員の目が光る中、光牙の取り調べを受けてい
た
「……なるほど、お前の言い分はわかった。朝起きたら急にそんな身体になってしまっていて自分でも訳がわからないということだな?」
「はい、そうです」
「ふむ…しかし、な」
主張はわかったが、話しが唐突過ぎるがゆえに直ぐに納得するというのはやはりどうにも無理があった
どうしたら信じてもらえるのかと愛花は途方にくれてしまう
しかしここで助け舟が
「だったらいい方法があるわ。ねぇ、あなたが本当に愛花ちゃんなら私たちしか知らないことを知ってるはずよね?」
「あっ、た、確かに!」
春花のその言葉に愛花は可能性を見出した
「よーし、では早速、まずは未来お姉ちゃん!」
「えっ?いきなりあたし?」
「この前、未来お姉ちゃんはみんなに内緒で高額の豊胸術セットを買ってきてこっそり使ってました!私が注意したら師匠たちに黙ってて欲しいって泣きついてきたりしました!」
「な、ななななな、なんでそれを!?」
手はじめに愛花は未来が隠れて豊胸術セットを買ったことを打ち明ける
「ほ~~~う、それは本当なのか?」ゴゴゴゴゴゴ
「どうなんですか未来さ~ん?」ゴゴゴゴゴゴ
「っ!?」
背後から物凄いオーラを感じ、恐る恐る振り返るとそこには光牙と詠が仁王立ちしていた
「言われてみれば確かにこの前渡された生活費が未来さんだけいつもよりも少なかったですわ。その時、未来さんはバイト代が思いのほか安かったと言っておりましたが……」
「もし今の証言が間違いなのなら何か反論があるか聞こう……だが、もし証言が本当でお前の反論がウソだった場合は、わかってるな?」
「あっ、えっ…えっと~~~」アセアセ
「未来、正直に言ったほうが楽になるで?」
「……ご、ごめんなさい!!もうしませんからご勘弁をーー!!!!」
観念したように未来がギャグ漫画かと思えるような宙返りからのダイナミック土下座を披露した
「…よし、ならその言葉を信じて今回だけは見逃してやる」
「ほ、本当!?」
許された。と未来は地面につけていた頭を持ち上げ、ぱぁっと言うような顔を浮かべていた
「ただし軽罰とし一週間お前だけ朝昼晩の献立はもやし料理だけとする」
「……えっ?」
だが、未来の希望に満ちた顔がその言葉によって一気に砕け散る
「ちょ、ちょちょちょ、ちょっとまって光牙~!!そ、それは流石にあんまりだよー!!」
「あら未来ちゃん、もやしに何かご不満でも?」ピキピキ
「ひぃっ!?ち、違うの詠お姉ちゃん!べ、別にもやしがいやってわけじゃなくて!」
思わず口走ってしまった言葉が詠の気に触ったようでニコッとした表情から垣間見える怒りを察知した未来が慌てて弁解しようとした
「あと言い忘れていたが、期間中はそれ以外のものを口にすることは断じて許さんのでそのつもりでいろ」
「えっ?ポテチとかお菓子とかも!?」
「当然だ」
「ウアアアアアアア!!!!」
血相をかいたように未来が尋ねたその問は光牙に即答で返され
それにより未来が盛大に発狂し、一連の騒動をまじかに見ていた焔たちは一瞬可愛そうにもおもえたが、事が事だけに自業自得だなと一同総意だった
話しがいつの間にか未来への説教にそれてしまったが
脱線してしまった話しに再び話題を転換させる
「さてと、とりあえず話しを振り返るけど、未来が豊胸術セットを買っていたことを知ってる人はその他にいるかしら?」
春花が今回の騒動の発端を知る者がいないのかを尋ねる
しかし当然、愛花以外、知る者はいない
「……にしても本当に愛花なんだな?」
「はいそうですよ」
これまでを振り返り1から考えをまとめるに一同は彼女が愛花であることを理解した
愛花も誤解が解け、信じてもらえたことにホッと胸をなでおろす
「ですがそうなるとますますわかりませんわね」
「あぁ、確かに一体全体どうなってるんだ?」
誤解が解け、一難去ったが今度はなぜ愛花がこのような姿になってしまったのかという謎が深まる
「落ち着けお前たち、気持ちはわかる。だが今は春花の検査結果を待つべきだ」
「そうやね」
今、この場に春花がいないのは誤解が解けたことで愛花がなぜこうなったかの原因を探るために
愛花から許可をとり、研究室で軽い身体検査などをさせてもらい、彼女におきたこの現象をより原因の早期解決に研究室に篭っている
「昨日まではいつもと変わらなかったのに…?」
昨日までは自分たちの知っていた小柄で愛くるしい幼女だったのにと詠が言葉をもらす
「で、それがどうなったらこんなになるのよ?」
「う~ん、そう言われても私も何がなんだか?」
「昨日まであたしと変わらない感じだったのに、それが次の日にはナイスバディになってるとかどんな嫌がらせよそれ!」
「なんか理不尽に怒られてるんですが!?」
今現在目の前にいる愛花は見事なまでのナイスバディの成熟した女性の姿になっている
不可解なことに頭を悩ませる一方で大人の体型になった愛花が途端に大きな2つの膨らみをぶら下げてることに未来は不満を孕んでいた
「愛花、お前自身で何か心当たりはないのか?」
「申し訳ありません、得にはこれといって?」
「そうか…やはりここは春花の検査の結果を待つほかあるまいな」
当の本人ですらわからないとなると原因を解明し解決するというのは直ぐにできそうにはないなと対策に頭を悩ませる
残された方法はもう春花の検査の結果を聞く以外にないという結論に至るのだった
一方その頃、愛花の検査を行った春花は一人研究室で原因の解明に乗り出していた
パソコンのモニターに先ほど傀儡を使ってスキャニングした愛花のデータが記載されていた、春花がそれらに目を通す
「…これは?」
記載された情報を確認する春花はその内容に小首をかしげるのだった