閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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蛇女の押しかけ入信者 

時は焔たちが秘立蛇女子学園に在籍し、光牙が特別転入生として配属されていた頃に遡る

 

 

この物語はそんな時に選抜メンバー候補生の1人と光牙が織りなす学園でのひと時の話である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蛇女子学園 演習所

 

 

 

学園の中に設置された忍たちに設けられた訓練所

 

 

そこで今、まさに実戦訓練が行われていた

 

 

「はっ!せいっ!!…おりゃりゃりゃりゃ!」

 

 

「っ!!」ガキン!

 

 

演習所で実践訓練を行っているのは当時蛇女の2年生として在学中だった焔と

 

 

特別転入生として配属された光牙だった

 

 

「光牙、今日こそはお前を倒してやるぜ!ふん!」

 

 

「やってみろ、お前ごときに易々やられる俺ではない」

 

 

「言ったな!その減らず口、今日こそ叩けなくしてやるぜ!」

 

 

怒涛の連撃を繰り出す焔に対して光牙が弓についている刃の部分でこれを受け流していた

 

 

「もう、焔ちゃんったら毎度毎度よくやるわね?」

 

 

「仕方ないよ春花さま、焔ってば光牙が転入してから一度も勝てないことをが相当悔しいみたいだったからね~」

 

 

「まっ、かというわしらも光牙さんに勝てたためしないがな?」

 

 

「光牙さんの実力は折り紙つきですからね

 

 

この日もまた焔が光牙に勝負を仕掛け、現在に至り

 

 

その様子を同じく当時在学し、選抜メンバーとしての地位を獲得していた詠、日影、未来、春花の4人が見物に来ていたのだ

 

 

ガギン!

 

 

「「「「っ?」」」」

 

 

刹那、話しに夢中になっていた4人が突然の金属音に驚きながら視線を向ける

 

 

「…っ!」

 

 

「…くぅ!」

 

 

音の正体はもちろん光牙と焔だった

 

 

どうやら決着がついたようだった

 

 

結果は当然の如く光牙が制したようだった

 

 

その証拠に焔の戦闘スタイルの要たる六爪の片方がない

 

 

六爪の内の三本は近くの地面に刺さっていたのだ

 

 

やがて光牙が構えを解くと焔はガクッとその場に崩れた

 

 

「今回も俺の勝ちだ」

 

 

「くっ、くそ〜!ふ、ふん、今回は負けたが次は、次こそは倒してやるからな!首あらって待っとけ!」

 

 

「いつになることなんだろうな?」

 

 

「むきぃぃぃ!!!」

 

 

自身の敗北を宣言されて焔は悔しげに負けた者の決まり文句を述べるも

 

 

光牙がそれを人けりに加えて煽りを入れてくるので焔は悔しさMaxだった

 

 

悔しさで地団太を踏んでいる彼女に付き合ってられないと光牙がその場を去っていったのだった

 

 

「あらあら、これで50戦全敗になっちゃったわね?」

 

 

「ほんと光牙ってば強すぎるんだから」

 

 

「ですがその分、味方であることを頼もしく思えるですわ」

 

 

「せやな」

 

 

一部始終を見物していた他のメンバーもこの試合に関して各々の意見を言い合うのだった

 

 

ちなみにこの後4人の計らいによって楽しいひと時を過ごせたので期限も治ったとのことである

 

 

 

 

 

 

話しは戻り、焔との模擬戦を終えた光牙は自身の部屋に戻る帰り道を進んでいた時だった

 

 

「そう固いことを言う出ない!もう少し考えてみてはくれんかの!」

 

 

「ちょ、ちょっと困りますって!?」

 

 

「ん?」

 

 

ふとどこからかもめ合いの声が聞こえたので気になった光牙が声のする方に向かっていく

 

 

陰ながらに光牙がその先の様子をのぞき込んでみた

 

 

「そんな強情にならんでもよいのじゃよ~!ちょ~っとこの札を受け取ってもらえばいいんじゃよ!」グヌヌ

 

 

「受け取っちゃったら入信したってことになるじゃないですかヤダー!!」

 

 

「…っ」

 

 

一瞬理解が追いつかないといった状況だった

 

 

光牙の視線の先には頑なに札を押し付け入信を迫る候補メンバーの1人である芦屋と

 

 

その芦屋を必死に引っぺがして逃げ去るために必死な生徒が取っ組み合いをしていたのだ

 

 

「じゃからの~!…っ?」

 

 

「あっ…」

 

 

刹那、芦屋が光牙の存在に気づいた

 

 

「っ…ええい!」

 

 

「ぬあっ!?」

 

 

「悪いけど私もうすでに入信してるからそんな訳も分からない神様の介入に付き合ってられませーん!!」

 

 

「あー!まっとくれー!?」

 

 

芦屋が光牙に気を取られている隙に生徒は芦屋を振りほどき一目散に逃げて行ってしまった

 

 

せっかくのカモを取り逃がしてしまった芦屋はまるでドラマのワンシーンのようにその場に崩れ落ちてしまった

 

 

その光景を見てどうしたらいいのかの判断ができないので

 

 

とりあえず光牙はこの場を去ろうとする

 

 

「ちょ~っとまたぬか?」

 

 

「っ…」

 

 

しかしそうはさせじというかのように肩をがっちりと掴む手が

 

 

呆れ気味に振り返るとそこにはやはりというべきか芦屋がいた

 

 

「誰かと思ったら光牙だったのか?」

 

 

「…だとしたらなんだと言うんだ?」

 

 

「何を他人事のように言っとるか?もとはといえば光牙があの場にいたせいでこうなってしまったんじゃぞ!せっかく信者を増やせるチャンスだったのに~!」

 

 

この時、芦屋の主張を聞いた光牙は内心無理だろうとツッコミを入れた

 

 

「妙な言いがかりはよせ、それにそうは言うがさっきの奴はとてもそんな風には見えなかったように見えたが?」

 

 

確かにあの場面を見て信者を増やせたかどうかを問うとすれば10人中10人が無理だろうと答えるような場面だ

 

 

「ぬぅ~、あ、あれは…そう、ちょっとタイミングが悪かっただけじゃ!ちゃんとできていたら介入させられたに違いないのじゃ!」

 

 

「どこからくるんだその自信は?」

 

 

妙に強気な発言をしている芦屋に光牙は唖然となる

 

 

「ともかく!そんなことはどうでもよいのじゃ!信者を逃がした罰として光牙、お前には我が教団に入信してもらうぞ!」

 

 

「なんでそうなる!断固拒否する!というか離せ~!!」グヌヌ

 

 

「い、いやじゃ!こうなった以上は是が非でも入信してもううぞ~!」

 

 

しがみつく芦屋を必死に引っぺがそうとする光牙

 

 

まさにミイラ取りがミイラという言葉を体現する運びとなってしまった

 

 

これがきっかけとなり、光牙と芦屋の妙な関係性が始まった

 

 

それはまさに光牙にとって悩みの種というべきものだった

 

 

何かにつけては芦屋が入信を迫ってくるようになったからである

 

 

廊下を歩いている時も

 

 

「見つけたぞ光牙!今日こそは入信してもらうぞ!」

 

 

「…っ」

 

 

書庫で資料を探している時も

 

 

「っ…」ペラッペラッ

 

 

「の~の~光牙~、入信してくれんかの♪」

 

 

「……っ」

 

 

訓練をしてる時も

 

 

「ふぅ~…」

 

 

弓術の修行がひと段落

 

 

「っ」タオルを差し出し

 

 

「ん?…あぁ、すま…なっ」アセアセ

 

 

「ぬふふ~。お疲れのようじゃの~?入信してくれたら我が特別に癒しを提供してやるぞよ~?」

 

 

「………勘弁してくれ」

 

 

必要以上の芦屋の入信にほとほと困り果てる光牙だった

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