突如として起きた自爆テロの一連の事件の調査をしている中
蒼馬と相馬は調査の最中に事件を裏で操っていた黒幕である九蓋と遭遇
嬉しくもない再会を果たしたことに激しい嫌悪感を抱く蒼馬に対し、九蓋が手したになれという恐ろしい発言を言い放つのだった
九蓋の発言に衝撃を受けつつも蒼馬はペースを乱すことなく九蓋を睨みつけていた
「…俺がお前のいいなりにだと?」
「無論だ。そもそも君は元々我々の所有物だ。ズバリ私たちに従うのが通りというものなのだよ」
身勝手な要求に言葉を失う
「君が戦力に加われば私の目的遂行も容易になる。さぁ、主人の命令に従え」
意見を聞く耳すらもたないというかのように九蓋が好き放題言い放つ
「…ふっ」
「っ?」
「お断りだ」
「…なんだと?」
当然のように蒼馬はその要求を蹴る
「俺はもうお前たちのあやつり人形ではない。学園の生徒の一人にして選抜メンバーの蒼馬だ」
「道具が生意気なことを……ふっ、誰も道具の意見など求めてない。お前はただ命令に従えばいいのだよ。この私のね」
そう言い放つとともに九蓋が持っていた杖の先を蒼馬につきつける
すると杖の先端が光りだした
「っ!?…ぬぐっ!?」
と同時に蒼馬の身に異変が生じる。得体の知れない力に身を奪われるかのような不愉快な感覚に
「ま、まさか…生徒たちが暴徒と化したのは!?」
「そうだとも、彼女たちもこの杖の力によって私の眷属と化したのだ。…そしてすぐにお前もその中に加わるのさ」
「ぐっ!?」
光が強まっていく、一気に自分を支配しようという魂胆なのだと理解する
「ふふふふ、いくら反抗的な態度を取ろうとも所詮はあやつり人形に過ぎないのだよ」
やがて、力尽きたようにうなだれてその場に立ち尽くす蒼馬を見てしてやったりという笑みを浮かべる
「さぁ、蒼馬よ。私とともにこの学園を破壊し尽くすのだ。ゆくぞ!」
蒼馬を洗脳したことで計画を再び開始せんと歩き出す
「……っ?」
数歩歩いていた九蓋がふと違和感を覚え振り返る。すると洗脳したのに今だ蒼馬がその場から動かないのだ
「こら蒼馬、何をしている?さっさと一緒に来ぬか!」
命令をきかない蒼馬に怒鳴り散らすもそれでも彼は動かない
「貴様!」
しびれを切らした九蓋が髪を掴み上げ顔を覗き込んだ
「おい、おっさん髪引っ張んじゃねぇよ……痛いだろうが~~~よっと!!」
「ぐあっ!?」
直後、腹部に蹴りを入れられ、九蓋がずごずごと後退する
「な、なにっ?」
何が起こったか理解できずにいた九蓋が再び視線を戻す
「たく、思いっきり掴みががってハゲたらどうすんだっての!」
「…っ?」
九蓋は事態が全く読み込めなかった
「これでいいのかアオ?」
『あぁ、問題ない。おかげで助かった』
「へっ。気にすんな」
礼を述べる蒼馬に相馬はそう語りかける
「貴様…蒼馬ではないな?何者だ?」
「俺は相馬、この体の主人格さ」
「っ…」
相馬の言葉を聞いた九蓋が唖然とした表情を浮かべていた
「しっかし驚いたぜ。あんな方法で洗脳を無効にするとはな」
『お前がいなければできない手だったがな』
九蓋の洗脳が効かなかったのには理由があった
その理由とは洗脳されそうになった直後、意識を相馬に替わってもらい、その間に自由を得た蒼馬が内部からチャクラを流してその力を相殺したためである
「…小賢しい手を」
洗脳が効かなかったことの真意を知り、九蓋は苦虫を噛むかのごとくそう吐き捨てる
一気に形成が五分になったことで緊迫した空気が周囲を包んでいた
「な、なぁ?ところでアオさんよ、そろそろ説明してくれませんかね~?いきなりだから話しにまったくついて行けないんですが?」
『…奴の名は九蓋、かつて道元の部下だった男だ』
「っ!?」
道元の名が出ただけで相馬は一気に険しい表情を浮かべた
それもその筈、道元ほど彼らにとって最悪な悪魔と呼べるやつはいない
「あいつの部下だった奴がなんでここに?」
『それをここで突き止める』
蒼馬たちは警戒しつつ目線を九蓋に向けていた
「…なるほど、元の人格が蘇ったというのは本当のようだね」
『九蓋、貴様ここに何をしに来た?沙希が学園長達を襲ったのも貴様の差金だろ?』…って言ってるみたいだが?」
相馬を通して蒼馬が九蓋にこれまでの事件が全て彼の仕業なのだと言った
「沙希?…あぁ襲撃を命じたあの子か、彼女も私たちの理想のために大いに貢献してくれたよ」
「理想だと?」
「そうさ、すべてはこの蛇女子学園をあるべき姿に戻すため。今の蛇女はまったくもってダメだ。自分たちが
「ど、道具…さっきからこの野郎」ムカッ
学園の生徒たちをはっなから人として見ていない九蓋の発言に相馬は怒りを覚える
「おまけにお前たちときたら敵であるはずの善忍と仲良く交流などと、道元さまが統治なさっていた頃は素晴らしかった。やつらは我らの命令を聴くだけの人形としてのあり方を全うしていた…しかし今の学園長のやり方と言ったら生ぬるいの一言しかない。こんな甘っちょろな蛇女子学園などなんの価値もない、いっそ壊してしまったほうがいい、そして私が道元さまが収めていたように以前のような蛇女子学園に戻す。それが私の目指す改変だ」
勝手なものいいをする九蓋に蒼馬と相馬は腹藁煮えくり返る思いになった
「だから生徒たちを洗脳して学園長たちを襲わせたと?」
「その通り、そして……次はお前たちだ!」
「っ?」
「貴様の、貴様のせいで、道元さまが再び蛇女を乗っ取る作戦は水泡に帰した。貴様を最強の戦士として生み出してくださった道元さまの恩を仇で返すなどとこの愚か者めが!従わぬとわかった以上、もはや容赦はしない、貴様にはたっぷりと苦痛を味あわせてやる。そして創造主である道元様に楯突いたことを後悔させてやるわ!かかれ!」
九蓋の指示で生徒たちが襲いかかる
『ソウ!』
「あぁ、わかってる!…忍、転身!」
迎え撃つべくソウヴァイザーに巻物をセットし、忍転身(相馬version)へ変身する
「ふん!はあっ!せぇい!!」
相馬は襲いかかる生徒たちにダメージを与え気絶に追いやる
「はぁぁぁぁ!たあぁっ!」
あっという間に襲いかかってきた生徒たちを返り打ちにした
「ふふふ、流石は腐っても我々が生み出した戦士だな」
「気持ちわるいこと言ってんじゃねぇよ。ともかく、あとはテメェだけだ。てなわけでさっさと終わりにしてやるぜ」
生徒たち蹴散らし、残る九蓋を指さす
「終わりだと?…ふん、馬鹿め、勝った気でいるのもそこまでだ。貴様はまんまと罠にハマったのだ」
「あん?罠ってどういうことだよ?」
「はっ!」
すると九蓋は高くジャンプし、二階に飛び乗った
「もとより洗脳が失敗した時のことも考慮に準備は怠わってなくてね、ここにおびき寄せるのも私の作戦の内なのだ。周りを見てみろ!」
「…っ!?」
よく見てみると周囲には無数の爆弾がセットされていた
「絶望をくれてやる」カチッ!
ピ~ピ~ピ~!
九蓋がスイッチを押した瞬間、爆弾の起爆スイッチが作動した
「ふふふふふ、お前の命もここまでだ。お前はここで散るのさ。おっと逃げようとしてもいいがいいのかな?お前が逃げれば貴様の足元にいる奴らはここで木っ端微塵だ!」
「おい、ちょっとまてっ!?」
確かに自分一人ならなんとかなるかも知れない、だがそうしてしまえば彼女たちの命が失われてしまう
「て、テメェ卑怯だぞ!!」
「アハハハハ!どうだ?悔しいか?悔しいか?貴様が木っ端微塵になったあとはお前の大切な仲間たちにも後を追わせてやる。安心して旅立つがいいわ!アハハハハ!」
そう言い残すと九蓋は抜け道を使い、立て物から脱出した
リミットが刻一刻と迫り来る
「どうすんだよアオ!?」
『落ち着け、ともかく今は一刻も早く彼女たちを助けなければ!ソウ、力を貸してくれ!分裂の巻物を!』
「あぁ、わかった」
《分裂!》
相馬は生徒たちを助け出すべくソウテンダーに分裂の巻物を差し込んだ
それにより蒼馬の体から抜き出ると同時に隣に蒼馬が出現した
「時間がない、急がなければ!」
「あぁ!」
時間が刻一刻と迫り来る中、相馬と蒼馬は互いに気を失った生徒たちを抱え込む
「よし、早いとこづらかろう!」
「そうだな」
急いでこの場から逃げるため外へと出ようとする二人だったが
ピーーーー!
「「っ!?」」
ボバアアァァァァァァァァァァン!!!!
それよりも先に爆弾が起動し、激しい爆発とともに建物が火の海と化した
果たして蒼馬たちの運命やいかに…