閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

714 / 809
KAGURTrilogy episodeフレア 6

九蓋の罠を掻い潜り、雅緋達の危機に満を辞して蒼馬たちが戦場に馳せ参じた

 

 

ついに学園を騒がせた九蓋と最強形態に転身した相馬たちの最終決戦が幕を開ける

 

 

 

 

 

 

「行くぜ九蓋!!うおぉぉぉぉ!」

 

 

デュアルガンフレードを手に相馬は駆け出す

 

 

【「小癪な!」】

 

 

九蓋もヴァイザーを構え受けて立つ

 

 

「おりゃ!うりゃ!!」

 

 

【「ふん!はあっ!!」】

 

 

何方も一歩も引かぬ攻防が繰り広げられる

 

 

「喰らえ!」

 

 

【「っ!?」】

 

 

バキュン!バキュン!

 

 

ヴァイザーを切り替え銃口から光弾を放つ

 

 

「ぬぅっ!…やあぁぁぁ!!」

 

 

それを相馬がデュアルガンフレードでガードするとそのまま駆け出し幅を積める

 

 

「はあっ!」

 

 

【「ちいっ!」】

 

 

「えぇい!」

 

 

【「ふぅん!!」】

 

 

相馬と九蓋の激しいぶつかり合いが続く

 

 

【「沈め!!」】

 

 

九蓋がヴァイザーのバンカーを突きたて相馬を攻撃する

 

 

『ソウ、気をつけろ!』

 

 

「わかった!」

 

 

蒼馬と相馬は意思疎通を取り、九蓋の攻撃に備える

 

 

「ふっ!」スッ!

 

 

【「なにっ!?」】

 

 

「はあっ!」

 

 

【「ごほっ!?」】

 

 

素早く身をかがませ攻撃をかわした蒼馬が九蓋の腹部に一撃を喰らわす

 

 

「まだまだ!」

 

 

 

《蒼炎!》

 

 

 

「はぁぁぁぁ!ふん!!たあっ!」

 

 

 

フォォォ!ザシュン!

 

 

 

「ぬあっ!?」

 

 

蒼馬がデュアルガンフレードについた青いボタンを押すと先端から蒼い炎を湧き上がらせる

 

 

燃え上がる蒼炎の炎を纏った斬撃が九蓋を切り裂く

 

 

【「ぐぅ!があっ!?」】パキキキキ

 

 

斬り裂かれた九蓋、さらに斬られた箇所が瞬時に凍っていく

 

 

「冷たい炎が数多のものを凍らせ!』

 

 

『灼熱の炎が数多のものを焼き尽くす!」

 

 

 

《火炎!》

 

 

 

ブォォォ!ザシュゥゥゥゥゥン!

 

 

 

【「がああっ!?」】

 

 

すぐさま再びデュアルガンフレードを元に戻し切りつける

 

 

蒼と赤の炎が九蓋の身を焦がす

 

 

そして相馬は九蓋が怯んでいる隙きに力を高める

 

 

「はああぁぁぁぁぁ!どりゃあぁぁ!!!」

 

 

【「ぐあっ!!!」】

 

 

会心の回転による斬撃が九蓋を切り裂き大きく後方へと吹き飛ばした

 

 

「よし、いいぞ相馬!」

 

 

「その調子で一気にやつを倒しなさい!」

 

 

「はぅ~ん、頑張れ蒼馬く~ん♪」

 

 

戦いを近くで見ていた雅緋たちは相馬たちの勝利を信じエールを送るのだった

 

 

「どうだ九蓋!これが俺たちの力だ!」

 

 

地べたに倒れる九蓋に相馬は言い放つ

 

 

【「おのれ…おのれ蒼馬、私の計画を滅茶苦茶にし、あまつさえ此れ程までの屈辱を……許さん、許さんぞぉぉぉぉ!!」】ゴォォォォォォ!!

 

 

「なっ!?」

 

 

自身の野望とプライドをズタズタにされた九蓋は相馬たちへの憎しみのオーラを湧き上がらせる

 

 

【「ぬああぁぁぁぁぁ!!」】

 

 

「ぐっ!ぐうぅっ!?」

 

 

一撃一撃の重みが先ほどとは比べ物にならないほど強まっていることが武器と武器との撃合いで感じ取ることができた

 

 

もはや九蓋を突き動かしているのはただ自分たちへの憎悪のみだった

 

 

【「許さん!許さんぞぉぉ!!」】

 

 

「ぐうっ!?…ぐぅぅぅ!!」

 

 

デュアルガンフレードで身を防ぐも九蓋の力に押されていく

 

 

「くっ、おらっ!!」

 

 

なんとかして打開しようと斬りかかる

 

 

【「っ!」】ヴゥゥン

 

 

「なっ!?」

 

 

しかし、九蓋が透明化したことでそれは空振りに終わる

 

 

【「ふぅぅん!!」】

 

 

 

パキィィン!

 

 

 

「しまった!?」

 

 

その隙を突かれ、九蓋の振り払いによってデュアルガンフレードを弾き飛ばされてしまった

 

 

「相馬ぁぁぁ!!!」

 

 

「っ!?」

 

 

 

ドゴン!バゴン!ドス!ドス!

 

 

 

【「でやあぁぁ!!」】

 

 

「ぐっ、ぐはっ!?」

 

 

【「…死ねぇぇぇぇぇ!!」】

 

 

 

ドゴォォォォォン!!

 

 

 

「ぐあああぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

九蓋の邪な力を纏ったバンカーによる突きが相馬を大きく後方へと吹き飛ばす

 

 

「ぐっ、ぐぅぅぅ」

 

 

「はぁ…はぁ……相馬ぁぁ!」

 

 

痛みと苦しみに悶える相馬のもとへ九蓋が一歩一歩前進する

 

 

「くそっ、身体に力が入らねぇ…」

 

 

何とかしようにも先ほどの受けたダメージによって身体の自由が効かない状況だった

 

 

そうこうしてる内に九蓋が相馬のもとにたどり着き止めを刺すべく構える

 

 

【「よくここまで耐えたな。褒めてやろう…だが、これで終わりだ」】

 

 

「っ!」

 

 

もはや万事休す!

 

 

 

 

 

 

バキュン!!

 

 

 

 

だが相馬はいつまで経っても痛みが来ず、同時に聞こえた銃声の音を聴き恐る恐る目を向けると

 

 

「っ!」

 

 

「りょ、両奈!」

 

 

「両奈ちゃん?」

 

 

『両奈?』

 

 

そこには相馬の危機を救うべく九蓋を背後から撃ったであろう両奈がいた

 

 

「蒼馬くんはやらせないんだから!」

 

 

【「……小娘が!」】

 

 

九蓋の怒りの矛先が相馬に止めを刺す邪魔をした両奈に向けられる

 

 

「あっ、危ない!早く逃げるんだ両奈ちゃん!」『やつはお前の手に負える相手じゃない!』

 

 

両奈の身を案じ逃げるよう促す相馬たち

 

 

「いや!蒼馬くんは両奈ちゃんの大事な大事な御主人様なの!だからぜ~ったい殺させないんだから!」

 

 

 

バババババババババババババ!!!

 

 

 

頑なに蒼馬を守ろうとバレットを打ち続ける両奈だが、九蓋にはこれっぽっちもダメージを与えられていなかった

 

 

【「…目障りな小娘が、失せろ!!」】

 

 

 

バキュン!

 

 

 

「っ!?はうん!?」

 

 

「両奈!」

 

 

九蓋の放った光線が両奈を撃ち抜き、彼女はその場に倒れた

 

 

「両奈!しっかりしてよ両奈!」

 

 

「りょ、りょうびちゃ…ん」ガクッ

 

 

「…両奈!!」

 

 

両奈は駆けつけた両備に抱き抱えられると彼女の名を囁きながら意識を失った

 

 

【「…馬鹿なやつめ、大人しくしていれば痛い目にあわずに済んだものを、見苦しいほど馬鹿で憐れな小娘よ…っ!?」】

 

 

その様子を見ていた九蓋が彼女の行為に対して侮辱の言葉を吐き捨て相馬達の方に目を向けるとそこには

 

 

「……九蓋」

 

 

先ほどまで頻死だったはずなの相馬がいつの間にか蒼馬に切り替わった状態で立ち尽くしていた

 

 

「貴様、今なんて言った?両奈のことを何といった!」

 

 

【「…ふん、馬鹿で憐れな小娘だといったんだ」】

 

 

「お前だけは許さん!」

 

 

両奈を傷つけられたことに蒼馬は怒りを見せる

 

 

【「強がったところで貴様らの勝つ可能性は万に一つもないわ!!」】

 

 

先手必勝と言わんばかりに九蓋が蒼馬に攻撃を仕掛ける

 

 

目の前で傷つけられた両備のためにも仇を取るという意志が蒼馬を突き動かす

 

 

だが、現状はそう上手くは運ばず、石の力で透明化を多用する九蓋に蒼馬の攻撃はまるで当たらず、逆に追い詰められていく

 

 

「まずいよ雅緋、このままじゃ!」

 

 

「くっ!どうすれば」

 

 

このままでは勝目はない、現状をひっくり返すにはどうすべきかと考えを巡らせる

 

 

 

 

【「ふふふふ」】

 

 

「うっ…うぅ…」

 

 

その最中蒼馬は九蓋に首を絞められ宙吊り状態にされていた

 

 

【「いくら貴様が強くなろうとも創造者である私の前には遠く及ばない」】

 

 

「ぐぅ…」

 

 

【「さぁ、これで停めと行こうか!」】

 

 

ヴァイザーを構え、石も光を放つ。最悪な状況が蒼馬たちの危機を伝える

 

 

だが、その時だった

 

 

「させ…ません!ふぅぅぅぅん!!はぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

【「っ!?」】

 

 

「っ!?」

 

 

紫が禍根の力で練りこんだエネルギー弾を放つ

 

 

咄嗟に九蓋はそれをヴァイザーで防いだ

 

 

しかし、それが恨めに出てしまう

 

 

ヴァイザーで防いだ瞬間、禍根の力の影響が石に及び、石の色が黒ずんだ

 

 

【「なにっ!?」】

 

 

思いもよらぬことに九蓋も困惑する

 

 

「っ!ふん!」

 

 

【「ぐあっ!?」】

 

 

隙を突き、蒼馬がヘットバットをヒットさせ拘束から抜け出す

 

 

「はぁ…はぁ…っ!ふぁあああ!!」

 

 

さらにそこから追撃のパンチを繰り出す

 

 

【「馬鹿め!」】

 

 

それを見た九蓋が石の力で透明化しようとするが、さっきまで使えた力が発動しない

 

 

【「な、なにっ!?」】

 

 

「だあっ!」

 

 

【「ぐあっ!?」】

 

 

透明化できなかったことで九蓋はまともにパンチを受けてしまった

 

 

「…今、透明にならならなかったな?」

 

 

「うん、確かに…でもどうして?根倉が攻撃した途端よね?」

 

 

「わ、わたしも…わけが…さっきは、無我夢中でしたし」

 

 

突如として透明化できなくなった九蓋に雅緋たちも原因がわからなかった

 

 

「…もしかして禍根の力がなにか影響したのか?」

 

 

「なにっ?」

 

 

「臆測にしか過ぎないけど、でもそれならそれで好都合だよ。今のあいつはもう能力が使えないんだから」

 

 

「そうか、ならばまだ勝機はあるということか……蒼馬!今なら九蓋を倒せるぞ!」

 

 

九蓋撃破の糸口が見つかるやそれを伝える

 

 

 

【「くっ、こしゃくなぁぁ!!」】

 

 

能力を封じられた九蓋が一心不乱に仕掛ける

 

 

「…っ!」

 

 

【「っ!?」】

 

 

「たあぁぁぁぁ!!」

 

 

 

バキィィィィン!パリィィン!

 

 

 

「なにっ!?」

 

 

「でやあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

【「ぐあああぁぁぁぁぁ!?」】

 

 

だが、攻撃を防いだ蒼馬の放った拳が炸裂し九蓋の胸の装甲に亀裂が走るとともに大きく後方へと吹き飛ばす

 

 

【「こ、こんな馬鹿なことが!?なぜさっきまで頻死だった貴様に此れ程までの力が!?」】

 

 

「貴様には死んでも解るまい、人を…仲間を、大切なものを守りたいと思う心、それが俺たちに信じられないくらいの力をくれるということを!」

 

 

そう言いながら蒼馬が力むと彼の両足に力が集中していく

 

 

「いくぞソウ!」

 

 

『おう!』

 

 

「秘伝忍法!!」

 

 

この戦いに幕を下ろすべく蒼馬は相馬とともに空に舞い上がる

 

 

「ぬあっ!?」

 

 

「これで、終わりだぁぁ!!!」

 

 

九蓋目掛けて火炎と蒼炎を纏った強力な両脚によるキックが放たれる

 

 

「はあっ!!」ドゴォォォォォン

 

 

【「ぐあっ!?」】

 

 

「でやあぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

【「ば、馬鹿な!こ、この私がこんなところで敗れるなどと…ど、道元さまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」】

 

 

 

ボバアアァァァァァァァァァァン!!!!

 

 

 

「……地獄の沙汰でおのが所業を悔やむんだな」

 

 

主君であった道元の名を叫びながら九蓋は蒼馬達の手によって葬られた

 

 

そんな九蓋がいた場所に向けて蒼馬はそう一言呟くのだった

 

 

 

 

 

 

 

こうして事件は解決し、洗脳されていた生徒たちも無事元に戻った

 

 

生徒たちは再び平和な学園生活の下で修行を積んでいた

 

 

「まったく、今回も蒼馬達に美味しいとこ持ってかれちゃったわね」

 

 

「仕方ないだろ、蒼馬達が九蓋を倒さなきゃ今ごろ僕たちも危うかったわけだし」

 

 

「ようやく、…一安心」

 

 

忍部屋では忌夢、両備、紫が事件が解決したことについて語り合っていた

 

 

「学園長先生も目を覚まして雅緋も安堵してたし、よかったよかった」

 

 

「ほんとよね~」

 

 

あのあと九蓋を倒してまもなく鈴音から呼び出しを受け医務室に行くと学園長が意識を取り戻しており父が無事だったことを雅緋は多いに喜んだ

 

 

今、彼女はそんな学園長のリハビリに付き添っていた

 

 

「そういえば両備、両奈は一緒じゃないのか?」

 

 

「あぁ、あのバカ犬なら今ごろ」

 

 

 

 

 

 

その頃、医務室では……

 

 

 

「いやんいやん、もう相馬くん、優しく縛るなんて酷いよ~」

 

 

「え~?うんな無茶苦茶な」アセアセ

 

 

九蓋によって負傷した両奈を相馬が手当していた

 

 

本来なら先生がするとこだが両奈がねだったため相馬が代わりにやることに

 

 

「ぶ~、相馬くんの手当じゃ両奈ちゃん、ぜんぜん気持ちよくな~い」

 

 

「あぁもうわかったよ…アオ頼む、俺じゃ無理だ」アセアセ

 

 

『仕方ない、わかった』

 

 

要望を受け、蒼馬に意識を切り替える

 

 

「まったく、怪我人のくせに包帯で縛りプレイをねだるとはな、このドスケベ淫乱メス豚が」ギュウゥ!

 

 

「きゃい~ん♪い、いいよ蒼馬くん♪あん!絶妙な縛り加減!はうぅぅ~ん最高~♪」

 

 

容赦のない縛りに両奈の心は満足感に満たされる

 

 

「それにしても今日はお前の助かった。礼をいうぞ両奈」

 

 

「う、ううん別にいいんだよ♪両奈ちゃんは蒼馬くんに傍に居て欲しい、これからも両奈ちゃんをオシオキしてもらいたい、だから両奈ちゃんは戦えたんだよん」

 

 

若干頬を赤らめながら両奈はそう呟いた

 

 

「両奈……ふっ、いっちょまえなことを言いおってこのメス豚が」ギュゥゥゥ!

 

 

「はひ~ん♪りょ、両奈ちゃん、幸せ~♪」

 

 

『……なんだかな~この2人は~』

 

 

どこかカオスめいている光景を見て相馬はポツリと呟くのだった

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。