閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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第四章 ネット掲示板など使うからだ

「「「「「「待て~逃がすか~~~!!!!」」」」」」

 

「イニャ~~~~~コッチクンナ~~~~!!!!!!」

 

「「「フンガ~~~~~~~!!!!!!」」」

 

「…なにをやってるんだあいつらは?」

 

ここ蛇女子にて光牙は未来が同級生やら先輩やらに追い掛け回されながらこちらに向かってきている光景を目にしていた

 

いったいなぜこんなことになったのかそれは数分前の出来事から始まる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蛇女子学園 忍部屋

 

 

「えへへ」

 

未来がパソコンにて蛇女の生徒たちの間で書き込まれている『悪忍BBS』を開いてそこにあるコメントを読んだり書き込んでいたりしていた

 

そんな楽しい時間を過ごしていると

 

「未来、どうしたの?パソコン眺めてニヤニヤして」

 

春花が来て彼女がなにをしているのかを問うた

 

「あ、春花様。今、蛇女の悪忍BBSを読んでたの」

 

「あら。ウチの生徒たちが書き込めるネット掲示板ね」

 

「あたし、面と向かって話すの苦手だから。こうやってネットで友達になれそうな人を探してるの。ネットならそんなに緊張しないし、蛇女にもけっこう同じ趣味の人が居るんだ」

 

そう言いながら再びネット画面に目を向ける未来

 

「えへへ。友達になってくれる人たくさんのできるといいなあ♪」

 

楽しそうに期待に胸を膨らませる未来を春花は見つめているとぴぴ~んと一つの案を思いついた

 

「なるほどなるほど。それじゃ。わたしも一肌脱いじゃおうかしら」

 

春花は未来の隣に座ると

 

「パソコンちょっと借りるわね」

 

「えっ?春花様?」

 

訳がわからないような顔をする未来をよそに春花が悪忍BBSにコメントを書き込んでいく

 

「ふむふむ。これでよし、と」

 

書き込みを終え、ENTERキーをポチっと押し、BBSにコメントを送信した

 

「…あっあの春花様?な、なにを書き込んだの?」

 

「今すぐ勝負する奴はいないか!この腰抜けども、あたしの首を刈ってみろ!m9(^^)…て書き込んだの」

 

「えぇ?なにそれ!?どういう?」

 

すると周りからこちらに向かってくる無数の足音が聞こえる

 

「ほら、もう遠くの方から声が聞こえるわよ。未来ちゃーんって」

 

春花は可愛いらしく言っているが実際はこうだった

 

「どこだ小娘ぇぇぇぇ!!!!!」

 

「望み通りテメェの首刈ってやるぜヒャッハーwwwww」

 

「未来チャアァ~~ン出ておいで~。出てきたらお礼に楽に殺してあげるからさ~~!!!」

 

などと言って未来に向かって来ていた

 

「ほらね♪」

 

「いや、ほらね♪じゃなくてちょっと待ってよ!みんな、目が血走ってるじゃない!」

 

「これで友達いっぱい出来るわね。よかったよかった」

 

「ああ、もう!戦うしかないってこと!?」

 

生徒たちが得物を見つけたと言わんばかりに武器を構え、未来もそれに対抗するため武器を構える

 

「いいわよ。やってやろうじゃない!!!」

 

 

 

 

 

蛇女子学園 内部

 

と言う感じで未来は生徒たちとの戦闘を始めたのだが、あまりにも数が多いため逃げるが勝ちと逃げようとするも生徒たちはさせじと追い掛け続けるためまったく逃げ切れなかった

 

未来は走りながらこの状況を打破する良い手はないかと必死に考えていると目の前に自分と自分を追い掛ける生徒たちを見ている光牙を見つける

 

未来はもう、藁にも縋る気持ちで光牙のもとに駆け寄る

 

「こっ光牙お願い助けて!!」

 

「おい、なにをしている?なぜ俺の後ろに隠れる?」

 

光牙は後ろに隠れる未来に訪ねた

 

「見ればわかるでしょ追われているのよ!だからお願い助けて!!」

 

「追い掛けられてるのは見ればわかる。そうではなくてなぜ俺がお前を助けなくてはならん?」

 

めんどくさいと言わんばかりな態度をとる光牙

 

「仲間なんだからいいでしょ!!」

 

「任務でならまだしも…どうせお前があいつらを怒らせるようなことをしたのだろう?」

 

「違うの!悪忍BBSに春花様が余計な書き込みをしたせいでこんなことに!!」

 

「ふっ、それはご愁傷様だな」

 

呆れる光牙だったがそうこうしてるうちに生徒たちに取り囲まれてしまった

 

「ギャアァァァキターーーー!!!!」

 

「まったくお前がさっさと行かないから」

 

「あたしのせいなの!?」

 

「あぁ」

 

即答か!と突っ込みそうな未来だったが周りが戦闘準備万端状態だったためそうも言ってられなかった

 

「もう逃がさないぜ!」

 

「あんの小娘が!私たち光牙様と親しそうにしやがって許せん!!!」

 

「見なよ。あいつってば光牙の後ろに」

 

「ちょうどいい、光牙を倒して選抜メンバーになってやるぜ!!」

 

大半を光牙を様づけする女子たちがしめているが中には光牙を討ち取ろうとするものも少なからずいた

 

「…はぁ、しょうがないな未来、今回だけは助けてやる」

 

「ありがとう光牙、恩にきるわ!」

 

光牙の協力を得て未来は安堵し背中を合わせる

 

「忍、転身!」

 

光牙も忍転身と同時に粒子のダガーを生成し逆手で構える

 

危険と判断したのか二人に攻撃させまいと生徒たちが迫り来る

 

「いくぞ」

 

「うん!!」

 

ジャシュン!! シャリリリン! ズシュ!!

 

バン! ババババン!! ドカン!!

 

「「「「「きゃあぁぁぁぁ!!!!」」」」」

 

「「「「「うぎゃあぁぁぁ!!!!」」」」」

 

二人はそれぞれ生徒たちをなぎ倒していく

 

「やるわねさすが光牙!!」

 

「…未来」

 

「えっ何?」

 

光牙が突然未来に向かって粒子の苦無を投げてきた

 

「ちょ、ちょっと何してんのよって、ひゃあぁ!!」

 

苦無が当たると思い目を閉じた未来

 

グサッ!! キャァァァァ!!

 

だがいくら待っても痛みは来ず、それどころか後ろから叫び声が聞こえ、目を開けると同時に後ろを向くと

 

粒子苦無が未来の背後を狙っていた生徒に当たっていた

 

「油断するな」

 

「あっうん…って!後ろから狙われてたんなら言ってよ!!」

 

「油断するお前が悪い」

 

そう言って前に向かって突進していった光牙

 

「まったく、素直じゃないんだから!!」

 

プンスカと怒りながらその怒りを半場八つ当たりのように襲い来る生徒たちにぶつけるのだった

 

 

 

数分後

 

 

 

「はぁ。はぁ…よっようやく片付いた~」

 

「この程度で息切れとは…修行が足りんな」

 

「あっ、あんたや焔と一緒にしないでよ!!」

 

息を切らし、肩で息をしている未来は光牙に突っ込む

 

「あら~すごいことになってるわね?」

 

すると二人の前にこの騒動の現況である春花がやってきた

 

「はっ…春花様ぁぁぁ!!!」怒

 

未来が怒鳴りながら春花の名を叫ぶ

 

「ダメじゃない未来、お友達候補を全員やっつけちゃうなんて」

 

「あたしの首を刈りにくるお友達なんていらないわよ!!」

 

「あらそう、ごめんね未来、インターネットって怖いのね~」

 

「あたしは春花様の方が怖いよ~~」

 

未来は力尽き倒れてそのまま気絶した

 

「うふふ、ちょっとやりすぎちゃたわね」

 

「まったくだ俺まで巻き込みやがって」

 

「あら、光牙くんにまで迷惑かけちゃったの~?じゃあ、もしよければ私がお詫びにリラックスさせてあげましょうか?か・ら・だ・の・隅々まで」

 

春花が光牙を誘う

 

「必要ない。俺はもう行く」

 

「もう、冷たいわね」

 

そんなことを言う春花をよそに光牙はその場からいなくなってしまうのだった

 

 

 

 

 

 


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