では本編をお楽しみに!
琴羽を助けようとする紫苑を影丘の生み出した影兵に妨害を受ける最中、そこにやってきたのは軟禁状態から抜け出し、応援に駆けつけた雪泉だった
思わぬ伏兵の登場によって形成は変化し、これにより紫苑の反撃が幕を開ける
「琴羽さん!今助けます!」
「っち!!」
一直線に向かってくる紫苑を見て琴羽を突き飛ばし、応戦する
「ふっ!てやぁぁぁっ!!」
「くっ、調子に乗るなよ小娘が!」
「…誰が、小娘ですか!」カッチ~ン
「ぬえっ!!」
小娘と言われ、カチンときた紫苑が怒りのパンチを喰らわす
「僕は…僕は男です!!」
「えっ?その成りで!?」
「どういう意味ですか!!」
「っちぃ!」
紫苑の怒濤の攻撃が続く
「この!」
反撃に出た影丘の拳を屈んで回避する
「ふっ、やあっ!!」
「ぐあぁぁっ!」
さらにそこから右足を大きく蹴り上げ、見事顎にヒットした
その時、弾みで爆弾の起爆装置のリモコンが飛んできた
紫苑はそれをキャッチし、解除ボタンを押した
すると琴羽の腕の起爆装置が外れた
「…助かった。私、助かった!」
「…よかった」
これで一先ず彼女の身に危険が及ぶことがなくなったことに紫苑は安堵した
「ぐぅぅ…な、なかなかにやるね…だが、その威勢もここまでだ」
「何ですって?」
すると影丘が懐から注射器を取り出した
「それは何ですか?」
「これはね、今実用化中の最新式の増強剤さ。これを肉体に注入することによってそのものは通常の3倍の力を発揮できるんだ…こんな風に!」
影丘が注射器を腕に差し込んだ瞬間、全身に気が溢れ出し、力が高まる
「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
それによって影丘の肉体が徐々に変化し、より強靭なものへと変わったのだった
一方その頃、影兵たちと戦いを繰り広げる雪泉は
「はぁ…はぁ…」
息を切らしながらも敵の数を着々と削っていた
しかし、体力も限界に近いこの状況でこれ以上の長期戦は望むとこではなかった
「決めさせてもらいます。…絶・秘伝忍法!!」
雪泉の掛け声に好悪するかのごとく凍てつく竜巻が彼女を包み込み、それを振り払って現れたのは力を完全解放させた雪泉の姿「氷王」だった
「喰らいませ!!」
氷の刃を突き刺した刹那、影兵たちの足元が一瞬で凍りつき、その体を伝って氷が影兵たちを瞬間凍結させた
これにより雑兵たちは全て倒され、雪泉は氷王を解除し、一息つく
「…っ、紫苑!」
だが、雪泉はすぐに紫苑がまずい状況に置かれてしまっていることに気づくのだった
薬の効果で影兵が更なるパワーアップを研げる
「これが私の奥の手、私の真なる力だ!」
変身が完了したと同時に影丘が紫苑に向かって突進する
負けじと紫苑も応戦する
「やあっ!」バシッ
「…その程度かい?」
「っ!?」
「ふん!!」バシン
紫苑の一発を食らった影丘だったが、肉体を強化した彼には今の紫苑の攻撃は痒い程度でしかなかった
「ぐっ、うぅぅ!」
「紫苑!?」
「ふっふっふっふっ…」
地べたに横たわる紫苑に影丘がゆっくりと近づく
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
紫苑の攻撃は尽く効かず、一気に劣勢に立たされた
「どうした?もう終わりかい?」
「まだ…まだです!秘伝忍法・聖火の
高熱の炎が影丘を直撃する
「効かぬよ!!」
「うああぁぁぁぁぁ!!」
「紫苑!!」
だが、それすらも影丘には通じず、紫苑は大きく後方へ吹き飛ばされる
「しっかりして紫苑!」
「ここまでよく頑張ったとほめてやろう。ここまで私をてこずらせたのだから、しかしこれほどのものをこのまま消すのも惜しい、どうだ私の部下にならないか?そうすれば相応の待遇を与えてやるぞ?」
影丘が紫苑に最後の介入をする
「…断ります」キリッ
だが、紫苑の答えは変わらなかった
「自らの私腹を肥やすためだけに誰かを傷つけるだけの力に意味なんてない、そんなことをしても得られるものなの何もありはしません!」
「そうか…ならばもう容赦しない、この場で消え去るがいい」
「僕は負けません。僕には亡き黒影様と交わした約束がある。生涯をかけて僕の大切な家族を、彼女たちを守りぬくという使命がある。それを成すまで死ぬわけにはいかないのです」
そう言うと同時に紫苑は巻物を手にする
「あなたに見せてあげましょう。僕の取って置きを…っ!」ゴォォォォォォ!!
「な、なんだ!?」
紫苑の体から4色の光が走る
「霊子…転身!」
巻物を突き出したと同時に紫苑の全身が眩く光りに包まれた
そして彼の姿が徐々に変化し、まるで天女のような姿に変化した
これこそが紫苑がマテリアの力を完全にものにした姿。かつてのような暴走はもはやあらず、見事に使いこなせるほどになっていた
「な、何だその姿は!?」
「言ったでしょう。これが僕の取って置きです。この力をもってあなたの暴走を止めてみせます」
「勝手なことをほざくなぁぁぁ!!」
紫苑の物言いにイラッときた影丘が殴りかかる
「…水よ」
バシャァァァァァン
「なにっ!?」
ボソッと紫苑がつぶやいた瞬間、水もない場所であるにも関わらず湧き出した水が盾となり紫苑を守った
「秘伝忍法・斬時雨!!」
「ぐあっ!があぁぁぁぁ!!」
沸き上がらせた水を空に浮かばせたと同時にそれを刃に変えて影丘にダメージを与える
「岩よ!」
さらに紫苑が両手をあげると影丘の左右の地面がもりあがり、巨大な岩石が現れた
「ふっ!」
「ぐあっ!…ぐぃ、がう…」
紫苑が両手を合わせると左右の岩が影丘を圧潰す
岩が砕け散ると影丘は苦しそうに地面に倒れる
「秘伝忍法・炎帝の
「っ!?」
ゴゴゴゴ…ボォォォォォォォ!
術が発動したと同時に影丘の横たわる地面が赤く染まり、次の瞬間、まるで火山の噴火のように炎が吹き出した
「がぁぁぁぁぁぁ!」
その勢いによって影丘は上空に吹き飛ばされる
「秘伝忍法・颶風のソナタ!!」
ビュオォォォォォォ!!
風力12というとてつもない威力の風にその身を切り裂かれ、地面に落下する
「ぐっ、こ、こんな馬鹿な…!」
「影丘さん。これで終わりです。絶・秘伝忍法!!」ゴォォォォォォ!!
紫苑は全身の力を最大限に引き上げると背後から4色の紋章が浮かび上がり、それと同時に紫苑の体が宙に浮く
「紫苑、その力で私を処刑するか!!」
「僕は、あなたとは違う!!」
影丘の言葉を真っ向から否定したと同時にエネルギーが溜まった
「喰らいなさい!
「ぐっがあぁぁぁ!ぬぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
4つの力を合わせた光の光弾が放たれ、影丘を飲み込んだ
やがて光弾が消え去るとそこには変身が解け、元の肉体に戻った影丘が倒れていた
「うっ、うぅぅ…」
「影丘さん。あなたを裁くのは僕ではありません。法です…己の犯した罪を悔い改め、改心してください…それが今のあなたがなすべき事です」
「…がっ…あう」ガクッ
その言葉を聞いたと同時に影丘は力尽き、気を失うのだった
同時に紫苑の変身も解除された
「紫苑」
「琴羽さん」
「…終わったん、だね?」
「えぇ、これで終わりました」
紫苑は琴羽に戦いが終わったことを告げると彼女は安心したように笑みを浮かべた
「…ありがとう。あなたのおかげだよ」
「いえ、僕はただ自分のなすべきことをしたまでです」
「私もあなたみたいに強くならなきゃね…私にだって待ってくれている人が居る。その人達のためにも今度こそ真っ当な人にならなきゃね」
琴羽は予てよりの約束を果たすことを誓った。盗みから足を洗い、真っ当な人になることを
それを聞いて紫苑も安堵するのだった
それからしばらくて阿道が連れを複数連れてやってきた
目を覚ました夜桜の証言と紫苑が渡したUSBメモリの映像が証拠となり影丘は連行され、同時に琴羽も連行された
後日、再び阿道が赴き、紫苑を容疑者と勘違いし、暴行を加えたことやこれまでの非礼を詫びるとともに琴羽のlとも悪いようにはしないと約束してくれたことでこの事件はようやく幕を閉じたのだった
そんなこんなで平和を取り戻した月閃女学館では紫苑の疑いが晴れたことと夜桜が退院したことで宴会をしていた
「しかしよかったです。紫苑が無実で」
「紫苑ちんが夜桜ちんを襲うわけないもんね…あっでも性的な意味では襲うかなw」
「し、紫苑がわしを…となれば紫苑との子を授かれ…で、ではなくて!わしが気絶しなければ紫苑が疑われることもなかったんじゃ。本当に申し付けないです」
「そんな。夜桜は何も悪くないよ。そんなことより無事に退院できてよかったよ」
自分のことよりも心配したというその言葉を聞いて夜桜はとても嬉しかった
「今回我たちは何もできなかった」
「うんうん。おじさんたちに見張られてて全然落ち着かなかったよ」
叢と美野里が不満を漏らした。大事になっていたにも関わらず何もできなかったことが悔しかったようだった
「…今ごろどうしてるかな琴羽さん」
ふと紫苑がボソッっとつぶやいた瞬間、雪泉たちが一斉に固まった
「紫苑、ずいぶんとあの人のことが気になるようですね~?」
「えっ?ちょっとみんな?」
紫苑が異変に気づいた
「もしかしてさ、紫苑ちんってああいう女の子が好みなわけ~?」
「どうなのだ?はっきり答えよ」
「そうじゃそうじゃ、正直に答えい!」
「紫苑ちゃ~ん?」
全員ムッとした顔を浮かべながら紫苑にジリジリとにじり寄る
「み、みんな少し落ち着いて!別に彼女とはなんにもないから!ただ今どうしてるかなって思っただけだよ!本当だよ信じて!」
必死に落ち着かせようとしている時だった
ピロリン~♪
「あっ、LINEだ…誰からだろう?」
突然、LINEの着信が来たことに気づいてスマフォを見ると知らないアドレスからだった
「なんだろう?」
気になった紫苑がLINEを開くと
「っ!?」アセアセ
『これあげるね♪』by琴羽
そこには別れ際に琴羽に不意をつかれてほっぺにちゅーされた自分の写真がupされていた
「ま、まさか…と、撮られていたなんて……っ!?」
紫苑はすぐに背後から漂う重苦しい空気を感じ、恐る恐る後ろを向くとそこには悪鬼のような恐ろしい形相を浮かべる雪泉たちがいた
「ほほ~う、これはまた随分といい思いをしてるじゃない紫苑ち~ん?」
「あっ、いやその…」アセアセ
「私たちというものがありながら…罰を与えなくてはいけませんね」
すると雪泉たちは一斉に何かを手にした。それは多種多様な洋服や化粧セットだった
「な、ななななな何をする気!?」((;゚Д゚)ガクガクブルブル
「今らかファッションコンクールをしましょう」
「っ!?」
「ここにいる全員で」
それを聞いた瞬間、紫苑は青ざめるとともに一目散に逃げ出そうとしたが
「おっと逃がさんぞ!」
「ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!」
「逃がさないよ~。今日はとことん付き合ってもらうよ~」
「み、みんな!おおおおおおおお落ち着いて!話せばわかるから!!」
紫苑は必死に説得するが
『却下♪』
「ひ、ひっ…」
「「「「「観念しなさーい!」」」」」
「ひやああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
抵抗むなしく紫苑の断末魔が学館全体に響き渡るのだった