今度の話しは今までと一味違う…
ではどうぞ…
「さぁ、今日は思いっきり買い物を楽しむわよ~!!」
「「「「「おー!!」」」」」
「あんまり羽目を外しすぎるなよお前たち」
「わかってるわよ。じゃあレッツ、ショッピーング!」
とある日、光牙たち焔紅蓮竜隊は久しぶりに全員バイトや仕事が休みということもあり、商店街に来ていた
予算をオーバーしない程度を条件に各々が条件に買い物を楽しんでいった
「はぁ〜、やっぱりこう言った息抜きも必要よね〜♪」
「随分と気楽に言ってくれるな。勝手に俺に荷物持ちをさせおって」プンスカ
ウキウキ気分な春花の後ろを商店街で買って来た物が入っている荷物を持つ光牙が歩く
「いいでしょ。レディーの買い物に付き合うんだから荷物持ちくらいするのが紳士の嗜みってやつよ」
「人を強引に連れてきたやつが言えた義理か?」
「あらあら、怖いわね~w」
「まぁまぁ師匠、落ち着いてください」
おちょくるような態度を取る春花を光牙はイラついたように眉をヒクヒクさせてそう呟いた
そんな光牙を愛花がなだめようとするのだった
「ねぇみんな。帰る前にせっかくだからレストランとかで外食してこうよ!」
「おっ、いいな!」
「たまにはいいこと言うじゃない未来」
「た、タマにはは余計だよ春花さま!」
未来の提案によって帰宅する前にレストランで食事にすることになり、一同は向かおうとする
「っ?」
「どうした光牙?」
「…あれは?」
光牙の見る方を向いて見ると向こう側からまるで氾濫する川のように慌てた様子で光牙たちの来た方へ走ってくる人々が
人々がどんどんと光牙たちを通り過ぎて行く
「なんなんだこれは?」
突然の事態に面を食らう焔たち
そんな中、光牙が逃げる人々の中にいた1人の男性の手を掴んでとめた
「おい、どうした?何をそんなに慌てている?」
「と、突然怪しいやつらが襲って来たんだ!早く逃げないと!うあぁぁぁ!!」
「怪しいやつらだと?」
男の言っている意味が理解できずにいると
「光牙!」
「どうした?」
焔の呼ぶ声を聞き、前を向いて見ると
シュン! シュンシュンシュンシュンシュン!
「「「「「「「っ!?」」」」」」」
光牙たちの目の前に忍装束のような着物を纏った人の姿をした人ならざる者が現れた
「ひっ、ひい!!助けてー!!」
男がそれを目にした途端、恐怖にかられ掴んでいた光牙の手を振りほどき逃げようとした
その時だった
フォン! ガサッ!
「うがっ!?」
「「「「「「っ!?」」」」」」」
人ならざる者が逃げようとした男に向かって手裏剣のような物を投げつけた
手裏剣が男の背中に突き刺さった瞬間、手裏剣が光り出した
ドサッ
やがて手裏剣から光が消えると同時に男がその場に倒れてしまった
「だ、大丈夫ですか!?」
「大変!」
詠と愛花が慌てて容態を確認しようとする
「っ!?」
「どうしたの二人共?」
「こ、この人…息をしておりません!」
「な、なんだと!」
そのおぞましい言葉を聞いた瞬間、光牙たちは驚愕した
「…貴様ら、なんてことを…許さん!」
人ならざる者の所業に怒りを覚えた焔が忍転身し、六爪を構え駆け出す
「わたしたちも戦うわよ!」
「「「「おう!」」」」
「愛花は離れてろ」
「は、はい…師匠、みなさん。ご武運を!」
春花の号令とともに光牙たちも忍装束を纏い、武器を手に戦闘を開始する
まだ戦いに参加するには力不足である愛花には避難するよう呼びかけながら
次々と現れる増援を交え、光牙たちは一気呵成に攻めて行く
「ふっ!はぁっ!…秘伝忍法、光波刃!」
ギュイ ジャキン!
光りを纏った弓を大きく横に振りかぶり、人ならざる者達を一掃した
「…ふぅ」
「光牙!」
するとそこに同じく人ならざる者を一掃した焔達が駆けつけた
「みんな無事だな」
「当然だ。あの程度でやられるような柔な鍛え方はしてないぜ!」
「もう焔さんたら…しかしあれはなんだったのでしょうか?」
「倒したら雲みたいにふわっと消えてもうたしの〜」
確かに人ならざる者達は攻撃を受け、倒れる際にはそのように消えていった
やつらはいったいなんなのか?どこから来たのかと光牙達は頭を悩ませる
いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!
「「「「「「「っ!?」」」」」」」
すると向こう側から女性らしき叫び声が聞こえた
「まさか、逃げ遅れた人の声かしら?」
「た、大変だ!すぐに助けに行かないと!」
「行くぞお前たち!」
光牙を先頭に紅蓮竜隊は悲鳴のする方へと駆け出した
悲鳴が聞こえて来たであろう付近に光牙たちが到着した
声の主はどこにいるのかとあたりをキョロキョロ見渡す
「あっ、みなさん!」
「どうした詠?」
「あれを見てください!」
詠が指差した先には人ならざる者達を引き連れている金色の髪の女性と銀髪の髪に大きなドリル状の武器を手にする女性がいた
銀髪の女性は息も絶え絶えしく弱り切っていた
「はぁ…はぁ…れ、麗王さま」
「銀嶺、もう逃がしませんよ。…正直残念です。あなただけはわたくしの考えを理解してくれると信じていましたのに」
「麗王さま、目を覚ましてください!今の麗王さまは自分を見失っておられるのです!」
「黙りなさい!」
麗王と呼ばれる女性が手を突き出し、その手が光り出した瞬間、銀色の髪の女性はまるで見えない何かに縛り上げられているかのように苦しみだす
「わたくしが成そうとしているのは星神さまの意向によるもの。それを否定する者は誰であれ許しません!」
「れ、麗王さま…!」
「銀嶺、あなたも"星神"さまのためにその身を捧げるのです」
その直後、人ならざる者が麗王の意思に反応したかのように先ほど男に刺したものと同じ物を銀嶺に使おうとする
もはやこれまでか…そう銀嶺が諦めかけた時だった
ビュウゥゥゥゥ ガサッ!
「……っ?」
いつまで経っても何も起きないことをおかしく思った銀嶺が恐る恐る目を開けてみると
自分を狙っていた人ならざる者の胸に矢が突き刺さっていた
人ならざる者は数秒後に消滅していった
「っ!?」
手下をやられた麗王が振り向いた先には弓を構えて銀嶺を魔の手から救った光牙と焔達が立っていた
「何者です!」
「俺たちは焔紅蓮竜隊だ」
光牙が代表して名乗った
「焔紅蓮竜隊…なるほど、あなた達が最近巷で有名な抜忍集団ですか。聞く所によるとメンバーの誰もが屈強な忍揃いだとか」
「「「「「「いやいやいやいや~もうもう♪」」」」」」デヘヘ
「こんな状況で照れとる場合か!?」
自分たちの高評価を聞いた他の面々は悪くないというかのようににやけており、光牙はそれにツッコミをいれた
「うっうん…ともかく、どうやらお前がこの事件の首謀者のようだな」
「えぇ、だとしたら?」
「この商店街の人たちに何をした?」
「あなた達が知る必要はありません。なぜならあなた達にはここで消えてもらうのですから…排除なさい!」
麗王の命を受けた人ならざる者達が迫り来る
「みんな行くぞ!」
「「「「「おう!」」」」」
「愛花はその女を安全な場所に」
「はい!…さぁ、いきましょう」
光牙の号令で全員が一斉に武器を構え、向かって突っ走る
その間に愛花は傷ついた銀嶺を連れて非難する
押し寄せる人ならざる者たちを撃破していく光牙たち
「ふっ!……っ!?」
「やあぁぁぁ!!」
「光牙!?」
あらかたの敵を倒した光牙に麗王が斬りかかり、それを咄嗟にかわした
「ふっ!はぁぁぁ!!」
麗王の怒濤の連撃が光牙を襲う
だが、光牙も負けてはおらず、その攻撃をかわしたり、防いだりして応戦する
「えぇぇぇい!」
「はあぁっ!」
レーザーブレードを振り上げた麗王に対して光牙が弓を振り返り、そのままぜり合いに発展する
「ぐっ、ぐぅぅぅ!!」
「ぬぅぅぅぅ!!」
互いに一歩も譲らぬ両者
「っ!はあぁっ!」
「なっ!?」
その時、光牙が一瞬、力を込めるとともに麗王のレーザーブレードを弾き返した
「せいや!!」
「きゃああぁぁ!」
隙きを突き、麗王の腹部に回し蹴りを喰らわせた
麗王はその攻撃によって大きく後方へと吹き飛ばされる
「お、おのれ…!」
光牙に怒りを表しながら麗王が立ち上がり、反撃を開始しようとする
「…っ!」ピクッ
「っ?」
しかし突然、麗王が動きを止めた
「…で、ですが……はっ、わかりました」
何やら1人でぶつくさと呟いている麗王に光牙が不審を抱いていると
「残念ながらここまでのようですわ」
そう言うと麗王は武器をしまった
「逃げる気か?」
「なんとでもいいなさい。わたくしにはやらなければならないことがありますので、ですが次も邪魔をするようなら今度こそ容赦は致しません」
警告を言い残し麗王は一瞬で消え去った
光牙は消えていった彼女が居た場所を眺めていた
「いったい、なにが起ころうとしているんだ?」
何か良からぬことが起きているのではないかと光牙の脳裏に不安が過るのだった