閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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KAGURTrilogy episodeライト 2

麗王と1戦交えたあと光牙達は一旦アジトに帰ってきた

 

 

今、アジトの中では重苦しい空気が流れていた

 

 

「……」

 

 

「さて、そろそろ話しを聞かせてもらおうか、こちらとしてもお前から聞きたいことは山ほどあるのでな」

 

 

光牙と向かい合うようにソファーに座っているのはあの場所で麗王と人ならざる者たちに襲われていたあの銀髪の女性だった

 

 

あのあと、傷ついていた彼女をアジトに連れ帰り手厚く手当をした

 

 

その後、頃合と見た光牙によって彼女から事情聴取が行われたのである

 

 

「まずはお前は何者だ?」

 

 

「…わたしは銀嶺と申します。基立星十字学院(きりつせいじゅうじがくいん)に通う忍学生です」

 

 

「確か基立星十字学院(きりつせいじゅうじがくいん)って言えば結構有名な学校よね?」

 

 

銀嶺が通う学校の名を聞いた春花がぼそっと呟く

 

 

「なるほど、では次にいくが…奴らは何者だ?それに奴らを指揮していたあの女は誰だ?ぱっと見たところどうやらお前の知り合いのようだったが?」

 

 

「はい、あの方は麗王さまといい、わたしが幼き頃よりお使えしている人で、わたしたちの忍チームのリーダーでもあります」

 

 

「えっ?それってじゃああんた仲間に襲われてたってこと?」

 

 

「…」コクン

 

 

襲っていた人が仲間と聞いた未来が質問すると銀嶺は黙って頷いた

 

 

「あの忍のような格好を纏った奴らのことは何か知ってるのか?」

 

 

「いえ詳しくは…ただ1つわかってるのはあの者たちが麗王さまの命令で動いているということです」

 

 

「ふむ」

 

 

確かに奴らは麗王の指示のもと行動しているように思えた

 

 

「……事の発端は数時間前に遡ります」

 

 

そして銀嶺は光牙たちにこれまでの経緯を説明した

 

 

数時間前、銀嶺は他の仲間たちとともに麗王が執り行おうとする儀式を見守っていた

 

 

この儀式で麗王は星の神と交信を図ろうとしていたのである

 

 

しばらくしてそれは起こった

 

 

描かれた円陣から風が吹き荒れていくとともに次の瞬間、何かの影のようなものが現れた

 

 

しばしの沈黙を経て突然、影が麗王の体を包み込みこんだ

 

 

すると突如、麗王に異変が起こり出し、まるで人が変わったような感じになった

 

 

銀嶺たちが驚愕する中、麗王が人ならざる者を召喚した

 

 

驚いている銀嶺たちに麗王はこう告げた

 

 

 

 

『これより、星神さまの導きに従います』

 

 

 

 

銀嶺の目に写っていた麗王はもはや別人になってしまっていた

 

 

 

 

 

 

「…そんなことが」

 

 

「」グヌヌ

 

 

事の発端を聞いた詠は哀れみの目を向けていた

 

 

銀嶺はとても悔しそうな顔をしながらスカートの裾をギュッと握り締める

 

 

「その後、麗王さまはおっしゃいました。星神さまは復活を望んでいる。そのためにはコスモエナジーを集めなければならないと」

 

 

「コスモエナジー?」

 

 

知らない言葉を聞いた未来が小首をかしげた

 

 

「コスモエナジーとは人がもつもの…生命の源なんです」

 

 

「生命の源…」

 

 

「そしてコスモエナジーを抜き取られた者は命を失ってしまうのです」

 

 

「「「「「「「っ!?」」」」」」」

 

 

銀嶺の語ったそのおぞましさに驚愕した

 

 

「なるほどねっ…やっぱりあいつらが持ってたあれはそのコスモエナジーってのを人から抜き取る道具だったわけね」

 

 

人ならざる者が逃げようとした男に突きつけた手裏剣によって意識を失った意味がようやくわかった

 

 

「でも私達はそのあまりの恐ろしさになんとか麗王さまを説得しようと試みました。ですが人が変わってしまった麗王さまはそんな私達を反逆者とみなし私達に襲いかかって来ました…その際、仲間たちは私に逃げるよう諭した直後、麗王さまにコスモエナジーを抜かれ…」

 

 

銀嶺の口が篭るも彼女の言いたいことはだいたい理解できた

 

 

彼女がとても辛い思いをしたことを

 

 

「…どうして、あんなに優しかった麗王さまが、一緒に頑張って来た私達にあのようなことを……麗王さま」

 

 

「銀嶺さん…」

 

 

目から次々と涙をこぼす銀嶺の姿を見ていると不憫でならなかった

 

 

「おーい、みんな。ちょい来てみ…なんやえらいことになっとるで」

 

 

「「「「「「「っ?」」」」」」」

 

 

すると何気なくテレビをつけていた日影が光牙達を呼び寄せ、見て見ると

 

 

『えぇ、ここで臨時ニュースです。先ほど街に謎の集団が現れ、周囲の人々を襲っているとの情報が入りました。現場に行っている小松さんと中継が繋がりました。小松さん?』

 

 

『はい、こちらリポーターの小松です。突然現れた謎の集団によって今まさに街は大パニックとなっております。ご覧ください』

 

 

カメラマンがカメラを向けた先に写っていたのは街の人たちを襲うあの人ならざる者の集団だった

 

 

『現場はご覧の有様で周囲からは逃げる人々の悲鳴が鳴り響いて…お、おいどうした?』

 

 

小松が振り返るとそこには人ならざる者が立っていた

 

 

『うっうわぁぁぁぁ!!』

 

 

ジジジジジ

 

 

『小松さん!小松さん聞こえますか!?』

 

 

人ならざる者に襲われ、テレビ中継が切断された

 

 

「こ、これは…」

 

 

「…麗王さま」

 

 

街の人々を襲っているのは恐らく麗王の命令で人々から大量のコスモエナジーを奪うためであることは容易に想像できた

 

 

「光牙、こんなところでぐずぐずしてられないよ。今すぐ現場に行って街の人達を助けないと!」

 

 

映像を目の当たりにした未来が慌てて思案する

 

 

「まて未来」

 

 

「どうして止めるのよ!」

 

 

「確かにお前の気持ちも分からなくはない、だが奴らは無限に湧いてくる。そんな奴らを相手にしていては悪戯に体力を削るだけだ」

 

 

確かにそれはそうかも知れないと未来は考えを改めた

 

 

「今、俺たちがなすべきは発生元を叩くことだ」

 

 

「発生元ということは」

 

 

「そうだ。奴らを操っている本体を叩く」

 

 

この事態を終わらせたいのならやるべきはただ1つ

 

 

人ならざる者達を操っている麗王を直接狙うのが一番であった

 

 

「銀嶺」

 

 

「はっ、はい」

 

 

「大事な人を救いたいと言うのなら俺たちに力を貸せ。俺たちを麗王のところまで案内しろ」

 

 

「…わかりました。この銀嶺、全力であなた方をサポートいたします!」

 

 

銀嶺は条件を呑み、光牙達への協力を誓う

 

 

「だか光牙。私も未来が言ってることも最もだと思う。いくら無数に出てくるとはいえこのまま手を噛まなくわけにも」

 

 

「忘れたのか焔、この街には俺たちがライバルと認めた者たちがいるだろう」

 

 

「…なるほど、そうだったな」

 

 

 

 

 

 

 

 

丁度その頃、街では今尚人ならざる者達が住民を襲う中

 

 

そんな人ならざる者達の前に立つ影が

 

 

影の正体、それは光牙たちの好敵手にして旧友である国立半蔵学院の先発メンバー達だった

 

 

 

 

 

 

 

「奴らは今頃佐介達が食い止めてる頃だ。だからこそ俺たちは一刻も早く麗王を止めなければならない」

 

 

「恐らく学院には介護のために多くの雑兵が設置されてるはずです」

 

 

「へっ、ならば派手に暴れてやるさ!」

 

 

そのような忠告で昼間どころか焔に至ってはむしろ気合十分だった

 

 

「よし…では行くぞ。焔紅蓮竜隊、紅蓮の魂に舞い散らん!」

 

 

「「「「「「「おー!」」」」」」

 

 

光牙の号令のもと焔紅蓮竜隊が事態を収拾すべく動き出すのだった

 

 

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