閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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KAGURTrilogy episodeライト 4

詠たちのおかげで学院内に進入した光牙たちは待ち構える敵をなぎ払いながら奥へ奥へと進んでいく

 

 

「銀嶺、麗王がいる場所はまだか?」

 

 

「もうすぐです!」

 

 

銀嶺の案内によってようやく光牙たちは麗王がいるであろう忍部屋の入口まで到達した

 

 

「…お二人とも準備はよろしくて?」

 

 

「あぁ」

 

 

「いつでもいいぜ」

 

 

「わかりました…では行きます!」

 

 

2人に確認をとった銀嶺が先陣を切り、それに続いて光牙たちも中に入っていった

 

 

部屋に入った光牙たちはまるで協会の中にいるみたいだと周りを見渡すと

 

 

「よくぞおいでくださいましたね。よもや紅蓮竜隊のエース2人がここを訪れるとは」

 

 

前方から声が聞こえ振り向くとそこには武器を携えた麗王が自分たちを待ち構えていた

 

 

「麗王さま!」

 

 

「おや、誰かと思ったら裏切り者の銀嶺ではありませんか…よくもぬけぬけとわたくしの前に顔を出せたものですわね」

 

 

「っ!」

 

 

冷たい表情を向け、銀嶺を睨みつける

 

 

「…まぁ、ですがそれはこの際どうでもいいことです。…あなた達がここへ来た理由は百も承知です。星神さまの復活を邪魔しようというのですね。しかしそうはさせません。星神さまの復活を邪魔する者は排除します!」ゴォォォ!!

 

 

「あ、あれはなんだ!?」

 

 

「おそらくあれが星神さまとやらの力なんだろうな」

 

 

「そうです。これこそ星神さまから賜った我が力。その威力、存分に味わいなさい!!」

 

 

麗王がそう叫ぶとともに光牙たちに斬りかかる

 

 

「はあっ!!」

 

 

「っ!?」

 

 

「やあっ!!」

 

 

「くっ!!」

 

 

レーザーブレードを駆使した麗王の斬撃が光牙と焔を襲う

 

 

2人を相手に一歩も引かぬ攻防を続けていた

 

 

「どうしました!その、低度ですか!!」

 

 

怒濤の連撃が2人に襲いかかる

 

 

「はぁぁぁ、秘伝忍法・セクリッド・ブレード!!」

 

 

 

ギュイィィ! ジャキィィィィン!

 

 

 

レーザーブレードの刀身が光りだしたとともに麗王がそれを振るうとそこから光りの斬撃波が放たれた

 

 

 

ボバアァァァン!

 

 

 

「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「ぐぅぅっ!!」

 

 

爆発による衝撃で光牙と焔は大きく吹き飛ばされる

 

 

「ふふっ」ニヤリ

 

 

「まだ。まだだ!!」シャキーン!

 

 

吹き飛ばされてすぐに焔は立ち上がるとともに麗王に向かっていった

 

 

「ふっ、はあっ!」バシッ

 

 

「うわっ!?」ドテッ

 

 

しかしそれを麗王にかわされ、その隙きに蹴りを入れられてしまった

 

 

「はあぁぁぁぁ!」

 

 

「っ!」ピクッ

 

 

すかさず斬りかかる光牙に気づいた麗王がそれをかわしたり防いでいくとともにそこからせり合いに発展する

 

 

2人の力は五分五分と言ったところだった

 

 

「なかなかのパワーだな」グヌヌ

 

 

「あなたこそ…ですが!」ガキン!

 

 

「っ!?」

 

 

麗王が力をさらに込めるとともに光牙の弓を弾いた

 

 

「はっ、ふっ、せぇい!」

 

 

「があっ!!」

 

 

隙きを突くように連続で斬撃を与えていき、光牙を吹き飛ばした

 

 

「ふふっ、いくらあなた方が強いといっても所詮、星神さまの加護を受けたわたくしが相手ではそこいらの忍と同じなのですよ」

 

 

力を行使する麗王は地べたを這いつくばる2人にそう告げる

 

 

「…承知しました。直ちに」

 

 

また麗王は1人でに誰かと話しているかのようなことを呟き、それを見た光牙は挙動した

 

 

「星神さまがおっしゃられております。あなたは危険だと、故にあなたから先に始末してあげましょう!」

 

 

麗王がレーザーブレードの先端を突きつけながら光牙のほうへゆっくりと近づく

 

 

その時だった

 

 

 

バッ!

 

 

 

「「っ!?」」

 

 

「っ!」

 

 

2人の間に銀嶺が割って入り、両手を広げて光牙を庇う

 

 

「銀嶺…あなた、どこまでわたくしの邪魔を?」

 

 

「もうやめてください麗王さま!こんなの麗王さまらしくありません!」

 

 

「まだそんなことをっ!」

 

 

「わたしが知ってるのは!強く美しく、何よりみんなにも分け隔てなく優しい…そんな素敵な麗王さまなんです!」

 

 

悲しみの涙を浮かべた顔で銀嶺はそう訴えた

 

 

すると麗王に変化が、動揺を隠せないほど焦っているようだった

 

 

「っ…銀嶺」

 

 

「麗王さま…元のお優しかった麗王さまに戻ってください…この銀嶺、一生のお願いです」

 

 

自分のことを気にかけ、必死に訴えた銀嶺の言葉に麗王は胸を打たれ心が揺らいでいく

 

 

やがて麗王は呆然と立ち尽くしながら手にしているレーザーブレード落とした

 

 

「麗王……さま?」

 

 

「銀嶺、あなた、そんなにもわたくしのことを気にかけて…」

 

 

決死の訴えが功を奏したのか麗王は涙ぐんだ顔をする

 

 

それを見ていた光牙たちもこれはもしやと思っていた

 

 

 

 

 

 

『麗王…麗王…』

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

 

すると光牙達には聞こえない声が響き、麗王だけがそれに反応した

 

 

『麗王…残念だわ』

 

 

「あっ、ぁぁぁ…ほ、星神…さま」アセアセ

 

 

「麗王さま!?」

 

 

突然、ものすごい動揺をする麗王に光牙達は驚く

 

 

「どうしたんですか麗王さま!?」

 

 

『もう少しやってくれると思っていたのに』

 

 

「い、いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

すると首飾りから黒い靄が発生し麗王を包み込む、麗王はとても苦しそうな声を上げていた

 

 

やがて黒い靄が完全に麗王を飲み込んでしまった

 

 

「なんだあれは?」

 

 

「光牙、あれを見ろ!」

 

 

「っ、あれは!」

 

 

天井を覆うほどの靄が広がるとともに靄の中に何かが浮かび上がる

 

 

そして浮かび上がってきたのは星座だった

 

 

「あれはまさか…蛇遣い座!」

 

 

「蛇遣い座とはなんだ?」

 

 

「黄道十二星座と同じところに位置していながらその中に入ることを許されなかった13番目の星座です」

 

 

蛇遣い座が浮かび上がったことに驚きを示していると

 

 

徐々に黒い靄が収縮し、一箇所に集まる

 

 

そして、中から足音が聞こえ、靄から何かが出てきた

 

 

『っ!?』

 

 

靄の中から現れた者の姿に光牙たちは驚愕する

 

 

それは髪の毛が濃い紫色に染まり、体から顔にかけて蛇のような模様が刻まれており、黄色のドレスも毒々しい色に染まっていた

 

 

「ふふふふ…あはははは!ようやく、ようやく実体を持つことができたわ!」

 

 

麗王らしきそれは光牙たちの前に現れるや高らかに笑いだす

 

 

「貴様、何者だ!」

 

 

光牙が麗王らしきそれに尋ねる

 

 

「私のことが気になるのかしら人間…いいでしょう。教えてあげるわ、私の名はアスク。蛇遣い座の星霊にしてこの世の支配者となるものよ」

 

 

「なんだと?」

 

 

蛇遣い座の星霊、アスクの語ったその言葉に光牙たちは驚く

 

 

「世界を支配するってどういうことです?」

 

 

「私は数百年も昔からこの世界が欲しいと思っていた。だけど私を除け者にした挙句、それを良しとしない他の十二星座の星霊たちによって魂だけの存在になってしまった。でもそれでも私はこの美しい世界を我が物にしたいと思った。そんな時見つけたのがこの麗王だった」

 

 

「麗王さまを?」

 

 

「この子は星の導きを信じていた。そこで私は自身を星神だと偽り、彼女を使って肉体を取り戻し、この世界を支配しようと考えた。…肉体の再生と力を取り戻すべく、人間どもからコスモエナジーを集めるように命じ、もうすぐで復活というところまで漕ぎ着けた…しかし、お前達が来たせいで麗王は使い物にならなくなり、大幅に計画は狂ってしまった。そこで最後の手段として麗王のコスモエナジーとこの肉体を奪うことにし、そして今ここに私は完全に復活したのよ!あはははははは!」

 

 

アスクが全てを語ったことで光牙たちは全てがアスクの計画だったこと、それに麗王が利用されたことを知った

 

 

「貴様…自分の目的のために麗王の思いを利用するとは…許さん!」

 

 

光牙はアスクの所業を許すまいと向かっていく

 

 

「人間風情が調子にのるな!」

 

 

 

ギュオォォ!

 

 

 

「うぁぁぁ!!!」

 

 

すると、麗王らしきそれは光牙に向かって手を突き出すとともにそこから衝撃波を放ち光牙を吹き飛ばす

 

 

「光牙!おのれ!」

 

 

光牙をやられた焔が挑もうとする

 

 

「はぁっ!」

 

 

「うっ、うわぁぁ!!」

 

 

しかし、再び衝撃波を放った麗王らしきそれに吹き飛ばされてしまった

 

 

「ふん、下等な人間風情が私に刃を向けるなどと万死に値するわ。お前達は黙って私に支配されてればいいのよ」

 

 

「ふざ…けるな」

 

 

「っ?」

 

 

「私たちは自由に忍の道を突き進む。誰かに支配されるなんざまっぴらだね!」

 

 

アスクの言葉を論破しながら光牙と焔が並び立つ

 

 

「虫けらに何ができる?」

 

 

「未来を信じて」

 

 

「今を貫く」

 

 

「それだけだ!」

 

 

構えを取るとともに光牙が聖剣士モードを焔が紅蓮となり、アスクとの最終決戦に臨むのだった

 

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