閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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KAGURTrilogy episodeライト 5

光牙たちが学院を舞台に正体を現した事件の黒幕であるアスクとの激しい戦いを繰り広げる中

 

 

街を襲う人ならざる兵士たちを食い止めるべく国立半蔵学院の選抜メンバーたちは戦っていた

 

 

 

 

 

 

「はっ!ええぇぇぇぇい!!」

 

 

押し寄せる人ならざる兵士たちの大群を蹴散らしていく

 

 

「はぁぁぁぁぁ……獣波拳!!」

 

 

 

ガオオォォォォォ!! ボバァァァァン!

 

 

 

「はぁ…はぁ…っ!?」

 

 

倒しても倒しても次から次に敵が押し寄せる

 

 

「このままじゃ…」

 

 

無限に沸き続ける敵を相手に苦戦を強いられている時だった

 

 

「いやぁぁ!!」

 

 

「っ!?」

 

 

突如、悲鳴が聞こえ、振り向くとそこには人ならざる者に襲われる寸前の年端もいかない少女がいた

 

 

「い、いや…怖いよ〜!ママ〜!」ガクガクブルブル

 

 

泣き叫ぶ少女からコスモエナジーを奪おうと人ならざる者が手裏剣を構える

 

 

「まずい!」

 

 

それに気づいた佐介が慌てて駆けつけようとするも、この距離では間に合わない

 

 

少女が人ならざる者の手にかかろうとしたその時

 

 

 

ジャキィィィン!……ドサッ

 

 

 

突如、斬撃音が鳴り響くとともに人ならざる者が地面に倒れた

 

 

「そこのあんた、大丈夫?」

 

 

「っ?」

 

 

恐怖で怯えていた女の子がゆっくり目を開くとそこには黒く綺麗な長い髪をなびかせた見た目女の子より少し年上の少女が立っていた

 

 

「ここは危ないわよ。早く逃げなさい」

 

 

「うっ、うん。ありがとうお姉ちゃん!」

 

 

助けられた女の子は少女にお礼を言う

 

 

「美香~!」

 

 

「ママ!!」

 

 

するとそこに女の子の母親らしき人が現れた

 

 

「良かった無事で」

 

 

「うん。このお姉ちゃんが助けてくれたの!」

 

 

「あぁ…娘を助けて下さりありがとうございます」

 

 

母親は娘を助けてくれた少女に心から感謝した

 

 

「そんなのはいいから、ともかくあんたたちはすぐこの場から離れなさい、また襲われちゃうわよ?ていうかさっさと行ってくれないと邪魔でしょうがないんだから」

 

 

「は、はい、そうします」

 

 

「お姉ちゃん。ありがとう!」

 

 

母親に抱き抱えられ、急いで避難する中、女の子は少女に別れ際に手を振るのだった

 

 

 

一部始終を見ていた佐介は唖然としていた

 

 

「…それにしてもどうなってるのよ?」

 

 

親子がいなくなった後、少女は消滅していく人ならざる者を見て呟く

 

 

「どうしてこいつらからあの人の力を感じるのかしら?…まさかあの人に何かあったというの?」

 

 

1人で難しい顔やはっという顔をしていたりと忙しい様子であった

 

 

「あっ、あの?」

 

 

「…何、あんた?」

 

 

「…君はいったい?」

 

 

「はぁ?…なんで見ず知らずのやつに名乗る必要があるのよ?」

 

 

佐介の問いを冷たくあしらう

 

 

「用がないなら私は行かせてもらうわよ」

 

 

少女は何か思いつめた様子で頭を抱えていた

 

 

「あっ、まって一人じゃ危険ですよ!」

 

 

「さっきからうるさいわね?平気よあなたの力を借りなくたって私は1人で十分なんだから」

 

 

「ですが……っ!」

 

 

その時、佐介が険しい顔をして構えた

 

 

「なに?やろうっての!」スッ

 

 

自分を狙おうとしていると思い少女がレーザーブレードを構えた

 

 

「後ろです!」

 

 

「っ!?」

 

 

 

バッ!シャキィィィン!

 

 

 

すると背後から人ならざる者が少女に襲いかかって来た

 

 

「危ない!」

 

 

彼女を助けようとした時だった

 

 

切りかかろうとしたはずの人ならざる者の動きが急にピタリと止まった

 

 

すると人ならざる者の体に縦3列の線が走り、数秒後、体がバラバラになってしまった

 

 

そんな中、崩れ去った人ならざる者の背後に何者かの影が

 

 

「っ!?」

 

 

この時、佐介はその影の姿を見て驚きの顔を浮かべていた

 

 

背丈を超えるほどの巨大な鈍器で彼女に襲いかかってきた敵をぺしゃんこにする男がいたのだから

 

 

「…大丈夫か姫?」

 

 

「えぇ、ありがとう。助かったわ」

 

 

「…たいしたことはしてないよ。姫を傷つけようとしたコイツにムカついただけだから」

 

 

少女は目の前に現れた謎の男ととても親しそうに話しをしている様子だった

 

 

「…そいつ誰?」

 

 

「ふぇっ?」

 

 

すると男が佐介に気づいた様子だった

 

 

「こいつも敵?…だったら潰すけど?」ゴォォォォ!

 

 

「っ!?」ビクッ

 

 

この時、佐介は全身の毛穴が開くほどに震えた

 

 

男から放たれた凄まじい圧が自分たちの周囲に及ぶ

 

 

「がっ、うがっ…」

 

 

その圧によって佐介はとてつもない息苦しさを、覚え

 

 

同時に立ってもいられずその場に跪いてしまった

 

 

光牙たちと同等、下手をしたらそれ以上にも思われる膨大な気に佐介は気が狂いそうな勢いだった

 

 

「さぁ、誰かは知らないけど捨ておきなさい。今はこんなのに構ってる暇はないわ」

 

 

「…わかった」

 

 

「っ」アセアセ

 

 

少女が沿おう言い聞かせると男は殺気を収めた

 

 

佐介はまだ震えが止まらない思いだった

 

 

「…っ!」ピクッ

 

 

「っ?」キュピン

 

 

そんな中。気配を感じ取った佐介と謎の存在が目を向けると

 

 

自分たちがいる方から前方にぞろぞろと新手の兵士たちが押し寄せる

 

 

「まだあんなにいるとはっ!」スッ

 

 

迎え撃つべく佐介が構えを取ろうとすると少女と謎の存在が一歩前に出た

 

 

「えっ?ちょ?」

 

 

「…行けそう?」

 

 

「あぁ、あれくらいなら俺一人で十分だ」ポキポキ

 

 

男は余裕そうな顔で指の骨を鳴らしながらそう呟く

 

 

「っ?」

 

 

「そう、じゃあお願いするわね」

 

 

「あぁ…まってろすぐに片付ける」

 

 

そういうと男が数歩先まで歩いていく

 

 

佐介は心配だった敵の数はお世辞にも少なくない

 

 

1人で戦うには厳しいはずなのに男は平然としていた

 

 

「すぅ…」グッ

 

 

そして迫り来る人ならざる者たちを前に男は構えを取る

 

 

「……っ!!」バッ!!

 

 

男が勢いよく飛び出していく

 

 

それを受け、人ならざる者たちがそれを阻止すべく苦無や手裏剣などを飛ばす

 

 

しかし、男は怯むことなく所持する鈍器をまるで手足の如く操り、攻撃を弾きながらどんどんと間合いを詰めていった

 

 

「っ!!」ガシッ ドスン!

 

 

攻撃を掻い潜り、間合いに入ると自身の目の前にいた1体の兵士に飛びかかり、その勢いで地面に叩き伏せた

 

 

「…っ!!」

 

 

その隙に迫り来る兵士たちをすかさず鈍器を振りかぶり、たちまち返り打ちにしてしまう

 

 

「ふっ!!」ダダダダダダ

 

 

男は敵を倒すとすぐさま別の敵に向かっていく

 

 

「す、すごい…」アセアセ

 

 

呆気に取られていた佐介は男の戦い方を見て思っていた

 

 

「(なんて荒々しく、それでいて野生的な戦い方なんだ)」

 

 

身の丈以上の大きさの鈍器を手足のように軽々と扱い、迫り来る敵を蹴散らしていくその姿はさながら荒れ狂う野獣のようだった

 

 

倒せば倒すほどに人ならざる者たちは無残な姿となって地面に転がっていく

 

 

「ふぅぅん!!!」

 

 

最後の1体を蹴散らし、とうとう男は宣言通りに人ならざる者たちを1人ですべての敵を倒してしまった

 

 

すると体を真っ二つにされた人ならざる者が最後の抵抗をするかのように謎の存在の足首を掴んだ

 

 

「…っ!!」ゲシッ!

 

 

そんな人ならざる者の手を振り払うとともに片脚で思いっきり人ならざる者の頭部を踏みつけた

 

 

人ならざる者の頭は無残に潰された

 

 

「……ふぅ」

 

 

敵を片づけた後、戦闘が終了するや男は軽く一息つくのだった

 

 

「…」

 

 

この時、佐介は敵を倒したことへの感心よりも、謎の存在から何か底知れぬ恐怖を感じていた

 

 

「お疲れ様」

 

 

「あぁ、ともかくここらへんの奴らは片付けた。早くみんなと合流しよう」

 

 

「そうね。そうしましょう」

 

 

そう言うと少女を連れて謎の存在はどこへともなく消え去っていき、後には佐介1人が取り残されていた

 

 

「あの人たちはいったい?…でも今は考えてる暇はないか」

 

 

何者なのだろうと佐介は感じていたが、まだ残っているであろう敵兵士を倒すべく、別の戦場へと向かうのだった

 

 




「いいの姫、あいつら根絶やしにしなくて?」


「ん?…あぁ、いいのいいの、どうせ私たちには関係のない話しなんだし」


「姫がいいなら俺はそれでいいけど」


佐介の元から消えた2人が去り中に会話をしていた


「でもあいつ少しはできるみたい」


「あら、アキがそんなこと言うなんて珍しい」


「そうかな?」


「……よし、帰ったら少し調べてみましょうか、ひょっとしたら私たちの計画を成就する足掛かりになるかもしれないからね」


陽気な様子でそんな会話をしている時だった


ppp…ppp…


「「っ?」」


突如、2人に連絡が入る


「どうしたの?」


すかさず連絡を取ると少しして少女が驚いた顔を浮かべた


「それは本当なの?…えぇ、わかったわ。すぐに戻る」


連絡の内容を聞いた少女は話を切り上げ通信を切る


「姫、どうしたの?」


「ふふっ、アキ、ようやくよ。ようやく始まるのよ。…この世界に変革を成す時が」


「…なるほど」


2人は意味深な会話をしながら突如吹きすさぶ風と共に消え去ってしまったのだった





これはまだこれから訪れることの布石でしかない……
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