閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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Kouga Dragon of the soul 3

突如として光牙の前に自分んと同じくその身に竜を宿す男が現れた

 

 

光牙に対し、自分が忠誠を尽くしている者が誘いをかけていることを告げる

 

 

しかし、怪しさを醸し出すその誘いを蹴ったことで男の怒りを買い、戦闘に突入するのだった

 

 

 

 

仕事の途中に光牙が怪しげな男に喧嘩を売られている頃のことだった

 

 

「うふふ、今日は大量ですわ♪」

 

 

「はい。今日のために節約に節約を重ねましたからね♪」

 

 

ウキウキ気分で袋一杯に食材を抱え込んでいるのは詠と愛花だった

 

 

今日は待ちに待った特売セールの日であり、このタイミングで2人は店に行って食材を買い込んだのだ

 

 

「さぁ愛花さん。早いところ帰りましょう。皆さんきっとお腹を空かせて待っている頃ですわ」

 

 

「そうですね。そうしましょう詠お姉ちゃん!」

 

 

皆の喜ぶ顔を見たいという思いで2人は帰路を目指す

 

 

するとその時だった

 

 

唐突に風が強くなってきた

 

 

どうしたんだろうと思っているとしばらくしてその風が強風に変わった

 

 

「な、なんですの!?」

 

 

「い、一体何が!?」

 

 

突然の事態に2人が困惑していると突然として風が止む

 

 

しかしそれと同時にいつの間にか2人の前に見知らぬ人物が立っていた

 

 

中性的な顔をしたその者が2人に視線を向ける

 

 

「…見つけた」

 

 

するとその者はさらに視線を愛花のほうに集中させていた

 

 

「そこの女。大人しくその娘をこちらに渡しなさい」

 

 

「いきなり不愛想ですわね。あなたはどなたですか?話しの意図が分からないのですが?」

 

 

警戒心を向けながら詠は問うた

 

 

「答える義理はない。最後の警告だ。その娘を渡せ」

 

 

「愛花ちゃん。わたくしの後ろに」

 

 

「は、はい」

 

 

詠はすぐさま愛花を後ろに隠すと巻物を手にする

 

 

「やる気か?」

 

 

「どこのどなたかは存じませんが、愛花ちゃんをみすみす連れて生かすような真似はさせませんわ」

 

 

「…愚かな」

 

 

臨戦態勢をとる詠に呆れた様子をむけるその者との張りつめた空気がこの場を支配するのだった

 

 

 

 

 

一方の光牙はというと…

 

 

「ハハハハハ!!」

 

 

「ふん!」

 

 

 

シュババババババババ!!

 

 

「何度やっても無駄だ!てめぇのへなちょこな技じゃ!」

 

 

「っ!」

 

 

「俺にゃ効かねぇってな!」

 

 

 

ドゴォォォォン!

 

 

 

「っ!」ザザァァ!

 

 

男が拳を叩きつけたことで地面に大きな亀裂ができていた

 

 

「…っち、馬鹿力め!」

 

 

「オラオラ、どんどん行くぜ!」

 

 

すかさず飛び出し、今度はもう片方の手も石化させ仕掛けてきた

 

 

「どりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!」

 

 

「ちぃっ!」

 

 

ものすごいラッシュの猛威が光牙に襲い掛かる

 

 

その勢いに対し、光牙は防ぐので手がいっぱいだった

 

 

「(このままではまずい、いったん距離を!)」

 

 

接近戦では分が悪いと判断した光牙が後ろに飛んで距離を置こうとした時だった

 

 

 

カシュルルル!゙シッ!

 

 

 

「なにっ!?」

 

 

「どこへ行こうってんだ~?」

 

 

いつの間にか男の尻尾が光牙の腹部に巻き付き、身動きを封じていた

 

 

「おいおい、つれねぇな~、ダンスはまだ始まったばかりだろ~?もっと楽しんでいけや!」

 

 

 

バキィン!

 

 

 

「ぐふっ!?」ブフォ

 

 

「デハハハハハハハ、どうだ?ダンスは楽しいだろ~?」

 

 

「ぐぅっ!?ごふぁっ!?」

 

 

「踊りたりねぇか~?だったらもっと躍らせてやるぜ!」

 

 

そういって男が次なる一撃を繰り出した

 

 

 

ドゴォォォォン!

 

 

 

「へへへっ…ん?」

 

 

「…っ!」

 

 

突き出された拳を両手で必死に防いでいた

 

 

「けっ、無駄なあがきを」

 

 

「あまり、調子に乗るんじゃねぇ」

 

 

「っ?」

 

 

「…見せてやるよ。真・粒子変化(ネオ・フォトランス)!」

 

 

 

キュピィィィン!

 

 

 

「なっ、なんだこれはっ…ぬぁぁぁぁ!!」

 

 

光牙が唱えた瞬間、眩い光とともに気圧が発生し、それによって男は吹き飛ばされた

 

 

眩い光が光牙を更なる境地に誘う

 

 

「はっ!」

 

 

そして光牙が光りを払いのけ、龍騎の力を発言した姿を男に示す

 

 

「な、なんだそりゃ?」

 

 

「これが俺の持つ力だ!…はっ!」

 

 

転身を完了させた光牙が反撃を開始する

 

 

「このっ!」

 

 

「っ!」シュン!

 

 

「なにっ!?」

 

 

「こっちだ」シュン!

 

 

向かってくる光牙に男が拳岩をぶつけようとするも、それを光速の速度でかわす当時に背後を取った

 

 

「くっ、てめぇっ!」

 

 

「遅い!」

 

 

 

シュィン!…バキキン!

 

 

 

「なっ!?」

 

 

「はあっ!」

 

 

「ぬあっ!?」

 

 

 

やらせまいと拳岩を繰り出したが、光牙が手を払った直後、拳岩が粉々に砕け散った

 

 

さらにそこから蹴りをお見舞いし男を吹き飛ばした

 

 

「い、いったい何が?…っ?」

 

 

突然自分の拳岩が光牙が手を払っただけで砕け散ったことに驚きを隠せずにいる中

 

 

よく見ると光牙の右手に光の刃が展開されていたことに気づく

 

 

「驚いているようだな?」

 

 

「てめぇ、それはなんだ?」

 

 

「これは俺の剣だ。この剣はあらゆるものを切り裂くどんなに強固なものだろうとな…ふん!」

 

 

そういい放つとともに光牙が再び攻撃を仕掛ける

 

 

「ま、まずい!はあっ!」

 

 

危険と判断した男が咄嗟に両手を地面に叩き付け、土の壁を生成する

 

 

「っ……ふぅぅん!」

 

 

 

ドゴォォォォン!

 

 

 

「なぁ、なんだと!?」

 

 

「言っただろう、この剣はあらゆるものを切り裂くと!」

 

 

「ぐあぁぁぁぁっ!!」

 

 

強固な障壁をいともたやすく貫き、強烈な一撃を叩きこんだ

 

 

「ぬぅっ、くっ、くそぉぉ!」

 

 

思いもよらぬダメージを受けてしまい、たまらず男がその場に跪く

 

 

「…終わりだ。お前では俺には勝てない」

 

 

手刀を突き付け、光牙は男にそう言い渡す

 

 

「…ろす」

 

 

「っ?」

 

 

「殺す、ぶっ殺すぅぅぅぅ!!」

 

 

「な、なんだこれは?…っ!」

 

 

怒りの言葉を叫ぶと同時に男の体から先ほどよりも禍々しいオーラがあふれ出す

 

 

「いったい何が?」

 

 

「手加減してやりゃいい気になりやがって!舐め腐ってんじゃねぇぞ雑魚が!うぉぉぉオオオオオオオ!!!!」

 

 

凄まじい怒号が木霊し、禍々しいオーラが男を包み込んだその刹那

 

 

「っ!?」

 

 

光牙の視界に映ったのは全身を頭から尾の先まで邪気の衣に覆われ、鋭い眼光や牙のようなものが見えており、姿こそ人の形を保ってはいるがその実はまさに化け物だった

 

 

【「プシャァァァァ~!」】

 

 

化け物と化した男が吐息を吐いていた

 

 

「あれは…なんだ?」

 

 

光牙は初めて目にするそれに言葉を隠せない様子だった

 

 

【「…グオォォォォォォ!!!」】

 

 

「っ」

 

 

【「グアアァァァァァ!!」】

 

 

「っ!」

 

 

獣のごときうなりごえを上げると同時に化け物と化した男が襲いかかってきた

 

 

すかさず光牙が距離を取ろうとする

 

 

【「グゥゥゥ、グアアァァァァァ!!」】

 

 

 

ドゴォォォォン!!

 

 

 

「ぐっ!?…か、片腕を振り下ろしただけでこの威力とは!?」

 

 

化け物と化した男の力は光牙の想像をはるかに上回っていた

 

 

 

ピキッピキキッ…

 

 

 

「(忍結界が!?)」

 

 

ただ片腕を振り下ろしただけでこれほどまで凄まじい衝撃波を発生させ、結界に亀裂を発生させてしまった

 

 

「(まずい、このままっ!)」

 

 

結界が破壊されればこの怪物が外に飛び出し街はもちろんのこと多くの一般人が巻き添えを食らってしまうことは誰の目にも明らかなものだった

 

 

「(ならば答えは一つ。速攻でかたをつける!)」

 

 

男が結界を破壊するよりも前に仕留めると意を決し、飛び込む

 

 

【「グゥ…」】

 

 

「っ!」

 

 

【「グァァァァァァ!!!」】

 

 

それに気づいた化け物と化した男がそれを阻止すべく腕を突き出す

 

 

直後、手からまた手が伸び、それが光牙めがけて飛んでいく

 

 

「ふっ!」

 

 

しかし、光牙はそれを持ち前の光速のスピードでかわし、一気に間合いを詰める

 

 

「っ!」シュン!

 

 

【「グッ?」】

 

 

「はっ!」

 

 

速度を上げ、男の目の前に姿を見せ、それにひるんだ隙に跳躍し、男の頭上へ

 

 

「(これで、終わりだ!)」

 

 

素早く光牙は身構えた

 

 

後はその手刀で男の胴体を真っ二つにして動きを止めるだけのとこまで来た

 

 

【「油断シタナ」】

 

 

「っ?」

 

 

今まで獣のように叫び声をあげていた化け物と化した男が突如として声を発した

 

 

それに驚いた次の瞬間

 

 

 

ザシュッ!

 

 

 

「…な、なにっ?」

 

 

突然胸部から腹部にかけて痛みを感じ恐る恐る見るとそこにはいつのまにか棘らしきものが突き刺さっていた

 

 

しかもよくみるとそれは男の背中から突き出しているものだった

 

 

「…ぐほっ!?」

 

 

激痛が走るとともに口から血を吹き出す

 

 

【「フン!!」】

 

 

「ぐあっ!?」

 

 

すかさず男が光牙を地面にたたき伏せた

 

 

「あっ…あぁ…」

 

 

 

ピキッ…ピキキッ…バリィィィン!

 

 

 

光牙の意識がもうろうとし始めたことで結界が維持できず砕け散った

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

 

 

【「フッ、万策尽キタヨウダナ。モウ、コウナッテハ終ワリダ。貴様ニ成ス術ハナイ。コノママ貴様ヲ、イタブリツクシテ殺シテヤル。覚悟シロ!」】

 

 

そういい放つとともに男が両手を空にかざす、片腕を振り下ろしただけであの威力、今の自分が食らえば確実にあの世行きは間違いなかった

 

 

「くっ、ぬぅぅっ!」

 

 

【「死ねっ!」】

 

 

「っ!?」

 

 

男が光牙を仕留めようと腕を振り下ろそうとしたその時

 

 

「どりゃぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

バキィィィィィン!

 

 

 

突如、不意を突くように何者かが男に蹴りを入れ、それにより男は吹き飛ばされた

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

 

 

「大丈夫か光牙?」

 

 

「…焔」

 

 

光牙を助け、駆け付けたのは焔だった

 

 

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