閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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Sion the LIGHT&DARKNEES 14 

 

光の力を取り戻した紫苑だったが、今彼と雪泉は目の前で起こっている現象に恐怖していた

 

 

夜泉を包み込んだ闇が大きく広がっていく

 

 

周りにあるもの全てを覆い尽くさんとするかのように

 

 

「し、紫苑…」

 

 

「大丈夫だよ雪泉、僕から離れないで」

 

 

闇の不気味さに震えを覚える雪泉を紫苑が優しく励ます

 

 

するとその直後だった夜泉を包み込んでいた闇が次の変化を起こす

 

 

何事かと驚く紫苑たちをよそに闇はさらなる広がりを見せる

 

 

広がる闇の中から何か蠢く影のようなものが見え出す

 

 

さらには内側から不気味な光が放たれ始める

 

 

その直後だった

 

 

 

ブォォォォォォォ!!

 

 

 

巨大なる闇が勢いよく破裂し、周囲に風圧が飛び交う

 

 

やがてその風圧によって発生していた土煙が次第に晴れていく

 

 

「「っ!?」」

 

 

煙が晴れた先で紫苑たちの視界に入ったのは衝撃の光景だった

 

 

【ギュオオオオオオオオ!!!】

 

 

紫苑たちの視界に映ったもの、それは闇の力によって生み出された巨大な怪物だった

 

 

怪物は咆哮を上げるや紫苑たちを睨みつける

 

 

こちらを睨みつける怪物に紫苑がさらに雪泉を守ろうと警戒合する

 

 

そんな中、怪物にさらなる変化が起こる

 

 

突然怪物の頭が盛り上がって行くとそれを突き破って何かが出現した

 

 

「あ、あれは!?」

 

 

「そんな…まさか!?」

 

 

【「…ふふふふ、あはははははは!」】

 

 

頭を突き破って現れたのは闇に飲み込まれたと思われていた夜泉の姿だった

 

 

夜泉は上半身のみ顔を出させ、下半身に関しては怪物の中にあった

 

 

彼女は怪物と融合したのだ

 

 

【「うふふふっ、どうしたのかしら?この姿を見て恐ろしくなったのかしら?」】

 

 

自分の姿を見て言葉にできずにいるであろう紫苑たちに夜泉が挑発的な言葉を投げかけた

 

 

【「その目に焼き付けなさい、これが闇の力の神髄よ!」】

 

 

次の瞬間、夜泉が行動を開始し、彼女の意思に反応するように怪物が動きを見せる

 

 

怪物の大きな口の中が光りだすかと思いきや、そこから無数の槍状のエネルギー弾を放ってきた

 

 

「ますい!?【クリア・ウォール】!!」

 

 

 

ヴゥゥゥゥン!!!

 

 

 

それに対し紫苑が雪泉を守ろうと防御壁を生成する

 

 

放たれた槍状のエネルギー弾が紫苑の防御壁に着弾する

 

 

しかし数発防いだ時点で防御壁に亀裂が入り

 

 

着弾すレバするほどに着弾していく度に壁が脆く音を立ててひび割れる

 

 

必死に踏ん張り、紫苑が抵抗を見せる

 

 

 

バリィィィィィン!!

 

 

 

「「っ!?」」

 

 

だが、無情にも現実はそう簡単には甘くなかった

 

 

限界を迎えていた防御壁に止めの一撃が着弾したことでそれはついに砕けてしまった

 

 

最中、防がれなかった槍状のエネルギー波が迫りくる

 

 

「雪泉!」

 

 

「っ!?」

 

 

その直後だった槍状のエネルギー波が寸前まで迫りくる中、紫苑が雪泉を守るべく身を盾にする

 

 

 

ジャリリリリリリリリリリ!!

 

 

 

「ぐぁぁぁぁ!?」

 

 

「し、紫苑!?」

 

 

雪泉を守るために盾になった紫苑に容赦なく槍の雨が降り注ぐ

 

 

着弾と共に爆発すふその攻撃を背で受ける紫苑は苦痛の声を上げていた

 

 

やがて攻撃の手が止まりその場に沈黙が訪れる

 

 

周囲を覆う土煙が腫れていく

 

 

その先には紫苑の決死の守りによって大した怪我を負っていない雪泉が

 

 

「あ…ああ…」

 

 

しかし雪泉の顔は絶望に染まっていた

 

 

なぜなら彼女の目の前にはボロボロになり、満身創痍でその場に佇む紫苑の姿があった

 

 

攻撃を受けた背中はほぼはだけ、血まみれに傷だらけの状態になっていた

 

 

「し…紫苑?」

 

 

恐る恐る雪泉が声をかけようとする

 

 

だが、彼女の手が触れようとした瞬間、紫苑の体がくらっとなり、自分の目の前で倒れてしまった

 

 

「あぁ…あぁ……しおん…しおぉぉぉぉぉん!!??」

 

 

傷つき倒れた紫苑を目にし、雪泉が発狂する

 

 

悲しみと絶望の叫び声が響き渡る

 

 

【「…っ」】ギュィィィィィン!

 

 

その最中、雪泉が悲しみにくれるのもお構いなしにと

 

 

怪物と化した夜泉が紫苑もろとも雪泉を消そうと次弾のエネルギー弾を溜め込んでいく

 

 

最大の危機が迫ろうとしていたまさにその時だった

 

 

「【地獄極楽万寿拳】!!」

 

 

 

ボビュゥゥゥゥン!

 

 

 

【「っ!?」】

 

 

どこからともなく不意を突くように気弾が飛んできて怪物と化した夜泉に着弾する

 

 

予想外の攻撃を受けた夜泉が怒りを見せながら気弾の飛んできた方を見る

 

 

するとそこには技を繰り出したか前のままその場に立つ夜桜の姿が

 

 

「…よざくら、さん」

 

 

「…っ、雪泉!この場はわしらが押さえます!雪泉は紫苑を連れて非難を!」

 

 

夜桜は一目状況を確認するとこの上ない怒りを見せながら雪泉に逃げるよう指示する

 

 

「皆さん!雪泉と紫苑が逃げ切るまで時間を稼ぎます!」

 

 

「「「おー!!」」」

 

 

次の瞬間、夜桜の背後から四季たちも現れた

 

 

「貴様、よくも紫苑を!」

 

 

「いくら雪泉ちんに似てるからってあたしも容赦しないんだからね!」

 

 

「しおんちゃんとゆみちゃんの敵!!」

 

 

2人の逃げる時間を稼ぐべく夜桜たちが攻撃を仕掛ける

 

 

「「「「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」」

 

 

果敢に攻め込む夜桜たち

 

 

【「うっとおしい羽虫どもがぁぁぁぁぁ!!」】

 

 

 

ブオォォォォォォォ!!!

 

 

 

「きゃあぁぁぁぁぁ!?」

 

 

「「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」」」

 

 

「皆さん!?」

 

 

夜泉の繰り出した衝撃波の一発によって夜桜たちは成す術もなくやられてしまった

 

 

逃げることもできず、最悪の状態に陥ってしまった

 

 

「…っ…~~っ!」

 

 

「紫苑?」

 

 

するとその最中、倒れていた紫苑が目を覚ます

 

 

「ゆ、雪泉…下がってて。僕が、奴を止める」

 

 

「な、何を言っているんですか紫苑、そんな体では!?」

 

 

無茶だと止めようとする雪泉だったが、紫苑はその言葉を無視して立ち上がり、夜泉と対峙する

 

 

【「っ…」】

 

 

「これ以上、みんなは傷つけさせない。はあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

紫苑が力をため、背後に4元素の陣が浮かび上がる

 

 

そして仕草を取るとともにエネルギーをチャージしていく

 

 

「これで決めて見せる!絶・秘伝忍法【エレメンタル・レクイエム】!!」

 

 

四元素の陣から注ぎ込まれたエネルギーを十字の形にした両手の手のひらから勢いよく放つ

 

 

【「っ!!」】バシュシュシュシュシュ!

 

 

対する夜泉も槍状のエネルギー弾を放ち、互いの技がぶつかり合う

 

 

「はあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

【「~~っ!!」】

 

 

互いの大技はともに互角以上の接戦を見せていく

 

 

だが、それも長くは続かず、槍状のエネルギー弾の勢いのほうが勝りだし始め、紫苑の技を押し込んでいく

 

 

「ぐ、ぐぅぅぅぅぅ!?」

 

 

負けるわけにはいかない、その思いが紫苑を突き動かし、力いっぱい技を放つ

 

 

【「……っ~~!!」】ゴオォォォォォ!!

 

 

「な、なに!?」

 

 

次の瞬間、夜泉がさらに勢いを上げたことで押し込まれる速度が上がっていく

 

 

もはや踏ん張りも効かない

 

 

槍状のエネルギー弾が目の前まで押し寄せる

 

 

そしてその直後だった

 

 

ついに紫苑の技が消し飛ばされ、跡形もなく消えてしまった

 

 

「…っ!?」

 

 

 

バシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ!!!!

 

 

 

技を跳ねのけた槍状のエネルギー弾が紫苑を飲み込んだ

 

 

「紫苑!?」

 

 

慌てて雪泉が駆け付けようとする

 

 

 

ボバァァァァァァァン!!

 

 

 

「~~っ!?」

 

 

しかし発生した爆発によって雪泉は吹き飛ばされてしまう

 

 

爆発が止まり、沈黙が場を支配する

 

 

「…っ?」

 

 

起き上がった雪泉が恐る恐るあたりを見渡す

 

 

「…っ!?」

 

 

刹那、彼女の目に映ったものは絶望の光景だった

 

 

目の前に映ったもの、それは凹んだ地面にその身を横たわらせる紫苑の姿だった

 

 

「し…おん……いや…いや…いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」

 

 

雪泉の叫び声が場を包み込んで行くのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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