閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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Kouga Dragon of the soul 11

連れ浚われた愛花を追って敵地に乗り込へ向かう光牙たち

 

 

そうして一行は愛花が拉致されている大型ビルにたどり着いた

 

 

車内に侵入した彼らの前に敵の1人、風邪が現れる

 

 

日影と未来が風邪を食い止めるために残り、光牙たちは先を急ぐ

 

 

エレベーターで一気に最上階まで行こうとする光牙たちだったが

 

 

そこでまたしても行く手を阻むように新たな刺客、速水が現れる

 

 

春花と詠がその場を引き受け光牙と焔がエレベーターで最上階を目指す

 

 

順調に進んでいたエレベーターだったが突如機能を停止され、動かなくなった

 

 

ドアを破壊し、外に出た光牙たちだったが、そんな2人の前に最後の刺客、火歌が現れるのだった

 

 

 

 

 

 

 

光牙たちが火歌と遭遇しているそのころ、光牙たちを向かわせるために残った他のメンバーもまた激しい戦いに身を投じていた

 

 

【「はあっ!!」】ビュオォォォォォォ!

 

 

「「~っ!?」」

 

 

風邪の放つ突風が未来と日影を襲う

 

 

「やあっ!!」ババババババ!

 

 

【「っ!!」】ヒュゥゥゥゥゥ!

 

 

反撃を試みる未来だったが風邪が発生させる風の壁によって弾丸が吹き飛ばされる

 

 

「なっ!?」

 

 

【「お前の使うようなへなちょこ弾でこの私がやれるものか!」】

 

 

そういうと風邪は口から風圧のブレスを吐き出す

 

 

「ぐっ、ぬぅぅぅ!?」

 

 

「へうぅぅぅ!?」

 

 

直撃こそ免れるもそのすぐ後に暴風の如き風圧が襲い掛かる

 

 

「大丈夫か未来?」

 

 

「えぇ、なんとか…だけどあいつ強すぎる」

 

 

「せやな、流石に光牙さんと同じ竜をその身に宿してるだけあるわな」

 

 

状況を見るに明らかにやばい状況であることは明白だった

 

 

「…日影」

 

 

「ん?なんや?」

 

 

「あたしに一個秘この状況を打開する策があるの。協力してくれる?」

 

 

「なんやようわからんけど、未来がそういうんやったら…わしはそれに賭けるで」

 

 

この現状をひっくり返すことができるかもしれないという未来の言葉を信じ、全力で彼女に協力することを日影は誓う

 

 

【「何をぶつぶつ言っているのか知らないけど無意味なことよ、潔くさっさと死にな!」】バシュゥゥゥゥゥン!

 

 

「そう簡単に」

 

 

「諦めるかっての!」

 

 

作戦を共有している2人に風邪がブレスを吐く、しかし2人は諦めないという意思の元、それをかわし、反撃に出るのだった

 

 

 

 

 

 

時を同じくして速水と交戦している詠と春花もなかなかに苦戦を強いられていた

 

 

【「…っ」】スッ

 

 

戦闘を繰り広げる中、速水が片足を上げる

 

 

【「っ!」】バシュン!

 

 

直後に上げていた片足を床に叩きつけると足元から凄まじいほどの水が溢れ出る

 

 

「まずいですわ!?」

 

 

「詠ちゃん、下がって!」

 

 

押し寄せる水流を前に春花が詠の前に立つ

 

 

さらにその2人の前に傀儡がやってくる

 

 

傀儡がすかさずkまえるとともにエネルギーシールドを展開させる

 

 

それによって速水の攻撃を防いだ

 

 

「助かりましたわ春花さん」

 

 

「これくらいどうってことないわよ♪」

 

 

助けられたことに礼を言う詠に春花は気にするなというようにウインクで返す

 

 

【「ふん、たかだか一回攻撃を防いだだけでいい気にならないでほしいな。まだまだこれからだ!」】

 

 

速水はそういうと次なる手に出る

 

 

両手に意識を集中させると掌に水が湧き上がる

 

 

【「はあっ!!」】

 

 

十分に溜まったところで速水がその水を投げつける

 

 

針のように鋭く尖った撃ち水が2人に向かって飛んでいく

 

 

「何度やっても同じよ!」

 

 

春花も負けじと再び傀儡に指示を出し、シールドを展開させる

 

 

【「本当にそうかな!」】

 

 

防がれても速水は撃ち続ける手を止めず次々と撃ち水を飛ばしていく

 

 

「くっ、ぬぅぅぅぅ!?」

 

 

徐々に春花のほうが押されて行き、余裕が無くなっていく

 

 

そうして何発メカの攻撃を防いでいた中、とうとう限界が来てしまう

 

 

攻撃を受け続けたことでエネルギーシールドが限界を迎え、ひび割れていく

 

 

 

ヒュウン!バン!

 

 

 

「「っ!?」」

 

 

トドメの一撃によってシールドは粉々に破壊されてしまう

 

 

しかしそれにも関わらず敵の攻撃が尚も2人に襲い掛かる

 

 

「春花さん、下がってください!」

 

 

「詠ちゃん!?」

 

 

迫りくる水の針を前に詠が臆せず春花の前に立つと大剣を大きく振り上げる

 

 

同時に大剣がスライドする

 

 

「【シグムンド】!」

 

 

詠が振り上げた大剣を一気に振り下ろす

 

 

剣先が地面に触れた瞬間、衝撃波が発生し、自分たち目がけて飛んでくる水の針を吹き飛ばした

 

 

【「小癪な真似を」】

 

 

「助かったわ詠ちゃん」

 

 

「いえいえ、先ほど助けていただいたお返しですわ」

 

 

助けてもらった分は助け返すのは当たり前だと2人は互いを労う

 

 

「さぁ詠ちゃん、反撃開始よ!」

 

 

「はい!」

 

 

「「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」

 

 

直後、互いに気合いを入れながら速水に仕掛けていく

 

 

「はあっ!」ババババババ

 

 

【「はっ!」】

 

 

「やあぁぁぁぁぁ!」ブォン!

 

 

【「なっ!?ぐぅっ!?」】バキン!

 

 

 

ドドドドドドドドド!

 

 

 

初手の攻撃をかわすも二撃目の攻撃をもろに受け、速水は大きく後方へと吹き飛ばされる

 

 

【「な、なんだと…っ!?」】

 

 

速水は自分が攻撃を受け、床に倒れる自分の姿を想像していなかったのかひどく焦った様子を見せていた

 

 

 

 

 

 

その頃、未来と日影のほうは風邪と未だ戦闘を繰り広げていた

 

 

「いねや!」

 

 

【「無駄な足掻きを…っ!」】

 

 

「ぐっ、ちぃっ!?」

 

 

風邪の生み出す風の守りによって日影は寸前で身動きを奪わられる

 

 

【「何をやっても無駄、あんたたちがどんなに足掻こうと私には勝てないのよ…トドメを刺してあげるわ!」】

 

 

動きを封じている隙に風邪が鋭利な爪による刺突攻撃で日影を串刺しにしようと身構える

 

 

【「さぁ、死になさい!」】

 

 

「っ!?」

 

 

日影めがけて真っ直ぐに風邪の刺突が迫るまさにその時だった

 

 

 

ドシュウゥゥゥン!!

 

 

 

【「っ?」】

 

 

物凄い轟音と共に飛んできたのは一発の弾丸だった

 

 

【「無駄よ、そんなもので、私の防御壁を破れh〈ズシュン!〉…っ!?」】

 

 

刹那、閃光の一閃の如き弾丸が風の壁を突き抜ける

 

 

そしてその弾丸が風邪の角の傍らを折った

 

 

【「な、なにっ!?」】

 

 

角を片方へし折られたことで動揺した風邪が後ずさるように下がる

 

 

「日影、大丈夫?」

 

 

「助かったで」

 

 

「気にしないで、日影のおかげであいつにようやくダメージを与えられたんだもの」

 

 

囮役を買って出てくれたことで今の状況に至れたのだと未来のほうからも逆に感謝された

 

 

【「ば、バカな、防御壁を破り私に傷を与えただと!?」】

 

 

「驚いているようね、この弾丸は特別性でね、空気抵抗を極限まで抑えた対暴風用の弾丸なのよ、まぁとはいっても全く影響がないわけじゃないから狙いが角のほうにそれちゃったわけだけど」

 

 

いくら空気抵抗を抑えているとはいえ所詮弾丸は弾丸、軌道がずれたことで仕留めるはずが角を打ち抜いてしまったのだから

 

 

「さすがや、わしもこれ以上の醜態をさらすわけには……いかんな!」

 

 

負けじと日影が風邪に再び仕掛ける

 

 

「援護するわ!!」ババババババ!

 

 

未来が支援の発砲をする

 

 

【「く、くそっ!」】

 

 

風邪が防御壁を発動させる

 

 

「(もうあの弾丸はない、例え通常の弾でも奴の注意を引き付けるくらいなら!)」

 

 

日影が間合い入るための牽制目的で弾丸を乱射する

 

 

しかしその時予想外の事が起こる

 

 

 

 

ヒュンヒュン!ズシュ!!

 

 

 

 

【「ぐぅっ!?」】

 

 

「えっ?」

 

 

「なんや?」

 

 

初手の数発の弾丸こそ止められたが後から来た追加の弾丸が風の壁を貫通し、風邪にダメージを与えたのだ

 

 

あれほど弾丸を通さなかった風の壁をなぜ貫けたのか

 

 

これを見て未来はハッと気づいたように日影のほうを向く

 

 

「日影!角よ!もう一本の角を切って!」

 

 

「…了解!」

 

 

未来の指示を聞いた日影が一気に詰める

 

 

すかさず風邪との間合いに入る

 

 

「シャアッ!」

 

 

【「っ!?」】

 

 

次の瞬間、日影の繰り出したナイフの一撃が残っていたもう片方の角を切った

 

 

【「お、おのれ…おのれ!!」】

 

 

怒った風邪が攻撃を繰り出す

 

 

しかしその際に放たれた風の砲弾は最初に比べて明らかにスピードもなく見るからに弱々しく

 

 

射線上にいた未来がこれをかわすもさっきのような真空波もなかった

 

 

「やっぱりね、あんたの力の源は角、それが二つとも折られたことで力をうまく扱えなくなってるのよね!」

 

 

【「ぐ、ぐぬぬ!?」】

 

 

図星を突かれて風邪が取り乱していた

 

 

「日影、ここが攻め時よ!」

 

 

「あぁ、そろそろ遊びは終わりや…~~~っ!!」

 

 

勝機招来に伴い、日影が奥の手の「きょうらん」を発動させ、全身に気を纏わせる

 

 

「…!!」シュシュシュシュシュシュン!

 

 

【「な、なにっ!?」】

 

 

高速移動の日影の動きを捉えきれず、あたりを必死に見回す

 

 

「ここやで」

 

 

【「っ!?」】

 

 

「…終わりや」

 

 

目と目が合う距離に近づいたことに気づかず唖然とする風邪に対し、日影が狂ったような笑みを浮かべた次の瞬間

 

 

 

 

ザシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ!!!

 

 

 

 

「…っ」シュン!

 

 

【「…がはっ!?」】

 

 

瞬く間に連続斬りを繰り出した日影の一撃によって風邪の意識は狩り取られ、その場に崩れ落ちた

 

 

これにより風邪との戦いは日影たちの勝利で幕を閉じた

 

 

 

 

 

 

未来と日影が勝利した頃

 

 

詠と春花のほうも大詰め迎えていた

 

 

【「はあっ!!」】ビシャンビシャン!

 

 

「「っ!!」」バッ!

 

 

多彩な水の攻撃を繰り出し、攻め立てる速水だが、詠と春花も負けじと食らいつく

 

 

「やあっ!!」

 

 

【「っ!!」】

 

 

大剣を構え、間合いに入った詠がそれを振るうと速水も尻尾を盾にして応戦する

 

 

互いに鍔迫り合い状態に陥る

 

 

【「なぜだ、なぜこうもお前たちは立ち向かってくる!竜の力を持つ我々の力を目にしながらもどうしてお前たちは向かってくる!」】

 

 

速水は疑問を投げかける

 

 

どうしてこうも彼女たちは立ち向かってくるのか

 

 

竜の力を持つ自分たちの強さを前にしても、力の差を見せつけても戦うことを諦めないことに焦りを覚え始めていた

 

 

「たとえあなたがどれほど強くともわたくしたちは諦めるわけにはまいりません。愛花さんを…わたくしたちの家族を取り戻すまで、倒れるわけにはいかないんです!」

 

 

【「ほざくな!!」】

 

 

「ぐぅっ!?」

 

 

想いを込めた力も速水の薙ぎ払いによって後方へと飛ばされる

 

 

その時だった

 

 

パシュン!ズシュ!

 

 

【「んん!…なんだ?」】

 

 

不意に腹部に痛みが来たので見るとそこには一本のワイヤーが突き刺さっていた

 

 

伸びているコードの先にはそれを放った傀儡と春花が

 

 

「詠ちゃんの言う通りよ、わたしたちはこれまで幾度なく困難をみんなで乗り越えてきた。そうして愛花ちゃんは私たちの仲間であり、家族であり、大切な妹なのよ。だから…私たちは愛花ちゃんを決して見捨てない、この身に変えても絶対に取り返すのよ!」

 

 

春花がそう言い放った次の瞬間だった

 

 

 

ビリリリリリリリリリリ!!!

 

 

 

【「な、ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」】

 

 

ワイヤーから高圧電流が流される

 

 

水竜の力を持つ速水にとって電流は弱点だった

 

 

「詠ちゃん今よ!」

 

 

「はい!」

 

 

動きを封じている隙に春花が詠に指示を出す

 

 

再び間合いに入るとともに大剣をスライドさせる

 

 

機能が解放されたことで刀身にエネルギーが溢れる

 

 

「絶・秘伝忍法!!」

 

 

【「っ!?」】

 

 

「【ラグナロク】!!はああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

懐にはいると同時に力を解放させた大剣を振るいながら回転する

 

 

それによって巨大なエネルギーの竜巻が巻き起こり、速水を飲み込んだ

 

 

【「ぐああぁぁぁぁぁぁ!?」】

 

 

竜巻の頭上から現れた速水は苦痛の叫びをあげながら地面に叩きつけられた

 

 

倒れた速水が起き上がることはもうなかった

 

 

「…っ」ブォン

 

 

「お疲れ様詠ちゃん」

 

 

「春花さん…はい!」

 

 

互いにねぎらいの言葉を賭けながら詠と春花のほうも無事に勝利を掴むことができたのだった

 

 

 

 

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