閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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Kouga Dragon of the soul 16

愛花を救うべく最上階にやってきた光牙と焔は

 

 

マスターと対峙し、愛花を取り戻すも

 

 

身体の自由を奪われた愛花と戦う羽目になってしまう

 

 

しかし光牙の決死の戦法で愛花を無事に奪還した

 

 

3人はマスターに挑むも山土から奪った地竜の力を使う彼女に押されてしまう

 

 

さらには動きを封じられたことでマスターが術を発動させ、ビル全体を覆い尽くす円陣を作り上げる

 

 

円陣によって竜の力を持つ者たちから次々と竜が抜き取られていく

 

 

当然光牙と愛花も自身の竜を奪われそうになる

 

 

最中、ここで焔が隙をついてマスターへ攻撃を仕掛ける

 

 

不意を突かれたことでマスターは吹き飛ばされ

 

 

その隙に焔が円陣の破壊に成功する

 

 

だがそれにより光牙たちのいる上階は崩壊を始め、光牙たち並びに彼から連絡を受けた春花たちが辛くも脱出に成功するのだった

 

 

 

 

 

 

 

崩落仕掛けたビルから脱出を図り、光牙たちは隣のビルの屋上にやってきた

 

 

「…っよし、まだこっちまでは火の手は回ってないな?」

 

 

屋上まで到着した光牙たちはまだ火の手が回っていないことに安堵する

 

 

「春花、聞こえるか?」

 

 

光牙はすかさず通信機で春花たちに連携をとる

 

 

《〈もしもし、光牙くん?聞こえるわよ〉》

 

 

数秒後、通信機から春花の声が聞こえてきた

 

 

「今どこにいる?」

 

 

《〈安心して、私たちのほうは大丈夫、みんなと一緒に一先ず安全な場所に着いたわ。けど面倒なことになったわ、派手にやりすぎたせいでビル周辺に野次馬が集まってきちゃったわ〉》

 

 

無事であることを確認できたはいいがビルの下には人混みができているという

 

 

「…まずいな。焔、愛、花早いとこ撤退するぞ」

 

 

「あぁ」

 

 

「はい」

 

 

早くこの場から去ろうということで行動を開始しようとした時だった

 

 

《「あーら、どこにいこうというのかしら?」》

 

 

「「っ!?」」

 

 

「この声、まさか!」

 

 

光牙たちは声のする方を振り返る

 

 

すると突如として屋上のアスファルトが盛り上がりだすと共に徐々に人の形を成していく

 

 

そうして数秒も立たぬうちにアスファルトが神威へと姿を変えた

 

 

「お前は!?」

 

 

突如として目の前に現れた神威に一同は動揺を隠せなかった

 

 

「私の炎で焼き尽くされたんじゃなかったのか!」

 

 

「あなたの炎でこの私が?冗談はその冴えない顔だけにしてほしいわねw?」

 

 

「な…んだと!」

 

 

やったと思っていたのにこの場に現れたことを問い詰める焔を神威は小馬鹿にしたように言う

 

 

「お生憎様、今の私は地竜の力だけでなく火歌たちから手に入れた他の竜たちの力も使えるようになったの、私はあの最中、火と同化することで難を逃れ、今こうしてあなたたちの前に出向いたという訳」

 

 

神威が自分があの場から逃げ延びた経緯を説明する

 

 

「しかししくじったわ。本当はしっかりとあなたたち2人からも抜き取るつもりがとんだ邪魔にあい失敗しちゃったんだもの」

 

 

どこかがっかりとした様子を見せながら焔のほうをチラ見していた

 

 

「ふっ、まぁでも問題はないわ。全部とまではいかなかったけどあなたたちから抜き取った力があれば十分よ…さぁ、始めましょうか……っ」

 

 

そういうと神威は目を瞑り、何やら呪文のようなものを唱えだす

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

直後、神威は力み声を上げるとともに力を集中させる

 

 

秒を重ねるごとに神威は力を高める

 

 

さらにその直後だった

 

 

彼女の周囲に自らの身に吸収した竜たちの幻影が現れる

 

 

現れた竜たちの幻影の迫力に思わず怖気を覚える

 

 

するとその時、光牙と愛花があるものに気づいた

 

 

神威の周囲に現れた竜たちの幻影の中に見知った竜の姿もあったからだ

 

 

「あれは」

 

 

『「気づいたようじゃなお前さまよ。そうじゃあれは奴が抜き取ったわしの力の一部が具現化したものじゃ」』

 

 

「俺たちの力が具現化したものだと?」

 

 

「(…じゃあ隣にいるあの竜は)」

 

 

光牙の言葉に愛花はその隣の竜の姿を見る

 

 

竜たちの中に黄色の色をした竜を

 

 

「(…お母さん)」

 

 

愛花は奪われた力が具現化した母である竜の姿を身て複雑な心境を浮かべていた

 

 

全員が唖然としている中、神威のほうにも動きが

 

 

「さぁ、準備は整ったわ…っ!」

 

 

「やめろ!貴様、自分が何をしようとしているのかわかっているのか!」

 

 

「分かっているからするのよ!」

 

 

光牙が静止するも神威は止まることなく勢いよく両手を合わせると周囲に至竜たちにも動きが

 

 

竜たちが次々と一つに混ざり合い始めた

 

 

一つに混ざり、溶け合い、次第に黒い塊になっていく

 

 

全てが1つとなり、漆黒の球体が出来上がった

 

 

すると球体がさらなる変化をし始める

 

 

それは徐々に形を成していき、最後にはその姿が1対の竜にへとなった

 

 

【「ギャオオォォォォォォォ!!」】

 

 

現れた竜が大きな方向を上げる

 

 

「「「っ~!!」」」

 

 

竜の咆哮による圧で光牙たちは吹き飛ばされるのをなんとか踏ん張っていた

 

 

「い、いったい何だ。あの怪物は!?」

 

 

現れた竜を目にした焔が疑問を投げかける

 

 

「奴の部下たちから感じた竜の気配のどれとも違う。それ以上にやばいものを感じる…これが?」

 

 

『「そうじゃ。あれが……闇の竜じゃ」』

 

 

光の竜の言葉を聞いて光牙は目の前に見える黒い竜が彼女の言う闇竜だったことを

 

 

「ついに…ついにこの時が来たのね、闇の竜がついに復活したわ」

 

 

神威が闇の竜の復活が成功したことに感極まっていた

 

 

「さぁ、闇の竜よ、私の力となりなさい!」

 

 

 

するとその直後、神威が両手を広げ、自身の身体を差し出す

 

 

【「ギャオオォォォォォォォ!!」】

 

 

その様子を見ていた闇の竜が咆哮を上げるや彼女に飛び込む

 

 

直後、闇の竜の身体が煙のように気体化し、神威の身体に入る

 

 

「う、うぅぅ…うあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

闇の竜が完全に入った次の瞬間、神威が苦しそうな声を上げる

 

 

凄まじいエネルギーが彼女を覆っていた

 

 

苦痛の声を上げてから数秒後、その声がぴたりと止み、神威が静かになった

 

 

どうなったのかと光牙たちは注意深く見張る

 

 

「…ふふふ、ふふふ、あはははははは!」

 

 

数秒後、先ほどとは打って変わり狂ったように笑い声をあげ始める

 

 

「…っ!」

 

 

「焔、待て!」

 

 

刹那、焔が再び炎月花を手に「紅蓮」へと転身し、突っ込んだ

 

 

「奴は今浮かれて油断してる。攻め込むチャンスだ!」

 

 

光牙の制止も聞かず、焔は仕掛ける

 

 

「やぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

間合いを詰めるとともに炎月花を振り下ろした瞬間だった

 

 

 

チャキィィィン!

 

 

「……っ」

 

 

「な、なにっ!?」

 

 

「っ!?」

 

 

「そ、そんな、焔お姉さんの炎月花が止まった?」

 

 

次に映った光景はとても信じられないようなものだった

 

 

焔が振り下ろした炎月花による斬撃を神威がたった人差し指と中指だけで受け止めてしまった

 

 

決して加減などしていないにも関わらずだ

 

 

「(う、動かない!?)」グヌヌ

 

 

必死に引き抜こうとするも炎月花を挟んでいる2本の指はまるでびくともしなかった

 

 

「焔お姉さん!…っ!」

 

 

「愛花!?」

 

 

その光景を見ていてもたってもいられなくなった愛花が焔に加勢しに入る

 

 

「たぁっ!やぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

背後をとるや雷のエネルギーを乗せた拳で連打を繰り出す

 

 

「……っ」

 

 

「な、なんで!?」

 

 

だが、いくら愛花が連打を繰り出すもまるで硬い鉱石を闇雲に叩いているかのように神威はまるでピクリとも反応しなかった

 

 

「ふんぬ~~~!!??」

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

諦めず2人は必死に抵抗を試みていた

 

 

「(これが、これが闇の竜の力か…実に素晴らしいわ、体中からパワーが漲るのを感じるわ)」

 

 

2人がいろいろとやっている中、当の本人は手にした闇の竜の力を感じ、それに高揚感を感じ取っていた

 

 

「(さて、この子たちのおかげで防御力などに関してはだいたい分かったわ…次はお待ちかねのパワーね)」

 

 

力の高まりを感じる神威は防御面などがどれほどのものかをだいたい把握することができたので

 

 

次はこの力を得たことによる自身の攻撃力がいかほどかを試すことにした

 

 

「ぬぅぅぅぅ!!」

 

 

「…ふっ」クイッ

 

 

「ぬえっ?」

 

 

焔が炎月花を引き抜こうとしていると神威が動きを見せ、炎月花ごと焔を引き寄せる

 

 

「はぁっ!」

 

 

「うわっ!?」

 

 

「えっ?きゃぁっ!?」

 

 

引き寄せたと同時に神威が背後にいる愛花に向かって焔を投げ飛ばす

 

 

思いもよらないことに対処が間に合わず愛花と焔は激突した

 

 

「ふふふ……っ」

 

 

ぶつかった痛みで悶絶している2人に対して神威が気弾を作り出し、放とうとする

 

 

「っ?」

 

 

しかし次の瞬間、神威が気配を察知する

 

 

「ふっ!!」

 

 

「おわっと!」

 

 

間一髪のところで光牙の繰り出した斬撃を回避する

 

 

「酷いことするのね、そんな子にはお仕置きが必要ね!」

 

 

反撃というが如く神威が気団を連続で発車する

 

 

光牙はそれを弾く、かわすなどして防いでいった

 

 

埒が明かないと判断した神威が攻撃を中断する

 

 

「こんなのものか?闇の竜の力というのは?」

 

 

攻撃が止んだのを見て光牙が少し拍子抜けした様子で神威に尋ねる

 

 

「調子に乗らないで頂戴、今のはほんの小手調べ、あなたを相手にあの程度の攻撃じゃ無意味なのは最初から分かっていたわ。おかげさまでこの力のコツもつかめてきたところだし……そろそろ遊びは終わりにしましょうか」

 

 

そう言い放つと神威から感じる身を包んでいる気配が変わった

 

 

直ぐに光牙は何かあると感じ警戒をする

 

 

「…はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

すると神威が身構えるとともに力みだす

 

 

力が高まりだすとともに彼女の体からは黒いものが浮かび上がっていた

 

 

最中、その黒いものの中に光る二つの目が不気味に輝いていた

 

 

そして黒いものは瞬く間に神威の体を包み込んだ

 

 

黒いものが渦巻き、不気味さを漂わせること数秒

 

 

次の瞬間、黒いものが内側からの衝撃によって四散する

 

 

「……っ!?」

 

 

風圧によって少しのけぞった光牙が視線を戻すとそこには驚愕の光景が広がっていた

 

 

目の前に立つのは全身を黒い鱗の鎧に身を包み、頭には漆黒の角が生え、背中には悪魔を彷彿とさせる二対の翼が備わっており、そして尻にはたくましい太さの尻尾が生えていた

 

 

「ふぅ…待たせたわね」

 

 

変身が完了した様子で神威は一息ついた

 

 

一方の光牙のほうは落ち着いてなどいられなかった

 

 

竜人化した神威から放たれる気迫がこれまで戦ってきた誰よりも凄まじいものであることを物語っていたのだから

 

 

「どうしたの?恐ろしくなって声も出せないのかしら?うふふふ」

 

 

光牙の心境を察してか神威が挑発する

 

 

彼女の言葉にハッとなった光牙は焦りを覚えつつも身構える

 

 

「(落ち着け俺、奴が強いのは分かり切っていることだろう。今俺が為すべきことは一つ、奴を倒すことそれだけだ)」

 

 

自身に発破を立て、気持ちを奮い立たせた

 

 

「(一気に肩をつける!)」

 

 

そう意気込むと共に光牙が構えると共に駆け出す

 

 

聖・粒子変化(エル・フォトランス)!!」

 

 

走りながら掛け声を唱えると光牙の体が一瞬光に包まれ

 

 

その直後光の中から光牙の強化形態、時竜の姿へと転身していた

 

 

「…っ!!」

 

 

転身を完了させた光牙が光速の速度で神威に接近する

 

 

光速の速度であっという間に間合いを積めると光牙のピンと伸ばした右手に光が纏い、聖剣を作り上げる

 

 

聖剣となった右手で薙ぎ払いをかける

 

 

狙いは首、光牙は手刀を勢いよく繰り出した

 

 

 

ガシィィィィン!

 

 

 

「………ふふっ」

 

 

「っ!?」

 

 

だがその手刀が神威の首を切り裂くことはなかった

 

 

なぜなら繰り出した手刀が直前に神威によって防がれてしまったからだ

 

 

「どうやらわかっていないようね、いくら個々の中で最強と呼ばれる光の竜を宿していてもすべての竜を統合させて生み出した闇の竜を宿す私に勝てると思っていたのかしら?……おまぬけさんね」

 

 

絶句する光牙に神威が耳元でささやく

 

 

その次の瞬間

 

 

 

ズシュゥゥゥゥゥゥゥ!!

 

 

 

「…~~っ!?」

 

 

「ふふふふっ」

 

 

 

腹部に激痛が襲ったので見るとそこには神姫、が繰り出した右手が腹部に突き刺さっていたのだった

 

 

 

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