学園を散歩していた紫苑と
事情を説明しようとする中、突然
ゴォオオオオ!!
「――っ!!」
「「――っ!?」」
怒りによって
「なっ、なんですかこれはすごい力を感じます!?」
「ぐぅぅ!?たっ、確かに凄まじい力だ。黒影様や半蔵様たちにも匹敵するかもしれない!?」
紫苑と雪泉はその凄まじさに驚愕していた
「このままじゃまずい。何とかしなければ!?」
木や草はざわざわと靡かれ、さらには空も雲がかかり、一段と暗さをましている
この状況を前に紫苑は
「か、母さん!」
「――っ?」ピクッ
意を決した紫苑が声をかけると
「お、お母さん!?紫苑、それはどういうことですか!?」
「しーっ!雪泉、説明は後でちゃんとするから今は僕に任せて!?」
その際に雪泉も驚いた反応をしており紫苑は説明はちゃんとすると告げ、再度目線を
「かっ、母さん。急にどうされたんですか!?」
紫苑は吹き飛ばされそうになるのを必死に堪えながら
「どうしたですって?…私、今心底怒っているのよ。よもや私の天使ちゃんがあの”くそったれ”の元で育てられていただなんて、おまけに雪泉と幼少期を過ごしていたですって?ふざけんな!ずっと騙しておいて私と普通に接してたなんて!この悪女め!」
「あっ、悪女!?」
怒りと共に
雪泉はいわれなき罵倒の数々にただただ困惑する
「やめてください!」
「――っ!?」
しかしその直後、紫苑が怒気を孕んだ声を張り上げる
「何があったかは知りませんが雪泉は僕の”大切な家族”だ。その家族を侮辱するなら誰であろうと容赦はしない!」
「しっ、紫苑…」
「どうしてなの?なぜママである私にそんなことを言うの!?悪いのは私達を引き裂いた
紫苑のその様子に動揺を隠せない
「この際だからはっきり言わせてもらいましょう、僕には”母”は居ない!」
「なっ、何を馬鹿なことを、あなたは確かに私の!?」
「かつて僕は大昔にあった大戦の際に一度死し、師と呼ぶものにこの世界に転生させてもらった存在、故に僕は正確には人間じゃない、従って僕には母と言える存在はない。つまり僕はあなたの息子でもなんでもないんだ!」
「――っ!?」
そんな
「そっ、そんな…私の天使ちゃんが私を否定するというの?そんな、有り得ない…有り得ない有り得ない有り得ない有り得ない有り得ない!」ゴォオオオオ!
刹那、紫苑の言葉が引き金となり
「こっ、これは!?」
「凄まじい力を感じます!?」
「……あぁ、そうか、やっぱりそうなんだ。
歪んだ狂気的な笑みと表情を向けながら
「し、紫苑」
「…ダメだ。あの人は既に”壊れてしまっている”こうなったらもう会話は無意味だ。僕らでなんとかして止めて見せよう」
「…はい!」
戦う覚悟を決めた紫苑と雪泉は身構えようとする
「紫苑ちーん!雪泉ちーん!」
「「――っ?」」
するとその直前、呼びかける声を聞き紫苑と雪泉がそれに気づいた瞬間だった
「遅くなりました!」
「みなさん!」
2人の元に夜桜たちが駆けつけた
「ねっねぇしおんちゃんゆみちゃん。なにあれ?」アセアセ
「なにかは分からぬがえらいタイミングに駆け付けてしまったようだな?」アセアセ
到着早々にただならぬ気配を感じ取った皆が身震いをしていた
「みんな、来てくれて助かる。早速だけど協力してほしい、このまま戦闘になったらどんな事態になるかわからない、被害を抑えるために忍結界を張るよ」
「わかりました。任せてください紫苑!」
「「「「――っ!」」」」コクン
このまま
雪泉たちはその提案を受け入れるように頷く
「「「「「「忍結界っ!!」」」」」」
そして紫苑たちは一斉に忍結界を発動させる
発動した結界が紫苑たちと
結界に包みこまれたことにより、場は別空間にへと変わる
「これは結界ね?」
「えぇ、ここならいくら暴れようとも現実世界には何の影響もない、学館や生徒たちも巻き込まれずに済む」
「なんて思いやりの深い子…流石は私の天使ちゃんだわ」
「……っ」アセアセ
紫苑は何もかも自分の息子はすごいと言い張る
「ねぇねぇ、紫苑ちん、雪泉ちん。ピンチぽいから諸々はしょって忍結界張ったけどさ~そろそろ教えてくんない誰なのあの人?」アセアセ
そんな中、四季がこうなった経緯や
四季もそうだが、他の4人も同じように気になると言いたげな顔を浮かべていた
「あぁ、あの人はね」
質問に対して紫苑が答えようとした時だった
「…けれど、だからこそ許せない。そんな優しい私の天使ちゃんを私から奪いやがった
話しを遮るが如く、再び怒りを孕んだ声を上げた