閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

78 / 809
第十章 我が力で全てを……全てを破壊する!!

半蔵学院の罠に填り、選抜メンバーたちは散り散りになりながらも蛇女へ帰還すべく行動する中

 

超秘伝忍法書を見事強奪したものの脱出時に異変に襲われ疲労している光牙を抱えながらも春花もまた蛇女に帰還するために移動していた

 

「光牙くん。大丈夫?」

 

「……あぁ」

 

「(まずいわね…このままじゃ半蔵のやつらに追いつかれるのも時間の問題ね)」

 

春花はこの状況からどうすべきかを考えている中

 

光牙がふと、何かに気づく

 

それに危機感を感じ春花から離れる

 

「光牙くん!?」

 

その刹那

 

「獣波拳!!」

 

 

ガオォォォォォォ!!!

 

 

獣の形をした気弾が二人を襲う

 

さらに爆煙の中に着地する人影が現れた

 

そしてその影が煙を払う

 

「佐介、舞忍びます!」

 

「…お前は」

 

「あっ、あなたは」

 

「「あの時の!」」

 

現れたのは半蔵学院の追手だった

 

しかもその人物とは以前温泉にてあった佐介だったのだ

 

「春花…お前は逃げろ」

 

「何言ってるのよ光牙くん!」

 

そんなこと聞けないと春花はダダをこねる

 

「お前は一刻も早く焔たちと合流し無事に蛇女に帰還しろ。俺はコイツを足止めする」

 

本来なら超秘伝忍法書も渡したいが佐介の気量と力量はあの温泉の時にある程度予想していた

 

仮に秘伝忍法書を春花に持たせたとしてもおそらく即功で奪え返されるのがオチだと悟った

 

「さぁ急げ」

 

「でも」

 

「いいから行くんだ!!」

 

「っ!?……ごめんなさい!!」

 

光牙は疲労しているにも関わらず春花を急かさせて苦し、時間を稼ぐために佐介と相対するのだった

 

 

 

 

 

「まさかあなたが悪忍だったなんて」

 

「…その言葉、そっくり返すぞ」

 

互いににらみ合う両者

 

「光牙くん。超秘伝忍法書を返してください!!」

 

「そう言われてはいそうですかと渡すやつはいない」

 

「そうですか……では仕方ありません。力尽で取り返します!!」

 

「やれるものなら……やってみろ!!」

 

その言葉が戦闘開始の合図となり戦いが始まった

 

「はっ!」

 

「っ!」

 

佐介は右に左にと素早く移動していき距離を縮めていく

 

「……」

 

「ふっ!螺旋脚!!」

 

「そこっ!」

 

「っ!?」

 

 

シュゥゥゥゥゥゥン!!

 

 

光牙は佐介が高速移動で背後から攻撃を仕掛ける最中

 

瞬時に反転して矢を放った

 

だが、佐介はそれに対し技の速度を上げ矢を蹴り飛ばす

 

そして一時距離をとる

 

「させん!!」

 

そうはさせじと光牙が矢を乱射する

 

佐介も負けじとそれを手刀で次々と弾いていく

 

「はっ!」

 

「っ?」

 

「てやあぁぁぁぁ!!!」

 

攻撃のタイミングを見切った佐介は宙に舞い飛び蹴りをしてきた

 

矢で狙おうにも接近する速度が早すぎたため後ろに下がると

 

佐介の右足が地面にクレーターをつくった

 

「ならば!!」

 

光牙はすかさず矢をうつ

 

それを見た佐介が今度も手刀で矢を弾く

 

だがそれは囮だった

 

「っ!?」

 

弾かれ、散々になった粒子がいくつかに分かれて形を成し自立稼働しながら浮遊する砲台へと変わった

 

「秘伝忍法・粒子零挫(フォトン・レーザー)!!」

 

砲台から高濃度のビームが放たれる

 

佐介はそれを避け続ける

 

しかも佐介はただ逃げているわけではなかった

 

「ふっ、はぁぁぁぁ!!」

 

手に持った手裏剣を投げると手裏剣が動物の形に変わり砲台を撃ち落としていく

 

「っ!?」

 

 

ピィィィィィィ!!!

 

 

鳥の姿へと変わった手裏剣が光牙を襲う

 

「ちっ!!」

 

うっと押しさにいらだち拡散式の矢で鳥を迎撃をする

 

鳥は撃ち落とされると手裏剣にもどった

 

だが、撃退するのに時間をかけすぎたことにより

 

「はぁぁぁぁ!!!」

 

「っ!?」

 

佐介の接近を許してしまった

 

「はぁ!はい!せぃ!そりゃ!!」

 

「ぐおぉ!」

 

腹に一発、二発。そしてまわし蹴りを食らう

 

「真・螺旋脚!!」

 

先の螺旋脚よりも威力の高い技で光牙にダメージを与える

 

それによりよろめく光牙に佐介が追撃の一撃を放つ

 

「真・天轟拳!!」

 

「うわーっ!!」

 

腹に一発入れられた直後にアッパーを浴びせられ、光牙は宙を舞いながら地面に落下した

 

「ぐぅぅ…」

 

「秘伝忍法書。返してもらいます」

 

光牙の持つ超秘伝忍法書を取り戻そうと佐介が光牙に近づく

 

「……『ドックン』!?」

 

その時、またも光牙の身体に先ほどと同じ異変が起こり出す

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

「なっ、なに?」アセアセ

 

突然断末魔をあげる光牙に佐介は驚く

 

「やめろ…でて、くるな…!」

 

内に秘めし力を抑えようと抗うも、すでに身体からは抑えきれないほどの力が溢れ出ていた

 

「がぁ…がぅあぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

その時だった

 

 

ガアァァァァァァァウォォォォォォ!!!!

 

 

 

内に秘めし力の主が心の中で咆哮を上げた瞬間

 

「あぁぁ……!!!!」ギラーン

 

「っ!?」

 

苦しんでいた光牙が目を開くとその目は光りを放つ

 

「……壊す。我が光で全てを破壊し…全てを、焼き尽くす!!」

 

「なっなんですかこの力は!?」

 

「ふあぁぁぁぁぁ!!」

 

光牙はそう言うと弓を引くとそれを放つ

 

「はやっ--!?」

 

 

ドバァァァァァァァァァン!!!

 

 

「がぁぁぁぁぁ!!」

 

矢は佐介に触れた瞬間、凄まじい勢いで爆発し佐介は地面を転がるように倒れた

 

「滅ぼす…貴様を。この世の全てを!!」

 

「グッ…くうぅぅ!!」

 

佐介は傷ついた体を気力を振り絞り起き上がらせると光牙に向かって走り出す

 

「消えろ!!」

 

「たぁぁぁぁ!!!」

 

矢を放った光牙、だが佐介は既でそれをかわしタックルをかます

 

それにより吹き飛ばされた反動で光牙の懐から超秘伝忍法書が飛び出してきた

 

佐介はそれをキャッチした

 

「よし、取り戻しました」

 

「光牙くぅぅぅぅん!!!」

 

「っ、まずい!!?」

 

応援がきたことにより分が悪いと判断した佐介は秘伝忍法書を手にその場から逃げ出した

 

そしてそれと鉢合わせするように佐介の仲間たちの追跡を振り切り、春花に事を聞いた焔たちが駆けつけた

 

「光牙くん。遅れてごめんなさい、みんなを連れてきたわ!」

 

「光牙、大丈夫か!?」

 

「春花さんから事情は聞きました!」

 

「もう大丈夫やで」

 

「ねぇ、さっきのって半蔵のやつ?」

 

駆け寄る焔たちだったがゆるりと立ち上がるだけで光牙から反応がない

 

「おいおい光牙、大丈夫か~?お前ともあろうものがそんなに落ち込むなんて偉いザマだなw」

 

「焔さんたら、不謹慎ですわよ?」

 

光牙の肩を叩き軽い罵声を浴びせる焔を詠が注意する

 

「…おっおい。光牙、無視するなって」

 

焔が無視されたことにムッとなり顔を覗くと

 

「……!」ギラーン

 

「っ!?」

 

光牙の眼はまだ先程と同じく光を放っていた

 

それに焔は驚く

 

「光牙さん?」

 

「なに?どうしたの?」

 

「わからんが、なんかやばいって感じやね」

 

それに気づいた詠たちもまた驚きと恐怖を感じた

 

「破壊する…この世の全てを!!」

 

叫ぶと光牙は弓を空に掲げ「閃光龍雨」を放つ

 

「なにするんだ光牙!!?」

 

「わたくしたちがわかりませんの!?」

 

焔と詠が光の龍の形を纏ったエネルギーから逃げる

 

「えらいことになったな~」

 

「落ち着いてる場合じゃないわよ!」

 

「今の光牙くんは普通じゃないわ!」

 

日影と未来、春花もまた攻撃から逃げ回る

 

「じゃあどうするんだ!?」

 

「なんとかして光牙くんを正気に戻さないと!!」

 

「どうやって!?」

 

「私たち全員で光牙くんを止めるのよ!!」

 

春花の指示のもと光牙を正気に戻すため光牙と戦うことを決めた五人

 

「壊す…全てを…」

 

「光牙!!」

 

「っ!?」

 

「わたくしたちが相手ですわ!!」

 

迫り来る焔たちに弓を向けると3本同時に矢を放ち

 

矢の全てが途中で拡散に変わった

 

「ぐっ!」

 

「これでは近づくことができませんわ!?」

 

弾幕の凄まじさで身動きを封じられる二人

 

「…もろうたで!」シュン!

 

いつの間にか日影が背後に迫り来ておりナイフを光牙に振りかざす

 

 

ガキィィィン!!!

 

 

「なんやて!?」

 

だが光牙はその攻撃を振り向くことなく手にしていた矢を光刃に変えて、それを防ぐ

 

さらに弓も光刃に変えると日影に向かってそれを振るった

 

「ぬあっ!?」

 

なんとかナイフでガードするも吹き飛ばされた

 

「日影!…光牙、次はあたしが相手よ!!」

 

未来が傘型の銃とガトリングを召喚し、それをぶっ放つ

 

しかしそれを二本の光刃を駆使して弾いていく

 

それには未来も驚きを隠せない

 

その隙を逃さず光牙は光刃を弓矢に変換し矢を放った

 

「なっ!?きゃあぁぁぁぁぁ!!!」

 

「未来!?」

 

「大丈夫ですの!?」

 

矢は未来に触れた瞬間、大爆発を起こし、未来が地面に落下した

 

それはもう、ボロボロな姿となって

 

「…光牙くん!」

 

光牙の上から春花が大量の試験管をばらまく

 

試験管は地面に落ちた瞬間カラフルな爆発を起こした

 

「この攻撃なら光牙くんでも……!?」

 

爆煙が上がる中、その中から煙を払いながら歩み寄ってくる光牙の姿が

 

しかももろに爆発を食らったはずなのに光牙の体には傷一つない、無傷だった

 

「そんな…」

 

驚くあまり隙を作ってしまい光牙が矢を放った瞬間にようやくハッとなり急ぎ避けるも

 

爆発した瞬間に起きた爆風で吹き飛ばされた

 

選抜メンバー全員でかかってもここまで力の差があるとは思いにもよらなかった

 

「強い…強すぎる」

 

「これじゃ、光牙を正気に戻すどころかあたしたちがやられちゃうよ」

 

今の彼女たちにはこの状況はまさに絶望的だった

 

「我が光にて貴様らを…全てを破壊するぅぅ!!」

 

さらに光牙が狂気の如き力を高める

 

もう終わりか、そう思った時

 

突然、何者かが光牙の後ろから奇襲をかける

 

光牙はすかさず矢で迎撃するも手にしている巨大な手裏剣でそれを弾く

 

そしてそこからかかと落としを繰り出し

 

それをよけた光牙を逃すまいと素早く腹に蹴りをいれる

 

「大丈夫か、お前たち?」

 

「鈴音先生!?」

 

焔たちを助けてくれたのは鈴音だった

 

「ならいい。とりあえず今は光牙を何とかする」

 

鈴音が見る先には起き上がり自分に敵意を向ける光牙が

 

「…なんと凄まじい力だ」

 

「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

光刃を生成し、鈴音に接近戦を仕掛ける

 

二人の戦いは五分と五分、気を抜けばやられるといってもいいほど熾烈を極める

 

「秘伝忍法・烈風大車輪!!」

 

「ぬっ!?…ぐうぅぅ!!!?」

 

だが鈴音が咄嗟に秘伝忍法を使い雷をまとわせた竜巻状のエネルギーで光牙を攻撃する

 

術が終わる頃には光牙の体が怯んで動けない状態だった

 

「今だ!!」シュン

 

「っ!?」

 

「たあぁぁ!!」ドスッ

 

「ぐぉっ!?」

 

首に力強く手刀をいれると徐々に光牙の体から狂気を孕んだ白いオーラが消えて行き

 

それが消えた瞬間、気を失い。鈴音に抱き抱えられる

 

「…もう大丈夫だ」

 

「鈴音先生。光牙くんは?」

 

「安心しろ、気絶させただけだ…さぁ戻るぞお前たち、これからいろいろ上に報告せねばならんしな」

 

鈴音はそう言うと光牙抱えながら歩き出す

 

そんな中、ことが終わって周りを見るとそこにはこの戦いの激しさを物語る戦いの傷跡が刻まれていた

 

「あれが光牙くんの本気だというのですの?」

 

「これほどなんて…私との戦いは、あいつにとっては遊びでしかなかったてのか…」グヌヌ

 

「味方としては頼もしいけど、敵に回すとここまでだなんて…」

 

改めて光牙の凄さを思い知らされた選抜メンバーだった

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。