閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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今回で菖蒲ちゃんとの馴れ初め話しは終わりです


あと、今回の話しは馴れ初めなので戦闘は控えめになってます


番外絵巻 菖蒲と佐介兄さまとの出会い 後編

佐介と葛城の関係を知った菖蒲は自分の愛する葛城を取られたと誤認し、佐介に対して嫉妬の感情を抱くようになった

 

 

そんな中、上層部からだされた指名手配された元監守長の捜索任務が発令され

 

 

半蔵学院の面々は直ちに捜索にあたることとなり

 

 

他のメンバーたちもそれぞれ班を組みながら捜索を開始するにあたり

 

 

スリーマンセルのメンバーとして佐介、葛城、菖蒲の3人が組むこととなった

 

 

そして佐介の放ったディスクアニマルたちの情報をもとに指名手配犯を目撃したというとある沼地に到着した

 

 

付近を捜索すべく、佐介たちは手分けをすることとなった

 

 

そして捜索を開始してまもなくのこと

 

 

菖蒲が指名手配犯を捉えて葛城と更に親しい仲になるという妄想によっている中

 

 

彼女のそんな気分を一気に冷ます存在が背後から現れた

 

 

そう、指名手配犯が現れたのだ

 

 

菖蒲は困惑しつつも手柄を取るべく指名手配犯に戦いを挑むのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

菖蒲side

 

 

まさか、こんなにもあっさり遭遇するとは思いにもよりませんでした

 

 

しかしこれは好奇です。相手の方から現れるなんて

 

 

わざわざ手間が省けました

 

 

なればこそ、ここで菖蒲がこの人を捕らえれば計画どおりです!

 

 

「ぬぅ~!」スッ!

 

 

 

「気合充分のようだな嬢ちゃん。遠慮はいらねぇぞどこからでもかかってきな……ふぅ~」モクモク

 

 

 

「なら、そうします!」

 

 

菖蒲を舐めたら痛い目にあうってことを思い知らせてやります!

 

 

「てやぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

先手必勝と言わんばかりに菖蒲は必殺の飛び蹴りを放ちました

 

 

「……あまいな」バッ!

 

 

「っ!?」ビクッ

 

 

 

 

ザシュン!!!

 

 

 

 

 

「ガハッ!?」ユラリ

 

 

「斬り捨て……御免」チャキ

 

 

 

ドサッ

 

 

 

「はぁ…はぁ…うっ、うっぅぅ~」グヌヌ

 

 

痛い、とてつもない痛みです…

 

 

一瞬にして菖蒲は斬られてしまい、地べたに這いつくばっていました

 

 

斬られ、ドバドバと血が吹き出ている肩の箇所を必死に抑えていました

 

 

「どうしたお嬢ちゃん?俺を捕まえるんじゃないのか~?」トコットコッ

 

 

ゆっくりと菖蒲に近づく指名手配犯さん

 

 

その姿に菖蒲は恐怖のあまり全身に震えが走りました

 

 

「(こ、このままではやられてしまう)」ガクガクブルブル

 

 

必死に逃げようとするも傷の痛みで思うように動けません

 

 

「ふん、無様だな……さて、このまま生かしてたら後々めんどくさそうだな」

 

 

ふと指名手配犯さんは沼のほうに目を向けました

 

 

「沼か…ふふふふふ…っ!」ガシッ

 

 

「きゃぁっ!?いっ、痛いです〜!」ズルズル

 

 

菖蒲は指名手配犯さんに髪を掴まれてしまいました

 

 

引っ張られるたびに菖蒲は痛みに苦しみ、引きずられる中、髪を掴んでいるその手を振りほどこうと必死でした

 

 

指名手配犯さんは沼の前まで来ると歩みを止めました

 

 

「」ニヒッ

 

 

「っ!?」

 

 

そしてその不敵な笑みを浮かべる表情から菖蒲は指名手配犯さんが何をしようとしているか理解しました

 

 

「やっ、やめっ!?」

 

 

「じゃあな嬢ちゃん。せいぜい極楽にいけるよう祈ることだな…ふん!」ポイッ

 

 

「きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!??」

 

 

 

ドボォォォォォォン!!

 

 

 

菖蒲は沼に放り投げられてしまいました

 

 

「ぷはっ!?あぶっ!あばっ!?」

 

 

沼に落ちた菖蒲はなんとか水面から顔をだしたですが

 

 

思うように動けず沼の中でジタバタと暴れていました

 

 

「ふっ、無駄だ。そこは底なし沼、あがけばあがくだけどんどんと沈んでいくだけだ」

 

 

確かに指名手配犯さんの言う通り、菖蒲の体は徐々に沼の底に沈んでいくのがわかります

 

 

「たっ、助けて…かつ姉さま!助けてください!」

 

 

「助けを求めても無駄だ。もうお前に助かる術はない、諦めて沈め…」

 

 

指名手配犯さんの放った絶望的なその言葉に菖蒲は全身から力が入らなくなり

 

 

やがて静かに全身が沼の中に落ちていきました

 

 

「(こんなところで終わるなんて…かつ姉さま……)」

 

 

沈みゆく中、菖蒲は葛城に助けを求めていました

 

 

でも、いくら助けを求めてもきっと無理

 

 

だってかつ姉さまたちと菖蒲は別行動中

 

 

他の場所を調査して菖蒲がこうなっているなんて思いにもよらないはずですから

 

 

こんなとこで死ぬことになるなんて……やるせないですぅ

 

 

そう思いながらも沈みゆく中、死を悟った時でいた

 

 

「(っ?)」

 

 

ふと、目を見開くとこちらに向かってくる人影があることに気づきました

 

 

「(だれ?…かつ姉さま?)」

 

 

薄れゆく意識の菖蒲を、追いついた人影が菖蒲を優しく抱き抱えてくれました

 

 

暖い温もりが菖蒲の全身を包んでくれるような感覚、その感覚に安堵した菖蒲の意識はそこで途絶えたのでした

 

 

 

 

 

 

 

菖蒲side out

 

 

 

 

 

 

 

 

菖蒲が指名手配犯に沼に落とされてすぐのことだった

 

 

「ふん。さて、そろそろずらかるとするか」

 

 

沼に沈んでいくのを確認し、指名手配犯はその場から去ろうとしたその時だった

 

 

「せいやぁぁぁ!!」

 

 

「っ!?」

 

 

ドスゥゥゥゥゥン!

 

 

突然、上空から自分に向かって落ちてくる人影を見つけ、指名手配犯は慌てて回避行動をとった

 

 

体制を立て直し、見た先には自分に攻撃をしてきた佐介がいた

 

 

「惜しい、外しちまったな!」

 

 

そしてその背後から葛城もやってきた

 

 

「おや、お仲間のご到着と言ったところか?」

 

 

指名手配はこの状況から彼らが仲間だと即座に気づいた

 

 

「……かつ姉。少しの間、この人の相手をお願いします。僕は菖蒲ちゃんを助けてきます」

 

 

「じゃあやっぱり菖蒲はこの沼の中だってのか?」

 

 

「はい。沼の中から菖蒲ちゃんの気を感じます。しかもだいぶ弱々しい」

 

 

「ほう、感知タイプの忍か。正解だぞ小僧、あの嬢ちゃんなら俺が斬り捨てて放り込んだんだからな」

 

 

指名手配犯は得意そうな顔でそう告げた

 

 

「てめぇ!」

 

 

「かつ姉、ことは一刻を争います!」

 

 

「わかった。こいつはアタイが相手する。その間、菖蒲の救出は任せるぞ!」

 

 

「はい。ではお願いします!」

 

 

 

ドボォォォォォォン!!

 

 

 

「何考えてんだあの小僧。自分から底なし沼に飛び込みやがった」

 

 

「へっ、佐介は無謀なことをするような馬鹿じゃねぇ、それよりもてめぇの相手はアタイだぁぁ!」

 

 

「いいだろう、来いよ」

 

 

菖蒲の救出を佐介に託し、葛城は指名手配犯と対峙するのだった

 

 

 

 

 

 

 

ゴボゴボ……

 

 

 

 

一方、佐介は沼の中を潜りながら菖蒲を探していた

 

 

「(………っ!)」

 

 

潜り、進むこと少しして菖蒲の姿を視界にとらえた

 

 

「(いた!)」

 

 

 

ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!

 

 

 

佐介は菖蒲を見つけるやいなやスピードを上げて、沈んでいく菖蒲の体を抱きかかえた

 

 

「(よし、あとは戻るのみです……忍、(ソウル)転身!)」

 

 

 

ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「斬り捨て、御免!」

 

 

「うっ、うわぁぁぁ!?」

 

 

葛城は指名手配犯の剣撃に押されていた

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

 

「さっきまでの威勢はどうした?お前もあの嬢ちゃん同様たいしたことないな」

 

 

「くそっ!」

 

 

負けてたまるかと言わんばかりに葛城が構えたその時

 

 

 

ゴボゴボ……ゴボゴボゴボゴボ!!

 

 

 

「っ、なんだ?」

 

 

「っ?」

 

 

突然、沼の海面が激しく泡立ち、さらに次の瞬間には海面が盛り上がる

 

 

バッシャァァァァァン!!

 

 

「何!?」

 

 

「あっ、あれは!」

 

 

盛り上がった海面からものすごい勢いで何かが飛んできた

 

 

そしてその正体は

 

 

「佐介・(ソウル)葛城!」

 

 

菖蒲を抱き抱える佐介・(ソウル)葛城の姿だった

 

 

「佐介ぇぇ!」

 

 

「馬鹿な!?底なし沼から抜け出しただと!?」

 

 

佐介はそのまま地面に着地する

 

 

「少し痛いだろうけど、我慢してくれよ」

 

 

そう言うと佐介は手に気をまとうとそのまま菖蒲の背中をドンっと押す

 

 

「っ!?ゴホッ!…ゲホッゲホッ!?」

 

 

背中を押すと飲み込んでしまっていた沼の水を吐き出し、菖蒲は息を吹き返した

 

 

 

 

 

菖蒲side

 

 

 

 

 

突然、背中に衝撃が走り、菖蒲は飲み込んでいた水を吐き出して咳き込んでいました

 

 

「こっ、ここは?」

 

 

菖蒲は確かに沼の中を沈んでいたのに、気づいた時には沼の近くの草むらにいました

 

 

いったいこれは?

 

 

「大丈夫か、菖蒲?」

 

 

「えっ?」

 

 

自分を呼ぶ声に菖蒲が振り向くと

 

 

どことなく佐介兄さまに似てるような人が菖蒲に語りかけているのに気付きました

 

 

「佐介!菖蒲は無事か!?」

 

 

「大丈夫だぜかつ姉!息も吹き返したから、もう心配ねぇ!」

 

 

かつ姉さまは安堵した表情を浮かべてましたが

 

 

今かつ姉さまはこの人のことを佐介と言いました

 

 

そしてこの人が変身した佐介兄さまであることを知りました

 

 

なぜこのような姿になったかこの頃の菖蒲に知る由はありませんでした

 

 

「菖蒲、ちょっと待ってろよ。お前の仇、オイラが討ってやるぜ!」

 

 

「……?」

 

 

そう言うと佐介兄さまは菖蒲を庇うように立ち上がり指名手配犯さんと向かい合いました

 

 

佐介兄さまの後ろ姿には凛々しさと勇ましさを感じました

 

 

「仇を討つだと?おいおい、まさか小僧俺に勝つ気でいるのか?」

 

 

「あぁ!」

 

 

「大きく出たな。なら俺とお前とでは実力に差があるってことを思い知らせてやるぜ…」

 

 

そう言うと指名手配犯は構えをとり、柄を持つ手に力を込めました

 

 

「一撃必殺か、だったらオイラもこの一撃に全力を込めるぜ!」

 

 

佐介兄さまもまた気を最大限に高め、この一撃に全てのをかけるつもりのようです

 

 

互いに構えをとり、その瞬間を待っています

 

 

 

 

 

 

そしてその時はきました

 

 

菖蒲の髪から滴った雫が地面に落ちた瞬間

 

 

シュン!!

 

 

 

「斬り捨て、御免!」

 

 

「秘伝忍法・ツイストパンツァー!!」

 

 

互いの技がぶつかり、背中を向きながら静まりかえっていました

 

 

「「………」」

 

 

「………うっ」ドサッ

 

 

「佐介!?」

 

 

「佐介先輩!?」

 

 

先んじて沈黙を破ったのは膝をついて倒れこむ佐介兄さまでした

 

 

佐介兄さまが負けてしまった!?と菖蒲とかつ姉さまを不安と恐怖が支配する

 

 

「………ふっふふ」

 

 

勝ち誇ったと言わんばかりに指名手配犯さんが不敵な笑みを浮かべるも

 

 

「ぐっ!?グォ!?……がぁぁぁぁ!!!???」

 

 

突然、指名手配犯さんの体が徐々に歪み始め、最終的にはすごいスピードで佐介兄さまを通り越し、木々をなぎ倒しながら、完全にノックアウトしていました

 

 

「やっ、やった?」

 

 

「やったぜぇぇ!!さすが佐介だぜ〜、佐介〜♪」

 

 

指名手配犯を倒した佐介兄さまの元にかつ姉さまは駆け寄り、勝利のハグをするのでした

 

 

「佐介……先輩」

 

 

ふと菖蒲は自然と佐介兄さまの名を呟いていました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、無事に指名手配犯さんは駆けつけた捜索隊の皆さんによって連行され、事件は終わりを告げました

 

 

事件を終えて半蔵学院に戻った菖蒲は佐介兄さまを呼びだしました

 

 

「どうしたんですか菖蒲ちゃん?」

 

 

「佐介先輩はどうして菖蒲を助けてくれたんですか?…菖蒲は先輩が助けようとするほどの人ではないですよ?」

 

 

嫉妬によって佐介兄さまに菖蒲はかつ姉さまとの仲を裂こうとした

 

 

そんな菖蒲を助ける理由なんてないはずだと菖蒲は思っていました

 

 

しかし、兄さまそれを聞いた瞬間、可笑しそうに笑いながら語りました

 

 

「僕は菖蒲ちゃんを助けたいと思ったからそうしただけだよ。それに誰かを助けるのに理由はいらないですよ」

 

 

そう優しげな顔でつぶやきました

 

 

「これからも菖蒲ちゃんが困ったことがあったら絶対に助けるつもりだよ。だって僕たち仲間じゃない」

 

 

「っ!?」

 

 

その言葉を聞いた瞬間、菖蒲の目には佐介兄さまに後光が差しているように見えました

 

 

かつ姉さまとは違った魅力に菖蒲の心はズキュンと撃ち抜かれました

 

 

そして菖蒲は決意を固めました。菖蒲はかつ姉とこの人、佐介兄さまに生涯をかけてついていこうと

 

 

「あっ、あの!」

 

 

「なんですか?」

 

 

「菖蒲は決めました!これからは先輩のこと…佐介兄さまと呼び、慕うことをここに誓います!」

 

 

「ふぇ?」

 

 

佐介兄さまはキョトンとした顔で目を点にしてました

 

 

「菖蒲は佐介兄さまの心意気に惚れてしまいました!ですので忠誠の証として〜」

 

 

「あっ、あの菖蒲さん。なぜ僕の手を取るんですか?」

 

 

菖蒲の行動にさらに理解不能と言わんばかりの顔をする兄さまをよそに、菖蒲は手に取った佐介兄さまの手を自分の胸に押しあてました

 

 

「ちょ!?ちょちょちょちょ!何してるんですか菖蒲ちゃん!?」

 

 

「これこそ佐介兄さまに忠誠を使うと決めた菖蒲の証です!さぁ佐介兄さま、これにて菖蒲の身も心も佐介兄さまのものです。遠慮せず菖蒲にセクハラをしてください!」

 

 

「なななな!なんでセクハラなんですか!?」

 

 

「セクハラこそ互いの愛を確かめられる最高の行為なのです♪」

 

 

だからこそ菖蒲は佐介兄さまと愛を育むためにセクハラをし続けるのです

 

 

「そそそそ、そういうのは僕らにはまだ早いですぅぅ〜!」

 

 

「あっ、佐介兄さま、逃がしませんよ!菖蒲にセクハラしてくださーい!」

 

 

「ヒエェェェェェェェェェ!!!」

 

 

たとえどんなに抵抗されても

 

 

「待ってくださ〜い♪」

 

 

「まてませーん!」

 

 

たとえどんなに逃げられても

 

 

 

 

 

 

菖蒲は一度決めたら一途でしつこいですよ♪

 

 

 

 

「佐介兄さま〜♪」

 

 

「うわぁぁあーん!?」

 

 

 

 

これが菖蒲と佐介兄さまとの出会いの物語です♪

 

 

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