飛鳥たちが忍部屋にいた頃、佐介とレイナは霧夜の手伝いをしていた
「すまなかったな2人とも、修行のあった後だというのに手伝いをさせてしまって」
「いえいえ、お役に立つことができて良かったです」
「またいつでも言ってくださいね」
「あぁ、ありがとう。では二人とも今晩はゆっくりと休んでくれ」
そう言い残すと霧夜はその場を後にした
「じゃあ戻りましょうかレイナ」
「はい」
手伝いを終えた佐介とレイナは明日のために早く寝るべく部屋に戻ろうとした
そして部屋に向かっている途中の事でした
「「っ?」」
ふと二人の前にふらつくような動きをしながらこちらに近づく人影が見えた
二人がその影をよく見てみると、それはどうやら斑鳩であった
「斑鳩さん?」
「1人でどうしたんでしょう?」
なぜ斑鳩がこんなところに1人でいるのかと二人が不思議がっていると
「…」クラッ
「あっ!危ない!」バッ
ゆらりと倒れ込む斑鳩を見て慌てて彼女をキャッチし、倒れるのを阻止した
「斑鳩さん大丈夫ですか!?」ユサユサ
佐介は斑鳩を抱き抱えながら彼女の身体を揺すった
すると
「う…ううん」
斑鳩が目を開けた
「斑鳩さん…気がついたんですね」
「よかった」
心配していた佐介とレイナは斑鳩が目を覚ましたことに安堵した
「…佐介…さん」
「はい、斑鳩さん大丈夫ですか?」
斑鳩が自分の名を呟き、佐介はそれに答えるように返事をする
「佐介さん…佐介さん…」
「っ?」
そんな中、斑鳩が少しづつ起き上がるとともに佐介に寄り添うかのように寄りかかった瞬間
「」バッ!
「うわっ!?」ドテ
「さ、佐介兄さま!?」ビクッ
突然、いきなり斑鳩が佐介を押し倒した
「いたたた…い、斑鳩さん?」
佐介は斑鳩がなぜこんなことをしたのか理由がわからなかったが
次に斑鳩が浮かべた顔に驚く
「~///」ポワァ~
斑鳩は明らかに…「雌」の顔をしていた
「い、斑鳩さんっ?」アセアセ
「佐介さん…わたくし、もう…我慢できないんです」ハァハァ
明らかに尋常ではない斑鳩の行動に佐介は目を疑った
すると次の瞬間、普段の彼女なら考えられない行動をとる
「」パチッ…パチッ
なんと、あろう事か斑鳩は自分の衣服を脱ぎ始め、ボタンが外れたワイシャツからはブラとそれに包まれた斑鳩の豊満なものがちらちらと見えていた
「きゃぁっ///!?」アタフタ
「なっなななな?なにを///!?」アタフタ
佐介とレイナは顔を真っ赤にする
「わたくしは……佐介さんが、佐介さんが……『欲しい』」チュパ
「ぴゃあ!?」
すると斑鳩が佐介の耳を甘噛みする
しかも、抵抗させまいと体を押さえ込まれていた
「さぁ佐介さん、わたくしに佐介さんの童t「い、斑鳩さん!やめてあげてください!」」
慌ててレイナが斑鳩を引き剥がすことに成功する
「なにを!わたくしと佐介さんの仲を引き裂くというのならたとえレイナさんと言えど!」
佐介とのいい感じを邪魔され、怒った斑鳩が飛燕を手にしようとした
「させません!忍法・折紙手裏剣!」
「なあっ!?」
しかしそれよりも先にレイナが投げた折紙の手裏剣が炸裂し、そのまま斑鳩を巻き込んで壁に刺さり、斑鳩は身動きが取れなくなった
「兄さま早く!長くは持ちません!」
「うっ、うん!」
「ぬぅ!?…あっ、待ってください!行かないでわたくしの佐介さ〜〜ん!!」
間一髪、危ないとこをレイナにすくわれ、斑鳩の制止も張り切り2人でその場を逃げるのだった
「「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」」
なんとか斑鳩から逃げ切った2人は乱れた息を整えていた
「いっ、いったいなにがどうなってるんだ?」
「斑鳩さんがあんなことをするなんて信じられません」
「僕も同じ気持ちですよ…どうしちゃったというんだろう?」
この状況に頭をなやませていると
「どうしたんだお前らこんなとこで」
「「っ!?」」
当然、後ろからの声に佐介たちが驚くとともに声のする方を向いた瞬間、そこには葛城がいた
「かつ姉!いいとこに来てくれましたね、大変なんですよ!斑鳩さんが変なんです!」
佐介は葛城にありのままの出来事を説明する
「そりゃ大変だ!なら見つからないように隠れなきゃな!さぁこっちにいくぜ」
事情を聞いた葛城は急ぎ佐介の手を掴んでその場を去ろうとするも、ふと佐介は気づいた
葛城がレイナを置いて自分だけを連れて行こうとしていることに
「あの、かつ姉?レイナも連れて行かないと」
「あいつなら大丈夫さ、だから早く行こうぜ」
そう言うと葛城が自分の手を掴んでいる手の力を強め、さらに遠ざかろうとする
「っ!…いっ、痛いですよかつ姉、ちょっと離してください!」
「それはダメだ、お前はこのままアタイと一緒に来るんだ…もう、2度と離さないぜ」
「「っ!?」」
自分を解放するように言うと葛城は不敵な笑みを浮かべていた…しかし、彼女の目からはハイライトが消えていた
「ぬふふふ〜、言い間違えがありますよかつ姉さま〜」
「っ!?」
その時、佐介は突然背後に寒気を感じる
しかも、それは佐介がよく知る人物
「あっ、菖蒲ちゃん!?」
「そうですよ佐介兄さま〜、あなたとかつ姉さまの菖蒲です〜」
やはりと言わんばかりに菖蒲だった。しかも葛城同様、目のハイライトは消えていた
「ともかく佐介、一緒に行くぞ」
「そして3人で素敵な夜を過ごしましょ〜♪」
「や、やめて〜!?」
「大変!佐介兄さま、今助けます!」
佐介の危機を救おうとするレイナ
だがその時
「にっひっひ〜やっと見つけたよ」
「っ!?」
「レイナ〜♪」
「きゃあっ!?」
突如何者かに襲われたレイナは廊下に倒れこむ
「痛たたた…いっ、いったいなに?」
「僕だよ〜レイナ〜♪」
「えっ?チェルシー?」
レイナを押し倒したのはチェルシーだった
「チェルシー、佐介兄さまが大変なの、力を貸して」
力を貸して欲しいと頼み込むレイナだったが
「やだ」
「えっ?」
チェルシーはそんなレイナの頼みを二言で断る
「ど、どうして?」
「僕はただレイナが僕のそばにずぅぅぅっと!いればそれでいいんだ。他の奴らのことなんて…どうでもいいんだ」
よく見るとチェルシーもまた葛城たちと同じような感じがした
そしてチェルシーはそのままレイナの服の下に手を突っ込んだ
「いっ、いや!チェルシー、離して///!」
「嫌だって言ってるだろ…僕は、僕は世界中の誰よりもレイナを愛してるから」
「っ!?」
「姉弟だとか、そんなのどうでもいい…レイナは僕のものだよ~」ネットリ
「ぶふぉ!?…こ、これは///!?」
チェルシーはそう言いながら、断固としてレイナを解放しようとはしなかった
それでいて方や女の子で、レイナは男。普通なら男女のいけない関係なのだが…
側から見たらどう見てもレズにしか見えないほどいやらしいものだった
「くっ、こうなったら!」
レイナが助けに入られないのなら、抜け出すには自分の力で脱出するしかない
「ぐぅ…ぐうぅぅぅぅ!!」
そうと決まればという感じに佐介は全身に力を込め始める
すると佐介の筋肉が脈動し始め、少しずつ盛り上がり始める
「なっ!くそっ!」
「抵抗は無意味ですよ兄さま!」
まずいと感じた葛城と菖蒲が拘束を強める
「はぁぁぁ…たぁぁぁ!」
「「っ!?」」
しかし、佐介のパワーは2人の全力の拘束を超え、ようやく拘束から解放された
「っ!レイナ、今助けます!」
レイナの危機に佐介が助けに入ろうとした
「兄さま!ここは私に任せて行ってください!」
「で、ですが…っ!」
「チェルシーのことは私がなんとかしますから、だから兄さまは早く安全な場所に!」
自分は大丈夫だから逃げるようにレイナはそう言い聞かせる
「おっと、逃さないぜ〜」
「大人しく捕まってください佐介兄さま〜」
前方には再び葛城と菖蒲が立ちはだかる
「兄さま!」
「レイナ…………っ、ごめんなさい!」
レイナの思いを受け、佐介はその場から逃げ出す
「逃がしませぇぇん~」クワッ
「御用だ~」クワッ
「押し通る!!」バッ
「「なっ!?」」
佐介は迫り来る葛城たちを振り切り、まんまと逃げ出すことに成功し、暗い校内を走り続けるのだった