はい、久しぶりにコラボ以外の番外絵巻です
たまにはガス抜きも兼ねておかないとスランプしそうなのでね
ではどうぞ!
ここは半蔵学院忍学科の学生寮
忍学生である佐介や幼馴染の飛鳥や仲間たちが共に暮らしている寮である
「ふんふんふ~ん♪」
そんな寮のお台所にて佐介は1人、楽しそうに鼻歌を歌いながらいつものようにみんなの朝食を作っていた
今日は休日ということもあり朝食後は皆それぞれの時間に勤しむだろうという感じだった
「あっ、佐介くんおはよう」
「おはよう飛鳥ちゃん」
そこに目を覚ました飛鳥がやってきて佐介に声をかけた
「うわ~今日も美味しそう~♪」
「そう?えへへ、ありがとう」
今日の朝食は佐介が細かく角切りにされたリンゴを混ぜ込こまれたリゾットだった
甘酸っぱく、美味しそうな匂いを漂わせていた
「さて、用意も出来たからみんなを呼んできて」
「あっ、は~い」
その後、飛鳥が起こしに行き、やってきた他の子達とともに用意されたリゾットを召し上がった
今回のリゾットも高評価を受けたようで皆の喜ぶ顔を見られて佐介もとても満足気だった
朝食を終えるとそれぞれ自分たちの時間に浸っていた
そんな中、飛鳥は外出中
「ふふふ~ん♪」
「あ、飛鳥ちゃん?」
「な~に佐介くん?」
「どうして腕を組んでるのかな~?」
「ふふっ、今日は佐介くんと一緒にお買い物に行くから嬉しくて♪」
…佐介と一緒に
買い物に行こうと佐介を誘い、これからショッピングモールにお買い物にいくことになった
だが、佐介は飛鳥に腕組みをされてるのが少し恥ずかしかった
なにより密着しているがために飛鳥の豊満なそれがあたっていること思うと顔が赤くなってしまう佐介だった
しばらくして飛鳥と佐介はショッピングモールに到着した
「ショッピングモールか~、修行の旅に出てから一度も来なかったから随分と久しぶりだよ」
「うふふふ。そっか、じゃあいろいろ見ていこ」
それから二人はモール内をいくつか見て回った
「最近はいろいろあるんだね。知らなかったよ」
「まぁ今はなんでも揃ってる時代だからね」
「それで飛鳥ちゃん。次はどこ行くの?」
「せっかくだから洋服店に行こうと思ってるの」
次の行き先が決まった時だった
「っ」
飛鳥は少しむずむずした感覚に襲われる
「あっあの、佐介くん」
「なに?」
「私ちょっとトイレ行ってくるから少し待っててね」
「あぁうん。わかった」
そう言い残し早く済ませようとトイレに急ぐのだった
1人飛鳥を待つことにした佐介は2階から1階のフロアを見下ろす
「ふふっ、賑やかですね~」
人々が楽しそうにしている光景を見て佐介はウキウキっとした気分になった
そして佐介が眺めを見ながらまったりしていた時だった
「っ?」
サングラスをかけ、帽子を被った1人の女性の目に後ろ姿が映った
「(嘘、もしかして…?)」
恐る恐る女性は佐介の元に歩み寄ってくる
「ね、ねぇそこのあなた」
「はい?」
声をかけられた佐介が女性の方を振り向く
顔を見た瞬間、女性は驚く
「やっぱり佐介くんじゃない!」
「えっ?どうして僕の名を?」
「もう、佐介くんってば…私よ、わ~た~し♪」
サングラスをずらし顔を見せた
「えっ?ま、舞さん?」
「うん。そうだよ♪」
声をかけてきたのは以前佐介が危ないところを助け、臨時でマネージャーをやったアイドルグループ「ミルキーポップ」の1人、舞だった
「驚いたわ。後ろ姿見てピンと来たのよ」
「舞さんはどうしてここに?」
「今日は休みで非晩だったから買い物に来たの」
「そうだったんですか」
理由を聞いて佐介は納得する
「(やばい、チョーラッキーなんですけど!たまたま買い物にきたら佐介くんに会えるだなんて…あぁ~きっとそうよ。やっぱり私と佐介くんは運命の赤い糸で結ばれてるんだわ~♪)」
佐介に会ったことによって舞のテンションが上昇する
「(ていうかこれチャンスよね?今、ここには私と佐介くんだけ。今は如水ちゃん達はいない……つまり私が一歩リード出来るってことよね)」グヘヘ
見えないように影で目を光らせヨダレを垂らしながら舞はそう思っていた
「舞さん?」
「ううんなんでも…そ、それよりも~」ギュッ
「ふぇっ?舞さん?」
いきなり腕に抱きつかれたことに佐介は驚く
「佐介くんは~、これから予定ある~?良かったら私と一緒にモールを回らない~?」
「ありがたい申し出ですけどごめんなさい、今日はツレと一緒に来てるんですよ」
「ツレ?」
舞が小首をかしげていると
「佐介く~ん。お待たせ~」
「っ!?」
「あっ、飛鳥ちゃん」
「…っ?」
トイレから飛鳥が戻ってきたと同時に空気が変わる
飛鳥と舞がそれぞれ互を見つめ合う
「(だっ、誰あの人?さ、佐介くんと腕を組んでる!?)」
「(ま、まさか佐介くんのツレって女の子だったの!?)」
驚きの表情を浮かべた二人の目がすぐに凝視の目に変わる
それになにより彼女たちの女の勘が囁いている。目の前にいるのは好敵手だと
「ね、ねぇ佐介くん」
「なんですか舞さん?」
「君の言ってたツレってこの子のことだよね?…この子、佐介くんの知り合いなの?」
「あぁそういえば教えてませんでしたね。彼女は飛鳥ちゃんって言って僕の幼馴染なんです」
幼馴染、そう聞いた瞬間、舞に稲妻が走る
「それで僕と同じ学校なんです」
同じ学校という言葉によってさらに稲妻が走る
「(くっ、なっ、なんてことなの!よりにもよっていきなりアドバンテージを2つも取られてるだなんて!)」
これは思わぬ伏兵がいたものだと舞は危機感を覚える
「それで佐介くん…そ、その人は誰なの?」
一方飛鳥の方とて気が気ではなかったなにしろ自分がまだしたことない佐介との腕組を先越されてしまったばかりか、見るからに美人だったからだ
「あぁこの人はえっと~~」
「……うん」コクン
「飛鳥ちゃん。ちょっと耳をかして」
「うっ、うん」
言われるがままに耳を貸すと佐介は彼女が誰なのかを教えた
「ええぇっ!?あ、あの有名なアイドルミルキーポップn「し~!!!飛鳥ちゃん声でかい!!」むぐっ~!!」
大声をあげようとする飛鳥の口を慌てて塞ぐ
周りの視線がこちらに向いたが、すぐに何事もなかったように行ってしまった
どうやらばれずにすんだようであった
「はぁ…ま、まぁそう言うことなんだよ」
「でもなんでそんな人と佐介くんが?」
「いろいろあってね」
苦笑いしながら頬をポリポリとかいた
「まっ、まぁとりあえずあなたが誰かで佐介くんとどういう関係かはわかりました。それじゃあ私たちはこれから用事がありますのでこれにて、行こう佐介くん」
「あっ、あの飛鳥ちゃん?少し痛いんだけど?」
これ以上佐介が取られてるような光景を見るに堪えない飛鳥は佐介を連れてこの場から離れようとする
「ちょっとまった!!」
「ま、舞さん?」
すると逃すまいと舞がもう片方の手をくんでくる
「な、何するんですか?」
「まだ話の途中だってのにそそくさと行こうとするなんてちょっとひどいんじゃないかしら?」
「そんなことないと思うんですけどね~」
「そんなことあります~」
ジーーー!!!
互いににらみ合うとともに火花を散らす
この時、佐介は何がなんだか分からず右往左往していた
「だいたい私たちはこれから洋服店で買い物しようとしてるんですけど」
「あら、どうして洋服屋に?」
「飛鳥ちゃんが僕に合う服を選んでくれると言うのでそれで」
「ふーん…なるほどなるほど」
佐介から話しを聞いた舞は何やらニヤリと笑みを浮かべた
「やっとわかってくれたんですか、じゃあわたしたちはこれd「じゃあその服選び私も手伝うわ!」……」
「「はあっ!?」」
舞からの想像打にしない言葉が飛んできた
「ど、どう言うことですか?」
「うん?どう言うことって、そのままの意味に決まってるじゃない、私も佐介くんの服選びを手伝うって言ったのよ」
さも当然と言わんばかりの顔を浮かべながら舞はそう言い放つ
「舞さんも僕に合う服を探してくれるんですか?」
「うん、私が佐介くんにぴったり合う服を見つけてあげるわ。さっ行きましょう!」
「うわっ!ちょ、舞さん!?」
「あっ、ちょっと!待ってよ!」
飛鳥から強引に佐介を奪い、洋服屋に向かって行く舞を飛鳥は必死に追いかけるのだった
そうして一行は洋服屋に到着した
店の中にはたくさんの洋服があった
可愛らしい服からかっこいい服など多種多様に置いてあった
「すごいですね。いっぱい服がありすぎてなんだか目が回りそうです」
「ふふっ、佐介くんらしい反応ね、じゃあ早速服を選んであげましょうかね」
「ちょっと待っててば、だからなんで私がしようとしてることにあなたが入り込んでくるの!」
「あら?私だってただ佐介くんにぴったりな服を選んであげたいと思ってるだけだけど?」
2人が再び互いを睨みつけ、火花が散る
「ちょ、ちょっと2人とも落ち着いてください」
「「佐介くんは黙ってて!」」
「ひゃう!?」
宥めようとした佐介の言葉に耳を貸さず、逆に怒鳴りつけた
「これ以上何を言っても拉致があかないわね……ならここは1つ私と勝負しない?」
「勝負?」
「そう、どっちが佐介くんに似合う服を選んであげられるかの勝負よ」
「わかった。その勝負受けて立つわ!」
舞の提案に飛鳥も乗り気になっており、佐介はどうしたらいいのかとおどおどするのだった
そして流されるままに試着室に立たされた佐介は飛鳥と舞の勝負の判定役を押し付けられていた
「佐介くん!これ着てみて!」
「はっ、はい」
飛鳥に差し出された服を手にカーテンを閉め着替えた
カーテンが開くとそこには飛鳥の持ってきた服に身を包んだ佐介がいた
「ど、どうかな?」
「うん、うんうん!佐介くんとっても似合ってるよ!」
「そ、そうかな///?」
いつもはシンプルやジャージなどで過ごしている佐介にとってあまり着なれない服装なので褒められるとどこかこそばゆい感じがした
「ふっふ~ん。まだまだね」
「っ!?」
「舞さん?」
するとそこに服を手に戻ってきた舞がやってきた
「確かにこれはこれで佐介くんに似合ってるかもしれないけど、ファッションなら私のほうが一枚上よ!」
「なんですって!?」
普段からアイドルとして様々な衣装を着こなしてるが故の自信を持っている舞は高らかにそう告げる
「さぁ佐介くん♪これ着てみて」
「は、はい」
佐介は言われるがままに舞が差し出した服に着替えるべくカーテンを閉じ、しばらくしてカーテンが開くと現れたのは少し可愛げな服に身を包んだ佐介がいた
「うっ、こっこれは…///」
「いや~ん、佐介くん可愛い~♪」
「そ、そうですか?…ちょっと恥ずかしいです~」
あまりの可愛さに飛鳥と舞は惚れ惚れし、佐介も照れくさそうにしていた
「ふふ~ん。どうかしら~?」
そして得意げな顔を浮かべながら飛鳥をチラ見する
「ぐぅ~!まだ、まだだよ!」
すると飛鳥は駆け出し、再びコーナーに向かう
「佐介くん、次はこれ着てみて!」
「えぇっ?…あっ、うん」
次の飛鳥の服を着るとともに2人に披露する
さっきのコーデよりもいい感じであり、舞の選んだ服よりよさげな感じだった
「これならどうかな~?」
「ぐぬぬ~!負けてたまるもんですか!」
すかさず舞もまた新たな洋服をさがすとともにそれを持ってくる
「佐介くん、今度はこれ着てみて!!」
「は、はぁ~」
舞の持ってきた服のコーデがまた飛鳥の上をいくものだった
「く~負けるもんですか!!」
「私だって負けないんだから!」
「えっちょ、2人とも!?」
互いに意地を張り、どちらがいいかの戦いはヒートアップ
佐介の声も耳に入らぬ勢いだった
2人はそれから次々と佐介に合う服をエスコートし続け、佐介はさながら着せ替え人形にでもなった気分だった
そして数分後
「「ぐぬぬぬぬぬぬぬ~!!!」」
互いに決定的な差を埋められずついにはいがみ合いを始めていた
「もう諦めたらどうなの!どう見たって私のコーデした服のほうが佐介くんを輝かせられてるはずよ!」
「違うもん!私の選んだ服のほうがいいに決まってるもん!」
「いいえ私よ!」
「私だよ!」
飛鳥と舞は佐介の前で激しい言い争いを始め、その声が服屋全体に響き渡る
「私が!」
「私が!」
「…………」
だが、2人はやらかしてしまった。これにより切れてはいけないものがきれてしまった
プチン!
「「っ?」」
その音に気づいた2人が思わず目を向けるとそこには体をピクピクさせる佐介が
「さ、佐介くん?」
「ど、どうしたの?」
恐る恐る顔を覗かせてみると
「…なさい」
「「えっ?」」
「2人ともそこに正座なさい!!」ゴォォォォォォ!!
「「っ!?」」ビクッ
俯いていた佐介が顔を上げるとそこにはいつもの優しい表情を浮かべる彼ではなく、鬼のように恐ろしい顔を浮かべていた
その威圧に堪らず即座に正座する
「まず言っておきます。お二人の気持ちは大変尊重します。僕のために一生懸命にやってくれてることは大いに認めるつもりです」
「「はっ、はぁ」」
「だがしかし!!どうしても許せないことがあります。それはお二人関係です!どうしてそんなにいがみ合うのですか!争いごとは何も生まないといのに全く嘆かわしい!挙句店の方々にも不快な思いをさせてしまってるではありませんか!」
「「うっ、うう!?」」
佐介の怒鳴り声に思わず怯える2人
さらにはそんな彼の姿を見たほかの客や従業員たちもそれに恐怖していた
「店長さんおらっしゃいますか!」
「は、はい!?」ビクッ
偶然にも近くにいた店長が自分に振られたことに怯えた様子で佐介のもとにやって来る
「な、なんでしょうか?」((;゚Д゚)ガクガクブルブル
「すいませんが別室をお貸しいただけませんか、少々この二人にはO・HA・NA・SIが必要のようなので」
「は、はい!わかりました直ちに!」
佐介の威圧に堪らずOKをだす
「……さて、ではいきましょうかお二人とも」ニッコリ
怒鳴った後のこのニッコリとした表情はもはや恐怖でしかなかった
そして佐介は2人の服の後ろ襟をつかみ、引きずるように2人を別室に連れて行こうとする
「ま、待って佐介くん!?は、話しを聞いて!」
「嫌です」ニッコリ
「わ、わかった!私たちが悪かったから!お願いだから許して!」
「今更言っても手遅れです」ニッコリ
なんとかしなくてはと抵抗するも2人では佐介を止められなかった
そして佐介は別室の前にたどり着く
「ど、どうぞ!」
店長が恐る恐る怯えた様子でドアを開けた
「ありがとうございます」
「い、いや、許して佐介くん!」ウルウル
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ウルウル
今の2人にとって別室に続くこの扉はさながら地獄の入口点だった
「心配せずとも結構ですよ。ただ……少しお二人には少々説教をするだけですから」フフフフフ
「「い、いやああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」」
まさに血の気も引くほど凍りつくような笑みを浮かべながら佐介は2人を別室の中に引き釣り込み、飛鳥と舞は断末魔を上げるのだった
その後、飛鳥と舞は佐介から説教5時間という何処ぞの閻魔さまに負けず劣らずの説教を受けたとのこと
普段キレない人がキレるのは本当に恐ろしいものですね…フフフフフフ