佐介くんたちと県立志野塚工業高校の子たちと出会う話です
その日、佐介はチェルシーとレイナとともに、商店街に来ていた
「う〜ん♪やっぱりあそこの焼き鳥屋さんのネギまは最高です〜♪」
「あんたってば相変わらず食べ物に関してはキャラ変わるね〜?」
「佐介兄さま。口にタレがついてますよ。私が拭いてあげます」
「あっ、ありがとうございますレイナ」
口元についたタレをレイナがハンカチで拭き取り、それに恥ずかしそうな顔を浮かべる佐介だった
今日は休みということもあり、佐介はこの街に来たばかりのチェルシーとレイナと共に商店街で食べ歩きでもしようと。ここに来ていた
そんなこんなで食べ歩きを楽しんでいた3人だったが
「うぉぉぉぉ!!」
「「「っ?」」」
後ろから声が聞こえ、佐介たちが振り向いてみると
「すんません!そこどいてくださいっすぅぅぅ!!!」
「「「っ!?」」」
バコン!
「「「あーれ〜!?」」」
こちらに急接近してくる女の姿に驚く暇もなく突き飛ばされてしまった
「うわっ!?やべぇ!?」
少女は急いで急停止したが時既に遅し
佐介たちは吹き飛ばされた時に打った場所を痛そうにさすっていた
「いたたた…っ!?」
そして不意に佐介が見た先には食べ途中だったネギまが地面に落ちていた
「ぼ、僕の…ネギまが〜」
「さ、佐介兄さま、元気出してください」
悲しげな顔を浮かべる佐介を必死に慰めるレイナだった
「あぁっ、ごっ、ごめんっす!!」
詫びの言葉を口にしながら女の子は佐介たちに駆け寄ると共に謝罪を述べる
「き、気にしないでください、悪気があってやったわけじゃないようだし…ネギまはまた買えばいいだけです」
「兄さま…お可哀想に」
彼女の必死な謝罪を見て佐介は彼女もわざとではないようだったのでそれ以上は責めまいと彼女を許した……まぶたに涙を溜めながら
「優しいんすねあんた。…もし今度会うことがあればこの礼は必ずするっす!……って!?やべぇ!?急いでんの忘れてたっす!じゃあそんなわけでごめんっす!」
そう言い残すと彼女は再び勢いよく走り去って行ってしまった
「まったく、なんなんだよあいつは〜!……っ?」
「さぁ?とても元気な子のようでしたね…ところで2人とも大丈夫ですか?」
「はっ、はい。私は大丈夫です。チェルシーは大丈夫だった?…チェルシー?」
レイナが無事か確認するために呼びかけてみたが、チェルシーなにやら背を向けながらその場にへたり込んでいた
「チェルシー?」
「どこか怪我したんですか?」
心配になった2人がチェルシーにやってみると
「……るさん」
「「えっ?」」
「あいつ絶対にゆるさぁぁぁぁぁん!」
「「っ!?」」
突然、チェルシーが鬼のような形相でそう叫び
佐介とレイナは思わずびっくりした
「ど、どうしたのチェルシー?」
「どうもこうもあるか!これ見てよ!」
「これって」
「そうだよ!レイナが誕生日の日に僕のプレゼントと交換でくれたブローチだよ!…僕の宝物だったのに…」
チェルシーが涙目で2人に見せたのはひび割れてしまっているブローチだった
前にレイナから互いの誕生日プレゼントととして自分のプレゼントを渡した際にお返しとしてレイナからプレゼントされたものであった
それからというもの、彼女にとっては一番のお気に入りであり大切なものだったのだ
「許さない…僕の宝物をこんなにしてくれちゃったあいつを〜!」
「ちぇ、チェルシー落ち着いて、リラックスリラックス〜」
「あったまきた!捕まえて僕の宝物を台無しにしてくれちゃった償いをさせてやる!まてぇぇぇ!!」
「チェルシー!?」
レイナがチェルシーをなだめようとするもブローチを壊されたことで頭に血が上ったチェルシーにはそんな余裕はなかったのである
そして怒ったチェルシーが先ほどの女の子をとっ捕まえるべく後を追うべく駆け出して行ってしまったのであった
「チェルシー!…ど、どうしよう?」
「ともかく、まずはチェルシーちゃんを追いかけましょう!」
「はい!」
レイナは慌てふためくも佐介の後についてチェルシーを追いかけるのであった
その頃、佐介たちを吹き飛ばし、そのまま去って行った少女は自分の母校の近くを走っていた
「おっ、見えて来た見えて来た!」
彼女の目にも母校の学校が見えて来た
さらに校門前の前には四人の女の子たちがいて彼女を待っていたかのように立っていた
「あっ!みなさん見てください!飛彗ちゃんが来ましたよ!」
4人のうちの1人がこちらに向かって走ってくる飛彗を指差す
『(`_´)ゞ』
「…あとちょっと」
「飛彗ちゃん!あと少しですよ!頑張って〜!」
「はぁ〜なんで私まで?私、そんな暇じゃないってのに〜、次の漫画のネタを探さなきゃいけないってのに」
自分たちのもとに飛彗にエールを送る仲間たち
そんな中、メガネをかけた女性は他の子達とは違いあまり乗り気ではない様子であった
そして仲間たちのエールに飛彗が気づいた
「おっしゃ!ラストスパートだぁぁ!」
飛彗は最後にスピードを全開にする
「えー間も無く飛彗列車〜飛彗列車が参りまーす。白線の内側まで下がっておいてくだs「おっしゃゴール!」って!?まだ言い終わってないのに〜!」
鉄道アナウンスのような声真似をしていたが、言い終わる前に飛彗が到着してしまったがために軽くショックを受けていた
「えへへ、ごめんっすよ元親〜」
「うぅ〜」
そんな彼女、元親の肩をトントンと叩きながら飛彗は謝罪を述べた
「で、で?タイムはどう?記録更新!?」
「……前のタイムより1分遅かった」
「ぬあぁぁぁぁ!ちくしょぉぉ!!!」
記録を超えられなかったためにショックのあまり飛彗は声を荒げる
「くそぉ〜、こんなんじゃ憧れのあの人のようにはならない!」
「飛彗ちゃん落ち着いて」
「何やってんだか」
悔しそうな顔を浮かべる飛彗を元親がなだめ
そんな彼女をメガネをかけた女性は暑苦しいものを見るような目で見ていた
その時だった
「あー!やっと見つけたー!」
「「「「「っ?」」」」」
突然の怒鳴り声に驚いた飛彗たちが振り向いた先にはご立腹という文字が顔に書いてあると言わんばかりに怒っていたチェルシーがいた
「誰よあの子?」
「あっ、あんたはさっきの?」
知らない子が突然現れたという感じの顔を4人が浮かべる中、飛彗だけは先ほどあったのですぐに気づいた
「ちょっとあんたさ、何してくれちゃってんだよ!?あんたのせいで僕の宝物が台無しになったじゃないか!」
そう言ってチェルシーは飛彗にひび割れたブローチを見せつける
「げっ!?マジで!?」
ブローチを壊したのは自分のせいだと言い張る
話しを聞かされ飛彗は冷や汗を垂らす
「ご、ごめんっす!オレの不注意だったっす!本当すんません!」
「謝ってすんだら警察は!「チェルシー!」っ?」
チェルシーが飛彗を問い詰めている最中、遅れて佐介とレイナが到着する
「はぁ…はぁ…チェルシー落ち着いてよ」
「で、でもこいつが!」
「今度また新しいブローチをプレゼントするから、ねっ?」
「ぶ〜、わかったよ」
ようやくレイナの説得に応じ、チェルシーは落ち着きを取り戻した
そんな2人を微笑ましく佐介は見守っていた
その時、自分をジロジロと見つめる視線を感じた佐介はその先を見て見ると
PCのキーボードをカタカタと叩きながらこちらを見つめる少女がいた
「あっ、あの?何か?」
『検索終了d(^_^o)』
「っ?」
あらかたキーボードを叩き終えると少女は仲間のもとに戻る
それを見た佐介は何が何やらと小首を傾げる
『……∑(゚Д゚;)!?』
「霞、どうしたのよ?あの男に何かあるっての?」
メガネをかけた少女がPCをいじくる最中に慌て出した少女に問いかける
するとPCの向きを仲間たちのほうに向けて画面を見せる
「「「「っ!?」」」」
PCには佐介の情報が記載されていた
そして少女たちはその記載されている内容を見た瞬間青ざめる
「ちょ!?このパソコンに記載されてる人がどうしてここに!?」
「半蔵学院というと表向きはマンモス校だけど裏は私たちと同じ忍の育成校だったと聞いてる」
「しかもかなり強いって書いてある…なっ、なんでここにそんな奴がいるのよ?ま、まさか私たちの学校を攻めにきたの!?」
『もしそうなら私たちが束になっても勝てる可能性は0に近いよ〜。゚(゚´Д`゚)゚。』
少女、霞を囲みながらどうすべきかをコソコソと相談する彼女たちに佐介は再度小首を傾げるのだった