閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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名もなきA様からのリクエストを受けて作った作品でございます


番外絵巻 私と光牙先輩との出会い 前編

これは光牙や焔たち選抜メンバーが半蔵学院と戦った末に抜忍となった日より数ヶ月がたった日の話である

 

 

 

カポーン

 

 

 

新生した蛇女子学園の入浴所にて一人の少女が湯に浸かっていた

 

 

「……はぁ~」

 

 

彼女の名は芭蕉、選抜メンバー候補の1人であり、この物語のヒロインである

 

 

「……綺麗な月〜♪」

 

 

芭蕉は風呂場の窓際から見える月を眺めていた

 

 

「(そういえば、あの時もこんな綺麗な月の日でしたね)」

 

 

ふと、芭蕉は何かを思い出したように内心呟いた

 

 

「(そういえばいつからだっただろう?私の中であの人の存在が大きくなっていったのは?……思い出すな~。あの人と初めて会ったときのこと…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

芭蕉side

 

 

 

私たちは1年でありながら、その実力から次代の蛇女子学園選抜メンバーになるであろうといわれていました

 

 

そんな私たちはある日、いつものように修行をしていました

 

 

 

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

 

 

シャリリリリリリリリリリ!!!

 

 

ボバァァァァァァァン!!!

 

 

 

『『『『ギイイイィィィィィィ!!』』』』

 

 

「う~ん。美しい…技のキレもさる事ながらそれを繰り出す私はなんと美しいのだろうか…はぁ~♪」ホレボレ

 

 

大小様々な鎌がついた鎖鎌を駆使し戦う彼女は総司ちゃん

 

 

私と同じ選抜メンバー候補の1人にして「自称」私たちのリーダーということらしいです

 

 

別に私は構わないんですが他のみんなはあまり良しとは言えないらしいです

 

 

まぁ、総司ちゃんがナルシストすぎるのが問題なんじゃないかと思います

 

 

 

 

「喰らいなさい!!」

 

 

 

バキューン!!

 

 

ドバァァァァァァァン!!!

 

 

 

『『『『シャァアアアァァァァ!!』』』』

 

 

「この程度じゃ話しにならないわね」

 

 

大型の火縄銃で敵を一掃する彼女は千歳ちゃんです

 

 

どうにも千歳ちゃんは仲間である私たちにすらあまり心を開いてくれないのです

 

 

でもそれも仕方ないことかもしれません

 

 

これは噂で聞いた話しなんですが

 

 

なんでも千歳かつて親に捨てられ、選抜メンバーの詠先輩同様に貧民街で生きてきたとか

 

 

おそらくはそれが原因なんだと思います

 

 

なんだか可愛そうです

 

 

 

 

「やあぁぁぁぁ!!」

 

 

 

チョキチョキ チョッキィィィン!

 

 

 

『『『『ピピピピ』』』』

 

 

 

ボォォォォォン!!

 

 

 

「うっふふ~。この成果なら春花さまが褒めてくれるはずですぅ~」

 

 

『すごいわね伊吹ちゃん。ご褒美に散歩に連れてってあ・げ・る・わ・よ~♪』

 

 

「はうぅ~ん♪春花さまとお散歩、素敵です♪」

 

 

な、なんだか身体をくねらせているみたいですが、この子は伊吹ちゃん

 

 

選抜メンバーの春花先輩をとても慕っている子で、二言目には春花先輩の話しがでるほどです

 

 

 

 

「喰らうが良い!!」

 

 

シュン! クルクルクル

 

 

ザシュザシュザシュザシュ! ザシュン!

 

 

 

『『『『ギギギ』』』』

 

 

 

ボン! バァァァァン!!

 

 

 

「ふふふふ、邪神様の加護を受けた我にきさまらごとき雑兵が相手になろうはずがなかろうが」ドヤ

 

 

彼女は芦屋ちゃん

 

 

正直、変わり者の多い私たちの中で一番の変わり者です

 

 

なんでも邪神教に入ってるとかなんとか…まぁともかくこういう感じのため

 

 

私たち以外に友達がいないので…ある意味可愛そうです

 

 

まぁ、こんな感じではある訳ですが、それが私たちなのです

 

 

『『『『ギッギギィィィィ!!!』』』』

 

 

「っ!?」

 

 

私としたことがうっかりしてました

 

 

今は訓練中でした

 

 

「っ、せぇぇぇぇい!!」

 

 

 

ブンブンブンブン!

 

 

ジャキィィィィィィィィィン!!

 

 

 

『『『『ガゴガゴ…』』』』

 

 

 

ドカァァァァァァァァン!!

 

 

 

「ふぅ…なんとかやりました」

 

 

正直、いきなり現れたのでびっくりしたです

 

 

「お疲れですね芭蕉ちゃん」

 

 

「…ぴゃっ!?」ビクッ

 

 

終わったと思っていたら伊吹ちゃんが声をかけてきたのに二度目のびっくりです

 

 

「どうしたんですか?」キョトン

 

 

「あっ、ううん。なんでもないよ。ありがとう伊吹ちゃん」

 

 

私は直ぐにはっと正気を取り戻し、伊吹ちゃんにそう言い聞かせました

 

 

「お疲れね芭蕉」

 

 

「あっ、みんな」

 

 

私のもとに他のみんなも歩み寄ってきた

 

 

「なかなかやるわね。まっ、美しい私と比べたらまだまだだけど、それなりにはほめてあげてもいいw「はいはい。ナルシストは黙ってなさ~い」なっ、ちょっと!?」

 

 

「あははは」

 

 

なにやら言い放つ総司ちゃんを千歳ちゃんが邪険に扱う姿に思わず苦笑いをしてしまいました

 

 

「ふむ。芭蕉よ。お主の実力もなかなかのもの、どうじゃ?我とともに邪神様のために力を尽くさぬか~?」

 

 

「あっ、いっいえ、遠慮します」アセアセ

 

 

芦屋ちゃんのお誘い自体は嬉しいですがなにやら不安を感じた私はそれを丁重に断りました

 

 

そんなこんなで私たちがおしゃべりに興じていた時でした

 

 

 

 

 

 

 

「ふん。傀儡を倒したくらいで浮かれる貴様らでは到底選抜メンバー入りなど夢のまた夢だな」

 

 

「「「「「っ!?」」」」」

 

 

その時、突然どこからか聞こえる声に驚いた私たちはあたりをキョロキョロと見わたしました

 

 

「あっ、あれ!」ビシッ

 

 

千歳ちゃんが指さした断崖の上に一つの影が

 

 

「あっ、あの人は…」

 

 

その人影は最近、この学園にやって来てもはや蛇女子学園の生徒達なら知らぬ者はいないほど有名になった人物

 

 

「…ふん」

 

 

「「「「「光牙(先輩)!?」」」」」ビックリポン

 

 

そう、光牙先輩でした

 

 

「嘘、なんで噂の先輩がこんなところに?」

 

 

「私たちになにか用なのかしら?」

 

 

総司ちゃんが私たちを代表して光牙先輩に尋ねると

 

 

「なに、少し退屈していたところでな。暇つぶしに遊んでやろうかと思ってな」

 

 

「ふ、ふん。遊ぶですって?舐めないでちょうだい。ちょうどいいわ、この学園に特別転入したあなたに私がこの学園で最も強く、もっとも美しい存在だということを分からせてやるわ!みんなやるわよ!」

 

 

「「「おー!!」」」

 

 

総司ちゃんの呼びかけに千歳ちゃんたちが答え、千歳ちゃんたちが先んじて先輩に挑んでいきました

 

 

「芭蕉、何をぼーっとしてるの?あんたも参加しなさい!」

 

 

「あっ、…うん」ワタワタ

 

 

先輩から感じるとてつもないオーラに

 

 

その結果は

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「」」」」」チーン

 

 

完敗でした

 

 

私たちは先輩に手も足も出ずにこてんぱんにやられて山積み状態にされてしまいました

 

 

「まだまだあまいな。そんなことでは選抜メンバーに入ることなど永遠に夢幻に終わるぞ。そうなりたくなければもっと実力をつけることだな」

 

 

そう言い残すと光牙は何処となく歩き去ってしまった

 

 

「くそっ、今度こそはいけると思ったのに!」

 

 

「何処がよ?真っ先に倒されてたやつが偉そうに言ってんじゃないわよ!」

 

 

「何をぉ!?」

 

 

「やろうっての!」

 

 

総司と千歳が揉めだした

 

 

「はぅぅ〜、光牙さまに構ってもらえて今日は素敵な日ですぅ〜♪」

 

 

「邪神様、また一段とお強くなられた。我も強くならなければ置いていかれてしまう。ならぬ!それだけはならぬ!我はいずれ邪神様の伴侶となり生涯付き従うと決めたのだ!このようなとこでつまづいてなどいられぬわ!」

 

 

伊吹は嬉しそうに、芦屋は今のままではいけないと愚痴をこぼした

 

 

「………」

 

 

そんな中

 

 

芭蕉はもう遥か先を歩いている光牙の後ろ姿を眺めていた

 

 

「(……先輩、今日もかっこよかったです///)」

 

 

光牙の後ろ姿、そして戦闘の時に見せた凛々しい顔を思い出すだけで芭蕉の頬は赤く染まる

 

 

「(…先輩と、仲良くなりたい、我が想い///)」

 

 

芭蕉は胸に手を当てながら心の俳句をつぶやくのであった

 

 

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