閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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第五章 召喚、秘伝忍法動物!

清々しいく眩しい朝の日差しが街中を照らす

 

 

「みなさん遅刻しますよ?」

 

 

「「「は~い(あぁ)」」」

 

 

半蔵学院の寮から斑鳩を初めに飛鳥、雲雀、柳生が出てくる

 

 

「ふわっふわ~」

 

 

遅れて葛城が眠たそうに出てきた

 

 

「遅いですわよ葛城さん」

 

 

「う~わりぃわりぃ」

 

 

眠い目を目をこする葛城

 

 

「…佐介はどうした?」

 

 

柳生が佐介のいないことに気づくとみんなも気づいてあたりをきょろきょろ見回す

 

 

「あれ?本当にいない」

 

 

「佐介も寝坊か~?

 

「佐介くんは寝坊とかしないよ。むしろ早起きな方だよ?」

 

 

飛鳥がそういうが

 

 

「でも来てね~ってことは寝坊なんじゃね~の~?」

 

 

葛城がからかうようにそういった

 

 

その時さっきは感じなかったのに

 

 

五人は一つの気配を感じる

 

 

それは寮の屋根の上からだった

 

 

「全く。誰がお寝坊さんですってかつ姉?」

 

 

「「「「「佐介(くん)(さん)?!」」」」」

 

 

五人は驚きの声をあげる

 

 

「佐介くんいつからそこに?」

 

 

「斑鳩さんが出てくる少し前かな?」

 

 

「なにしてんだよそんなところで?」

 

 

「いえ、別にただみなさんが来るまで日向ぼっこでもと」

 

 

佐介はえへへと言いながら屋根から降りてきた

 

 

「さて、行きましょうか」

 

 

佐介たちは半蔵学院に向かうのだった

 

 

登校途中葛城はいつも通り飛鳥の胸を揉みセクハラしながらからかい

 

 

雲雀がいい止めようとするも葛城は聞く耳を持たなかった

 

 

そんな賑やかな三人をよそに佐介は真剣な顔をして俯いていた

 

 

「どうかしましたか佐介さん?」

 

 

「あっいえ」

 

「…昨日のことを考えているのか?」

 

 

「…うん」

 

 

佐介たちは悪忍に襲われたことや倒したはずの敵がまるで意思を持たぬ人形のように襲ってきたこと

 

 

その悪忍に透明の糸がついていたことなどを説明した

 

 

そして霧夜はそれは傀儡の術でありそれを使用した者を傀儡使いと説明した

 

 

佐介はそれも踏まえ今回のことを思い返していた

 

 

「…なにか、僕は妙に胸騒ぎがするんです」

 

 

「「?」」

 

 

「近々、大きな争いが起きるのではないかと」

 

 

佐介はこの先に起こりうることに不安を感じるのだった

 

 

 

 

半蔵学院・修行場

 

 

 

 

「秘伝忍法・凰火炎閃!!!」

 

 

炎が火の鳥を象る

 

 

「ふっ、はっ!!!!」

 

 

その勢いと共に一太刀、二太刀、三太刀と飛燕を振るう

 

 

ガツガツガツガツガツ!!!

 

 

地面を走る金属音、それは葛城の足の防具の音だ

 

 

葛城は崖からジャンプする

 

 

「こい!アタイのドラゴン!!!!」

 

 

風が龍を象る

 

 

「秘伝忍法・トルネード・シュピンデル!!!!!」

 

 

ブレイクダンスをするかのような動きで葛城が竜巻を呼び起こす

 

 

「秘伝忍法」

 

 

柳生が傘を開くと同時にイカを召喚する

 

 

「薙ぎ払う足」

 

 

するとイカが自身の十本の足を使い回転し凄まじい渦を作る

 

 

 

秘伝忍法、またの名を召喚忍法とよび心でイメージした生物を具現化させ自らの力とする忍の奥義である

 

 

 

 

「斑鳩も葛城も見事な完成度だ。柳生は相変わらずのイカぶりだったぞ」

 

 

「イカぶり?ってなんですか?」

 

 

佐介はイカぶりという言葉に首を傾げる

 

 

「霧夜先生はとりあえず褒める達人ですから」

 

 

「あははは、イカ鳩、俺を褒めても何も出んぞ?」

 

 

別に褒めてはないと思うとこの場の全員が思った

 

 

「さて、次は飛鳥、雲雀、佐介」

 

 

「はい!」

 

 

「「はっ、はい」」

 

 

佐介は元気よく、飛鳥と雲雀は慌てた様子で返事した

 

 

「今度はお前たちの番だが。どうだ?」

 

 

「あの霧夜先生?」

 

 

雲雀が軽く手をあげる

 

 

「なんだ雲雀」

 

 

「召喚するのってどんな子でもいいんですよね?」

 

 

「あぁ。想像上、実在上の生き物でも問題はない。ただし召喚は生まれ持っての特性や相性にあったものが好ましいぞ」

 

 

霧夜が皆にわかりやすく説明した

 

 

「ず~っと考えててひばり一番仲良くなれる子を決めました」

 

 

「ほ~では見せてもらおう」

 

 

「は~い!」

 

 

雲雀は距離をとり気合いを入れ始める

 

 

「ひばりちゃんがいつになく真剣、いったい何を呼ぶんだろ?」

 

 

「エロイものだといいな~」

 

 

「意味がわかりません」

 

 

「ていうか、ひばりちゃんがそんなえっ、ええ、えっち~ものなんて呼ぶ訳ありませんよ」

 

 

斑鳩と佐介が葛城に突っ込んだ

 

 

「ほうほう、佐介ってばそういった単語まで苦手なのな~?」

 

 

「べべべ、別に知る必要なかったですし」

 

 

指と指をちょんちょんと合わせたりくるくるしたりしながらもじもじする佐介

 

 

「つ~ま~ん~ね~。お前それでも男かよっと!」

 

 

「わっ、かっかつ姉!?」

 

 

葛城がじゃれつく

 

 

「口ではなんとかいってもさ~お前だって女の体、興味あんだろ~?」

 

 

「ぼっ、僕は…別に」照れ照れ

 

 

「じゃあさ…女の子が「抱いて」って言ってきたらどうすんのさ?」

 

 

「だっ、抱く!?あわわわわわわ、ぶっ、ぶふ~~~~!!!!!」

 

 

想像してしまったのか佐介は鼻血を出して倒れこむ

 

 

「さっ佐介くん?!」

 

 

「佐介さん?!」

 

 

飛鳥と斑鳩が倒れた佐介に駆け寄る

 

 

「変な知識を吹き込むな」拳骨

 

 

「いって!?」

 

霧夜から拳骨を食らう葛城

 

 

「頑張れひばり」

 

 

みなをよそに柳生は雲雀を見つめる

 

 

「(お願い、来て!!)」

 

 

雲雀が念じると

 

 

現れたのは超どでかいピンクのうさぎだった

 

 

「来た~!!」

 

 

「うさぎ?」

 

 

「しかもピンク?」

 

 

「ひっひばりちゃんらしひでふね」

 

 

雲雀がだした動物を見て驚く皆

 

 

鼻血をだすまいと鼻を指でつまみながら佐介はうさぎを呼んだ彼女らしさを褒める

 

 

「ぶ~ん。ぶ~ん♪」

 

 

雲雀を乗せうさぎはすごい勢いで山の中に入っていき木々を蹴散らしながら山道をかける

 

 

「すげ~」

 

 

「見掛けに拠らない破壊力ですわ」

 

 

「なかなかパワフルなうさぎさんですね」

 

 

佐介たちが話し合っている中

 

 

雲雀が戻ってきてそれと同時にうさぎが姿を消す

 

 

「わ~いできた~!!」

 

 

嬉しさで喜ぶ雲雀

 

 

「雲雀、なかなかのうさぎっぷりだったぞ」

 

 

「ありがとうございます」

 

 

霧夜も雲雀を褒める

 

 

「やったなひばり」

 

 

「うん」

 

 

雲雀が褒められたことに柳生も嬉しそうだった

 

 

「バニーか。バニーといえばバニーガール。こりゃみんなでバニーガールにならねえとな」

 

 

そう言うと葛城が服の中からバニーガールのコスチュームを取り出す

 

 

「いつの間にそんなものを?」

 

 

「装束は忍の基本だろ?」

 

 

「確かにそうですがダメですよ。そっそそそそんなハレンチなコスチューム!!」

 

 

佐介が葛城を注意する

 

 

「そんなこと言うとおめえにも着せちゃうぞ~?」

 

 

「ふぇっ?!」

 

 

「前々から思ってたんだよな~佐介ってば男らしいって言えば筋肉だけであとは顔が童顔で可愛いし仕草も女の子臭かったりするしな~?」

 

 

「うぐっ!?」

 

 

気にしていることを言われてショックな佐介

 

 

「そこまでにしておけ。次はどっちがやる?」

 

 

「ぼっ、僕がやります!!」

 

 

この状況から逃げるチャンスと言わんばかりに手をあげる

 

 

「ほう、では次は佐介だ」

 

 

「はい!!」

 

 

佐介は先ほどの雲雀同様距離をとり精神を集中する

 

 

数秒間の沈黙が続く中

 

 

佐介から気が溢れる

 

 

「「「「「「?!」」」」」」

 

 

それは斑鳩たちとは比べられないほど強い気だった

 

 

そして佐介目を開き叫ぶ

 

 

「秘伝忍法!!!!」

 

 

構えると共に佐介の気が集まって

 

 

『ガオォォォォォ!!!!!!』

 

獅子と虎の姿を合わせたような動物を象る

 

 

「真・螺旋脚!!!!!」

 

 

『ガオォォォォォ!!!!!!』

 

 

咆哮とともに螺旋を描きながら蹴りを放っていき

 

 

「はあぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

最後に右足を振り下ろし地面に巨大なクレーターを作った

 

 

「…ふぅ~」

 

 

佐介は終えるとともに一呼吸する

 

 

「佐介くん!!」

 

 

「?」

 

 

佐介のもとにみんなが駆け寄る

 

 

「すげ~じゃねえか佐介!!」

 

 

「思わず目を見開いてしまいましたわ」

 

 

「すごいものだな」

 

 

「佐介くんかっこいい~」

 

みんなに取り囲まれ、褒められ、佐介は照れる

 

 

「ありがとうございます」

 

 

それに対しお礼を言う佐介

 

 

「…佐介」

 

 

「はい」

 

 

霧夜が佐介を呼ぶ

 

 

「今お前が呼んだあれはもしやライガーか?」

 

 

「はい」

 

 

「らいが~?ってなんですか?」

 

 

飛鳥が首を傾げる

 

 

ほかのみんなも同じような感じだった

 

 

「簡単にいえばライガーというのは現実ではまず見れないものでライオンの雄と虎の雌の間にできた子供のことを指す。逆の場合はタイオンとも言う」

 

 

「僕は元々生まれついて持っていたのはライオンだったんだけど。僕は修行していく内に師匠と同じく虎の呼び出せるようになってさらに修行を重ねその二つが偶然にも組み合わされライガーを生み出したんだ」

 

 

二人の説明を聞いて飛鳥たちはすごいと感じた

 

 

「さて、最後は飛鳥だな」

 

 

「えっ、はっはい。頑張ります」

 

 

「?」

 

飛鳥の反応に佐介が気づく

 

 

「どうしたの飛鳥ちゃん?」

 

 

「うっ、ううん。なんでもないよ佐介くん。ちょ、ちょっと緊張して」

 

 

「そう、焦らず頑張って飛鳥ちゃんならできるよ」

 

 

「佐介くん・・・うん頑張ってみる」

 

 

佐介に励まされ飛鳥は集中しはじめる

 

 

だがいっこうにそれは現れなかった

 

 

「はう、だめだ…」

 

 

飛鳥はいろいろやったが結局何も出せず

 

 

授業は終わってしまった

 

 

「はぁ…せっかく佐介くんが励ましてくれたのに」

 

 

がっかりする飛鳥

 

 

「(…飛鳥ちゃん)」

 

 

彼女を心配そうな眼差しでみる佐介だった

 

 

「…ところでかつ姉いつの間に着替えてるんですか?」

 

 

授業が終わり佐介は葛城がいつの間にかバニーガールのコスチュームを着てることをつっこむ

 

 

「まぁまぁ細かいことは気にすんなよ」

 

 

「で、でも…その、やっぱりハレンチですよ」

 

 

「佐介ってばほ~んとこういうの免疫ないのな。普通ならウハウハするとこじゃね?」

 

 

葛城が佐介に尋ねる

 

 

「そっ、それは…かつ姉は美人で綺麗ですから男の人はそう思うかもしれませんが」

 

 

「なっ!?」顔赤

 

 

「ぼっ、ぼくだって少しは…でもやっぱり女の子のそういった格好はぼくには刺激が」

 

 

もじもじする佐介

 

「(≧Д≦)ンアーッもう!お前ってばはほんとからかいがいあるし反応かわえ~な~」

 

 

「ちょ、ちょちょちょちょちょ、抱きつかないでくだしゃいかちゅねぇ、むむむ胸があたってますよ!!」

 

 

「ひひひ、いいこと言ってくれた後輩へのサービスとあとこれを「俺もやられたい!!」って思ってるだろう読者のみんなにアタイからのファンサービスさ(ゝω・)♪」

 

 

 

 

※メタるな!!!!By作者

 

 

 

 

「ともかく離して~~~~!!!!」

 

 

「や~だよ~」

 

 

佐介はこのあとも無茶苦茶抱きつかれまくった

 

 

 


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