蒼馬SIDE
「それにしても顔は同じなのに本当に相馬とは雰囲気違うわねあんた?」
「あぁ、よく言われる」
視聴者の諸君、蒼馬だ。今俺たちはショッピングモールにいる
ソウの幼馴染である楓に付き合った結果だな
しかし残念ながら肝心のソウは買い物に振り回されたことで体力の限界だとかで代わりに俺が表に出ているのが現状だ
しかし彼女には驚かされた
なにせ俺とは一度しかあっていないし、はたから見たら皆ソウだと思うのにそれをパッと見た感じだけで見抜いたのだからな
そうして今俺はその楓とともに自動販売機で勝った飲み物片手に会話に興じていた
「でも不思議よね」
「何がだ?」
不意に楓が何やら物思いにふけるような顔を浮かべながらそうつぶやいた
それに対して俺はなぜ彼女がそんな顔をするのか気になった
「こうしてることが…かな?」
「どういうことだ?」
楓が続けざまに告げた言葉がますます理解できなかった
俺とこうしてしゃべってることのどこか不思議なのだろうと
「だってそうじゃない、小さい頃からの仲だったのに数年前に医者から突然、あいつが余命宣告を受けて本来ならもう死んでてもおかしくなかったはずなのに今こうしてまた昔みたいに冗談言いあったり他愛ないことでおしゃべりできてるんだから」
「(おしゃべりしできてるから…か)」
確かに少し考えてみればわかることだったが俺は、いや俺たちがこうして生きているのは本来なら奇跡のようなものであり
こうして俺、もといソウと会話していることは彼女にとっては想像もつかないほどの出来事なのだと
「最初、相馬が病気を治せるからもしれないっていって療養のために出ていったっきり連絡が取れなくて心配もしてたんだ」
多分そのころはもう実験施設でモルモットにされてた頃だろうな?
ソウにとっては思い出したくもないトラウマだ
「でもね。確かに不安もあったけどあたし信じてたから」
「っ?」
「あの相馬が簡単にへこたれるような奴じゃないって知ってたから、だからいつか元気になって帰ってくるってそう言い聞かせていたけど、もしかしたらお祈りが神様に届いたのかな?えへへ♪」
彼女がベンチから立ち上がり少し歩いた先で顔だけこっちを向ける
その時の楓が見せる笑顔に少しドキッとなった気がした
「…ふっ」
「なにっ?どうしたの?」
「いやなに、ソウにも行ったことなんだがやはりお前たちはよく似てるなって」
「はっ?…はぁ~!?」
俺の言葉に楓が驚いたような顔を浮かべている
「ちょ、ちょっとあんた何言い出すのよ?あたしと相馬が似てるだなんてそんなのあるわけないじゃな
い///!?」アセアセ
「そうか?」
「そうよ///!」
いやどう見てもそっくりだと思うがな?
否定するところもあたふたしだすところも
「自分のことをこんなにもこんなにも思ってくれている奴がいてソウも幸せ者だと思うぞ」
「も、もう、からかってんじゃないわよ!」
そんなつもりはないんだがな?
俺は思ったことっただけなんだが
「(やはり"2人"とも素直じゃないな)」
楓の反応を面白がりつつ俺は内心そう思っていた
しばらくの楓との雑談を終えた後、買い物を続行するべく再び移動を開始した
だが道中、俺は急に下半身がむずっとしてきた
「楓、ちょっといいか?」
「なに?」
「すまんが俺は少しトイレに行かせてほしいんだが」
楓に俺はトイレに行きたいという旨を伝える
「あらそうなの?わかったわ、けど早く済ませてきなさいよ?あんまり長引かせられるのは嫌だからね?」
「了解した」
「私、あそこらへんで待ってるから」
「わかった」
俺は楓の許可をもらってトイレに向かうべく一時離れ、近くにあったトイレに直行した
ジャ~~♪
そこから数分の時が流れ、俺は無事に用を済ませた
「ふぅ〜、すっきりしたな」
用を済ませ、解放感に俺は浸る
「さて、楓が待っていることだし早く戻るとしよう」
トイレを済ませた俺は楓が待っているといった場所に向かうのだった
少しして楓の姿を視界にとらえた
「待たせたなかえ…で?」
しかし声をかけようとした俺の声がピタッと止まる
そこには楓が数人の者たちに囲まれて困った顔を浮かべていたのだ
「なんだ?」
俺はどうしたのかと頭を悩ませた
楓SIDE
…最悪、なんて最悪なのよ?
あたしは蒼馬がトイレに行った後、その戻りを待つために近くのところで腰かけていた
まだ時間はあるしどこに行こうかと案を巡らせていた時だったの
こいつらに出くわしてしまったのは
今、あたしの目の前にいるのは中学の頃、あたしを虐めていた奴らなの
「お前、相変わらずじみ顔だな?中学の時から全然変わってねぇじゃんかよw」
「こいつ中学の頃から地味な感じであだ名も地味っ子とか地味眼鏡って言われてたんだぜw」
「あ~わかるわかるw見るからに地味そうな感じだもんねw」
連中があたしをネタにしてゲラゲラと耳障りな笑い声をあげている
正直不愉快なものでしかなかった
早くこの場から逃げ出してしまいたいと心底思った
「しかしまぁ、少し見ないうちに顔の割りにこっちのほうは立派になりやがってよw」
「ちょ、ちょっと!触んないでよ!」
嫌らしい手つきで胸を触ろうとした手をはじき返す
「なんだ?地味眼鏡の分際で少し見ない間に随分と生意気な態度取るじゃねぇか?」
「俺たちにそんな態度取っていいんでちゅか~?」
「もうお前を守ってたあの野郎はもういねぇってこと忘れてるんじゃねぇか?」
「あいつがいなきゃお前なんて怖くもなんともないんだよ」
こいつらを含めた当時のクラスメイトたちはあたしをターゲットにいろんな虐めをしてきた
それを見た相馬があたしをいつも助けてくれてたの
でも相馬が失踪して以降、こいつらは邪魔ものが消えたことであたしに対するいじめを再開した
あたしはあたしを守ってくれた相馬の想いに答えるためにいつか戻ってきてくれる日を信じて耐えてきた
やがて中学を卒業して今の学校に入学し、忍としての腕も一段と上がった
正直、今のあたしならやれなくはない、でもここで下手に問題ごと起こしたらまずいかもと思うと手を出しずらかった
「ねぇねぇ、ちょっと見てよこれw」
「っ!?」
その時あたしは絶句した連れの女が持ってるのはあたしがここまでで買った同人本の袋だった
「うわ~こんなの読んでるとかキモいなw?」
「見ろよ。こいつ同人本書いてるみたいだぜw?」
「マジかよ?引くわ~w」
「ちょ、ちょっとやめてよ!」
あたしは必死に取り返そうとするが多勢故に困難だった
「よし、じゃあ返してやらんこともねぇけどよ。条件としてこれから俺たちに付き合え」
「なんですって?」
「俺たちこれからカラオケ行くとこでね。ちなみにそこ俺のおじさんが経営しててね。"ちょっと"のことならもみ消ししてくれんだよね~w」
「だからさ、俺たちとちょっと遊ぼうぜ~。たっぷり可愛がってやるからよ」
こいつら、あたしを凌辱する気だ。エロ同人みたいに
「てなわけで来いよ」
「っ!?」
手を掴まれた瞬間、当時の記憶がフラッシュバックして体に震えが走った
「い、いや離してよ!」
「大人しくしろ、お前は俺たちのいうこと聞けばいいんだよ」
このままでは連れて枯れてしまう
「(ど、どうしたら!?)」
あたしは慌てふためくしかできなかった
バキィィィィィィィン!!
「…へっ?」
それは一瞬のことだった
気づいたときにはあたしを掴んでいた奴の頬には拳が勢いよくめり込んでいた
「ぐへぇぇぇ!」
ボォォォォン!
殴り飛ばされた勢いで勢いよく壁に激突した
ハッと我に返り、見るとそこには
「…にしてやがる?」
『「っ!?」』ビクッ
「てめぇら!俺の楓になにしてやがんだぁぁぁ!!!」
「……そう、ま?」
怒りに震えていじめっ子を殴り飛ばした相馬がいた
その時の相馬の姿にあたしは思わず見とれてしまった
相馬SIDE
「…」
「…」
………き、気まずい
今、俺と楓は帰り道を歩いているんだが
正直、すげぇ~気まずい
俺こういうの苦手
『仕方ないだろう、あんなことしてしまったら』
「あ、あれはつい体が動いちまって」
楓が絡まれていた時、意識をアオに渡していた俺だが、我に返った時にはアオから主導権を奪って表に出てあいつを殴り飛ばしてしまった後だった
『今回は何とかなったがもう少し穏便にしなければいかんぞソウ?』
「悪かったって、反省してるよ」
『…まぁ、とはいえ、よくやったといわせてもらう』
「ありがとよ」
あの後俺たちは駆け付けた警察から条件聴取を受けており、楓のおかげで厳重注意で事なきを得た
奴らの訴えに関しては蛇女子学園の力でうやむやになりそうなので問題はない
というか最後、あいつらときたら俺を見るなりおびえだして人を見るなりお化けみたいなこと言いやがって泣いて逃げてったからそれもあるだろうけど
『しかし、あれは傑作だったな』
「(な、何がだよ?)」
『いや、何でもない。覚えてないなら今はまだな』クスクス
な、なんか感じ悪?
「ねっ、ねぇ相馬」
「あ、あぁ、どうした?」
さっきまで黙り込んでいた楓が声をかけてきたので聞き返す
「…ありがとうね。また助けてくれて」
「楓…」
なんか申し訳ないような顔をしていた楓が少し小さく見える
「…気にすんなよ。それに約束しただろうが」
「っ?」
「何があってもお前のことは守ってやっからもうなくなって…さ」
「そう…ま」
うわ~!恥ずかしい!手かなに吐いてんの俺!?
恥ずかしさで死ねるわ!?
「…っぷ、何へんな動きしてんのよ?それから変にかっこつけんじゃないってのバカ相馬」
「んな!?」
ば、馬鹿だと!?
「誰がバカじゃ!バカって言ったやつがバカなんだよ!この駄眼鏡!」
「は~!?何よ!バカにバカって言って何が悪いのよ!バカバカバカバカ!」
「いったな!何度も連発してこの駄眼鏡駄眼鏡駄眼鏡駄眼鏡!!」
『…やはり似てるなこの2人』
昔も今も変わらないこのやり取り、これもまた俺と楓の絆なのかもしれないな
コラボキター!
「こ、これはいったい!?」
突如として現れる謎の城、起こる未曽有の危機!
「今日よりこの世界は俺様のものだ~!」
邪悪なる敵、プロフェッサー・ペニー襲来!
「させない!この世界をは僕たちが守ります!」
立ちはだかるは忍学生たち
「俺たちも戦うぜ!」
「勇樹くん!」
別次元の未来より、勇樹たち参戦!
「面白い、かかってこいや!」
「「行くぞ!」」
今再び勇樹たちとともに新たなる戦いの火ぶたが切って落とされる!
コラボ章、プロフェッサー・ペニー襲来。乞うご期待!