閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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第十四章 あいつらが対立だと?

「いやはや、困ったことになったね~選抜メンバーたちが争うことになるとは実に忌々しき事態だ。このままではいかんね~」

 

「そう思うなら貴様が何とかしてみたらどうだ道元?」

 

「ふ~む。私としてもそうしてやりたいがね。私としては生徒たちそれぞれの意思も尊重したいのだよ」

 

「(面倒事に巻き込まれたくないだけだろうこのオヤジが)」

 

道元の言い分に内心ツッコミをいれると忍部屋にたどり着いた光牙たちが見たもの、それは

 

一悶着起こして対立する蛇女メンバーたちと雲雀の姿が

 

なぜ、半蔵学院の生徒である雲雀がここにいるかというと、それは光牙たちが貧民街に行っている頃、偶然にも春花が雲雀と遭遇し、超秘伝忍法書を手見上げとし、この学園に転入する許可を得たのだった

 

そして今、蛇女では春花を筆頭に詠、雲雀の3人で結成された『友達を追求する派』と焔を筆頭に日影、未来の3人で結成された『強さを追求する派』の2つに対立してしまい、激しい口論が勃発していた

 

ちなみに光牙は最近皆それぞれと触れ合い心が揺れ動いているため中立の立場を選んだ

 

「鈴音くん。状況はどうかね?」

 

「ご覧のとおりです…」

 

鈴音の言葉にすら耳を傾けないのであるからさぁ大変

 

「ふむ、ではこうしよう。グループに分かれて対抗戦を行い、負けた方は勝った方に服従する。実にsimpleWithbestではないか、どうだね~?」

 

道元が焔たちに助言する

 

「いいだろう。ならば私たちが勝ったら仲良しごっこは御法度。いいな?」

 

「じゃあひばりたちが勝ったらみんな仲良くするんだね?」

 

「新参者が出しゃばるんじゃないわよ!」

 

未来は雲雀の態度が気に食わず突っかかる

 

「こらこら、気が早いわよ未来」

 

「わたくしたちも負けるわけにはいかないんです!!」

 

「なんでわし巻き込まれてんのやろ?」

 

互いに譲らず意見をぶつけ合う中、日影はめんどくさそうにしていた

 

「(この対抗戦。少々私が面白くしてやろう、ふふふふふ)」

 

道元は不敵な笑みを浮かべると忍部屋を後にする

 

「(…道元め、なにを企んでいる?)」

 

「(光牙、今はまだ動く時ではないぞ?)」

 

「(わかっている…気をまつさ)」

 

光牙と鈴音は互いに意思疎通すると鈴音もまたその場を後にする

 

「さて、どうしたものか?」

 

 

 

 

 

こうして対抗戦が始まった

 

 

 

 

 

訓練所にて各チームはそれぞれの相手と相対していた

 

「私の相手は焔ちゃんね、手加減はしないわよ~?」

 

「それはこちらの台詞だ。1対1の戦いに仲間など何の役にもたたないということをこの場で思い知らせてくれるわ!」

 

「友達を作る事が間違いだなんて、そんなことあるわけないことを教えてあげるわ!」

 

「…友達など、強さを極めるには邪魔なだけだ!」

 

焔と春花が互いにぶつかり合う

 

 

 

 

その光景を光牙は遠くから見ていた

 

今回の光牙の役目は審判として対抗戦のそれぞれの試合の結果を見届けることだった

 

「焔と春花は始めたようだな?詠と日影の方は…?」

 

目を向けてみると

 

 

 

 

「わたくしの相手は日影さんなわけですが…どうして日影さんは否定する側のほうにいるのです?」

 

「別に否定しとるわけやないで?」

 

詠が質問すると日影から帰ってきた答えに驚く

 

「じゃあどうして力を追求するグループにいらっしゃるのですか?」

 

「別に、焔さんと未来に連れ込まれただけや、それにわしには感情がないからの~。仲間の大切さがよくわからんのや。それに比べたら強さのほうがまだわかりやすい。それで焔さんたちのほうにいるってだけの話や」

 

「そうですか、わかりました。対した理由はないのですね。では教えて差し上げましょう、友達の大切さを素晴らしさを!」

 

「そうか…ほんなら見せてもらおか」

 

詠は大剣、日影はナイフを構え、戦闘を開始する

 

 

 

 

「ふん。あいつらも始めたようだな。さて、問題は……」

 

光牙が目を向けた場所にいるのは

 

「ひばりの相手は未来ちゃんなんだ~。ラッキーだな~」

 

「なにそれ?どういうことよ?」

 

「あんた…あんたやっぱり生意気なのよ!新入りのくせにでかい顔すんな!!」

 

「そんなこと言わないでよ~。ひばり悲しくなっちゃうな~」

 

困ったように雲雀は悲しそうな顔をした

 

「うるさい!黙れて言ってんの!あんたのせいよ、みんながおかしくなったのはみんなあんたのせいだ!!」

 

「ひばり、決めつけは良くないと思うよ~?」

 

「なんども言わせるな!みんなはそうでもあたしは騙されたりなんかしない!絶対にあたしがあんたの化けの皮をはいでやるんだから!」

 

敵意むき出しの未来を見た雲雀は困ったような表情を浮かべる

 

「え~。ひばり、裏も表もないんだけどな~?」

 

「ひばりは仲間を大切にする派だから力にこだわる未来ちゃんになんか負けないよ~」

 

「仲間を大切にする?…そんな見せかけだけの言葉、あたしは絶対に信じたりなんかしない。さぁ勝負よ!!」

 

「うん。ひばり負けないよ~!」

 

こうして未来と雲雀の戦闘も開始された

 

しかし、他の試合はともかく光牙はこの試合に一番目を光らせていた

 

なぜなら未来の相手はもともと自分たち選抜メンバー…元い蛇女の生徒ではなく半蔵学院の生徒だ

 

しかもそれ以上に解せないのは雲雀が秘伝忍法書を手見上げとして持ってきたということだ

 

本来、重要なものであるはずの秘伝忍法書をそう簡単に手に入れることがはたして出来るだろうか

 

それが今一番、光牙を悩ませていた

 

そんな中、他の面々はというと

 

「ぐあぁ!…ばっ、バカな…!?」

 

「かっ…勝ったの?」

 

どうやら春花と焔の戦いは春花が優勢に立っており春花の攻撃で焔は倒れた

 

「まだだ。まだ終わってない!まだ私は戦えるぞ!」

 

「ちょっと待ってよ~。焔ちゃんどれだけタフなのよ?」アセアセ

 

「こい、どっちが倒れるかまで存分にやろうじゃねぇか!」

 

春花は焔のタフさに苦悩する

 

「もういい、もういいわ。このままでは総合能力の差で私の負けは確定するわ。やっぱり光牙くんに負けず劣らずの実力者だわ。仲間なんか関係ない強さもあるのね…」

 

焔が言っていたことを少しばかり理解する春花を見て焔も何かを感じた

 

「……いや、確かに事実私はおされていた。仲間の存在で精神力が高まるのも確かのようだ…春花が言っていたことも一理あるのかもな」

 

この戦いを通し、焔もまた力ばかりではないことを改めて感じた焔は今までの考えを改めた

 

「だったらこうしない?強さと仲間、どっちも大事。両方が大事ならお互い納得しあえるはずよね?」

 

「あぁ、そうかもしれないな」

 

互いに納得するとともに笑顔を向け合い仲直りを果たす二人だった

 

それを見届けた光牙は今度は詠たちの方へ目を向けるとこちらは既に勝敗がついていた

 

「わたくしの勝ちですね…」

 

「詠さん。驚きやね、普段の時よりも強いやないか?」

 

「日影さん。手を抜いていましたね、全力で戦ったらわたくしも無事ではなかったでしょう」

 

「さぁ、どうやろな?…まぁでも、仲間の存在が詠さんを強くしたんは事実。…仲間の存在ってすごいんやね」

 

日影もまた詠との戦いで力だけが全てではないことを知ったのだった

 

詠達のほうも見届けたあと、残るは問題の未来と雲雀の試合だった

 

「はぁ…はぁ…はぁ…どっ、どう思い知った?あんたがあたしに勝つなんてありえないってことが!」

 

未来が持てる力を使って雲雀を倒したかに見えた…しかし

 

「未来ちゃんどうしたの?もう終わりなの~?」

 

「なっ!?」

 

倒れるどころか雲雀はピンピンしていた

 

「嘘でしょ…?なんで…?なんであれだけ技をくらって平然としてるのよ!?」

 

「簡単なことだよ。未来ちゃんが弱すぎなんだよ」

 

「そっ、そんな…」

 

「ふふ。ふふふふふ。ははははっははははっ!!」

 

不気味に笑う雲雀の体から怪しげな靄が浮き出てきた

 

「あれは…っ?」

 

光牙が予想していた事態だと確信し、あたりを見てみると

 

自分でなければまず気づけないほどのうまく身を隠しながら未来たちの試合を見ている道元の姿があった

 

「(道元め、あの女になにか仕組んだようだな…)」

 

雲雀の異変は道元の仕業だと確信する光牙だった

 

 

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