光牙たち焔紅蓮竜隊は半蔵学院が何者かの襲撃を受けたと噂を耳にし
半蔵学院に訪れた光牙たちが見たものは傷つき地べたに這いつくばる飛鳥たちの姿だった
急ぎ駆けつけ、事情を聞こうとした時
彼らの前に光牙とそっくりな顔をした女性が現れた
そしてその女性を見た瞬間、光牙は彼女が自分の「姉」であることを呟き
焔たちはそれに驚愕した
そして女性は語った
半蔵学院を襲い、飛鳥たちをこんな目に合わせたのは
彼女、雅緋率いる新生蛇女子学園のしたことだと
そのまま雅緋は光牙に自分の元に戻り、家族で暮らそうと提案するも
焔たち仲間を見捨てられない光牙はこれを拒否
それを見た雅緋は光牙が変わった原因が焔たちにあると決めつけ
最愛の弟を奪った焔たちに怒りと憎しみを込め、攻撃をしかけてきたのだった
「はぁぁぁぁ!!!!」
カキィィン!!
「ぐっ!いきなり襲って来るなんて、私の後釜の筆頭さまは随分血の気が多いようだな!!」
「黙れ!貴様らが光牙に余計なことを吹き込んだに違いない!…私の光牙をよくも抜忍の道に走らせてくれたな!!!」
怒りを顕にしながらも戦術は冷静に行って来るため
戦う焔としては厄介な感じだった
「焔!?」
「このままでは焔さんがピンチですわ!」
「みんな、焔ちゃんに加勢するわよ!」
「了解や」
焔に助太刀しようとする未来たちだったが
「雅緋の邪魔はさせないよ!!」
「「「「「!?」」」」」
すると上空から3つの影が降り立ち
向かおうとする未来たちの前に立ちはだかる
「っ!?い、忌夢。お前まで!?」
「……久し、ぶりだね光牙」
姉である雅緋同様、幼馴染である忌夢の登場に光牙は驚くも
忌夢のほうはなぜか悲し気な顔で光牙を見ていた
「へ~。あの男があいつの前に蛇女にいたっていう光牙ね~?…聞いていた通り、雅緋と本当そっくりね」
「うんうん。見れば見るほど絶対、そっくりさんだよ~」
そんな忌夢の後ろから光牙たちを見つめる
互いにオッドアイな女の子たちがいた
「あなたたちは?」
そんな二人に詠が尋ねる
「蛇女子学園の選抜メンバーが一人、両備よ。んで、このバカ面のこいつは姉の両奈」
「はうぅぅ~ん♪いい、いいよ両備ちゃん~。もっともっと両奈ちゃんをいじめて~!」
「黙れこのメス豚!何かってに人の言葉使ってんのよ!」
「きゃいぃぃ~ん♪」
何やら変態的発言をする両奈に両備が罵声を浴びせるもそれさえ両奈は喜びの声を上げており
若干引き気味な光牙たち
「…っていうか、あの根暗はどこいったのよ?」
「あれれ~?さっきまで一緒にいたんだけどな~?」
どうやらまだあと一人いるらしく
みんながあたりを警戒している時だった
スゥ…
「っ!?」ビクッ
「ん?光牙さんどないしたん?」
異変に気づいた日影が声に他の3人も光牙の方を向いた
「……っ?」
光牙は息を飲みながら背中から感じる違和感を確かめようとゆっくりと振り向いた先には
「……捕まえたよ……光くん……♪」
「むら、さき?」
忌夢同様、自分にとっては幼馴染の少女、紫が自分を後ろから抱きしめていた
小さい頃からよく自分に懐いており、光牙にとっても可愛い妹のような存在であった
「紫、なぜお前がここに?」
「……光くんを……連れ帰るため……また一緒にいよう……私のそばにいて、光くん♪」
「っ!」
そう言うと紫は嬉しそうな笑みを浮かべた
そして紫が言うには彼女もまた雅緋同様に自分を連れ戻しに来たという
しかし、先ほど言ったように光牙の決意は変わらない
「紫……すまない。俺はいけない」
「どうして…?」アタフタ
自分の欲しい答えが帰ってこいことに紫は驚きを隠せない
「今の俺にとってはあいつらもお前と同様大切な存在なんだ。だからこそ俺一人だけ戻るなんてできない」
光牙は自分の思いを素直に紫に伝えた
「……ダメ」
「紫?」
しかし、その言葉を聞いた瞬間、紫はムッとなり
それと同時に紫の体から怪しげなオーラが漏れ出す
「こっ、これはまさか!?」
「ダメだよ光くん……光くんは私だけを見てればいいんだよ……私のことを考えてればいいの。他の女の子に気を取られちゃ……ダメ」
あふれだす力で長く伸びた髪がふわりふわりと浮き出す
すると紫は光牙がから離れると詠たちの方を睨みつける
「許さない……光くんを奪おうとする泥棒さんたちは……私が倒す!」
ゆっくりと詠たちのほうに歩み寄る紫の姿はオーラも合わさっている影響か不気味な感じを漂わせていた
「ちょっと待ちなさい!根暗だけに得物を一人じめなんかさせないわよ!」
「はぅ~ん。両奈ちゃんをいじめてくれる人はだれかにゃ~♪」
「僕の相手はすでに決まってる!!」
紫が口火となり、詠が紫と、日影が忌夢と、未来が両備と、春花が両奈とそれぞれ戦い始めてしまった
「はぁぁぁぁ!!!」
「どりゃぁぁぁ!!!」
目の前では詠たちが
向こうでも戦いを繰り広げる焔と雅緋が
「なんてことだ…」
何とも言えない状況に光牙は戸惑う
その時だった
「うわあぁぁぁぁぁ!!!!」
「っ!?」
突然上空から一つの黒い物体が地面に落っこちてきた
「さっ、佐介!?」
「ぐっ、…こう、が…くん……」
落ちてきたのはなんと佐介だった
それもかなりひどい状態になっていた
「しっかりしろ。だれにやられたんだ?」
光牙は佐介を抱き起こしながら尋ねると
「気を、つけて…ください…新しい、6人目のメンバー…に…」ポト
「おい、佐介?…佐介!?」ユサユサ
力尽き、佐介は意識を失ってしまった
自分とあれほどの戦いを繰り広げた
シュン! ドスン!!
佐介が気絶したのと同時に、佐介が落ちてきたであろう屋上から新たに一つの影が地面にクレーターを作りながら着地する
その様子を見ていた光牙は呆気に取られていた
「任務、完了…」
「…お前」
「うん?」
声に反応し、光牙の存在に気づいた男は光牙を見つめた
「…なにものなんだお前?」
「貴様、光牙だな?」
「…だとしたら?というか、質問しているのはこっちだぞ」
男が自分に訪ねてきたので光牙は答え、男を睨みつける
「俺の名は蒼馬、お前の後釜として蛇女子学園に特別転入した」
「お前が…俺の後釜だと?」
蒼馬と名乗る男は自ら自分の後釜だと言いはった
「俺と戦え光牙」
「なんだと?」
「上層部たちは確かめたいらしい、俺とお前、どちらが強いかを。だからこそ今ここで俺はお前と戦う」
「っ…」
そう言うと蒼馬は構えを取った
「ふっ、面白い。こいつをやったのがお前だというのなら。その力、確かめさせてもらう」
「ふぅん」
光牙もそれに合わせ構えを取った
今ここに新旧蛇女生徒達の戦いが幕を開けた